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窓
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窓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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「終着駅シリーズ」の映像が個人的に、イマイチであまり期待していなかった分、原作との落差が大きく本書の評価が急上昇です!(^^) まずはやはり、竹井を始めそれぞれに勝手よく、バラバラな心情やおかしみが見もの、全体を丸めていると思います!パチンコで出会った南崎なども、社会に埋もれながらも協力する姿が、真摯に生きるいい味を出しています。 またゲーム会社(私も近所に思い出が✮)や、山での猟銃、恋人を譲るなど作者の少し個性ある遊び心が、随所に効きエンタメな作品です✽一本調子でないパンチやメリハリが効いて、どちらかといえば正統な感じの作者も面白い方だなと、より親しみが湧きました✶ そして同じ点と線がつなぐ立方体でも、直近に読んだ「路」が正多角形だとしたら、今作はどこかアンバランスさが魅力の形になっています。それは、「路」はみんなのものだからある程度の逸脱しない、常識に収まるところがあると思うんです。対して「窓」はそれぞれの大きさや形の分だけよりドラマが違い、また今作は1つの窓を通しての物語ではありません。。そこに交わりにくい様々なゆがみや窪み、ねじれのある構造の物語が出来たと思います。「窓」はそこを経由してもしなくても、どこかミステリー性があり、心情まで透き通る不思議なエナジーを感じます。。。 私は猟銃の話は好きだったので、例えば映像も心理描写より、終着駅らしい複雑性を押し出すともっと良かった気がします・・もっとも作者の偶然は、どこまでも複雑な物語になりそうですが^_^; バブルの頃の新宿や、自分の頃とも違う「レジャーランド」的な少しゆるい女の子だけど、それはそれでいいと思いましたね(笑) | ||||
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最近テレビのゲームソフト開発で景気の良いリューエイに入社が内定した隅野弘之は、好ましくない異性関係があればきれいにしておくようにと言われた。結婚以外の遊び半分の交際は素行不良者として内定を取り消すと言うのだ。 そこで隅野は、尾高規子を処分しなければならなくなった。規子とはアルバイトで知り合い二年超しの交際である。結婚する意思は無く、あくまで遊びの関係であった。セックスの相性が良く、溜まった欲望を都合の良い時に処理出来たので、そのままつきあっていた。 しかし、下手に別れ話を切り出せばごねられる恐れがある。そこで、友人の竹井秀二に下げ渡す事にした。その方法は、竹井に規子の部屋の鍵を渡し、規子の部屋に侵入させ帰宅したところを強姦してしまおうという荒っぽい方法であった。一度関係が出来てしまえば情が移るだろうと勝手に解釈した。 こんな悪意に満ちた事が世の中でまかり通る訳は無い。隅野が竹井に鍵を渡してから数日後、規子は部屋で何者かに殺されてしまうのである。竹井も知らないと言っている。 犯人捜査の常道として警察は異性関係を疑う。隅野と規子の交際は一部の者にしか知れていないが、露見すれば最も疑われるのは隅野である。それは、容易に推測できる。すると、最も危険な人物は竹井秀二であった。 そして今度は、竹井を殺さねばならなくなったのである。 自分が犯した殺人でも無いのに、自分の安全を保証するために、殺人犯にならなければならなかった。本編は、もしかしたら、万が一などという不安から自分を守るために殺人事件を起こす四人の愚かな人物を描かれている。 たかがひとつの企業への就職ではないか。そのために恋人を捨て殺人を犯してしまうのだ。どちらが大切なのかという矛盾に気が付かない滑稽さが描写されている。 森村氏はサラリーマンとは人の金儲けの手伝いだと言って憚らないが、氏の言う通りである。 | ||||
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最近テレビのゲームソフト開発で景気の良いリューエイに入社が内定した隅野弘之は、好ましくない異性関係があればきれいにしておくようにと言われた。結婚以外の遊び半分の交際は素行不良者として内定を取り消すと言うのだ。 そこで隅野は、尾高規子を処分しなければならなくなった。規子とはアルバイトで知り合い二年超しの交際である。結婚する意思は無く、あくまで遊びの関係であった。セックスの相性が良く、溜まった欲望を都合の良い時に処理出来たので、そのままつきあっていた。 しかし、下手に別れ話を切り出せばごねられる恐れがある。そこで、友人の竹井秀二に下げ渡す事にした。その方法は、竹井に規子の部屋の鍵を渡し、規子の部屋に侵入させ帰宅したところを強姦してしまおうという荒っぽい方法であった。一度関係が出来てしまえば情が移るだろうと勝手に解釈した。 こんな悪意に満ちた事が世の中でまかり通る訳は無い。隅野が竹井に鍵を渡してから数日後、規子は部屋で何者かに殺されてしまうのである。竹井も知らないと言っている。 犯人捜査の常道として警察は異性関係を疑う。隅野と規子の交際は一部の者にしか知れていないが、露見すれば最も疑われるのは隅野である。それは、容易に推測できる。すると、最も危険な人物は竹井秀二であった。 そして今度は、竹井を殺さねばならなくなったのである。 自分が犯した殺人でも無いのに、自分の安全を保証するために、殺人犯にならなければならなかった。本編は、もしかしたら、万が一などという不安から自分を守るために殺人事件を起こす四人の愚かな人物を描かれている。 たかがひとつの企業への就職ではないか。そのために恋人を捨て殺人を犯してしまうのだ。どちらが大切なのかという矛盾に気が付かない滑稽さが描写されている。 森村氏はサラリーマンとは人の金儲けの手伝いだと言って憚らないが、氏の言う通りである。 | ||||
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TVドラマの方が良く作られて楽しめました。 www.tv-osaka.co.jp/onair/detail/2012/12/11/13/00/ | ||||
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この作品は読み進めていくほど面白いです。なかなかに計算されて組み立てられた筋書きに読者が引き込まれる思いがします。 二つの事件に絡まる人間関係やそれらの人物像などは森村氏ならでは書けない内容になっていて、読者の興味を引く作品力になっています。 警察の捜査以外に、事件に関係する人物が独自の推理をするあたりに作品の特徴が表れていて中身を面白くしています。 只残念なことですが、最後の「やや長いエピローグ」は余計でした。二人のハンターが熊と人間をそれぞれ誤射したと思う場面、しかも同時に発射されたことの無理な筋書きは漫画っぽくも感じられ、作品の質を落としてしまったかなと思います。 | ||||
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