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奇面館の殺人
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奇面館の殺人の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 41~60 3/5ページ
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| 強引に起承転結に当てはめると、「起」および「承」の途中までが上巻、残りが下巻に記載されている感じでした。 上巻は、これからどういう展開になるのか期待させる内容で楽しませます。 ただ、上巻を読んだ者に抱かせる展開への期待感を下巻通読後も充分に満足させられたかというと少し疑問に感じました。 登場人物も展開も、もちろん故意になのだろうけど全体を通してゴチャッとして、私にはスッと把握しづらかったです。また、人物を含めて「非現実的な」世界観をもつ設定の中で、現実的で合理的な論理から事件の「形」を推理していくのは強引で恣意的に過ぎるのではないかと思いました。エピローグ等の伏線の収拾も、狐につままれたような印象を感じさせるものが多いように思いました。 物語の趣旨はもちろん、そのおもしろさもわかる(ような気がする)ので、創作性には敬意を表すべき作品だと思います。しかし、巻末の解説も含めて、すぐには納得しづらい内容で、読み終わった後の爽快感や満足感のような感覚を半減させられてしまった感が否めません。 とはいえ、トリック重視のミステリーとしては一定のおもしろさは維持されており、本作を読んだことに後悔はなく、館シリーズのラスト作もきっと読むと思います。 | ||||
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| 友人のキンさんに教えてあげます。館は全て読みました。 ドキドキ、ハラハラで胸がときめきます。 | ||||
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| ※ 真相に触れています ※ 待望の館シリーズの九作目ですが、「奇面館」というおどろおどろしい名前とは違って、内容はかなりあっさり風味。 被害者数はシリーズで最小のひとり。首や指を切断した理由、招待客に仮面を被せた理由は合理的に説明がつけられるものの、真相としての意外性はかなり弱いものだった。今作の謎らしい謎はそれくらいで、他に不可能犯罪要素は何も出て来ずじまい。動機が怨恨等ではないので、連続殺人にも発展せず、雪に閉ざされていながら、「次は誰が狙われるのか?」といったミステリー的な疑心暗鬼が生み出す緊張感はほぼ皆無。それでいて事件が起きるまでが全体の三分の一近くも掛かっていてテンポが悪い。 鹿谷もまるで「雪がやむまでの暇つぶし」くらいの感覚で事件の謎を解いているようで、これまた緊張感ゼロ。館の仕掛けを看破する過程も「たまたま鉄格子を握ったら緩かった」という程度の偶然の要素から、館全体の仕掛けを見抜くまでの発想がちょっと飛躍しすぎ。 ラストにかけてのどんでん返しも無く、これと言った盛り上がり所も無いまま終了といった印象。バイトの瞳子ちゃん以外の登場人物に魅力的なキャラがひとりもいない。誰がどの仮面だったか、文章から判別しにくいのも余計に人物が「薄い」と感じる要因だった。 | ||||
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| ※ 真相に触れています ※ 待望の館シリーズの九作目ですが、「奇面館」というおどろおどろしい名前とは違って、内容はかなりあっさり風味。 被害者数はシリーズで最小のひとり。首や指を切断した理由、招待客に仮面を被せた理由は合理的に説明がつけられるものの、真相としての意外性はかなり弱いものだった。今作の謎らしい謎はそれくらいで、他に不可能犯罪要素は何も出て来ずじまい。動機が怨恨等ではないので、連続殺人にも発展せず、雪に閉ざされていながら、「次は誰が狙われるのか?」といったミステリー的な疑心暗鬼が生み出す緊張感はほぼ皆無。それでいて事件が起きるまでが全体の三分の一近くも掛かっていてテンポが悪い。 鹿谷もまるで「雪がやむまでの暇つぶし」くらいの感覚で事件の謎を解いているようで、これまた緊張感ゼロ。館の仕掛けを看破する過程も「たまたま鉄格子を握ったら緩かった」という程度の偶然の要素から、館全体の仕掛けを見抜くまでの発想がちょっと飛躍しすぎ。 バイトの瞳子ちゃん以外の登場人物にも魅力的なキャラがひとりもいない。誰が、どの仮面だったか、文章から判別しにくいのも余計に人物が「薄い」と感じる要因だった。ラストにかけてのどんでん返しも無く、これと言った盛り上がり所も無いまま終了といった印象。 | ||||
