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ボクの町
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ボクの町の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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主人公が“型破りな新人警察官”という設定なのですが、この口の悪さや生意気な態度を維持して警察学校を卒業することはできません。主人公とその同僚たちも若いからといってこんなに子どもっぽいのは違和感があります。あと、女性作家が男社会を描く難しさも表れているでしょう。小中学生くらいなら楽しめるかもしれません。 | ||||
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なんと言っても読みやすい。一気に最後まで読んでしまう。読んでいくうちに、主人公の成長が自分のことのように思える。そして、最後の感動がたまらない。 | ||||
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20年近く前に、我が家で取っている毎日新聞で連載されていて、毎日読むのが楽しみで、結末までとても楽しみました。 面白かったので、書籍化されて直ぐに単行本を購入しました。 乃南アサ先生と言うと、一般的にはミステリー・サスペンス小説家というイメージが強いと思いますが、 この作品は、ミステリーというよりも、今ドラマ等で流行しているお仕事を扱った作品みたいな「お仕事小説」です。 警官になった動機も、彼女に振られて見返したいという不純な動機でなった、ちょっとチャラい主人公。 そんな主人公が、個性的だが実際に居そうな同僚、上司と、良いことも悪いことも有りながら過ごしていく。 交番に訪れる住民も、良い人から悪い人、変な人と色々な人間が居る事を知る。 一般人から見ると、国家権力として威張っているような印象を受けるが、こうしてみると、 お巡りさんも人間なんだ。お巡りさんも普通に苦労して大変なんだなぁ~と気づかせてくれる。 そして色々な人との交流や、事件を経験して、チャラかった主人公も、等身大に成長していく様子が好感をもって読みました。 終盤に、山場となる事件が起こるところは、やっぱりサスペンス・ミステリー小説家の作品だなと思いました。 | ||||
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主人公の話し言葉にイライラさせられるし、主人公に共感もできなかった。最後に頑張ってめでたしめでたし、でも、ありがちな終わらせ方だなあ、と主人公の成長を喜ぶことができなかった。多分、作品以前に、主人公が嫌いだからダメだったんだと思う。主人公が嫌いでなかったら面白い作品なのかも。 | ||||
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この小説は面白い。 そして小説ですから、警察の実態とは異なります。 しかし、実際に警察官が直面し、体験する心象風景を見事に描いています。 小生の友人である警察官の多くが薦めています。 | ||||
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可もなく不可もなく微妙です。安易な設定で感情移入は無理でした。残念です。 | ||||
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作者の乃南アサさんは近親者に警察官がいるの?と思うくらいリアルな警察官です。 もちろんフィクションなんですが,この方はかなり下調べしてから書いているんでしょう。私は近親者なのでわかります。その後そのほかの乃南さんの作品にもハマッています。 | ||||
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小諸警察署長さんが、署員の小諸の町のレポート集のはじめの所でこの本のことに触れていた。先輩署員が見習い警察官に語る 「地図や統計を眺めるだけじゃなくて、どれくらい歩き回ってるかってことだ」「自分が、どういう町の治安を守ってるか、それを知らなきゃ、どうしようもないぞ。どんな人が暮らしていて、どういう雰囲気で、どこに何があるか、昼と夜で、どんな風に変わって見えるか、そういうことを肌で覚えろ」「それでな、まず、この町を好きになれ。この町に住んでる人たちの生活を守りたいと思えるようになれ」「俺たちはな、この町の何でも屋なんだ」(95p) というところは自治体職員にも言えることだと思う。 それと先輩の婦警が同じく新人に 「気がついた人が動けば、いいのよ。皆に同じことを要求するわけには、いかないわ」(371p) というところも共感した。 | ||||
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この作品、好きです。 泣きました。 一人前のプロになるのは、どの世界でも大変な事だと思います。 自分の希望通りにならず、問題ないと思ってた事で怒られたり笑われたり、顰蹙かったり、落ち込んだり、数限りない色々な経験を積みながらプロになっていくのだと思います。 さらには、18歳の息子をもつ身としても、若者がのたうちまわっていく姿は、平常心では見られません。 一人前になる為、無限の手助けをしたい気持ちもあるが、自分で失敗をしないと身につかないから失敗を経験させるべき、という考えももち、さらには、手助けをすると息子からはうるさがられる。 そんなこんなの状況を、よくもこれだけたくさん、次から次へと丁寧に描いてくださったと思います。 これぞ青春! 所々で涙が出ました。 聖大くんも、乃南さんも、応援してます。 | ||||
