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奇面館の殺人
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奇面館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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たしかにこんな叙情トリックがと、読めない展開は流石です。 しかし、上下巻で引っ張る程の話じゃない気が…。殺人の動機もしっくり来ないし、館シリーズだからこそ、トリックの意外さだけじゃ物足りないんです。 そこに至る必然と人間の心情が合わさっての「あー、こういうことだったのか。」が、もう少し欲しかったなぁ。 まぁ、それでも普通に読めるのは、流石ですけど。 | ||||
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上巻では館シリーズでお馴染みの展開が繰り広げられます。 中村青司の館に、なにやら怪しげな展開で人が集められ、殺人事件が起こるというお約束の展開です。 下巻に向けての準備としては、ちと長い気もしますが、まぁ、推理物が好きな人は楽しめるんじゃないかと。 | ||||
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こちら、上下読みました。 館シリーズは何冊か読んでおりますが、こちらは無理やり感が強い気がしました。 殺害にいたる動機も納得できませんし、全体的にトリックなんかも微妙でした。 | ||||
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同年同月同日生まれを集めた理由は、奇面をつけても背格好が同じぐらいの人たちだからであって、「表情恐怖症」の主人はこれらの人たちと個別面談することによって「生まれ変わり」に近い運命の転換を迎えられるからという説明はありました。 でも、この先は「だから言ってないこともあるから、読者の見落としに近いでしょう。 」ということのようです。 新本格派も年輪を経てさすがに「直球のみの剛球勝負」ではなく「変化球でかわす投球術」を会得されたようで、巧く罠にはまってしまいました。 | ||||
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解決編に至って、少々まだこんなモノじゃない的な期待の裏切り感があるかも・・ 十角館が凄すぎた。 | ||||
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時間潰しにはもってこいですが、正直トリックは良かった。けど、殺された人数が少なすぎるような・・・。 上下巻とボリュームたっぷりです。 | ||||
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これだけのボリュームがありながら、まさか・・・・・。 基本的に、鹿谷が推理に推理を重ねることにページを割かれているので 理詰め大好きな読者には受け入れられるでしょう(?)。 ”黒猫館”以来の鹿谷節炸裂なせいか、とんでもない分量ですけど。 集った人々は調査の上で集められたわけだから、”偶然の一致”で片付けるつもりはないけど 実際問題、生年月日まで加味したら、これだけ集まるのは現実に起こりえないですねぇ。 それでも、かなり最後の方で”その名前であるべき”意味がわかる「瞳子」というキャラを用意したのには ここまでやるのはお見事です!と感服してしまいました。 仮面の鹿谷との面談シーン、主人が御手洗潔ばりに占星術に詳しかったら 「君が9月生まれであるはずがない!!」と看破したのかなぁーと 余計なことを思いながら読んだりもしました。 などなど色々考えることもありましたが、結論を述べますと、 「これはちょっと物足りない」・・・でございます。ラス前って点からしても。 | ||||
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(以下ややネタバレ注意)久しぶりの館シリーズで,見た目の丁度よいボリューム感…かなり期待したのですが「う〜ん」というのが正直な感想。そもそものスタートラインがあまりにも偶然の一致(しかも都合がよい)に頼っている点や,犯行の動機に切迫感が足りないこと,殺人が一件でその謎解きにページを費やした結果,「アクション場面」(活劇という意味でなく,登場人物たちが動きながら何かを発見していく過程)がなくて平板な進行になったことが残念です。例えば「迷路館」のようなミスディレクション,「時計館」のような映画的スケール感と緻密な伏線,あるいは「黒猫館」のように小振りではあっても意外なキレの良さ…を知っているこれまでの読者からすると,構えが大きい割に密度の薄さが気になるということ。物語の前提となる「偶然の一致」をあくまで肝に据えるのであれば,最後にキャラが問答しているように怪奇幻想系的進行にウエイトを置き,かつての「霧越邸」的なある種スーパーナチュラルな雰囲気で物語を覆った方がよかった気がします。最後まで律儀に「推理による解決」で押し通した結果,展開の必然性が低い「解かれるための謎」という印象が強くなったと言うか。ただしその偶然にしても,「あの人数の多さと日付までの一致」は強引すぎるけど…これはいくら何でも要再考でしょ。 