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I'm sorry,mama.
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I'm sorry,mama.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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助走のまま飛び立たずに話が終わってしまったかのような感じが。 ただ、相変わらず、物語の雰囲気は読ませます。 | ||||
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桐野さんらしい 小説です。 主人公は 次々と 犯罪を重ねていく・・・ この子が生まれてきた「意味」は 何だろう。。 読者の寛容力を試しているとの評がありましたが まさに そうです・・ 桐野さんが好きな人は、まだしも 始めて 桐野さんを 読む人には 辛いでしょう・・・ | ||||
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最近 著者の作品にはまっていろんな作品を読んでいますが これは 設定とストーリー展開にちょっと無理があるように感じる。 まあ 小説だから面白くするのはしょうがないが、 安易にやりすぎると 白けてしまう。 著者の作品の ドロドロした毒の部分がハイレベルであるがために いまいち ものたりなさを感じてしまう。 | ||||
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この人の本は作品によってムラがあるが、この作品はこの作品の中でムラがありすぎな感じで、なんだかついて行くのが大変だったが、一気に読んでしまったのは、作品の中のセクションごとそのものは面白かったからか。しかし、話が横道にそれることが多く、あまり引っ張るので、もしかしてこれから重要人物なのか?と思ったら全然関係なかったりと、なんか散漫な印象もぬぐえず。ちょっと欲求不満の残る終わり方だし、登場人物を描き切ってない印象もあって、読後の「残尿感」(笑)が結構あったけど、一気に読んだので、まぁよしとしよう。 | ||||
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桐野の最近の作品にはどうも救いようのない人間が出てくる。情状酌量もクソもなく。ほんと、あかんヤツが出てくる。 どうしようもない人間を見て、ひるがえって自分の人生と自分の周りにホッとする、と言うこともあるんだけど。。。 いやぁ、正直言って結構イヤんなっちゃったよぉ。 わかっていたんだよなぁ。桐野の読んだら、何だか、イヤんなっちゃう気分になることはわかっていたんだもん。 それでも、また読んでしまう。 なんだろうねぇ、この桐野作品の魅力ってのは。ほんと。 | ||||
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描写がやや事務的かな? とも思いました。 とにかくどんどん人が出てきて、舞台も変わり、どんどん移動していくので、 手っ取り早く「舞台」を作り上げる必要があったのでしょうが、 読者が感情移入しきる前に人物が殺されてしまったりして、 人間のこころの深淵などはあまり出てこない感じです。若干表層的。 桐野夏生作品だと知らずに読んだらもうちょっと厳しい評価だったかもしれません。 ただリアリティのための状況設定や情報量はさすがです。 ご本人は大変だったみたいですが。 http://www.kirino-natsuo.com/works/ims_exp.html | ||||
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親が子を育てられない施設と売春宿を軸に、様々な親子が登場する。孤児院の先生と生徒。娼館の娼婦と娘。未亡人と自分の腹でない子。親子ってなんだろう。親が愛情を注がないとこういう子が育つのか?血が繋がっていないのに、愛し愛される関係もあれば、血が繋がっているからこそ、憎く思う関係もあるわけで、二つの愛憎の形が示されているが、どちらも不完全燃焼に終わっており、ちょっと残念。著者が殺人鬼アイ子に毒を盛りきれず(恐らく)、モンスターなのに少々同情する余地のある人物像にしたことがその一因か。モンスターばかり求める読者にも問題があるけどね。 | ||||
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文庫フェアの中で読んでみたいものを探して選び出したのがこれ。 書き出しが主人公でないのが新鮮と思いました。 この物語のテーマは、誰がアイ子の母親か、ということでもあったと思うのですが、 「そんなふうに明かしちゃう?」と、残念に思いました。 手掛りをいくつか紡いでいくうちに分かっていくのかと思っていたら あっさりと本人が告白。 でも、もしかしたら母親はこの人じゃないのかも。 | ||||
