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アフガンの男
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アフガンの男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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例えば歴史の本で幕末を読む場合でも、学校の教科書と司馬遼太郎の小説坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)では、後者のほうが面白いのはいうまでもない。教科書が事実の列挙に終始し、そこに至るまでの関係者の相克を割愛してしまうので、感情に訴えるものがあまり出てこないからだ。そういう意味で、この「アフガンの男」も教科書を読んでいるような無味乾燥を感じる。 下巻においてヒーローのセリフがほとんど出てこないなど、小説としてはどうかと思うような話の組み方になっている。同じシージャックを取り扱った、悪魔の選択 上 (1) (角川文庫 赤 537-6)ではヒーローはじめ登場人物の苦悩とせめぎ合いが迫真のストーリーを作り上げていただけに、同じ作者とは思えない作品になっている。ちょっと残念。 テーマと背景が難しいだけに、ストーリーを展開させるので手一杯だったのだろうか。 (なお、下巻(初版)に単純な誤植が2カ所もある。どうしたことか。) | ||||
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例えば歴史の本で幕末を読む場合でも、学校の教科書と司馬遼太郎の小説坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)では、後者のほうが面白いのはいうまでもない。教科書が事実の列挙に終始し、そこに至るまでの関係者の相克を割愛してしまうので、感情に訴えるものがあまり出てこないからだ。そういう意味で、この「アフガンの男」も教科書を読んでいるような無味乾燥を感じる。 下巻においてヒーローのセリフがほとんど出てこないなど、小説としてはどうかと思うような話の組み方になっている。同じシージャックを取り扱った、悪魔の選択 上 (1) (角川文庫 赤 537-6)ではヒーローはじめ登場人物の苦悩とせめぎ合いが迫真のストーリーを作り上げていただけに、同じ作者とは思えない作品になっている。ちょっと残念。 テーマと背景が難しいだけに、ストーリーを展開させるので手一杯だったのだろうか。 (なお、下巻(初版)に単純な誤植が2カ所もある。どうしたことか。) | ||||
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全くムダのない文章でスラスラ読めるのがF.フォーサイスの作品の美点なのだが、反面登場人物が将棋の駒みたいに動くだけで、生き生きしていない感じがする。なんだか映画かTVドラマのシナリオを読まされているかのようだ。その辺りは、例えばトム・クランシーの作品と随分違う。あちらは登場人物のサイドストーリーがやたらと長くて時々いらいらするのだが、人物像の作り込みはよくできている。 今回の『アフガンの男』では『神の拳』の主人公マイク・マーティンが再び登場する。アル・カイーダ渾身の大規模テロからG8首脳を最後の最後に危機一髪で救うというお話ながら、さっぱり緊迫感がないのはどうしたことか。前作『アベンジャー』でもやはり同じ読後感だった。プロットは流石に手練のものだが、ストーリーテリングに問題があるのだと思う。「フォーサイスも老いたか?」というのが正直な気持ちだ。 | ||||
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