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プシュケの涙
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プシュケの涙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 1~20 1/5ページ
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2部構成でそれぞれ違うキャラの視点で物語が始まる。 前半のみであればいまいちな作品だが、この作品の真髄は後半の物語にあると思う。 複雑な家庭環境に周囲とは馴染めない学校、そして人とは少し違う私。今時な感じの思春期女の子の青春がよく描かれていると思う。 そしてこの作品が他の青春小説と一線を画しているのは始めから結末がわかっている状態であるということ。 この構成により女の子の儚さ、切なさがより際立ち、読者に強い印象を与えているのではないだろうか | ||||
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画像とは違うイラストレーター也さんの描く表紙、挿絵バージョンが自分の持っているものです。全四作からなる由良シリーズの第一作目。 ストーリーの詳細は他の方々が良く書いてらっしゃるので省きます。 私はどんなにこの本がボロボロになっても、死ぬまで手放しはしないでしょう。そのぐらいこの物語は、自分にとって衝撃であり、儚く美しいものでした。也さんのイラストも含めて宝物です。 | ||||
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ラノベあるあるで痛い。作者さんが幼なじみが全員主人公のことを好きだと思っていそうな描写があり、そこから今まで感じていた違和感と合わさって読めなかった。 | ||||
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胸に直接訴えかけてくるような切なさの小説。本当に大好きです。 | ||||
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ミステリ、と見せかけて高校時代の青春小説、でしょうか。 読んでいて事件の顛末が分かってしまえば「何だ、ただそんなこと!?」というくらいにあっけない話なのですが、でもそこが妙のリアルな気がします。思えば、実際の高校生活でそんな珍妙で小説っぽい事件なんてそうそう起こらないものです。 後半の事件前の日常パートも、複雑な家庭環境や生々しいいじめに不登、そんな中で飄々とした友達とも恋人ともつかない男の子との関係…。 過酷な状況を描く青春小説にありそうな、作者の大人視点からの「こうあって欲しい」のような眼差しや説教臭さがまるで無いかと思えば、登場人物にも確たる意志のようなものもなく、ただただ周りの状況に流されていくだけなのに、高校生の気持ちとか機知を透明感を伴って描くのがこの人は本当に上手だと思いました。 続編も全部読みましたが、大学生以降の話になるとなぜか登場人物が急に幼く見えてしまうのが残念…。この作者には、今後とも高校生の話をたくさん書いていただきたいです。 | ||||
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吉野彼方の死から始まり、淡々と綴られていく序盤には予想していなかった真実。 その真実から、更に後に提示された物語は想定外でした。 『プシュケ』は古代ギリシャ語で“心”や“魂”を意味するそうですが……この”魂の涙”は余りにも哀しく、もう取り戻すことのできない日々への追憶と、心に残る寂しさが胸に迫る……。 後半の終わり方が明るいだけに、その結末が一層やり切れないものとなり、読み手の印象に強く残ると思います。 そして、結末を知ってから由良と吉野の関係を知るという、この一風変わった二部構成の妙。 前半と後半で語り手が違い、それぞれキャラクターのイメージと作品の雰囲気が全く変わってしまう。 最初、主人公と思わしき人物に肩入れしながら読んでたのが腹立たしくなります。 前半で収束する謎は、後半の吉野視点の物語の透明感と残酷性のコントラストを際立たせている。 ミステリ仕立ての物語そのモノがプロローグであるからこそ、そこから語られる物語の重さが心に響く。 時系列の組立が見事なまでにハマっており、変人と描写される由良の言動に隠されたものが浮き彫りになることで、何とも切ない物語に変貌を遂げる。 時を遡るように構成されたこの2つの物語は、由良と吉野、二人の「彼方」の真相が分かった上で読み返す事で、補完された物語の輝きが強調されて……後半になるほど切ない痛みが、より一層深く重く胸に迫って来ます。 この完成度は硝子細工のようだ。冷たく脆く、痛々しい。苦しいほどなのに不思議と惹かれてしまう。 ごく稀に、二度読みしたくなる作品はありますが、実際再読しました。 この物語は優しくはない。……けれど、淡くて、触れれば掌で溶けてしまうような読後感に浸ってしまいます。 | ||||
