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(短編集)

花まんま



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【この小説が収録されている参考書籍】
花まんま
花まんま (文春文庫)

花まんまの評価: 4.41/5点 レビュー 95件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全95件 41~60 3/5ページ
No.55:
(4pt)

短編集なので

短編集なので、全てとはいきませんがすごく良い本だと思います。心をいやすような気持になりたい方は、読んでみられては?
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.54:
(2pt)

細かいですが・・・

下町の文化住宅の二階の窓から周りの建物の屋根が海原のように見える…、本当?ピースマークとにこちゃんマークを混同していたりだとか…。その他諸々…。もう少しディティ―ルを固めてくれないと、しらけてきて物語に入れない。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.53:
(4pt)

秀作

六篇の短編作が、一定の方向を指し示している。っていう感じが良かったです。

 花まんまが、やっぱりダントツの出来ですね。素晴らしい。ただ、私はかたみ歌を
読んでからだったので、どちらかと言えば、やっぱりかたみ歌が良いなあ。

 この作品も一つの共通したテーマがあって、それを追いかけている。その六個が
いつ集約するのかなあと、期待しておりました。

 読者の想像力と言うか、見識と言うか、その時代の経験と言うか、そう言ったものに
委ねてしまって、あとはどうぞ。

 と言うよりも、この六個の短編も含めて、その後のかたみ歌なんかで集約している、
そんなところなんでしょうか。

 成熟した文章と、構成と、しっかりした頭で、安心感がありますね。かたみ歌が
あまりに良すぎたので残念ながら80点。他の流行作家からみたら、基本的に
一ランク上でしょう。 
 お勧めします。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.52:
(4pt)

せつないメロディーにのって…

巻頭「トカビの夜」は秀作です。
主人公と兄弟達が愛したパルナスのテーマソングが頭の中を駆け回る♪
「下町のSてどこやろ?」と同じ大阪に住む私は思いめぐらせました。
いきなり秀作がでてきました。以後、蛇足になりますが・ ・ ・ 。
アマゾンで本を買う時はまずみなさんのレビューと、
星の数の多さ、表紙の好みでだいたい決めています。
朱川さんは初めて読む作家さんだったので
ずいぶん慎重に選びました。もうひとつ言うと、
同じサンパチ生まれの同年代の作家さんはとても
身近に感じ好感を持ってしまいます。
解説を書かれていた、重松清さんは偶然にも同じ3月生まれ。
(実は京極夏彦氏は最も誕生日が近いのだ〜)
解説から好んで読まれる方も多い中、私は作者の
生年月日をまず確かめます。単純に年が近いと嬉しい。
それは、同じ時代に子供時代を過ごしたモノが、
どんどん登場してくるので嬉しくてたまらない。
最近、同じ境遇を体感できる、同年齢作家で読んでいます。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.51:
(4pt)

ちょっぴり怖く、愛しいファンタジー集

全6編とも昭和40年代(?)くらいの話で、下町情緒に溢れている。日本ホラー小説大賞短編賞を取った著者はそのホラー感覚も大事にしつつ、愛しいファンタジーを書き上げている。どれも得した気分になる話ばかりだが朝鮮人の少年との不思議かつ哀しい体験を描いた「トカビの夜」と、生前愛した三人の女が揃うまで霊柩車を足止めにする男の話「摩訶不思議」がお気に入り。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.50:
(4pt)

心温まる、ちょっと不思議な物語

女泣かせだったおっちゃんの葬式で急に霊柩車が動かなくなったりとか、幼い妹が突然誰かの生まれ変わりだと言いはじめたりといった、ちょっと不思議な物語を集めた短編集。

さまざまな怪奇現象を通じて、それに巻き込まれる人たちの人間模様があぶり出されていきます。その人間の描き方が、人情味に溢れていてとってもうまいんですよね。子供同士の友情、親子関係、兄弟愛、どれもが良質のドラマに仕上がっています。