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売春宿に生まれ落ちた戸籍もない親知らずの主人公が、次々と殺人を犯しながら、闇から闇へと疾走していく、という話です。 桐野夏生っぽい舞台装置はどんどん配されていくのですが、そのどれもが踊らず、中途半端な記号のまま消えていくのを繰り返す感じがします。 「OUT」「ダーク」「グロテスク」の桐野作品の傑作に共通しているのは、平凡な主婦や、積み上げてきたシリーズものの主役が、一流大学出の大手企業のOLが、底なしに堕ちていく毒々しさだと思うのですが、この作品は主人公が堕ちきった状態から始まるため、得意の「階段落ち」が機能していないためのような気がします。 ところどころに桐野さんしかだせない”らしい”怖ろしさは見られますが。 | ||||
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桐野氏の作品としては、平均的なものである。 作者には怒られるかもしれないが、一読者としては、登場人物・設定は異なるものの、近年の「残虐記」「グロテスク」と同じような世界観、展開であるように思う。 しかしながら、この毒々しさと、怖いもの見たさでページをめくる感覚は、桐野氏の作品の特徴であり、他の作者にはまねができないものだと思う。そういう意味では期待を裏切られることはないだろう。一方で、「OUT」や「柔らかな頬」に感じた斬新さを感じることはできなかった。未読の方がいたら、むしろこちらをお薦めしたい。 | ||||
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「グロテスク」「残虐記」と、誰もが知る猟奇事件を小説のモチーフとすることで、「“想像を超える現実”をさらに超えていく想像」に果敢に挑んできた桐野夏生。本作は久しぶりにそうした前2作の図式から離れた作品である。ただし扱っている主題は前2作同様“現代の闇”であり、出自、貧困、醜、愛の欠如...と負の要素をこれでもかと抱え込んだ女主人公が感情もなく人非人の限りを尽くす、いわば現代のピカレスク小説である。 前2作は“想像さえ超えてしまった現実”という挑むべき相手が明らかで、それが作品のフレームにもなっていたのだが、本作は自ら、現実に拮抗するような悪意や不可解や陰惨を構築する必要から、設定や展開がインフレーションを起してしまっている。前2作はいくら過剰な設定、展開、解釈があっても“実話”という説得材料があったが、今回はそれがないため、あまりに戯画的でリアリティーが感じられない。 なぜ女主人公のような“悪”が生み出されるのかといった点も、輪姦で男親もわからない出生、売春宿での幼少期といったディティールでは、昔からある「遺伝か?環境か?」といったレベルの論議に収斂してしまい、現代との接点が見えてこない。 | ||||
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アイ子が、もしたった一人にでも愛されて育ったのなら・・、と思わざるをえません。誰にも愛されず必要とされず、その結果がこのアイ子を造りだしたとしたのならば、ひとつの物語としては納得できますが、一人の人間としては切なくてたまりません。稚拙な殺害方法、先々に対する場当たり的な行動、アイ子は紛れもなく子供であり、愛情という大切な感情を知らない欠陥人間だったのかと思わされます。ただ、終局の部分で彼女が殺害してきた人々が描写され、彼女の思考にその人々が登場したことによってアイ子の罪悪感が浮き彫りになるのは良かったと思います。アイ子の終末がどんな形でもいいからもっと愛情に近づいたものであれば、私的にはもっとよかったです。 | ||||
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特異な経歴を持つ42歳の女性の無鉄砲で刹那的な生き様を描く中篇。ヒロインを中心に据えて、同世代(またはそれ以上)の女性たちも数多く登場する。軽いテイストだけれど暗黒小説に分類されると思う。登場人物たちはみなどこか歯車が狂っているような気がする。そしてそれを受け入れて、あっさり(結果的にはということだけれど)開き直っているところに力強さを感じるのだろう。ただしかなり浮世離れした物語なので、共感することはないが。テンポよく話が進んでいくので、サクサク読み進めることができる。物語自体が迷走しているのでどこへ向かっているのかわからないスリリングさがある。ラストを読み終えても、まだまだ物語はこれから続くのだ、という感じである。 | ||||
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桐野さんの作品は毎回必ず読んでしまいます。 面白いんだけど、後味が悪すぎると言うか・・・ ああ、いいもの読んだ♪みたいな気分にはなったことがありません。 でも読んじゃうんですけどね、面白さはあるから。 今回のも人間の邪悪な部分ばかり強調されている様な気がしてしまいました。 前半だったと思いますが出てくる里親の老夫婦って いつかまた絡んでくるのかなぁ、と思っていたのに 絡んでこなくて、あれ〜?って思いましたが私だけでしょうか? | ||||