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珍しいですよね。おまわりさんが主人公の小説って。警察もので出てくるのは刑事か、最近は鑑識か。 だいたい、警察官になろうと思った動機が不純。彼女にふられて、って。目標もない。義務感、正義感もない。根無し草のようで、警察官には全く向いていないと思えるような高木聖大。しかし、どうしてか憎めない。彼の中にある、どこかスレていない部分なのかな。ナンパに明け暮れ、おもしろおかしく生きていけりゃそれでいいじゃん、なんて口では言いながら、本心では(自分は気がついていないかもしれないが)、誰かがきっかけをくれるのを待っているようなところがある。きっかけさえあれば何かに目覚めることのできる若者って、けっこう多いのではないかな、と思います。聖大もその一人だと思います。ピアスをしてださいかっこなんて死んでも嫌だ、みたいなことを言っていても、根はわりと素直で正直な普通の人間。だからこそ、交通事故の現場で心ない言葉を口にする野次馬に腹を立てたり、人の死に遭遇してその理不尽さにむなしさを感じたり。一歩間違えば単なる”お馬鹿さん”になってしまいそうなキャラクターをここまで魅力的に描けるのは、さすが乃南さんです。 いつも乃南作品を読んでいると思うのですが、キャラクターの描き方が素晴らしい。ほんとに、どこかにいそうな感じがするんです。しかも、かっこよくない、強さと弱さを併せ持った普通の人間。音道貴子も高木聖大も、ほんとにどこかの町にいるんじゃないか、と思えるほど生き生きと描かれてるんですよね。私のボキャブラリーが少なくて、乃南作品の素晴らしさが伝えきれなくて残念。 この作品を読んでから、交番のおまわりさんに妙に親近感を感じてしまったりして。あー、ああやって交番の前にじっと立っているのを「立番(りつばん)」というのね、とか、2人で自転車でパトロールしているおまわりさんを見て、一人が特に若いと、もしかしたら研修中なのかしら、なんて。交番勤務は派手な事件に遭遇することは少ないかもしれないが、あれこれ小さい事件を持ち込まれて、それはそれは大変なんでしょうね。小説なのに、読んだことがすべて”ほんと”にあったことのように感じてしまう、それが乃南作品です。 | ||||
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普通「警察小説」というと、大事件があって、犯人を探して・・・、という筋のものが大多数ではないかと思う。 そこから見る、犯人象にいきつくまでのところとか、警察の政治的部分を見ることが警察小説の本質ではないかと思っている。 しかし本作は、それらのモノとは少し違った作品となっている。 警察官になった理由は振られた彼女を見返すため、警察手帳には元カノのプリクラを貼っている等、普通の警察小説の主人公では考えられないことを次々に起こす。 だが、主人公・高木聖大や、上司、先輩、同僚などの言動からは「あるある」とうなずかされることが多い。 小説とは、「娯楽」である。 読者に「面白い」と思わせる作品を作ること、これが作者がまず考えなければいけないことだ。 だが、それと並行して考えなければいけないことがあると思う。 それは「共感」と「教え」だと思っている。 例えば、登場人物が失敗をして、説教をされているシーンを読んで、「そうだよな」「自分も同じようなことがないよう反省しよう」と思わせること、これが小説家に課せられた使命だといってもいい。 その点では、本作は非常に優秀な作品の一つであると思う。 きっと誰でも共感することが数多くある。 だから多くの人に読んで欲しい、そんな作品だ。 | ||||
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職種は違っても誰もが新人時代は、今から思えば些細なことで「向いていないのではないか」とか「不満」とかそいういうものはあったと想う。それをストレートに表現している。 けれど、ラストの方のストーリーは何か「予測できる」というか「出来すぎた感じ」というか、安っぽいドラマにありがちな「ハッピーエンド」で終わるというのは、捻りが無いように想う。 現実はそう都合よくは行かない。 | ||||
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警察官になろうと思った動機が不純。しかも、どこからどこまで型破り。 先輩にも平気でため口をきく。そんな高木聖大だったが、いろいろな できごとや人との関わりを経験し、少しずつ成長していく。そして、 警察官という職業に対してもやりがいを見出していく。 こう書くと、一人の人間のさわやかな成長物語だと思うかもしれないが、 読んでいてあまりそういう感じは受けなかった。聖大には、人間としての 魅力がない。礼儀知らずで、面白くないことがあれば返事もせずにふくれて いる。いやな仕事のときは、さんざん口をこぼす。今どきの若者の姿を描いて いるのかもしれないが、読んでいて共感できないような極端すぎる人物像は どうかと思う。言葉遣いも、とても気になった。面白さをあまり感じず、 最後まで読み通すのがしんどかった。 | ||||
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面白かった。 たしかに警察官ってみんな警察官 顔なんかもろくに見ない気がする。 でもあたりまえにみんなそれぞれいろいろに考えているんだよなあって感じた。 この主人公はどんどん成長して、いい男になっていくんだろうなあ… うらやましいです。 | ||||
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ほとんどが主人公の日常やお巡りさんの仕事についてなんですけど、 癖になります。 いつも関心しますが乃南さんの書く人物はいいですねぇ。 なんてことない説明なのにその人物が浮かんで来るかんじで。 是非音道刑事のようなシリーズとして書いて欲しい。 続きを読みたいです。 個人的に乃南さんの作品で一番好きかもしれないです。 | ||||