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本当に大好きな一冊です 映画化されたっておかしくないと思います 本の構成がすばらしく、それゆえに とても質のいい?優しさ、切なさを感じられました ぜひもっと多くの人に呼んでもらいたいです | ||||
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10代の大事なもののためには危険も顧みないような感覚が、大人になった自分にはだいぶ遠いものになってきたいたけれど、これを読んだらまたそういう感じを思い出した。 前半部分は由良が妙にしか思えなくてあまり入りこめなかったけど、後半を読み、そしてまた物語を振り返ると、ああそうだったのか、そこまでの想いだったのかとわかる。わかった時に胸が痛くなって、たぶんこれはずっと忘れられない作品になると思います。 | ||||
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文体が『あぁーラノベだなぁ』って感じ。 だからこそ読みやすいからすぐに読める。 後半の話を読むと前半の話がすごく切なくなる…。 読了後、これといって残るものはないけど、私はわりと好きですこういうの。 | ||||
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高評価が多く、まとめサイトでも紹介されていたため読ませていただきました。 タイトルにも書きましたが、読んでみた感想はやっぱり「嫌い」だなぁと。 序盤は美しい女子高生が飛び降り自殺をして、その原因を、『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と、女子高生が落ちていく場面を目撃してしまった主人公(男子高校生)が探っていくという話で展開していきます。この時点でキャラクタの好き嫌いは分かれそうですね。個人的にはどうでも良かったですが。 それよりも、ミステリ風味で物語が展開していくのですが、全体の3割を過ぎた辺りでしょうか。突然、語り手の主人公が、女子高生が落ちている姿など見ていない。あれは嘘だったと言います。ミスリードとかではなく、叙述トリックとかそういうものは全くなく、ただ地の文で与えていた情報を覆します。この時点でミステリや推理としては見れなくなりますね……。まあ、私はそれでも良かったんですけどね。面白ければ。 寧ろ、私はこの段階では期待してました。だって、登場人物がこの段階で4人しか出ていないんですよ。それに、前述しましたけどページも3割しか経過していない。普通の作家だったら、このままの状態で書き続ければ全体の5割の辺りで完結してしまいそうな情報量です。けれど、残りのページを全て白紙にする訳もないし、ここから更にひと悶着があり、何かしらの巻き返しがあるのだろうと思いました。残り7割のページを埋めるだけの素晴らしいトリックや巻き返しの出現です。そうでなければ、この高評価の説明は付きませんし、皮肉とか貶めるつもりは無く、私は本当にその可能性を疑いませんでした。既に人間を描くにしても動機や行動、何もかも都合のいいものでしたし、文体も正直読みやすいという訳でもなく、かといって品や静謐さがある訳でもない。だったら、エンタメ的な要素でしか巻き返しはあり得ませんから。 しかし、星の数で察して頂けるかと思いますが、私の予想は裏切られました。何も起こらない。糞みたいな理由で女子高生は4階から落ちてしまって、別にトリックなどは何にもない。ただ一人の人間性の欠落したキャラクタが奇行に走って(作者によって走らされたというべきか)、散々引き延ばしてきたページ数は、そのどれもが伏線や意味を発揮することなく、ただの日本語の羅列として役割を終えました。 この時点で5割。では、残りのページ数は一体どうなるんだと思う訳ですよ。 私はげんなりしながらも、ページをめくりました。可能性は薄くても、残りの5割で新たな情報が用意されて、実は犯人が居た。そして、劇中のキャラクタは誰もその存在に気付けなかったという可能性も作れなくはないと思ったからです。 まあ、星云々は書きましたし、端的に書きます。残りの5割は『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と飛び降り自殺をした(ここは不幸にも4階から転落したの方が正しいですね)女子高生との甘酸っぱい高校生活が描かれます。たぶん、甘酸っぱいのでしょうが、前述したとおり、文章は優れているとは私には思えない訳ですよ。別に漱石さんのような文章を書けという訳でもなくて、ラノベの文章にも読みやすさやスピード感という点で優れた点があると私は考えています。