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図書館の神様
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図書館の神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全108件 41~60 3/6ページ
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なつかしい感じるの内容でした。図書館での2人のようすがとても青春という感じでした。 | ||||
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高校の図書館って一度も利用したことがなかったかもしれない。 それどころか、学校のどこにあったかすら覚えていない。 清が顧問をしている文芸部は部員がたった一人。 毎日、三年の垣内君と図書館で顔を合わせる。 毎日本を読むだけの部活動だが、垣内君は熱心に文学に打ち込んでいる。 けれど、教師である清はまったく文学に興味がない。 清の曲がった感じと、垣内君の真っすぐな感じが相容れないものと思っていた。 ところが、時間を経るに従い、だんだん向きが一緒になる。 これは二人だけにわかる、二人だけのハッピーエンドなのだと思う。 淡々としているけど、こういう人間関係、距離感は嫌いではない。 むしろ、これくらいの方が心地良いのかもしれないとすら思った。 | ||||
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瀬尾さんの本は「幸福な食卓」を先に読んでいたので、それに比べると随分あっさりした内容だなという感想です。 面白くないわけではないですが、読み終わった後で本について考える事も心に残る事もなく。 物語自体は読みやすいです。・ | ||||
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爽やかな小説。 「図書館の神様」と「雲行き」の2本の小説が納されている。 本の題名にもなっている「図書館の神様」では、友人の突然の死、主人公の不倫など、重い話になっていくかと思いきや、読み終わったあとの感想は爽やかな物だった。 小さなころからアレルギー持ちの主人公、バレー一筋で生きてきたもののバレー部員の自殺から、'なんとなく'で生きはじめ、恋人とはだらしない関係になり、'なんとなく'学校の教師になり、文学部の顧問となる。 文学部の唯一の部員である垣内くんは、中学までサッカーをしており、いかにも運動ができそうにも関わらず、文学に没頭しており、なぜサッカーをやめたのかは主人公には語らない。 主人公も垣内くんには自分の多くのことを語らない。 その間の穏やかな空気も読んでいて面白かった。 話のはじめと最後で何かが大きく変わったわけではない。けど主人公は何か感じて新しい道へと進んでいるように感じた。 | ||||
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海を見ます。 その海は、どんより曇っていて、天気は崩れるのか、それとも良くなるのか?そんな感じの ちょっと重い海。 物語の始まりは、そんな感じ。 海を見ます。 できればその海は、どこまでも青く、しかも空は晴れ渡って、雲ひとつない晴天の海。 読後感はそんな感じ。 爽快な本です。 | ||||
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癒しと成長の物語。主人公は、純粋、まっすぐだが、少々剛直すぎるタイプだった女性。 心に傷をおっていたが、どうしてよいかわからずに中途半端な生き方をしていた。 新任講師として赴任した学校で思いがけず文芸部の顧問に。そこで一人の生徒との出会いや、今まで縁のなかった文学に親しむ経験を通じて、前向きな力を取り戻し、自分を整えていく。 登場人物の垣内君は、ちょっとできすぎというか、女性作家にありがちな男性に対する過度の理想化かなあと思うところもあるけど、全体的にはよくできた再生の物語であると思う。 20〜30代の女性が最適な読者であろう。 | ||||
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主人公のキヨの弟、不倫相手の浅見さん、それに坪内君も全てが草食系男子という感じで現実感が無い。 弟が姉の不倫相手と気楽に話せるなんて寛大過ぎるし、坪内君のような高校生が本文に書かれているような浮世離れしたような会話をするだろうか? 普通の男なら誰でもが持ってる嫉妬心やギラギラした欲望が少しも描かれていない。 ただ、現実逃避したい人にはピッタリの本かも知れない。 | ||||
