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シャドー81
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シャドー81の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 41~47 3/3ページ
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’77年、第1回の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位になった作品。当時は国内・海外の区分けがなかったので本書が正真正銘の年間ベストワンだったことになる。また同誌が企画した「20世紀ミステリーベスト30」でも海外部門で堂々第3位にランクインしている。(ちなみに第1位は『羊たちの沈黙』、第2位は『薔薇の名前』、そして第4位は『推定無罪』である。)本書はそれほどインパクトのある傑作である。 時代はベトナム戦争末期。乗客・乗員201名を乗せ、ロサンゼルスからホノルルに向かうジャンボジェット機が太平洋上でハイジャックされる。しかし、犯人は機内にいるのではなかった。ジャンボ機の後方からいつでも撃ち落とせるべくつけ狙う最新鋭の戦闘爆撃機に乗っていたのだ。犯人は2千万ドルの金塊を身代金として要求し、ジャンボ機の機長、地上の管制官、果てはアメリカ政府や軍を相手どって手に汗握る迫真の攻防を展開する。 その着想からして奇抜であり、実現不可能な犯罪と思われるが、本書では、犯行に先立つ第1部で、ベトナムに投入された戦闘爆撃機を、ハイジャックに使用するため盗み出そうとする計画と行動の一部始終が、詳細かつ正確な記述でなされ、物語のリアリティを生み出している。 本書は、全編にわたって、常識をはるかに上回るスケール、スリル、サスペンスで読者を魅了する、単なるハイジャックものの犯罪小説を超えた、冒険活劇小説の白眉である。そして、その面白さは発表から30余年経った今でも決して色あせることはない。 | ||||
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’77年、第1回の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位になった作品。当時は国内・海外の区分けがなかったので本書が正真正銘の年間ベストワンだったことになる。また同誌が企画した「20世紀ミステリーベスト30」でも海外部門で堂々第3位にランクインしている。(ちなみに第1位は『羊たちの沈黙』、第2位は『薔薇の名前』、そして第4位は『推定無罪』である。)本書はそれほどインパクトのある傑作である。 時代はベトナム戦争末期。乗客・乗員201名を乗せ、ロサンゼルスからホノルルに向かうジャンボジェット機が太平洋上でハイジャックされる。しかし、犯人は機内にいるのではなかった。ジャンボ機の後方からいつでも撃ち落とせるべくつけ狙う最新鋭の戦闘爆撃機に乗っていたのだ。犯人は2千万ドルの金塊を身代金として要求し、ジャンボ機の機長、地上の管制官、果てはアメリカ政府や軍を相手どって手に汗握る迫真の攻防を展開する。 その着想からして奇抜であり、実現不可能な犯罪と思われるが、本書では、犯行に先立つ第1部で、ベトナムに投入された戦闘爆撃機を、ハイジャックに使用するため盗み出そうとする計画と行動の一部始終が、詳細かつ正確な記述でなされ、物語のリアリティを生み出している。 本書は、全編にわたって、常識をはるかに上回るスケール、スリル、サスペンスで読者を魅了する、単なるハイジャックものの犯罪小説を超えた、冒険活劇小説の白眉である。そして、その面白さは発表から30余年経った今でも決して色あせることはない。 | ||||
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二十数年前、中学生の時に読みました。今回、あらためて再読しました。 当時、冒険小説を読むのも初めてで、内藤陳さんが日本冒険小説協会を立ち上げる前、 週刊プレイボーイ?の書評で絶賛されていたのが動機でした。 今読んでも、確かに面白い。多少都合のよい場面もありますが…。 しかし、この『シャドー81』は、私に冒険小説というジャンルを教えてくれた記念碑的作品です。 絶版のため古本で購入しましたが、奥付は昭和62年の時点で19刷です。いったい、何冊売れたのでしょう? | ||||
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時はベトナム戦争時代。戦闘機一機が行方不明になるが、そのことがジャンボ 旅客機乗っ取り事件の幕開けだった・・・。周到に準備され、実行に移された 計画。それは、驚くべき緻密さと精巧さで進められていく。かなり長い作品だが、 構成力がよく最後まで読み手を引きつけて離さない。登場人物の性格や心理描写も 丹念に描かれていて、物語全体に味わいと深みを持たせている。飛行機が飛行機を 乗っ取る。その大胆な発想には感心させられた。犯人が要求した金塊の受け渡し 方法は?また、犯人はどうやって逃げるつもりなのか?まさに手に汗握る展開 だった。ラストにも衝撃の事実が待っている。最初から最後まで本当に楽しめる 作品だった。現在絶版なので、手に入らないのがとても残念だ。 | ||||
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初読から30年くらいたつんだろうが いまだにその驚きは忘れていない。 それくらい強烈な傑作。 ひょっとしたら、生涯ベストかも… ジェット機って、灯油で飛ばせるんだって この本で初めて知って いまだに話のタネに出来るミニ知識です。 | ||||
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小林信彦氏は、作品を読み進めても一体作者がどういう方向に向かおうとしているのか読者に予測できない小説を名著「地獄の読書録」の中で、「何が起こるか分からない小説」と呼んだ。フォーサイスの「ジャッカルの日」、マクリーンの「恐怖の関門」等がこれに当たる。本書はその、「何が起こるか分からない小説」の代表作である。 アメリカの南太平洋のある基地からパイロットが戦闘機を盗み出す。彼はボートを使って、海路その戦闘機を東へと運ぶ。アメリカへ向かって。彼の目的は何なのか ? 彼の企て(作者の構想と言って良い)のスケールの大きさと、最後に明かされるもう一つの仕掛けの妙により、本作は「何が起こるか分からない小説」の代表作となった。ネイハムの作品で読んだのは本作だけだが、ミステリ・ファンには絶対お勧めの一作である。 | ||||
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この人は、なにをしようとしているのだろう。このエピソードはどこへつながいくのだろう。わけのわからないまま、ずるずるとストーリーにひきこまれ、ようやくわかった!と思ったら、どんでん返しが待っている。最高なだけに、現在のところこの作家にほかの著書がないのが残念。 | ||||
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