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緑の毒
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緑の毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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たとえばマニアックなブランド名や装飾物を通じて人間性を描いてゆく筆力に、まず人物としてのリアリティがあって、ひきこまれる。この医師が、自分としては完璧な、隙もない、水も漏らさぬつもりで起こしていく犯罪といい、自己演出ぶりといい、ある意味「必死」なのだろうが、最終的には、女たちの「必死」の前に、一敗地にまみれる。 孤独と表裏一体の自由を謳歌していた一人暮らしの被害者たちが、事件で踏みにじられることによって、それぞれ成長し、それまで価値を認めなかった「つながる」ということに、必死に手を伸ばしていく感じが切ない。 若い女性たちばかりの被害者の中で、間違えて襲われた中年女性が、「お前じゃない」とマジックで書かれた顛末がエピソード的でゆるく笑える。 | ||||
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川辺クリニックの、開業医、川辺は、結婚生活があまり妻とうまくいっていない 性格が、プライドが高く、見栄っ張りで、性欲が強く、フェミニストではない、妻は、救命救急センターのエース,玉気と浮気をしている セックスができない苛立ちと、開業医の日頃のフラストレーションを、無関係な女性に、撒き散らす、あまり,好感が持てない主人公川辺、 やがて、犯罪を犯した、女性の犯罪ネットでつながった女たちが、立ち上がり、復讐していく話、題材が、レイプなので、いままで、タブー視されていた題材なので、途中まではスリリングで面白かったのですが、途中から、ドロドロした、病院の人間関係、女たちの復讐が色濃くなり始め。最後が、なにかあっけなく、いまいち物足りない感じです、桐生夏生の最近の作品の中ではもっとも、毒はあります、読みやすい作品です、中古で、250円弱で買いましたがすごく綺麗でした もう1回読み直しています。なかなか、おもしろいです。 | ||||
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どうしようかと、迷いながらよみはじめtが、やはり、いまいち、著者の作品にしては、テーマもテーマだが、軽すぎて感情移入できず、途中放棄。 | ||||
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帯に「レイプ犯の内面と被害者女性の復讐を描く」と書かれているが、川辺の内面は2篇しか描かれていないし、復讐も「ネット」を使ったご都合展開で進んでいく。また、被害者というだけで復讐に関係ない、描く必要性があまりない人の話(チャラ、海老根)もあった。特に「地獄で会うホトケ」は物語のクライマックスで失速させられる障害物のようだった。 川辺クリニックの人間関係が泥沼化していく様子に多くのページが割かれていて、むしろここが一番面白い。川辺のレイプをきっかけに人間関係が狂いだす物語として見るなら☆4。 9ページに「アディダスのスニーカー」、93ページでは「プーマのスニーカー」や注射器を刺すのが人によって右腕だったり左腕だったりしたので、叙述トリックを疑ったが違った。玉木が実は・・・でも面白かったかもしれない。 全体的に人の暗い部分、脆い人間関係が上手く描かれていた。最後があっさり終わったのが残念。 | ||||
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連続レイプ犯の開業医と,職場で不倫をする勤務医の妻. 被害者は犯人を探すために協力しあうのだが. 派手だが職場で不倫をしている妻,共同経営者がいなくなったクリニック, レイプ犯の開業医は徐々にタガが外れて犯罪を犯していく. 通常の社会生活を営んでいる人が, 足を踏み外して破綻していく姿はいつもの桐野流で,心理描写はさすがにうまい, 被害者たちのそれぞれの事情にもリハリティが感じられ, こういう極限状態の人間像を描き方は一流である. ただ,今回の主人公は単に元々おかしな人だったという印象が強く,共感できる部分が何もない. そのため,破綻するラストが見え見えになってしまい, それでいて,やや拍子抜けするようなエンディングのため,物足りなさは否めない. | ||||
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他に桐野作品をいくつも読みましたが、追い詰められていく雰囲気が一番好きです。今の世の中、こんな感じかなと。 | ||||
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開業医と勤務医が互いにもつ嫉妬感、登場人物やプロットはかなり面白いのに、全体的に広く浅い感じで、結末もあっけない。被害者たちが犯人をつきとめて復讐する展開は、もっと丁寧に書いてほしかったなーと思います。そして、悪魔のような川辺が追いつめられるとこをもっと読みたかったです。がしかし、あっけなく逮捕。 これもっと長編作で書いてほしかった~ | ||||
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テーマはとても興味深い。 川辺も十二分に吐き気のするような嫌な男に描かれている。 けれど、このテーマ、この嫌な男…という材料が揃っていながらも、何か物足りないのは何故だろう…。 『グロテスク』『OUT』のような、容赦のない世界が見たい。 かさぶたを無理矢理剥がすような、桐野作品独特の容赦の無さが見たい。 ラストも個人的にはポカーンでした。 | ||||
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多くの方が書いているように、いつもの桐野作品の深さとか、毒々しさがない。 被害者たちが簡単に繋がり、あっさり犯人の身元が割れる。ミステリとしての意外性がない。 読みやすいけど、何が書きたかったのか、よくわからない。 最後の発表時期を見ると、最初の章を書いてから、完結するまで時期がずいぶん掛かっている。 作家本人も、実はあんまり発表したくない作品だったんじゃないのかなあ、と思ったりする。 | ||||
