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緑の毒
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緑の毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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買わずに読もうとしたら図書館蔵書が300人まち だったので買ってしまった。 表紙のこの絵はなんだろう。凝った装丁だ。 ジルサンダーをはじめとする ブランド名が結構つぎつぎでてくる。 主人公の医師がブランド好きなのだ。 少々あっけない結末がまっていたのだが、ずるずると 購入後24時間以内に読んでしまった。 映画化されるかどうかわからないが なかなかおもしろいモノができる 可能性も。ただ、作りようによっては 安っぽいバイオレンス怨念ものにもなりうるかも。 人物描写で共感可能な部分は多い。そこはいいのだが、 著者が別々にこまぎれにかいて角川の「野生時代」に発表したパーツを 寄せ集めた、それもまとめるにあたって 加筆修正とかがおこなわれなかった可能性が たかいこと、それで、いつもの「毒」が だせなかった、そのような気がする。 (チャプタータイトルには一部手が加えてあるが本文はもっとも古いのが2003年の作品)。 脇役(邪悪な存在)だか主人公だか、とにかく、開業医=rapist の 川辺 39歳。 対比的に勤務医がでてくるところがメディカルっぽい。 結末をもうすこしなんとかしてもらえれば もっとよかったのに。現代のさまざまなツイターだの、ツールを 盛り込みすぎの感はいなめない。それで完全に焦点がぼやけてしまった。 チャプターの初出にあたって、長さの制約でもあったのだろうか。 読み終わって、拍子抜けがしてしまったのが 残念である。せっかく買ってよんだのに、と。 | ||||
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タイトルに魅せられて読んだが、奇妙な失敗作というべきか。 開業医が水曜日の夜に手当たり次第に住居に不法侵入してスタンガンで気絶させ、麻酔薬を注射して婦女暴行するという話には大いに興味を抱いたのであるが、いったいどうしてそういう事に及ぼうとしたのかという動機が最後まで不明であった。 もしかするとそれは「当方の不明」によるものかもしれないが、いくら同業の医師である妻との関係がおもわしくないからといって、この若くて、お洒落で、金離れのよい東京の開業医が、なにを血迷ってだか連続レイプ事件を引き起こす「遺伝子異常」以外のなんらの必然性も感じられず、そんなことは頭の良い著者だって充分分かったうえで書いているに違いない。 だとすれば、これは暴行された女性たちの被害者同盟や復讐を誓う者たちの怒りや悲しみがいちおうもっともらしく描かれているとはいうものの、お話の本質は医師や病院を舞台にした一種の通俗娯楽小説であって、ここには最近著者が提起した「東京島」や「ナニカアル」などの文学的人生的サムシングは皆無なのであった。 | ||||
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まず一言。 桐野女史の毒って、こんなものだったっけ? まぁ、敢えて、主人公が場当たり的というか、根っからの 悪として、浅知恵しかない短絡的設定にしたのかもしれないが、 心の闇とまでも全く言えないし、ドス黒さ、不気味さも皆無。 レイプに至る動機も中途半端で、犯行も穴だらけ、近場で 済ます上に、証拠も残し放題。 最後だって、「痛快」ってほどの盛り上がりはない。 追いつめられていく過程もご都合主義満載で、ここまで 滑稽な主人公(犯人)、軽薄な被害者、特徴の無い関係者で ライトな小説を書かれると、至極がっかり。 レイプという絶対許されない所業も、簡単に出来てしまう 設定、レイプ被害者のトラウマや恨みの描き方も上っ面だけ。 ネットを利用して、現代的な設定とでも言えば、それなりの見方も できるが、それは桐野女史があえて書く必要はあるまいにね。 結局のところ、レイプや不倫はいけませんよっていうテーマ なのか、それとも何か言いたいことがあるのか、理解不能な 作品でしたな。 | ||||