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桐野氏の作品としては、平均的なものである。 作者には怒られるかもしれないが、一読者としては、登場人物・設定は異なるものの、近年の「残虐記」「グロテスク」と同じような世界観、展開であるように思う。 しかしながら、この毒々しさと、怖いもの見たさでページをめくる感覚は、桐野氏の作品の特徴であり、他の作者にはまねができないものだと思う。そういう意味では期待を裏切られることはないだろう。一方で、「OUT」や「柔らかな頬」に感じた斬新さを感じることはできなかった。未読の方がいたら、むしろこちらをお薦めしたい。 | ||||
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「人の命を何とも思わない。」思いやりをかけられることも、かけることもなく育った。愛情に飢えていた。誰も頼る人がいなかった。彼女の不幸な生い立ちが、彼女の人格をゆがめてしまった。そんな彼女が、ある日自分の母親が誰なのかを知りたいと思う・・・。人間知らないほうが幸せなこともある。アイ子の場合も知るべきではなかったのかもしれない。憎みきれない。実の母親を慕う気持ちがやはりあったのだろう。そう考えると、この本の題名が物悲しく見える。 | ||||
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ここ2作、誰もが知る猟奇事件を小説のモチーフとすることで、「“想像を超える現実”をさらに超えていく想像」に果敢に挑んできた桐野夏生。本作は久しぶりにその図式から離れた作品である。ただし扱っている主題は前作同様“現代の闇”であり、出自、貧困、醜、愛の欠如...と負の要素をこれでもかと抱え込んだ女主人公が感情もなく人非人の限りを尽くす、いわば現代のピカレスク小説である。 前2作は“想像さえ超えてしまった現実”という挑むべき相手が明らかで、それが作品のフレームにもなっていたのだが、本作は自ら、現実に拮抗するような悪意や不可解や陰惨を構築する必要から、設定や展開がインフレーションを起してしまっている。前2作はいくら過剰な設定、展開、解釈があっても“実話”という説得材料があったが、今回はそれがないため、あまりに戯画的でリアリティーが感じられない。 なぜ女主人公のような“悪”が生み出されるのかといった点も、輪姦で男親もわからない出生、売春宿での幼少期といったディティールでは、昔からある「遺伝か?環境か?」といったレベルの論議に収斂してしまい、現代との接点が見えてこない。 主人公と思わせた人物がいきなり一章で焼け死んでしまう書き出しのギミックや、誰もが得体の知れない興味を感じているあの格安シティホテルグループの女社長を現実から引用するセンスには才能を感じるし、次作への期待はつながる。 | ||||
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面白いか否かで言えば、それなりに面白い。しかし、主人公を中心とする登場人物の人物造形の掘り下げと描写が如何せん浅いとともに、中盤を過ぎる辺りから話の展開が都合が良すぎる。その上「グロテスク」で観られた様な濃密なディテールが余りに不足しているため、作品全体から「人間の暗部」を描く迫力が伝わってこず、非常に隙間のある淡白な、完成度が高いとは言いがたい結果に終わっている。~著者の視点は「OUT」から、サスペンスやハードボイルドの枠ではないある種の「人格の歪み」にシフトチェンジして「グロテスク」迄成功を収めて来たが、今後それを継続するならば人格そのもの、つまり「心理」に関する綿密な調査を裏づけする作劇に注力すべきではないか。~作風は異なるが、高村薫に観られる「まるで体験したかのような」ディテールやトーマス・ハリスの「レッド・ドラゴン」に観られるほぼ完璧といってもいい緻密な論理とその整合性。これらの成功は綿密な調査と資料による成果なのは明白だ~作品に厚みと重層性をキープするには生来の才能と想像力だけではおのずと限界がある。~平凡な純文学作家を遥かに凌駕する「人間を描く」才能をもった著者だけに、もっと高い完成度を意識して欲しい。 | ||||
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『グロテスク』の後に読んだので、インパクト的にはあまりガツンときませんでした。簡単に人を殺せてしまう心理はとても恐ろしかったです。 だけど、母親への想いに最後は切なさが残りました。 | ||||
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イヤーな事件。イヤーな人間関係。 本当に上手いです。こういう人たちの描き方。 どんどん読めますが、でも、それだけ、なんです。 深いものはハッキリいって、ありません。読み終わったあとも、 「あぁ、不幸な人生があるなぁ、自分は平和に暮らしていきたいなぁ」で終わってしまいました…。 | ||||
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