もう一つ,これは例えば○階○○人にも言えることだけれど,探偵役のキャラに魅力が乏しい点。かの蘭子が単なる推理機械で「なんでそんなマニアックなこと,百科事典みたくあんたは知っているのか」というツッコミとは種類が違うけれど,鹿谷門実氏はどうもアクがなさ過ぎてもの足りないんですね。たぶん作者としては当初,シリーズキャラクターの予定がなくてあまり造形を深くしなかったのかもしれないけど,いわゆる「名探偵」はもっとクセが必要かと(このあたり,憶測で書いてますが)。鹿谷の外見はどうも某有名推理作家を思わせるところがあるけれど,彼が創造した名探偵のようなエキセントリックさは皆無のため,あくまで「事件を解決する人」くらいの印象が何作目になっても拭えない…これが今回のように事件そのものに魅力が少ないと,よけい気になってしまう。 最後に蛇足ですが,この事件の時代設定からすると,会話に出てくる「要は…」とか「…的に」という表現は少々違和感ありました。けっこう大事ですよ,時代に伴うこういう雰囲気って。 予定ではあと1作の「館もの」だと思いますが,最後に読者がぶっ飛んで何も言えなくなるような仕掛け(最終作だけでなく,全10作を貫くような謎解き)を期待してやみません。前作の「暗黒館」がある主要人物のいわゆる「ビギニング」であったように,その人を絡めたアッと驚くような結末を用意してください,綾辻さん。不満ばかり言いましたが,一読者としての期待の裏返しということでご容赦を…。 | ||||
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「びっくり館の殺人」は未読なんですが、 「暗黒館の殺人」まで館シリーズは読んでいて、 段々尻すぼみだなあ、と思いつつ買ってしまうシリーズですw 「暗黒館の殺人」でひたすら長い割に、 ミステリとしてはメインのトリックがイマイチだったり、 本格物としてはどうなのかなあ、という感じに思えましたが、 この作品も小じんまりとしつつ、トリックや犯人もあまり奇を衒った物ではありません。 叙述トリックのお遊び要素はありますが…。 読み物としては面白いんじゃないでしょうか。 ちょっとコミカルな女子大生のアルバイトの子の視点など、 今までの館シリーズ作品と比べてライトな作品になってます。 ただ、「霧越邸殺人事件」のような濃厚な「吹雪の山荘」物を期待していたので、 ちょっと肩透かしを食った感じでした。 | ||||
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館シリーズ新刊。『びっくり館ー』以来、約6年ぶり、9作目。 全体的に微妙か。『びっくり館ー』がやや特殊な立ち位置としても、『暗黒館ー』からすると、だいぶ小さくなった感じだ。もちろん、ひたすら長く、重厚な方がいいというつもりは毛頭ないが、それでも物足りなさが強く残る。それは、事件自体が派手さにかける、というのもあるだろうし、こちらの先入観のようなものもあるだろう。ただ、シリーズ既作を考えると、ある程度の期待値を持ってしまうのはしょうがないだろうと思う。 そう考えると、あえて「館シリーズ」の新作として持ってきたこと、また、奇面といういかにもなガジェットを用意したこと、これらをもうちょっとうまくやって欲しかったと思う。少なくとも、このシリーズに、出来はともかく作品が出れば良し、とはなって欲しくない。 | ||||
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綾辻行人の館シリーズ。 久しぶりの新刊。 都内でありながら、 陸の孤島のような場所にある館が舞台。 とある理由で集められた男たち。 豪雪により、 まさに、密室と化す。 その中で、殺人事件が起こる。 招待された客は皆、 “仮面”をかぶることになる。 奇妙な、事件……。 本格推理を満喫できます。 解決は、相変わらず、 “中村青司の館”ということ。 まぁ、 アクロバティックだよなぁ、いろいろと。 | ||||
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私も館シリーズのファンで、久しぶりに出た新作なので期待して読みました。 感想は、面白いけど物足りないという感じかなぁ・・。 でもそうか・・、シリーズはあと一作で終わりなのですね、忘れてたけど。 そう思うと、終わってほしくないですよね。 読者が忘れたころにポツンポツンとでもいいから新作を刊行してほしいです。 綾辻先生、よろしくお願いします!! | ||||
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久しぶりの館シリーズで、相も変わらず面白い。グイグイと読み進み、気がついたら徹夜…なんてことになってました。 しかしながら、今回の作品は犯人を解き明かす伏線がちょっと分かりやすい気がします。てか、個人的には露骨な伏線の部類に入ってしまう気が… それでも、犯人が分かった後の、物語の舞台や背景の種明かしにはけっこうビックリしますね。このへんが綾辻氏の最も得意とするところでしょう。 星が3つなのは、やはり犯人が分かってしまったことが大きいです。十角館や迷路館ほどの衝撃もなく、カタルシスが少なかったことも理由の一つですね。 | ||||