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桐野夏生の作品は好きでほぼ読んでいます。 今回のは期待外れでした。 リアルな人間のどっろどろな心の闇を丁寧に書くのがこの作家の持ち味なのに、 浅〜くあっという間に終わってしまった。Twitterが絡んでくるラストの部分、私には非現実的な気がしました。 現代の流行りものと無理矢理結びつけてる感じがした。 もう少し掘り下げてほしかったです。 ハードカバーを買うこともなかったかなと思います。 | ||||
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夫婦で医者をしているが、妻に浮気をされてその腹いせにレイプを繰り返す医者と、レイプされた女性たちの心の闇を描いた物語。 約300ページあるのだが、レイプ魔川辺の心の闇や、浮気している妻とその浮気相手の男の情事、警察ざたにせずネットでやりとりするレイプされた女性たちの様子などがうまく描かれており、あっという間に読み終わるほど読みやすかった。 ただ、最後の展開が一気に加速しすぎた気がする。ここまで描いているなら、最後はもっと激しく修羅場になるような展開がほしかった。 | ||||
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新刊が出ると欠かさず読んでいる桐野さんの長編小説です。 今回も桐野ワールド全開 主人公は川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医 そして連続レイプ犯。 とにかくこの主人公が悪い プライドだけは異常に高く全身高級品を身にまとい妻への不満を抱きながら次々とレイプを繰り返して行く。 普通どんな悪い主人公でも一縷の同情の気持ちが芽生えたりするものですがこの主人公には全く同情の余地なし。 他の登場人物、主人公の妻、その愛人、そしてレイプされた女性たち みんなそれぞれに毒を持ち、共感出来る人物が1人も出て来ない所が 桐野さんらしいと言えば桐野さんらしい様な気がします。 読んでいて決して気持ちの良いお話ではありませんが いつもながらの登場人物の心理描写が見事で脳内映像でずっと動いていました。 読者を飽きさせないと言う事ではやはり桐野さんの作品は面白いのだと思います。 | ||||
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新刊が出ると欠かさず読んでいる桐野さんの長編小説です。 今回も桐野ワールド全開 主人公は川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医 そして連続レイプ犯。 とにかくこの主人公が悪い プライドだけは異常に高く全身高級品を身にまとい妻への不満を抱きながら次々とレイプを繰り返して行く。 普通どんな悪い主人公でも一縷の同情の気持ちが芽生えたりするものですがこの主人公には全く同情の余地なし。 他の登場人物、主人公の妻、その愛人、そしてレイプされた女性たち みんなそれぞれに毒を持ち、共感出来る人物が1人も出て来ない所が 桐野さんらしいと言えば桐野さんらしい様な気がします。 読んでいて決して気持ちの良いお話ではありませんが いつもながらの登場人物の心理描写が見事で脳内映像でずっと動いていました。 読者を飽きさせないと言う事ではやはり桐野さんの作品は面白いのだと思います。 | ||||
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300ページ弱という決して短くはない作品ですが、桐野作品としてはサラサラと読み進めらるので、あっという間に終わってしまうという感じです。 この料理人がよく出してくれる胃もたれするほどのステーキを食いに来たつもりが、あっさりお茶漬けで〆られたというか、食い足りないというか、もう閉店なのっていうか・・・ 話はもちろん面白いです。若干薄くはありますが各キャラクターの造形や、後半の展開における小説ならではの技法等、光るものはあります。 とりあえず、また食いに来ます。 | ||||
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最近のこの著者との相性が悪いらしい。 読後、見事に何も残らない。 情念の部分がどこか中途半端で、このぐらい書けばいいだろう・・的な匂いを感じてしまった。 帯にあった医療業界の裏側みたいなものを期待したが、まったく描かれていない。 | ||||
