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プシュケの涙
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プシュケの涙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 61~80 4/5ページ
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衝撃でした。読み終わった後、何故だか少し呆然としてしまいました。 感動というには少し違う感じの感覚で、この作家さんはこんな話も書くんだぁ……って。 身近にあるようで遠い感じ。儚くて脆い。私的ですが心にグッときた話でした。 | ||||
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いい意味で「我が家のお稲荷さま」と同じ著者が書いたとは思えない作品。 やや大人向けのレーベルからの第1期リリースということでギャグやエンタメ要素は薄いですが、 この著者には今後もこの方向で書いてほしい、もっと読みたいと思いました。 お話の骨組みはミステリですが、出来事そのものを見せて、はい終わり、ということはなく 読み手の心や登場人物が次にどこへ行くのかを繊細かつ丁寧に描いています。 この読後の気分転換具合は、いい本読んだなーって感じます。 ナンバリングはされていませんがプシュケの涙、ハイドラの告白、セイジャの式日は 設定が一部共通した3部作になっています。どこから読んでもどこで止めてもOK。 ★4にしようか迷いましたが、誰にでも安心して薦められる本として満点つけさせて頂きます。 | ||||
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ということで期待しながら読みました。 色々と突っ込みどころはあるんですが、ラノベなので大目にみつつ読み進めました。 確かにラノベの中では真摯な作品だし、評価も高い、それ以上に他の作品と比べられないような傑作なんです。 まず読んでいて誰もが途中で思うのは、切ない、この一言に尽きると思います。 こんなにも残酷な真実、こんなにも儚い運命があって、そして一人の少女が死んだ。 それでも日常は、なに事もなくあたり前に廻っている。 そのあたり前がすごく悲しい。 いつかは誰からも忘れ去られてしまうという事象をあらためて感じた。 最後の方で少女が幸せになればなるほどその切なさは大きいはずだろう。 表紙のイラストはそんな残酷な運命の一つの救いになるんじゃないんだろうか。 その握りしめた手を、彼はきっと離さないはずだから。 | ||||
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少女を死なせた少年と、これから死ぬ少女の話。 おもしろいが、ただおもしろいだけ、と言うのか。 一過性のエンターテイメントだった。一回読んだら、もういい。よくある感じ。 どこにでも似たような話は転がっているだろう。 ライトノベルの中では、珍しいかもしれないけれど、まあふつう。 とてもありきたり。 絵に描いたような、「女性作家の現代小説」。 すごく残酷なことを言うが、「誰でも書けそう」むしろ「誰かが書いてそう」。 「我が家のお稲荷さま。」を書いた柴村仁の、あの独特な空気が、死んだ一作。 プシュケの涙とハイドラの告白も読んで、思った。 「我が家のお稲荷さま。」は、もうこの人には書けないな。 | ||||
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皆さんの、本における名作の定義は何ですか? 1 共感して涙を流すことができたかどうか、でしょうか。 2 あるいは、物語に引き込まれてあっという間に読み終わったかどうか、でしょうか。 3 人によっては、登場人物に恋をできたかどうか、ということもあるかもしれません。 そう、その基準はひとそれぞれなのです。 僕にとっての一つの基準は、 【心に刻まれたかどうか】 です。 透明感のある文章。 その明るさと独特さが魅力である彼。 不器用、だからこそ誰かに心を開くその瞬間に共感したくなる彼女。 そして彼と彼女を引きたてる、いい具合に人の暗い部分を強調されている脇役たち。 少しづつ距離を縮める彼と彼女。 何気ない言葉のやりとりや彼女の彼に対する態度が丁寧に描かれることで それがわかります。 彼のためにある絵を描くことを決めた彼女。 その絵に込められた意味。そこまで読んだ読者なら、気づいてしまうでしょう。 そういった魅力の全てが。 構成の素晴らしさ、という大がかりな仕掛けによって、 この物語を僕の心に刻んでしまった。 その仕掛けによって、 この物語は一線を越えています。 それは、重く、美しく、悲しく、切なく。 心の琴線を叩き斬られました。 表紙の絵の素晴らしさ。 『これは切なく哀しい、不格好な恋の物語』という、過不足の無いキャッチ・コピー。 それらもあいまって、この作品は高いレベルでまとまっていると思います。 日頃ライトノベルというジャンルを手に取らない人にこそ薦めたい。 ここに、物語の’本物’があります。 このような作品に出会えることがある。 これが、僕がライトノベルをやめることができない理由だと思うのです。 | ||||