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| 綾辻行人の「館シリーズ」の9作目です。 自身の短編「フェラーリは見ていた」の記述によれば、 本当は6作目の「黒猫館の殺人」の次に書かれる予定の作品だったようです。 この作品は「館シリーズ」の中ではかなり堅実な作品だと思いました。 良質で、硬質で、多少古臭い「パズラー」だと思います。伝統工芸品と形容できましょうか。 しかし、その推理小説に殉ずるような綾辻行人のかたくなで一途な姿勢が、 この作品の骨格、価値を成しています。 ただ、「地味だ」「古臭い」という不満は出てくるだろうと思います。 私は「館シリーズ」の中にあっても遜色ない、十分に良質な作品だと思います。 ただ、昨今の綾辻行人お得意のホラー・幻想風味がほとんどありませんので、 「Another」「深泥丘奇談」など、そちらの方面で 綾辻行人作品に興味を持たれている方はご注意願います。 3作目の「迷路館の殺人」に近い雰囲気です。 初めて「館シリーズ」として本作を読まれる方は、 「なんだ、地味だな」と思われるかもしれませんが、 過去のダイナミックな展開のシリーズ作品の傑作も多くありますので、 そういう方もぜひ、第1作目「十角館の殺人」から読んでみてください。 (綾辻行人作品のリーダビリティは天性のものがあると思いますので) | ||||
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| 綾辻が嫌いなので全然読みたくないです。数いる作家の中でも、とりわけ嫌いな作家です。 | ||||
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| これだけのボリュームがありながら、まさか・・・・・。 基本的に、鹿谷が推理に推理を重ねることにページを割かれているので 理詰め大好きな読者には受け入れられるでしょう(?)。 ”黒猫館”以来の鹿谷節炸裂なせいか、とんでもない分量ですけど。 集った人々は調査の上で集められたわけだから、”偶然の一致”で片付けるつもりはないけど 実際問題、生年月日まで加味したら、これだけ集まるのは現実に起こりえないですねぇ。 それでも、かなり最後の方で”その名前であるべき”意味がわかる「瞳子」というキャラを用意したのには ここまでやるのはお見事です!と感服してしまいました。 仮面の鹿谷との面談シーン、主人が御手洗潔ばりに占星術に詳しかったら 「君が9月生まれであるはずがない!!」と看破したのかなぁーと 余計なことを思いながら読んだりもしました。 などなど色々考えることもありましたが、結論を述べますと、 「これはちょっと物足りない」・・・でございます。ラス前って点からしても。 | ||||
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| 長い作品ですが、面白く一気に読めました。 さすがにこの手の作品を書かせたら右に出る者はいないですね。 ただミステリー的には、これといった傑出したトリックやどんでん返しもなく、 あくまでも作者の力量でぐいぐい引っ張っているだけの作品とも言える。 特に、動機が実に不可解というか理解不能です。 まったく説得力がありません。 ご都合主義的な部分もかなりあります。 睡眠導入剤を招待客に飲ませ眠らせるというのがありますが、 睡眠導入剤を飲んだからといって昏睡するわけではなく、 部屋の中でがちゃがちゃされたら 眼を覚ます人もいるんじゃないですか。 犯人にとってリスクが大きすぎです。 あまりネタバレしたくないので これ以上書きませんが、他にもいろいろ言いたい部分は多いです。 ただそれでいて、ここまで読ませてしまうのは、何度も言うようですが 作者の力量、熟練だと思います。 面白いのは間違いないです。 | ||||
