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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全431件 241~260 13/22ページ
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| 技巧がさえわたる一冊。ルソーというあまりメジャーじゃない画家の絵をモチーフにしているのだけれど、そこにピカソという超メジャーの画家や実在の美術館、実在の人物をモチーフにしたキャラクターなどを織り交ぜることで、どこからフィクションなのかを分かりにくくしている。作中作を織り交ぜるのも、それに一役買っているかも。ただ、現在時点のみに視点を置くと、なにか起きたわけではないのに終盤でいきなり主人公の心境が変化したように感じられるのは残念ではあった。 | ||||
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| 一気に読んでしまった。謎めいた富豪のコレクションに収められているルソーの未発表の大作を巡って、 優秀な男性キュレーター、ティム・ブラウンと若き女性研究家の早川織絵が火花を散らしあう。 小説のなかに登場する謎めいた物語も美しく、 不遇の画家、アンリ・ルソーの生涯とその作品に向けられた著者の愛情が伝わってくる。 展開がやや荒っぽく、結末には少女漫画のような安易さを若干感じたが、 ルソーの絵画の魅力を再確認させられるとともに、 美術史や美術界の裏側に関するさまざまな知識も得ることができた。 美術好きにはお勧めできる作品。 | ||||
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| 読み出したらとまらず、一気読み出来るほど面白い!! 絵画好きにはさらにおすすめ。絵画に興味ない人も、勉強になるはず。 | ||||
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| アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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| 岡山県倉敷市の大原美術館に勤める織絵は、東京の新聞社が予定するルソーの展覧会の交渉人に抜擢される。 理由は、ルソーを貸し出してくれるかも知れないニューヨーク美術館の学芸部長・ティムが『織絵が交渉人になってくれるなら』と返答したから。 実は、織絵とティムは17年前、パリの謎の芸術コレクターに呼び出され、「ルソーの名画『夢』の姉妹作のような幻の作品、『夢をみた』という絵がある。これが本当にルソーの作品なのか、真贋を見極めて欲しい」と依頼される。 ただし、「ルソーの人生を描いた全7章の古書を、1日1章ずつ読み進め、7日後に二人それぞれが絵の真贋結果を述べる事。二人の真贋書評のうち、優れた方へ、この『夢をみた』を譲る」との事。 ルソーの芸術への愛に溢れた二人は、火花を散らしながら古書を読み進めていく。 以上、そんな作品です。 あらすじの通り、古書を読みながらルソーの人生を体感する事により、芸術の背景や内心に触れる事で、より深く芸術の深淵に入り込めた上で、 『果たして、幻の絵は本物なのか?』『謎の芸術コレクターの正体や狙いは何なのか?』といった謎にも迫るサスペンス作品であり、 芸術に浸り切る幸せの中、魂が清らかに昇華され、感動に包まれる名作でした! 僕は絵も音楽も好きですが、『前衛な芸術の先駆者だったルソーの人生』を読みながら、自分の好きな音楽も当時は『前衛な音楽と言われながらも、その魅力は大衆に理解されぬままだったな。でも、空間を操る技法と音色のコンビネーションは今でも色褪せない調べだ』と思いつつ読みすすめ、 改めて自分の中の芸術愛を再確認出来た作品でもあります。 また僕は、ヒロインの勤務先の大原美術館から、車で10分の場所に10歳まで住んでおり、 『大原美術館や美観地区や美麗な教会等の並びにあった市立図書館』へ毎週通っていたので、 ここの区画の芸術的な美しさが懐かしく、 でも『美術館の中には入らなかった事』が勿体無かった(>_<)と悔しく感じたりもしました。 あの区画の身近にいた事が、どれ程に恵まれていて幸せだった事か! そんな倉敷の美観区域の素晴らしさを思い出させてくれて、 自分の様々な内なる世界と、作品内の世界との融和を経て、芸術の素晴らしさを堪能させてくれて、 最後は感動で結んでくれる今作は、誰にでもオススメする神作品ですO(≧∇≦)o | ||||
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| ルソーというあまり知られていないが新時代を切り開いた画家のカンヴァスに隠された秘密を、日米の若き美術研究家が、死にゆく美術収集家の求めに応じて解き明かす。その過程で、ルソーと彼を取り巻く人々が記載された不思議な物語、様々な登場人物の思惑、数々の画家の作品の紹介、シーンが繰り広げられるスイス・バーゼル市の情景が重なり合って読みごたえのある知的な作品に仕上がっています。 文章も端正・綺麗です。 全く知らなかった若い作家のこの本に出合えて、久しぶりに読書の楽しさを感じました。 | ||||
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| 「サロメ」から原田マハさんにハマったもので、もっとドロドロ系だと思っていたら、予期せぬ気高さ。ルソーに対する崇高な想いに打たれました。MoMAで見た「夢」がその時以上に脳細胞に拡がります。ヤドヴィガは確かに「永遠に」生きてますね。 | ||||
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| 絵画にそれ程興味がなく、ルソーの絵がどんなものか知りませんでした。が、この夢というタイトルと一度見ると引き込まれそうになる画風が アンリ・ルソーであるのか?最初は私の感性が追いついていきませんでした。まだ半分ほどなのでこれから読み進めていくのが楽しみです。 | ||||