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この小説に登場する主人公の高木聖大は、警察官らしからぬ言動。 面倒くさいことは嫌い。自転車のカギを無くした高校生に暴言を吐かれ、逆ギレしてしまう。 しかし、まっすぐであり憎めない性格。 失敗だらけの毎日からも、日々成長しているのがわかるから、周りも彼を見捨てることは無い。 彼の5年後、10年後が楽しみになってくる。 (実際、続編である「駆け込み交番」という作品もあるようだが) しかし、よく考えてみると実際の警察官が聖大のようだったら・・ やはり「おいおい、おまわりさん!しっかりやってくれよ!」とクレームの一つも言いたくなるかな(笑) | ||||
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先日、続編の「駈け込交番」が出版されたので、もう一度読み直した。 私が本書を読んで一番気になったのは、この題名であった。 耳にはピアス、警察手帳にはプリクラ…、という警察官しては型破りな高木聖大。外見同様、彼はなりたくて警察官になったわけではない。 その彼が自分の配属された町を「ボクの町」と言えるようになるまでの成長の様子がユーモラスに書かれている。 この「ボクの町」という題名には、「この町が好き」とか「警察官になりたい」なんて、(本当は言いたいけど)素直に口にできない聖大の気持ちが込められているんじゃないかと思うのである。 そして、この題名にはもう一つ意味があるように思う。 本書の題名はマクベインの「わが街」のパロディなのではないだろうか?主人公・聖大もいわゆる現代風の「軽い」青年であり、警察官を天職と考え、事件に取り組んでいく「わが街」の彼らとは違っている(もちろん、聖大は変わっていくのだが)。 あの警察小説の傑作の題名をあえて軽やかに使い、聖大という青年を主人公にしたところに「現代」を感じるのである。 作品自体もまた、軽やかで、読み終えた後のすがすがしさ、爽やかさを感じる、佳作であると思う。 | ||||
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この人の作品は昨年『涙』を読んだ記憶がありますが、大して面白くなかったと思います。本作は梗概を効いた時から面白そうだと。で、面白かったです。交番勤務を細かく描いた作品を読んだ事が無かったので新鮮でした。主人公は「ドラマに出てきそうな人物造型(感情の振幅が極端な感じ)」をしていて、前読んだ作品同様、大丈夫かなと思わせるものでした。 「熱血な指導警官」「やる気に燃える同期の青年」「昼行灯な先輩警官」「やる気があまり見られないけど、無神経で図太いと周囲から評価される主人公」というどっかで見たような図式で、しかも物語りがある程度先まで見通せます(それは決して悪いわけではないけど)。これが面白いんだからちょっと分らない。 どちらかといえば軽い物語ですけれど、主人公が悩み成長していく姿に何故かほだされてしまいました(この成長はもっと若いときに済まして置けという部分も少なくないんですが、物語の中ではまぁ機能していました)。 これは多分、主人公を含め他の人物もなにかしら弱点があり、相互でそれを埋めあったり補っていきながら悩み成長していくという部分が上手く描けていたからかもしれません。ラスト近くには山本周五郎を思わせるような部分があって、ここが凄かったです。なんだかんだいってとっても楽しめました。結局作者の思う壺かい。続編希望。ただ、続編だと主人公のボンクラなキャラクター造型を薄めざるを得ないから、別の部分で面白くしないといけないと思われるけど。 あとドラマ化希望。主人公は塚本直史かな。 | ||||
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よくネット上で「警察官の彼氏と上手く付き合っていけない」という悩みを目にしますが、そんな悩みを持つ女性は読んでみる価値アリだと思います。 きっと、読み終わったその日から、広い心で彼を見守ってあげることができるでしょう。高木や三浦と同年代であれば、この本を読んで警察官に惹かれてしまう女性も少なくないのでは…? | ||||
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乃南アサは短編ではいやな匂いのするものが多い。長編では人間ドラマを絡ませてきたりする事が多い。本書は長編だが、ミステリーではなくコメディである。先入観は微妙だったが、読めば面白い。なかなかユニークな作であるから乃南にしては珍しい。 高木聖大は警察官の地域実習で駅前の交番に数ヶ月勤務することに。初日は警察手帳に別れた彼女のプリクラを貼っていたのがばれるというドジな彼。その高木の警官としての孤軍奮闘記とでも言えばいいのか。それをずっと独白で綴っていく。 警察という縦社会に最初は彼はなじめない。この時代の青年というのをイメージして作家は彼の人間像を創り上げたのだと思うが、同期の三浦という男と対比して書いているのが面白いところでもある。三浦がいることで高木は徐々にやる気をだしていく。やる気は最初からあったのかもしれないが。 警官という仕事をしていてもしなくても色んな人がいるんだなあ、と。愚痴をしにくる老婆。用もないのに110番する青年や、7歳の息子の家出のきっかけを作った若い女。高木を通して様々な人が出てくることに笑ったりしてしまう。ある種様々な事情を抱えながら人は今を生きていると言うことを実感するし、死ぬということも実感する。何もが初めての高木に、自分もなるようなものだ。 終盤は三浦が放火犯を追いかけて途中事故に遭う。交通課の小桜まひるという1つ年上の巡査と捜査に当たるわけだが。三浦の意志を受け継いだ彼の力はすごい。それなりに、彼は頑張ったいるのだなと。 従来の乃南アサを本作で期待してはならない。こういうのも書けるのだと面白いけれど。息抜きとして読んでみるのも面白いだろうと思う。 | ||||
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