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レビューがよかったので、購入しました。…が中身は考えの固い主人公が周りの心の広い人達と一緒にいることで少し(ゆるく、だけど確実に…見たいな感じがさわやか?!)変わった…と言う感じでした。ただそれだけって感じでなんか期待はずれ。それほど傑作、出会えて良かった、というほどの内容だったかと正直疑問に思いました。 同じ作者なら暗いしハッピーエンドではないが”幸福な食卓”のほうが面白かった気がします。 | ||||
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2人が心に抱えた傷をたしかめ合うことはない。 ただ、本を通して会話するだけ。 それでも、きっと。 読み終えた後には 文学作品が読みたくなっていると思います。 | ||||
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読書をテーマとしながら、男について書いた本だと思う。 主人公キヨは妻のある男と恋愛している。結婚できず、ただ一緒にいると心地よい関係。男は、一度に何人もの女を愛せるのだ。キヨにとっても最初は都合が良い筈だったが、段々と居心地の悪さ、不毛さに気づく。 その触媒となっているのが、教え子で、たった一人の文芸部員、爽やかな垣内くんだ。彼は男の純粋な部分を代表している。実際には有り得ないような、でも子供である限りは有り得るかもしれないと思わせる、見事な造形。少年の純粋さ。美しさが描かれている。 最後、主人公は、男と別れ、過去に負っていた傷とも向き合い、成長するのだが、その変化を見守っているのが図書館の神様なのだろうか。 何も文学について知らない女が、国語教師になり、すぐに教員試験に受かるなんて、実際には有り得ないとは思うが、男を巡るファンタジーとして読め、とても面白かった。 | ||||
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プロスポーツ選手か何かのように威張りくさっている運動部員に比べて文芸部ってカースト低い ですよね。私自身も文芸部出身ですが「何やってんの」と言われないように毎日一冊をノルマに 自主トレしていた、斉藤孝先生もびっくりの武闘派文芸部員でした。 そんなことやっても誰も「すごいね」とは言ってくれませんでしたけど…垣内君も誰もほめてくれ ないことをすることで自分を育てていて、かっこいいなと思いました。 垣内君にはそこに至る過去の体験があったわけだけど、主人公の「私」からは推測するしかない、 という描き方なのも、いい効果だしてます。 | ||||
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瀬尾まいこさんの着眼点にはいつも驚かされる。 無自覚のうちに抱え込んでいた問題点を言語化してくれる感じ。 今回も、その切り口に驚かされたがそれが十分には消化されなかった感じ。 文芸部という題材はやはり、コア過ぎたのではないだろうか(別にコアに描いているわけじゃ全然ないけど。図書館や文芸部への視点としてはとても共感するけれど)。 人と人のほどよい距離感についての記述がどこかにあったと思うのだけけれど、それに関してはまた、ドキッとさせられました。すばらしい。 | ||||
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著者の後の作品でも共通している事だが、著者独特の爽快感のある文体を楽しめる。 爽やかで透明で、作品としての不思議なまとまりも面白い。 「図書館の神様」では、主人公清の心境の変化が、多くの人との出会いと共に、克明に描かれている。 スポーツと文芸に対して、不倫相手に対して、教師という職業に対して。 その内容の明快さ故に、次々とページをめくってしまう。 この作品は傑作だ。 「雲行き」も面白い作品だ。 母独自の天気予報を元に、二番目の父親と100万円の賭けをするという筋書き。 その賭けを通して、色々な発見があったし、結末も大変面白い。 ところで、両作品とも、頭痛に関して色々と語られるが、著者は頭痛持ちなのだろうか? いずれにせよ、両作品ともに、頭痛とは対局にある爽快感に浸る事が出来る。 | ||||
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始まりは少し悲しい・・・。 主人公の人生を近くで見ていた気持ちになる。 そして彼女の気持ち、とても理解できた。 何といっても、文芸部の彼はとってもいいキャラクターだ。 会ってみたくなる♪ この作品、心を癒されま〜す! | ||||
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一言でいえば読みやすくておもしろい。 ただし、中高生が読む青春小説かな? 30代以上の方はちょっと物足りないかもしれない。 また、文章表現は非常に美しいが、少々語彙が少ない作者なのか。 同じ言葉を何度も使っている点に違和感を覚えた。 | ||||