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| 今のところの綾辻氏の館シリーズの最新作となる作品。 今回は舞台となる館そのものよりも登場人物が全員仮面を被って素顔が分からないという特異さで引っ張る作品。 ノベルス版で400ページ超えの結構なボリュームだが、殺人が起こるのは100ページ経過してから、しかも殺人は一件だけとかなりこじんまりとした展開である。著者が初期の館シリーズのテイストを出したいと語っているが、シリーズの水車館の殺人に一番テイストが近いか。 ギミック満載ながら、読者の思い描く展開の裏をかいているため、事件の真相がやや衝撃度が低いような気もするが、著者の目指した単なる謎解きミステリーとしては十分楽しませてくれる作品である。 | ||||
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| 星二つは辛口ですが、このシリーズに求められるハードルを考慮してのこととご理解下さい。 館シリーズ最大の魅力は、なんと言っても読みながら脳裏に作り上げてきた(作者によって作らされた?)風景が、最後の謎解きで一瞬にして粉砕されるカタルシスだと思っています。探偵役のキャラが薄くても、館そのものが主役であるため従来気にならなかったのです。残念ながら本作は、舞台の雰囲気や物語の展開は過去の館シリーズを踏襲しながら、いちばん肝心な物をどこかに置き忘れてきた感が否めません。 | ||||
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| 個人的には今までの館シリーズでは一番つまらなかった気がしました 綾辻さんの作品で、しかも正当な館シリーズだからこそ何か驚かせてくれる仕掛けがあるのだと期待して読んだのですが 驚く所が一つもありませんでした (以下少しネタバレです) ―作中一人しか死なないので派手さは無く、その事件がなぜ起きたのかも偶然が重なった結果でほとんど犯人の意図ではない― ―他にも、作品内で何らかの伏線と思われた部分が結局偶然で片付けられてしまう― ―密室脱出のトリックは、隠し通路を通った(中村青司の建築なのだから隠し通路くらいあって当然というような理屈)― ―奇面館に集められた人達の秘密が物語ラストで明かされるが、これは単に作者が意図的に隠していただけで、普通なら最初から明かされているべきもの― ―犯人が手に入れたかった物は、元々は犯人自身の所有物だったわけだし、被害者から盗もうとする必要性が全く感じられなかった。事情を話すなりすれば良かっただけなのでは?被害者だって犯人には恩があるのだし、仮面を絶対に犯人に渡さないなんて事はないと思うのだが。被害者も最初からそんな物の存在は知らなかったのだし。要するに事件が起きなければ小説にならないから作者が無理矢理事件を起こしたという感じばかりが強くしてしまう― これでは真相が明らかになっても、ああそうですか……という感想しか持てない内容に感じました | ||||
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| やっぱり新本格良いなぁと思わせられる作品でした。 嵐の山荘というミステリど真ん中な舞台で展開される「館」ストーリー。謎と伏線の緻密な積み上げ。らし過ぎて嬉しく読みました。 作中で過去の事件に言及する場面があり、読み返すのも良いかなっと。本の販促が目的だとしたら、失礼っ。 勿論、本棚に並んでますよ(笑) | ||||
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| ミステリーとしては王道的な作品。 謎も徐々に明らかになっていくし、矛盾もほとんどない。 「影山逸史」という名前をネットで検索したくなった。 途中、大きな仮説が出てきて私としても期待したが、結局肩透かしを食らった形。今回のようなラストであれば、ページを多くとる必要はなかったのではないか。 皆が奇面館に集められた理由が分かっているのであれば、もっと早く結論に行きつけたのではないかと思う。 また、犯人が全員に仮面をかぶせた理由は理解できなくもないが、大げさすぎる気はした。 | ||||