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推理の展開に異議はないけれど、ただ論理展開だけのために登場人物が存在するような、そんな希薄な人物造形にがっかりしました。 横溝正史の「八墓村」や「犬神家の一族」の作中人物のようなアクの強さがあればもっとドキドキしたのに、と。 | ||||
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結末のサプライズは一応用意されているが、大トリック一本!という作品ではない。むしろ地道な推理によって真相が解き明かされるという点で、綾辻ファンとしてはいささか肩すかしを食らった恰好だ。そのサプライズも真相の解明に直接つながっているわけではなく、読み慣れた読者ならおそらく早い段階で気づいてしまうだろう。犯人を特定する手がかりもいかにも些末で、ミステリーとしてやや小粒な印象だ。中村青司についての説明が何度も繰り返されるなど、記述がくどい箇所も多い。 とはいえ、仮面をはじめ、館シリーズお馴染みの秘密の通路やその解錠方法など、十角館、水車館など初期の作品のガジェット満載で、懐かしい雰囲気に浸りながら楽しく読ませてもらった。最近『十角館』を再読したら、若い登場人物たちがみずみずしい文章で実に生き生きと描かれていて、非常に新鮮だった。館シリーズ10作目となる次回完結編は、ぜひ初心に立ち帰り、さらに驚愕の大仕掛けであっ!と言わせてもらいたいものだ。 | ||||
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今回はシンプルに一冊にまとまっているので、暗黒館のダラダラした流れよりは比較的読みやすかったと思います。 でもあくまでも暗黒館に比較しての話なので、初期のころに比べれば読み応えやハラハラ感は皆無。 とりあえず最後に探偵(この場合は鹿谷)が犯罪の手順を暴いておしまい、という作法のため面白みに欠けるのだと思います。 たとえば読者が途中で読み返して「ああそうだったんだ」というような紐解きがみられないんですね。 登場人物の描写や説明が曖昧で、紅一点のメイドさん以外誰にも魅力を感じられないのも大きいです。 同じ推理小説でも有栖川氏の本の方が丁寧にトリックやヒントが散りばめられ、物語性もあるため読みやすい上に、何度でも読もうという気になります。 今回の作品は一度読めばもう十分でした。 また後半から入る犯人のモノローグ、これは必要なんでしょうか? 暗黒館の時には視点がころころ変わるのでジェットコースターに乗っているような眩暈を覚えたものです。 本作での救いは紅一点。 彼女の存在だけが、陰気で地味な話の中に華を添えてくれた気がします。 しかし、ネタバレになりますがあの「偶然性」はフィクションと分かっていても、なんていうか「はあ?」と言いたくなるほどの滑稽さを覚えました。ありえないでしょ、あれはいくらなんでも…。 | ||||
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おどろおどろしい所がないよね。 殺人自体は悲惨なのに。 綾辻ファンとしては少々期待外れ。 もっと力入れて書いてよね。 最終の館を期待します。 | ||||
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ひさしぶりの「館」シリーズ。刊行を楽しみにしてました。意外性においては◎だけど、当初の「館」よりは、ドキドキ感がなくなってしまいました。 | ||||
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綾辻ミステリの原点に立ち返ったような、正攻法の本格推理作品。 本格物の定石をきっちりと踏まえた教科書的な作品で、『驚天動地の』などと形容したくなるような大技はないが、本格好きを充分楽しませる佳品となっている。閉ざされた密室空間で、『名探偵 一同集めて さてと言い』といった、古典的な本格推理物に目のない方にはオススメする。 ただ、作者自身が『あとがき』で、400枚ぐらいの作品にするつもりだったと述べているが、確かにこの内容だと、そのぐらいにまとめられていた方が、ベストではなかったかと思えた。このせいで、特にこの手の本格スタイルに愛着のない読者には、やや冗長で退屈な印象を与えるかもしれないと危惧される。 | ||||
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待望の館シリーズなのですが、ここまで長くするほどの題材ではなかったのでは。 筆者の想定していた400枚程度の作品だと私は感じてます。 決して面白くなかったわけではないですが、「本格」としてロジカルに解くんだ感ばかりが前面に出すぎていて、若干食傷ぎみ。 逆に言えば「本格」にこだわりすぎて、舞台設定に全く現実味がなくなってきたような感じがします。それが、館シリーズのある意味特徴なのでしょうけれど、今回はその題材(主トリック)の割には物語りが長すぎて、ダレてきます。 「本格」はまた死んでしまった? 歌野昌午さん・東野圭吾さんなどが「本格」から遠ざかり、ある意味「奇」をてらった作品(ドンデン返しばかり強引に繰り返す作品)に傾倒していく中で、「本格」にこだわっている綾辻さんを尊敬し、その作品はこの上もなく愛しています。 その上での厳しい評価です。 (蛇足ですが、奇面館を読んだ直後に、横溝正史さんは凄かったんだなぁとなんとなく思いました。) | ||||
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