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| 美術に関しては知識がないので、登場する作品をスマホで検索しながら読み進めました。 あ〜この作品ね〜と関心しながらもかなり勉強になりました。 後半に進むにつれ登場人物の情熱の描写がとにかくすごい。 読み終わればすっかりアンリ・ルソーという人物に惹きこまれていました。 最後まで退屈しない作品です。 | ||||
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| 発売日かそこらで買ったはずなのに積読ささってまして読み終えたのが今日。 もっと早くに読めばよかったの一言に尽きる。 現在新幹線で通学中であるのでその時間を使って読んでいたが好奇心に負け、遂には家で読み耽るほど面白かった。 読むまで全くというほど美術に関しては興味がなく、私には無縁のものだろうなぁと感じていましたがこの本を読んでから美術という分野に関しての見方が180度変わってしまいました。 読んで損ということは全くありません。 ぜひご購読ください。 新しい扉が開いた気がします。 | ||||
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| 素直に面白かったです。 美術館にはよく行くのですが、キュレーターと言う言葉を初めて知りました。 物語(構成)としては、エリザベス・コストヴァの白鳥泥棒と同じような印象でしたが、 アンリ・ルソーの世界(時代)を知ることが出来ました。それだけで十分に満足です。「ただ絵が好き!」と言うだけで美術館に行くような私には、美術の知識を得る貴重な1冊でした。 | ||||
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| 普段あまり本を読まないのですが、友達のオススメで読みました。 美術とミステリーは相性が良いという話を聞きますが、まさにその通りだなと感銘を受けました。 今まで全く美術に興味を持つことはありませんでしたが、この本を読んでからもっとルソーやピカソのことを知りたいと思いました。 この本に出会えて良かったです。 | ||||
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| 特にラストがいい。途中納得が行かない部分もあるが、こういうラストを読んだとき、本を読んで良かったと思うのだ。 | ||||
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| アンリ・ルソーなんて、美術の教科書のはしっこの、なんか変な絵という印象しかなかった。 変な絵といっても、それこそピカソのキュビズムや、その他野獣派やシュルレアリスムとも違う、単に「下手な絵」。 「下手な絵」と思ったのが私だけじゃなかったのか、と。 それが、本書を読みはじめて最初に思ったこと。 そして、その「下手な絵」が誰にどんな影響を与えてきたのか。 本書は無論フィクションに過ぎないものである。 が、なんだか、そんなことが本当にあったんじゃないか。 と、思ってしまう。 リアリティがあるわけでもないのに、信じたくなる。引き込まれていく名作。 | ||||
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| 初めてこの作者の本を読んだが、面白かった。他の本も読んでみたくなった。 | ||||
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| 謎多い「名画」を廻り、強欲に利益をむさぼろうとする者たちと、奪還しようとする者たちの戦いは、以前欧州で現実に起こった美術品『叫び』窃盗事件を思わせるスリリングな展開です。ずる賢い男に才能を利用されながらも、果敢に立ち向かう早川の一途さも素敵ですが、暗躍する者たちと対決を強いられるティムは、漢です。 | ||||
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| 個人的に絵画が好きな事もあり、とても面白かったです。久しぶりにドキドキ、ワクワクして読み進めました。著者の他の作品も読んだ事がありますが、今のところこちらが一番です。 | ||||
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| アンリー・ルソーの絵画「夢をみた」は真作か贋作かをティムブラウンと早川織絵が依頼主から渡された七章の物語から結論をだし、勝者には絵画の権利が獲得できるいう物語。 最初は絵画の権利を得たいが為の冷静な判断を2人はするが、徐々に相手の感情を考えたり、「夢をみた」にまつわる歴史、絵画を獲得したい謎の人物などストーリーがおもしろい。 最後には意外な結論。 あまり話してしまうとストーリーが分かってしまうのであまり書きませんがぜひ読んでほしいミステリー小説です。 | ||||
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| この本がピカソやルソーの絵画の世界へいざなってくれます。とても興味深く、物語の内容に引き込まれ、一気に読んでしまいました。 | ||||
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| アンリルソーに関する史実をある程度踏まえたミステリー仕立ての物語。ルソーに関して、どこまでが史実でどこからがフィクションかよくわからないが、読み進めるうちにどんどん謎に引き込まれてしまった。謎解きに挑む2人の専門家、そのうちの特に女性のほうは、いかにもとってつけたような人物設定であるが、まあ許せる範囲かな。ルソーの芸術に対する登場人物達の愛情が伝染して、いつのまにかルソーが好きになってしまいそう。結末にあっと言わせるサプライズが待っている。美術好きにはたまらないエンターテイメントミステリーだ。 | ||||
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