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1話目はなぞが多い話で、ちょっと失敗したかなって思いましたが 2話目で、そのなぞが解ける。パズルの様な感覚でした。 話も凄くいいですし、良い作品です。 全然ライトノベルの作品とは思えません。 青春サスペンスって感じがしました。 好きな方にはお勧めです。 | ||||
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作品の構成が面白い。 前半のなぞ解き部分はヘーといった感じです。まあ、私はミステリーを読む人ではないので謎自身については何とも言えませんが、ああそうだったのねぐらいの感想。 しかし、後半の本来ならば何でもないはずの青春の一コマを読むと、一気に前半が輝きを増します。そして、さらにそれが後半を強烈に彩ります。 時系列順だったら、ここまでの鮮烈さはなかったと思います。構成の妙。すっかりやられました。 | ||||
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タイトルに釣られて購入…始めはピンと来なかったけど、第二部(?)まで読み進むと面白くてたまらない。 始めは嫌な感じの主人公だけど、どんどん興味が湧いてきます。 続編、ハイドラの告白も読みました。 | ||||
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「何となく気になるタイトルと表紙に惹かれて購入」という人は 少なくないのでは?(私もその一人です。) そういった場合(いわゆるジャケ買い)、外れることも多いのですが、 今回は”完全なる当たり”でした。 クラスメイトの自殺について、主人公・榎戸川と変わり者・由良が 原因を探っていくという軽いノリでスタートしますが、徐々に 被害者・加害者の関係が交錯し、第一部のラストを迎えます。 しかし、本作の魅力は、第一部を読んだ後の第二部という構成にあります。 第一部同様、第二部もテンポ良く進みますが、結論を知っているが故に 切なく、ラストの主人公の前向きな気持ちが悲しくなります。。。 自分には文学的な価値基準は分かりませんが、とても読後感の良い作品です。 また、数少ない挿絵も本作の魅力をアップしていると思います。 | ||||
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他の方も仰っている通り二部構成です。 前半はミステリーのような雰囲気を漂わせ 後半は儚い、そして切ない雰囲気を漂わせています もし前半と後半を逆にして、時系列通りに物語を見ていたら このような気持ちにはなれなかったです。 描写力。心理描写や風景描写、そして眼に浮かぶようなキャラクターたち。どれも素晴らしかったです 前半でオチを知っているからこと、後半は切なかった。 そしてすべて読み終わったあと、自然と手は最初のページに戻っていました。 ライトノベル的ではない作品かもしれません けれど、読み終わって心が震えました | ||||
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この綺麗な表紙に惹かれて、そして『有川浩氏推薦 世界は優しくなんかない。だから私たちはあがくのだー』と書かれた帯に惹かれて購入。 結果、有川氏の推薦文通りの内容でした。 2部構成になっており、1部は裏表紙に書かれている通り、一人の少女(吉野彼方)の死の謎を解明していくお話。 学生の時、テストが近づいてきて勉強しているのに「全然勉強してないんだよねー」と友達に言っていたあの気持ち。 "だからあなたも勉強しないで"と牽制し合う、薄っぺらい友情。 涼しい顔で激しく嫉妬する。優越感を覚えながら慰める。笑いながら心は悔しがる。 1部はそんな身に覚えのある、甘酸っぱい気持ちがこみ上げてくる内容でした。 2部は、1部の直前まで、つまり吉野彼方が生きていた時のお話。 この、初めに"死"という結果を分からせておいて、その後生きていた頃の姿を描くという構成が見事だと思いました。 吉野彼方は家庭環境に問題があり、学校でも上手くいっていない、人が嫌い、自分が嫌い… そんな彼女が由良という男の子に振り回され、徐々に心を開いていく。 自分の居場所を見つける。 …そうして良い方向に進むにつれて、「この後死ぬんだな…」と切なく哀しい気持ちになります。 死んでしまうという結末を知っているが故に、その前の幸せに近づいていく課程を読むのが辛い。 こんな気持ちで読ませるとはすごいなと思いました。 残酷な構成、でもそれがこの本の魅力なのだと思います。 星を1つ減らした理由は吉野彼方の死の理由が軽薄だったこと。 もっと複雑な、もしくは重く切ない理由があるのかと期待していましたが、よくあるような理由。 ここが薄っぺらいために、後半を読んでいると「この後あんなしょうもない理由で死ななくてはならないのか?」と思ってしまった事が残念でしたが、良い物語だったと思います。 続編も発売されるようなので是非読んでみたいと思っています。 | ||||
