■スポンサードリンク
(短編集)
十二人の手紙
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
十二人の手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
井上ひさしさんを戦後最高の劇作家の1人に数える人は多い。しかし、放送作家もされていたと思うのだが、時間内に展開をおさめ、そこにうなりを作る能力はすごいものがある。遅筆堂を名乗るほどの遅筆で有名だったが、芝居の初日が決まっているわけでもないので、本になってしまえば楽しむだけだ。手紙というスタイルで描く人間たち。ミステリほど人間の本質を抉り出すのに有効なジャンルはない。ちょっとした休憩に読める短編が詰まっている。筆者の凄さを凝縮して、そこに描かれる人間の怖さを味わって欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良く出来た作品だと思う。これまで井上ひさし氏の作品に触れた事が無く、何故みんなが先生と言うのかが分からなかったけど、この作品を読んで、私も先生と呼びたくなった。1つ1つが別々の物語の様で居て‥最後まで読んでなるほどと、唸った。みんなに面白いから読んでと言っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手紙とは真実を伝え合うものというより、妄想させ、誤解させるためのものなのか? と思うほど、どれも一癖も二癖もありそうな手紙による12の短編。それぞれ別々の話なのですが、エピローグには各短編の登場人物が勢ぞろいするという粋な演出で、彼らの山あり谷ありの物語を締めくくっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エピローグの悪魔を読んだ時点では「なんだこれは?」状態。 葬送歌、赤い手、ペンフレンド、第三十番善楽寺と読み進めても「イマイチだな、読んでいて眠くなる」と思いました。 しかし、隣からの声あたりからどんでん返しの終わりに拍車がかかり、鍵は傑作、玉の輿や泥と雪もまぁまぁ面白いオチだったと思います。 そして、十二人の手紙は終わるわけですが、 実はもう1話、エピローグ人質というものがあって それが十二人の後日談みたいになっております。 これがまた良かった。 もちろん、このエピローグもミステリーとなっており、面白い話となっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初版発行年は古いが構成が面白い。当時の時代背景が懐かしく描写されている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白く一気に読んだが、一度読んだら、もう一度読みたいと思わない。アガサ・クリスティーや藤沢修平は、何度読み返しても面白いのだが。細工は凝らされているが表面だけの話で、人情に欠ける。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手紙だけで描かれたとは思えない濃厚な物語が楽しめた。 各短編が独立しているのかと思いきや、ところどころで繋がりのある人物が登場する場面もあって、なぜそういっていたのかという経緯が分かるのもよかった。 男女の機微を描いたものが多かったが、いかに手紙だけで状況を説明して完結させるのか読み応えがあった。 エピローグの「人質」で今までの登場人物たちが一堂に会する場面があり、そこで登場人物たちの後日譚が少し分かるようになっている工夫も素晴らしかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
13人の生き様が、リアルに書かれて、単行本は移行があったのですが、吸い込まれるように読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おすすめです 手紙を使ったどんでん返しのお話しです 最後まで読むとさらに驚きですよ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
息抜きに読める | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルだけは存じ上げていましたが、新聞書評で見かけてこの機会を逃すまいと取り寄せました。面白い。さすが我が東北が生んだ先輩。数冊読んだようなお得感があります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正に当代一の戯作者、井上ひさしの本領発揮の作品でした。 面白くて、ついつい引き込まれていくと、最後はドカンと落とし穴に落とされる。 捻りとどんでん返しの繰り返しで、その後の不幸が跳ね返る物が多いのに、一冊を一幕物に納めようと締め括る技法まで、井上ひさし流で、この人の創造力の無限にいつも驚くばかり。 AIが絶対に敵わない発想や芸術の持つ意味合いを実感する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大傑作ではありませんが、丁寧な文章で引き込まれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近、新聞で頻繁に広告を見るので、読んでみたいと思って書店で購入しました。 ストーリーの構成は面白く、話に引き込まれました。 このような物語を考えつくことに恐ろしさも感じましたが、ありそうなことなのかもしれません。 こうならないように気をつけようと思いました。特に結婚を考えている方にはオススメです。 けれども、子どもには読ませたくない内容です。 「手紙」は事実の歪曲に使えるものだとも気付きました。例えば歴史を考証する際も、「手紙」の信憑性には気をつける必要がありますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本屋に行ったら、この本が目に留まった。20年以上も前に上梓されたもので再販である。学生時代、「青葉繁れる」や「ぼっこちゃん」などを読んだ記憶がある。それ以来懐かしくなって買って読んでみた。短編集だがそれぞれ実に面白い。どこからこのような発想が思い浮かぶのか不思議でならない。 悪魔……最後に結ばれる予定であった会社の社長の娘を絞め殺す。全く予想だにしなかった。 葬送歌……決して手紙を書かない作家の直筆の文面を手に入れ、それを展示する。そこまで至るのにこの作家の過去の名もなき戯曲を模して手紙を送り付け、怒りに触れさせる。実にお見事。 赤い手……あんなに修道女として誓った女子が、どうしていとも簡単に1階の男と結婚したのか、さの理由は? ペンフレンド……北海道旅行をするにあたり、求めたペンフレンドが、いつも目の前に座って仕事している同僚の無口な男だったとは… これには驚いた。 第三十番 善楽寺……全然喋らなかった古川さんがしゃべった。鬼気迫るものがある。自分が決めたことを今まで頑なに守ってきた。それが崩れるほど怒りに震えてのだ。凄いぞ、古川さん。 隣からの…新婚の花嫁は、先験的な恐怖症患者だった。 桃…43年振りに児童文化研究会というのを目にして感慨無量。というのも学生時代このサークルに所属していたから。東京のある女子大というのが、お茶の水女子大学に該当するに違いないと思えてならない。自分たちも山梨県の塩山市の山奥、最寄りのバス停から歩いて2時間もある一之瀬集落に出向いた思い出がある。冬場は学校の校庭に水を撒いて天然のスケートリンクにできるほど寒いところ。この文中の宮城県の山奥はNHKの電波も届かないというくらいだから、相当な山間僻地と思われる。そこで女子大生たちが食べた桃を巡って繰り広げられる話。その時のリーダーが現在の施設に勤める女性。この展開が凄い。 鍵…鍵の置き場所から、全てが推察される話。これもグッド。 玉の輿…封建的な家柄で、先が読めるような内容だった。!! 里親…「砂糖屋」と生涯またとない傑作の作品「里親」との聞き違いで中野先生を殺してしまった。ああ悲しや田中和子と藤木英夫。 泥と雪…佐伯孝之が3年前に亡くなっていたとは全く予想だにしない展開だった。 エピローグ…すべての登場人物がホテルの一室に集められ、直接手を触れない殺人事件が実行された。あっぱれ!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
井上ひさしさんがこういう小説を書かれるとは思いませんでした。意表を突かれました。スリラー風に味付けされて面白かったです。本棚に並べておいて退屈したときまた読み直したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞広告で見かけて気になり、購入しました。評判通り、裏切られました(笑)この頃、お手紙を書くことも、頂くこともないので、新鮮でした。楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どの物語も結末は想像がつかず、びっくりさせられる内容でした。 おすすめします! 最後の方になると、今度の結末は? と想像しながら読んでも見ましたが、その想像はかすれる事もなく大はずれ!! 面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短い時間、 夜寝る前の、ちょっとした時間に読んでます。 短編の中に全てが濃縮して入ってるって感じで、お得な面白さでいっぱいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
井上ひさし氏の作品を初めて読みました。その面白さと圧巻の筆力に感動しました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!