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| 「孤立した別荘内での殺人事件」型本格ミステリ。 ほとんど隙のない緻密なプロット構成で、物語展開も無理なく、物語の最初から読者を引き込んで非常に面白く読ませる。 でも、何かが足りない…。 それはおそらく、犯行のきっかけとなった盗難の動機が薄弱なことじゃないかな? ストーリーを明かしてしまうので詳しくは述べられないが、犯人は、手に入れたかった物を過去に手にする機会がいくらでもあったわけだから。その辺の犯人の心の動き・揺れを、最後に詳しく犯人自身に語らせて犯行の必然性を印象付けようとしているが、読者としてはそこが言い訳めいて聞こえてしまい、作品としてのインパクトに欠けるように感じてしまう。 とは言え、丁寧に作り上げられた工芸品のような構成を持つ良作だろう。 | ||||
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| (以下ややネタバレ注意)久しぶりの館シリーズで,見た目の丁度よいボリューム感…かなり期待したのですが「う〜ん」というのが正直な感想。そもそものスタートラインがあまりにも偶然の一致(しかも都合がよい)に頼っている点や,犯行の動機に切迫感が足りないこと,殺人が一件でその謎解きにページを費やした結果,「アクション場面」(活劇という意味でなく,登場人物たちが動きながら何かを発見していく過程)がなくて平板な進行になったことが残念です。例えば「迷路館」のようなミスディレクション,「時計館」のような映画的スケール感と緻密な伏線,あるいは「黒猫館」のように小振りではあっても意外なキレの良さ…を知っているこれまでの読者からすると,構えが大きい割に密度の薄さが気になるということ。物語の前提となる「偶然の一致」をあくまで肝に据えるのであれば,最後にキャラが問答しているように怪奇幻想系的進行にウエイトを置き,かつての「霧越邸」的なある種スーパーナチュラルな雰囲気で物語を覆った方がよかった気がします。最後まで律儀に「推理による解決」で押し通した結果,展開の必然性が低い「解かれるための謎」という印象が強くなったと言うか。ただしその偶然にしても,「あの人数の多さと日付までの一致」は強引すぎるけど…これはいくら何でも要再考でしょ。 もう一つ,これは例えば○階○○人にも言えることだけれど,探偵役のキャラに魅力が乏しい点。かの蘭子が単なる推理機械で「なんでそんなマニアックなこと,百科事典みたくあんたは知っているのか」というツッコミとは種類が違うけれど,鹿谷門実氏はどうもアクがなさ過ぎてもの足りないんですね。たぶん作者としては当初,シリーズキャラクターの予定がなくてあまり造形を深くしなかったのかもしれないけど,いわゆる「名探偵」はもっとクセが必要かと(このあたり,憶測で書いてますが)。鹿谷の外見はどうも某有名推理作家を思わせるところがあるけれど,彼が創造した名探偵のようなエキセントリックさは皆無のため,あくまで「事件を解決する人」くらいの印象が何作目になっても拭えない…これが今回のように事件そのものに魅力が少ないと,よけい気になってしまう。 最後に蛇足ですが,この事件の時代設定からすると,会話に出てくる「要は…」とか「…的に」という表現は少々違和感ありました。けっこう大事ですよ,時代に伴うこういう雰囲気って。 予定ではあと1作の「館もの」だと思いますが,最後に読者がぶっ飛んで何も言えなくなるような仕掛け(最終作だけでなく,全10作を貫くような謎解き)を期待してやみません。前作の「暗黒館」がある主要人物のいわゆる「ビギニング」であったように,その人を絡めたアッと驚くような結末を用意してください,綾辻さん。不満ばかり言いましたが,一読者としての期待の裏返しということでご容赦を…。 | ||||
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| 「びっくり館の殺人」は未読なんですが、 「暗黒館の殺人」まで館シリーズは読んでいて、 段々尻すぼみだなあ、と思いつつ買ってしまうシリーズですw 「暗黒館の殺人」でひたすら長い割に、 ミステリとしてはメインのトリックがイマイチだったり、 本格物としてはどうなのかなあ、という感じに思えましたが、 この作品も小じんまりとしつつ、トリックや犯人もあまり奇を衒った物ではありません。 叙述トリックのお遊び要素はありますが…。 読み物としては面白いんじゃないでしょうか。 ちょっとコミカルな女子大生のアルバイトの子の視点など、 今までの館シリーズ作品と比べてライトな作品になってます。 ただ、「霧越邸殺人事件」のような濃厚な「吹雪の山荘」物を期待していたので、 ちょっと肩透かしを食った感じでした。 | ||||