個人的に好きな作品をあげるとすれば、ユーモラスなオチに思わずにやけてしまう「摩訶不思議」、人の生死を操ることの難しさを描いた「送りん婆」、そして何より表題作「花まんま」でしょう。「花まんま」は先に挙げた、幼い妹がとある高校生の生まれ変わりだと言い出す話。この話では、妹を守ろうとする兄の思いと、高校生の娘を失ったおじさんの思いが二重に描かれていて、ドラマとしても一層奥が深く、また切ないです。

そこはかとない死の臭いが、生の暖かさを浮かび上がらせる作品だと思います。
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No.49:
(4pt)

計算高い作者の本

下町の雰囲気をまとった不思議な話の短編集。

中には読後怖くなる話もあるが、
そのほとんどはせつなかったり、
優しい気持ちに浸れる。

会話分のみに関西弁を使用することで、
登場人物に躍動力をつけており、
理詰めでは計り知れない不思議なストーリーとは対照的に
作者の計算高さが垣間見れる。
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No.48:
(5pt)

他の作品も読みたくなりました

お恥ずかしいが、直木賞作家であることをアマゾンのレビューで初めて知りました。ですから、それ以外の先入観は全く持たず、この作品を読み始めたのです。これまで、昭和40年から50年代ごろの子供の視点で書かれた小説はあまり無く、その設定だけでも意外な感じがしたのですが、それ以上に、子供の持つ孤独感がとてもリアルで「そういえば、あの頃の子供って、ほったらかしだったなぁ」と昔の自分に重ねることができました。だけど、その孤独な時間でいろいろ考え、子供は子供なりに成長する姿がこの作品には多く描かれています。
また、非常に誠実な文章を書かれる作家さんだと感じました。差別を扱う話では「差別」が起こす悲しさや人間の弱さを、誰かを一方的に責めることなく表現されています。おそらく、子供というニュートラルな視点で描いているからではないでしょうか。ファンタジーなのに、生々しい現実を見せつけられる短編集です
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.47:
(2pt)

ちょっと物足りない

霊現象、不思議な生物など不思議なストーリーの詰まった短編集。

が、そういったオカルトめいたのを期待して読むと肩すかしを食らうし、
しみじみとした雰囲気を求めるとがっくりする。

「トカビの夜」などは怖くもなければ不思議でもなく、ありふれたお話であるし、
「摩訶不思議」などもステレオタイプのコメディでしかない。
唯一心に残ったのは「送りん婆」ぐらいか。
それですらもう少し謎を残すなり、主人公が人知れずいまも続けているなどの設定の方が読了感が良かったはずだ。

御涙頂戴でもないし、抱腹絶倒でもない。
どこか、なにか一つ足りない話が多いと思う。
昭和時代へのノスタルジーでそれを補っているのかも知れないが、
だとすれば、50代以降でないと愉しめないと思う。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.46:
(4pt)

しみじみ、きゅん。

解説を読んではっとした。そうか、重松清とトーンが似てるのか。

でも、重松清のそれが、少しだけ硬質で冷たい石であるならば、
朱川氏のそれは、丸くてほわほわの、手あかのついたぬいぐるみの柔らかさだ。

ひなたの香りがする。
少しほこりっぽい感じもする。
ちょっと色あせたような、でもたまらなく懐かしい、優しいほっこり感。

読み終わったあとに、顔がにっこりして、
いいため息をつける本。
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No.45:
(5pt)

人の心がうまく表現されていて感動です!

初めて朱川さんの作品を読みました。人が持っているズルイ心や弱さ、また相手への強い思いやりや優しさなどとてもきちんと表現されていて心にしみるものがありました。昭和の時代背景や時代の匂いのようなものまで伝わってきます。妖精生物の最後の一行には背筋が凍りました。私が好きなのは凍蝶です。弱く見えても芯の強い蝶の生き様と登場する女の子の姿がとても綺麗に上手に表現されています。何かあるといつも読み返しています。大切な作品です。
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4163238409
No.44:
(3pt)

ノスタルジー溢れる直木賞受賞作

非常に完成度の高い作品ばかりの短編集。
ノスタルジックな雰囲気に満ちた作品が多い。また、人が亡くなる(亡くなった)話と少し不思議な話を組み合わたパターンが多く、万人受けしそうな作品だ。
でも、少しあざといというか、手堅くまとめすぎかも。
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No.43:
(5pt)