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「レイプはだめだよ〜」「不倫はだめだよ〜」 と言っているだけな気がしまして… きちんと読み込めてなくてファンの方には失礼なんですが、 どうも… 何も残らないというか… いや、主人公が転落してからの転がりっぷりは 読んでて爽快ですし、 構成も面白いんですけど、 でも… それだけ…。 いやこのジャンルの本に何か求めるのも違うのかもしれないんですけど、 もうちょっと何かあってもっていう残念な読後感でした… うまく言えずすみませんが。 | ||||
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人間のジワリとした邪悪さにぞくりとくるが、さらにその奥底に潜むものの造りこみがモノ足りない。帯の「医者にも階級が…」の世界はほとんど描かれていないので、医療界の闇、を期待されるなら、おススメしません。作者のこれでもか、これでもかという邪心への粘性が、残念ながら今回はモノ足りないかな。 | ||||
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私は最近本をよく読むようになったので、いかにも初心者的意見になると思うのですが…。 まず登場人物たちの心理描写はさすがで、すぐに引き込まれました。 ただいくらネット社会になった現代とはいえ、犯人である主人公を追い詰める過程が、 あまりにもうまくいき過ぎのように感じました。 もちろん現代ならこういった偶然はありえることだと桐野さんは言いたかったのかもしれないが、 それでもちょっと無理があるかなと思いました。 また被害女性たちの描きかたが少し物足りないかな…と。 そのため復讐を遂げる女性たちにリアルさが感じられないように思いました。 主人公も実は普段から周囲に邪悪な雰囲気を醸し出していた男として認識されていたのですが、 自らの邪悪な心の闇に堕ちていく主人公を描くのなら、普段はいい人、平凡な人で通っている人間が、 実は凶悪なレイプ犯だったという二面性をもっと描いた方が良かったのかなと思いました。 何故なら主人公の周囲の人間が、明らかに主人公が怪しいと皆が皆、思い過ぎのようにも感じるからです。 そこも犯罪を重ね続けたことでそうなったというなら分かるのですが、以前からそういう男だったと読み取れるので…。 あとラストは盛り上がったものを無理やりまとめた感が否めませんでした。 やはりちょっと全体的に中途半端かな。 あくまで私個人の意見ですが…。 | ||||
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行間から滲み出てくる悪意が実にナッチャンらしい一品です。かなり多くの登場人物が登場しますが、価値観や悩み、信条が短いページ数ながらきちんと書かれているので雑な印象はありません。登場人物のほとんどは嫌な感じを含んでいて実にナッチャンらしいのですが、若くて金の無い女の子達の描かれ方にはナッチャンの愛情が感じられました。話のスケールも小さいので映画化しても上手くまとまりそう。ファンならお勧めです。 | ||||
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医者で「川辺クリニック」の院長・川辺は、勤務医の妻・カオルとの仲がうまくいっていない。 カオルが勤務先の医師・玉木と不倫関係にあるのだ。 ある夜、玉木の姿を目撃した川辺は、嫉妬と邪心から、1人暮らしの女性の部屋に侵入し、レイプを犯す。 実は川辺はレイプ魔で、過去にも3回のレイプ経験があるのだ。 ここを出発点に多彩な人間関係が進展していく。 ネットを利用して連絡を取り合う被害女性たち。川辺クリニックの憎悪に満ちた人間模様。 地方の大病院の後を継ぐため、いやいや故郷に帰った川辺の元共同経営者・野崎、等々。 読んでいて話があちこちに飛びすぎている感がした。 だが、人間の心の中に潜む邪悪な心を描きようは、さすが桐野さんだと思う。 桐野ファンにとっては、楽しむことのできる1冊ではないだろうか。 また、ラストでネットやツイッターを駆使して川辺が追いつめられるシーンは爽快だった。「I`m sorry, mama」のラストと似ている。 ただし個人的には、野崎やカオルや玉木や川辺クリニックに勤務している女性たちがこれからどうなるのか等、 未解決のまま残される点が多すぎるのが気になったので、星1つ引いて4つ星にします。 | ||||
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