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| 世の中には、「偶然」というものが確かにあり、本作品の前に読んだ作品は、「蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)」(ジョン・ディクスン・カー著)でした。 両作品とも、本格ミステリ小説ですが、 1.奇妙な「館」で殺人事件が起こること。 2.「仮面」が重要なモチーフになっていること。 という2つの点が同じという「偶然」。 とは言っても、本作品の著者は、「蝋人形館の殺人」のことは当然知っているであろうし、実際、設定は似ていても、全く異なる作品で、ここで取り上げたのは、類似性を指摘するためではありません。 むしろ本作品のプラス面を強調するためで、本作品は、1930年代に書かれた「蝋人形館の殺人」の持つ、本格ミステリの味わいはそのままに、読者を欺く仕掛けやトリックを「複雑に進化させた作品」だと深く感じているのです。 館シリーズを読んでこられて来た方には、自信を持ってオススメします。 シリーズの特徴である、「中村青司の館」ならではの趣向も、作品全体と絶妙のバランスで絡んできます(ちなみに、354ページで、「中村青司の館」に対する評価を登場人物が述べるシーン、その表現にはニヤリとさせられました)。 また、真相解明の中で明かされる「伏線の巧妙さ」には唸らされました。 「蝋人形館の殺人」も「巧妙な伏線」を楽しむことができましたが、ミステリの重要な要素である「伏線」を巧みに操ることができる−−このことが、シリーズを長持ちさせているひとつの理由ではないか、と考えています。 「あとがき」によると、著者は「シリーズは全十作」と公言してきたとのことで、本作品は9作目。 少なくとも、あと1作は書くつもりのようですが、是非この作品のレベルは維持してほしいものです。 少々時間はかかっても構わないので、じっくりと練り上げた本格ミステリを期待しています。 | ||||
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| 後は同姓同名なのだから、館の主人の経歴洗っていれば、 すぐに犯人にたどりつけます。 | ||||
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| 「綾辻行人の〈館〉シリーズ」 と聞くと、ある一定のファンは、自分の中のハードルを勝手に最高値まで上げてしまうというか。 そして、そのラインをいつも軽々と超えて来てくれたのがこのシリーズなのです。 はい。 という訳で、「全10作」と明言されているシリーズの、愈々9作目。 持って来たのが、敢えて?直球のパズラー。 大技一発、でないのが寧ろ新鮮な人も、懐かしい趣の人も居るかも知れません(多分)。 気が付けば『十角館』が登場してから丁度四半世紀。 あとひとつ。 | ||||
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| 館シリーズ新刊。『びっくり館ー』以来、約6年ぶり、9作目。 全体的に微妙か。『びっくり館ー』がやや特殊な立ち位置としても、『暗黒館ー』からすると、だいぶ小さくなった感じだ。もちろん、ひたすら長く、重厚な方がいいというつもりは毛頭ないが、それでも物足りなさが強く残る。それは、事件自体が派手さにかける、というのもあるだろうし、こちらの先入観のようなものもあるだろう。ただ、シリーズ既作を考えると、ある程度の期待値を持ってしまうのはしょうがないだろうと思う。 そう考えると、あえて「館シリーズ」の新作として持ってきたこと、また、奇面といういかにもなガジェットを用意したこと、これらをもうちょっとうまくやって欲しかったと思う。少なくとも、このシリーズに、出来はともかく作品が出れば良し、とはなって欲しくない。 | ||||
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