おもしろかった

直木賞を受賞して存在を知り、読んでみたいと思っていた本書。
(日常の中にある不思議やファンタジーといった類の話が好きなので…。)

じーんとしたり、笑えたり、不気味だったり…。
どの話も読みやすく、おもしろくて、物語に引き込まれていきました。
ぜひとも他の著書も読んでみたくなりました。おすすめです。

ただ、ある話の描写が私的に不気味でぞっとして、この作者の怖い話は
読めないかもなとも思いました。
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No.42:
(5pt)

遠近感のある文章

重松清氏はこの本のコアを的確に解説している。この本には6篇の作品が収められているが、それぞれ後になっても題名を見ただけで内容が思い出せる印象の強い作品ばかり。朱川氏の作品はこの一冊と「かたみ歌」を読んだが、両作品とも一冊を通してテーマが揺るがない。「花まんま」は大阪という地域と昭和30〜40年代という時代が全篇共通しており、そのせいか不思議と一冊の長編小説を読んだような錯覚を味わった。
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No.41:
(5pt)

flower rice

この本 ソウルで韓国人の友人に勧められたのでした。
友人が英語で"flower rice"と繰り返す小説が、「花まんま」だと知ったのは
帰国してからでした。
冒頭の一遍「トカビの夜」を読みながら、韓国との浅からぬ関係を見つけ、
思わずうなずいたのでした。
でも 英訳本があるのかなあ? それともハングル訳?
こんど 友人に確かめてみたいです。
お勧めです。

追記:ハングル訳があるそうです。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.40:
(5pt)

良い・・・・。(ネタバレあり)

「花まんま」・・・お花で作ったママゴト遊びのお弁当。輪廻転生からよみがえる記憶が贈った「花まんま」。泣けちゃいました。僕が泣けたのは、お兄ちゃんの妹思いのところ。この本が好きになって著者の本を読み漁りましたがこの本が1番でした。他には「都市伝説セピア」の「昨日公園」。お勧めです。
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No.39:
(5pt)

とても良かった

朱川さんはホラー作家という事で少々身構えて読みましたが、
とても切なくて、人に対してやさしさを持とうという気持ちになりました。
ハートウォーミングは、お話ばかりで是非読まれることをご推薦します。

ただし大阪弁が嫌い、読みにくいという方には敬遠されると思います。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.38:
(5pt)

怖さの中に優しさ、切なさ、ユーモアがある

「花まんま」は直木賞受賞作。弁当箱に花を詰めたシーンは
情景が目に浮かぶようでとても美しい。
でも、この人の本はやはり怖いので、基本的にホラーだと思う。
他の小説も短編ながら読み応え十分である。
昭和30年代〜40年代の時代背景にしっかり入っていけるのは
著者と年代が近いせいか。時々「ALWAYS 3丁目の夕日」
を感じてしまうこともある。ストーリーは短編ながらも見事に
完結している。「送りん婆」はちょっと怖い。
この著者の本には一貫して、怖さの中にそこはかとない優しさや
切なさ、ユーモアがある。そこが普通のホラーとは違うところで
好きな所でもある。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.37:
(5pt)

また好きな本が増えてしまった!

○○賞を受賞した本はあまり読む気がしなくて皆が忘れた頃を見計らって読むようにしている。
’花まんま’読了しました。こ、これは私の大好きなジャンルだー。懐かしさを感じさせる不思議な話 こういうのを待っていたのだー。
これは薦めできる本である。早速朱川湊人の本を5・6冊買ってきた。読み終わったらまたレビューする予定。(気がむいたら)
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.36:
(5pt)

文庫本の値段なら、是非にお奨め

6つのファンタジー?ホラー?が、大阪方面を舞台に繰り広げられます。

時代設定は、昭和30年代から40年代かな?

どのお話も切ないというか、差別や暴力が満載なのですが、

なのに懐かしいというか・・・

考えてみると、子供時代ってどんなにひどい環境でも、

それなりになじんで暮らしていたよなぁと。

年代的に、この時代を知っているせいもあり、とてものめり込めました。

文庫本の値段なら、是非にお奨めの本です。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409

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