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ふとしたことで大事なものを失ってしまい、流されるままにどうしたら良いか分からないまま高校の講師となった主人公。望んでもいない文芸部の顧問となり、たった一人の部員との出会いから、傷ついた心を取り返していく。 「大丈夫ですって。三年後、先生きっとよかったって思いますよ」 「三年後って何それ?」 「三ヶ年予報です」 「は?」 「ほら、天気予報でも三ヶ月の予報立てるでしょう。それと一緒です。一年先のことなんてよくわかんないけど、三年くらいの単位で考えると、わりとイメージしやすいでしょ」 実は自身も喪失感を抱えているはずの部員・垣内くんが、顧問と部員という関係にあってつかずはなれず穏やかな関係を築きながら、穏やかにそして流れるように1年間を過ごしていく。 海からの風が図書室に流れ込むように、さわやかで素敵なストーリーでした。 | ||||
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学校の先生も不倫して、授業が好きじゃない人もいるだろう。当たり前である。それをいまだに「聖職」だと思うからおかしな人が多いように思えるのかもしれない。不倫して、仕事が嫌いなビジネスパーソンがいるように。作者は、主人公の善悪を評価せず淡々と描いている。いままでではあるようでなかったキャラではないか? また、学生の描き方が相変わらずうまい。ちょっと青春しすぎているところもあるか?とも思うが、これが今時の知的学生の姿なのだろう(たぶん)。 作品自体は重すぎず軽すぎず、調度良いところでまとまっている。瀬尾氏の得意のパターンである。読後感も良い。読んで損はないと思う。 # 学生時代に図書室を使い倒してきた人間としては、舞台になんとも言えず郷愁を覚えてしまう。学校図書室には思わぬ掘り出し物がある(私の通っていた高校の図書館にも明治・大正出版の本等がかなりあり、地元の公立図書館にないような貴重な本もあった)。懐かしい。 ## 上記と明らかに矛盾することを書いて申し訳ないが、やっぱり「先生」と肩書きがつく職業の人はどうも感覚がずれている人の割合が多いように思う。最近、教師や医者等との付き合いが多いためか、なお強く感じられる (川柳「先生と言われるほどの馬鹿じゃなし」) | ||||
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雑草は、強いと言いますが、どうしてでしょう。 文芸部の垣内君が活躍する物語である。といっても主役は女教師なのだが僕が文芸部だったこともあり僕としてのメインは彼だったww垣内君は学内唯一の文芸部員であり、発想もみんなとちょっと違い意外なことに気付かせ、急に大人じみた部分を見せる。しかしそれがただの変な奴、気障なやつとして読者にうつらないところに彼の魅力が凝縮しているように思われる。 | ||||
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あることが原因で、 主人公は自分にっとってかけがえのないものを失ってしまう。 目指すものを失って、何を見ていいのか判らない。 そんな彼女が、出会う人々が、 距離感がすごく心地よくて あたたかだった。 それが印象的だった。 互いの関わりは決して深くはない。 でも、馴れ合いなんてしなくても 距離をもちながらも 互いに信頼して思いあってって関係が素敵にみえた。 大事なのは、ずっと気にかけていること。 本来の姿を導いてあげるってこと。 これってすごく難しくてなかなか出来ないことだよね。 なんか、親の心みたいな。 もしかしてそれは、ちょっとそれは神様の視線に似てるのかもしれない。 | ||||
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瀬尾まいこあたりが、そろそろ中学入試に出題されるのではないか、 そうすればタイトルからして、「図書館の神様」だろうと目をつけて、 購入した。 しかし、これは、中学入試には出せない。 不倫が主人公に深く投影されているから。 出すなら、同時収録されている「雲行き」のほう。 中学入試の話しはこれぐらいにして、 作品自体の話し。 垣内君と文学はほかの方のレビューに譲るとして、 不倫に焦点を当てたい。 この作品、男の身勝手さを見事に著している。 不倫というか、不倫している男の身勝手さは あの電話の一言に収斂される。 不倫願望のある女性は、ぜひ読むべし。 所詮不倫って「不」なことなんです。 久々に小説らしい小説を読んだ気がする。 私には、なぜか昭和のにおいがする小説だった。 変わって、雲行きは平成のにおいがする小説でこちらもいい作品。 大学生以上におすすめ。 | ||||
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