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「もういやっ! 男も女も嫌い! 人間なんて、皆嫌いよ!」 「他には?」 「……え?」 「他に、嫌いなものは?」 「…………じ、自分のことが、嫌い……」 ――周りが楽しめることを全く楽しく感じられない。 そのような感覚に苦しむ人物は、太宰治の人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))にもいましたが、大人の男性でした。 対して、「プシュケの涙」の主人公は女子高生です。そのため、若い方も女性の方も共感しやすいと思います。 先に述べたような会話が物語の中でされていました。 このような会話をばかばかしく感じず、何か感じることがある人にはぜひ読んでもらいたいです。 また、メディアワークス文庫からは、「プシュケの涙」の続刊として「ハイドラの告白」や「セイジャの式日」も順次刊行されるそうです。 「プシュケの涙」が素晴らしい作品だったので、それらもぜひ読んでみたいと思います。それではっ! | ||||
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これは切なく悲しい 不恰好な恋の物語。 なんて紹介文には書いてある。 が、そこらじゅうにあふれている恋物語とは全く違う。 それに紹介文をよんで予想していた物語とも全く違っていた。 私はこの綺麗な表紙に惹かれて買いました。 小学生みたいな感想だけど、ほんとに、よかった。 本を閉じたときにはすがすがしかった。 内容は、そんなかるいもんじゃなかったけれど。 この本は2つの構成になっていて 前編は紹介文にあったとおり。 後編はその一人の少女のお話。 気になったなら読んでみる価値あり!! | ||||
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前後篇に分かれた構成の妙が光る、青春物語。 ぱちりとピースが繋がるわけではないのだけれど、 後半を読んでから前半部分を読み返すことによって、 作品全体の救いようのない切なさが胸に染みる。 空白を生かした抑え気味の装丁も含め、一話完結ものとして傑作だった。 それにしてもこれはライトノベルなのか。 別レーベルで出した方が、しっくりくるような気もするが…… | ||||
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高く評価している方は気を悪くしないでいただきたい。 手放しで絶賛する人ばかりではないという参考として、あえて辛い点数をつけておきます。 結果>過程という時系列で描く構成は秀逸。 しかし、前半で描かれているキャラの動機、行為の結果が陳腐で、その後いくらいい話にしてもカタルシスが得られない。 妙にリアルではあるが、作品として面白くならなければ意味が無い。 | ||||
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前半は、なんだか怖いです。 後半は、楽しいです。 最後は、ちょっと悲しくなります。 そういうお話です。 おススメです。 | ||||
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ラノベでは久々に手堅く面白い作品です。「挿絵が少ない」って時点で、かなりの内容一本勝負をしてきているっていう出版社側の態度が伺えます。 ただタイトルの「狙っていている」感じが若干くせ者です。なかなか抽象的すぎて、ちょっと買いにくいですよねー。読んでみれば「なんてことない」のですが。 ジャンルとしては、今の時代にはチョイありがちで"ない"暗めの学園系のストーリーで、読了後には程よい「物足りなさ」が感じられる作品……であるかもしれない。俺は感じましたけどね。 内容説明は他の人に譲るとして、よく書き込まれてます。無駄なセリフや描写とかが(少)なく、ワードセンスもいい。キャラ同士の下手な漫才とかは皆無です。 かといってシリーズ物になる要素は(筋書き的に)ゼロなので、購入前後の無駄な心配がありません。安心。 ドラマ的な作品であるが故に、バトル・ハイテンション・SFモノをお好みの方には多少合わないかもしれませんけどね。ただ誰が読んでもある程度の「面白さ」はあると思います。下手なものに手を出すよりは。 | ||||
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「今悩んでることが解決しても私が私である限り、悩みは次から次と生まれるんだろうな、やだな、考えるだけで疲れちゃう、生きるのってしんどいよ。」 ものすごく人間くさいと思いました。彼女が由良に出会えてよかった。 | ||||
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こちらの評価が良かったので買ってみたが… 予想以上に期待しすぎたのか、それほどハマれなかった 登場人物の誰にも感情移入できなかったし 所詮ラノベだろってくらいの気持ちで読み始めてたらハマれてたかも | ||||
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切なすぎる。構成も逸材だしライトノベルの枠を超えてると思う。我が家のお稲荷さまの作者とは思えないくらいのできである。 プロが本気を出すと凄いんだなと感服した | ||||
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