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椅子がこわい
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椅子がこわいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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先日78歳で亡くなった作家の夏樹静子の腰痛との激闘放浪記、実際には彼女の「心」が出しているシグナルを認識できるようになるまでの苦闘の記録。 夏樹静子こと出光静子は、ワーカホリックで、恐ろしくせっかちで頑固であることがこの本を読むと容易に理解できる。 「絶えず向上しないと気が済まない」「ゆったりした時間の中にも幸せがあることがわからない」、この彼女の腰痛は器質的なものではなく、本人が自分の八割以上を占めるという、その「夏樹静子」を支えることに疲れた心身が「疾病逃避」として出てきたものだった。心身症(PSD: Psycho-Somatic Disease)であり、心因性疼痛障害(Psychogenetic Pain Disorder)である。それがまさに体を支える腰部に出現したのがシンボリックだ。 彼女はいろんな医者に恨みがましく食ってかかるが、怒りを発散した後には奇妙にも痛みが引く。エネルギーの強い人ほど痛みには敏感で、怒りと痛みには密接な関係がある。最終的に彼女を治した平木英人医師は彼女にこう説明する。 「不安は限りなく無限に大きく拡がり、ついにはこの世のもの都はおもわれぬような恐怖や苦痛を現出する。この第三者から見ればいささかオーバーと思われるような感覚、感情こそ心因性の特徴だ」 最終的には入院しての絶食療法を行うことで彼女の痛みはとうとうなくなる。 平木医師が、思い込みが激しく心身相関の認識も薄く、一般的な説明・説得をとても受けつけない人の頭を、素直で柔軟な頭に変えるためにはこの方法しかないと最初に会ったときに確信していた療法だ。 絶食すると比較的短期間に生体に急激なストレスを負荷し、病的な恒常性を揺さぶり、自己治癒力の強力な発動を得て、より健康な恒常性の再統合へと向かわせる。脳組織もまた代謝エネルギーを糖質からケトン体に転換せざるを得なくなり、脳内の代謝過程の変調が生じる。α波の増加、除波化も起こり、自律神経機能、内分泌機能にも広範な変調をきたすのである。 それにしても心因性の病気であるという様々な医師の指摘を受けつけない、この彼女の頑迷さはなんなのだろう。人間は心と体が相関なく存在しているというこの思い込みはどこから来るのだろう。 少なくとも昔の日本人はこのような考えを持っていなかったようだ。近代心理学は無意識を発見したが、それはこの国の言葉で言えば「魂はある」ということだった。西洋の二元論の世界観、つまり「ある」と「ない」、主観と客観、で構成されるこの世界観/人間観は完全に行き詰まっているのだが、現代人は代わりとなる思想、哲学を見つけられないがゆえに、未だにこの亡霊のような思想に染まっている。すくなくとも心と体はそれぞれが単独で存在しているのではない。 この本を知るきっかけになった本で、その著者松岡正剛は我々はまず仏教を勉強するべきだと述べていることが興味深い。 | ||||
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が、経済的に豊かな著者だからこそ出来た治療法ではないか。 更に心理的側面以外の腰痛もたくさんあるので全てが心理的なものからくるものではない。 ただその可能性は絶対に探ってほしい。 なお、街の心療内科に行っても3分の診察で精神療法加算をとられ 他の医者よりもよほど高額な上その内容は投薬のみで 薬効いた→じゃあ続けましょう 薬効かない→じゃあ変えましょう 何か質問あります? で終わりなので治るとは思えない。 口コミか何かで評判の良いところに行かないと余計悪くなるだけだ。 | ||||
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誰にでも合うと言う普遍性が無い。 読者(小生)の症状と類似性は有りますが、心因性疼痛を診断 療法の医院が当地に無く。 困惑の結果でした。 | ||||
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母の病気に関する内容かなと思い購入しましたが、違うようです。 私自身読んでいないので☆3とさせていただきます。 また読む機会があれば変更させていただきます。 | ||||
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