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久しぶりに桐野さんの作品を読みました。面白いです。さすが。 確かにもっとドラマティックな終わり方があれば、とは思いますがtwitterやsnsの時代の追い詰め方だなと納得しました。一日で一気に読んでしまいました。おすすめです! | ||||
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重いテーマなのにやけにアッサリしている作品。開業医の川辺は妻の浮気への仕返しをするかのように昏睡レイプを繰り返す。ネットを通じて知り合った被害者女性たちは… 桐野夏生の作品は絡み付くようなじっとりした感じのものが多いように思うのだが、この作品は主人公の川辺とレイプ被害者女性たちの視点で描かれているせいなのか、焦点が絞り切れておらず、じっとり感が余り無かった。 文庫化にあたり、加筆・修正、エピローグを追加とのこと。 | ||||
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ほうほう、それでどうなるの?とどんどん読めた。登場人物にリアリティがあって興味深かった。 最後、もうちょっと犯人を苦しめて終わらせても良かったんじゃないかな。 | ||||
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この人の本は、読んでいて途中で挫折してしまうことがあるが、 今回は久しぶりに素直に面白いと思えました。 | ||||
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いや、勿論OUTとかに比べたら全然ですが・・ INなんて最悪だったでしょう。 それに比べ 良い方です。 正直、INや東京島を読んだ後はもう著者の本は読まない、 と決めてました。 が、これは読みやすかったし 悪く無かったです。 ★4というよりは3.5くらいです。 | ||||
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目を背けたくなるような人間の悪意は面白く描けていると思う。おかしな「文学的ひねり」がないのがいい。 ただ、登場人物を広げ、いくらでも伏線になるようなエピソードをたくさんちりばめておきながら、あの「とってつけたような」終わり方はない。 奥付を見ると、初出誌はばらばらで、掲載時期も中断含めずいぶん長きにわたるようだ。 そこまでしてこのテーマに拘り続けたのなら、大団円も周到に用意して欲しかった。 あの終わり方だと、むしろ「試合放棄」に近い。 | ||||
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何冊かこの著者の本を読んでいますがこの本は人物もラストも中途半端で軽さを感じてしまいました。 書名から受けたドロドロ系ではなく非常にあっさり系だったので読みやすい反面不完全燃焼した気がします。 特にラストは数十ページで「やっつけ仕事しました!」的で物足りないです。 書名の意味も私にはわからなかった。 次回はもっと濃いのを期待します。という事で★ひとつです。 | ||||
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桐野作品のわりはあっさりと読めました。 レイプ被害者の女性たちの復讐がメインなのかと思いきや、 そのへんは詳しく描かれることなく終わっちゃって、ちょっと肩すかしをくらったような気が・・・。 妻と不倫相手が亜由美によって川辺のおそろしい行為を知らされる場面は この不倫カップルに対しては爽快感があったけど、 肝心の川辺に対してはラストもそこまでの気持ちよさはなくって・・・ うーん、もう少し先まで描いてほしかった。 被害を受けた女性たちの苦しくつらい思いも丁寧に描かれてるかんじはなかったなぁ。 川辺のいやな男っぷりはムカつくほど伝わるんだけど。 なんだかレイプ云々がなくっても、 川辺クリニックの憎悪にまみれた人間関係だけで1冊の小説が書けそうですね。 | ||||
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桐野さんの本は、いつも私を毒してくれる。 前に「残虐記」という作品を読んで、吐き気を催したほど。 この「緑の毒」も、設定からして重い。グロい。 睡眠薬を注射してレイプに及ぶ、主人公の闇。 犯された、女性たちの闇。 主人公の妻の、闇・・・。 どれをとっても気持ちが悪い。 なのに、また読みたくなる。どっぷり漬かりたくなる。 | ||||
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どうして、医者でもないのに、こんなによく医者の世界を知っているのでしょうか? 医者の私は、本当に 心から感心していました。 女医である私は、何度も何度も、そうそう・・・っと、小説を読みながら頷いてしまいました。 人生は、本当に面白いです。 | ||||
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桐野夏生さんは掲げるテーマが孤高的で中身への切り口が鋭いので好きでよく読ませて頂いています。 この小説も猟奇的な犯罪をテーマにわかり易い文体で書かれておりスイスイと読みました。 しかし代表作と言われる作品群と比較した場合、突っ込み具合がやや淡泊で 比較的短時間で仕上げたのではないか…と感じました。 “やっつけ仕事”とまでは言わないまでも、話の骨子がまとまってから仕上げるまでに要した時間は それほどなかったのではないでしょうか。 結果的にこの小説を通して見えたものは“エリート医師の転落、そして破滅”という事であって 最初から性犯罪の非道性を訴えるような類の重たいテーマを掲げて書いたものではないと感じます。 しかし娯楽作品としての愉しみ方は充分に出来ます。 登場人物のキャラクターもそれぞれに立っており、全体的にメリハリの利いたタッチは いつもと変わりません。 時間さえ許せば、1日で読み切れるくらいにグイグイ引き込まれる面白さは健在です。 | ||||
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