これはどちらも満たせていない。情緒がある訳でもない。何の内容も無く、読み所、面白さを見つけられない文章は本当に苦痛です。小学生の日記の方が、事象に対しての強い感情が伝わってきて、楽しく読めそうだと感じました。 結局のところ、この小説というのは少女漫画に近い形の小説なのだと思います。前半部は事象や文章、人間性の描写等を見る物ではなく、ひたすらに『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』の全能っぷりを引き立たせる為に存在するのでしょう。そして、後半の甘酸っぱい青春部分で、不幸な(私は自業自得としか思わないが)女子高生が主役になり、『変人で天才で美形で完璧な男子高校生』と触れ合って悦に浸るという訳です。 このレビューは、あまりにも酷評が過ぎたかもしれません。私も前半の3割までは期待して読めたので、高評価を付けたくなる理由も分からなくも無いのです。ですが、3割以降。これをどうあっても評価する事が出来ません。少女漫画の類として価値があるのだろうというのが、最大限好意的な解釈です。 | ||||
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※ 少し真相に触れているレビューです ※ 女子高生の転落死の謎を、主人公の榎戸川と探偵役の由良が追っていく青春ミステリー。…かと思いきや、ミステリーらしい「謎解き」要素があるのは前半部のみで、主人公かと思われた榎戸川も途中退場。 中盤を待たずに真相があっさり明かされ、その真相も高校生の「誤魔化し方」としてはある意味リアルだけど、ミステリーとしてはお粗末なもの。まだまだページ数があるので「ここからが本番か!」とその後の展開に期待しましたが、後半はミステリー要素はまったく無くなり、転落死した女生徒と由良の「過去の出会い」を描くだけの青春学園モノに。榎戸川と旭についてのその後が描かれることも無く自然消滅(笑)。そのまま後半も何のドンデン返しもなく、切ないと言うより後味の悪さを残したまま終了。 青春モノとしては由良の描写がいかにも漫画やラノベに出てきそうな「唯我独尊・変人美形キャラ」でリアリティが無く、いまいち感情移入できず。「双子」という設定にも必然性は見当たらず、吉野の「不遇な家庭環境」もとって付けたようないかにもな設定でちょっと紋切り型。 また、他の人の指摘にもありましたが、彼女自身、文化祭の準備にも協力せず、クラスに溶け込む努力もしないから学校での立場も悪くなっていくわけで、家庭の問題で疲弊しているのは同情するとしても、クラスメイトはそんな事情は知らないわけだし、学校の授業や行事をサボる理由にはならないでしょう。学校での居場所が無いのはほとんど彼女自身の責任で、そこを本人が見つめ直すという描写がなく、ただ楽な方を選んでいたら由良と出会って、家庭の問題(後述)も何となく解決しました、という展開には疑問。 由良と吉野がお互いに惹かれ合う存在となっていくために解決すべき「立ち塞がる難題」として、彼女を最も悩ませていた父親の問題もご都合主義的にあっさり解決してしまい、結局、ふたりが協力して何かを解決したわけではない。ここにミステリーとしての謎(父親が何者かに殺害されてしまい、ふたりでその謎を解明しようとする等)が出てきたら面白くなったし、その解決への過程によってふたりを掛け替えの無い存在にしていくという展開も描けたのにと思う。 切ないと言うよりも後味の悪さが残る青春小説です。文章は読みやすいですが、個人的にはミステリーとして読み始めたのでイマイチでした。 | ||||
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久しぶりに胸を抉られる物語に出逢えた。 読み終わった後、しばらく放心してしまうほどに心を揺さぶれた。 この作品の魅力は、何といっても構成の妙にあると思う。 前半は一人の少女の死を起点とし、物語が動く。ミステリー要素があり、死の真相が明かされる場面は少なからず驚きを覚えた。一人称視点を巧みに駆使した技巧には作者の力量が伺える。 そして、特筆すべきは後半の展開。 視点が変わり、死んでしまった少女にスポットライトを当てる構成には脱帽するとともに、なんと残酷なストーリーを考えつくのだと胸が苦しくなった。 後半部分は、前半ではぼやけていた少女の輪郭を綿密に形作り、絶望の淵から救済される様を描いてる。それは心温まる話なのだが、読者は結末をすでに知っている。この少女が理不尽な運命に晒されることを知っている。 でも、だからこそ、一つ一つの場面が、描写が 強く印象に残り、読者の胸を激しく打つのだろう。 この物語に救いはない。読後感も決して良いとは言えない。しかし、是非とも読んでほしい。 眩いほどに美しく、どうしようもなく残酷なこの物語は、きっと何かしらの爪痕を残してくれるはずだから。 | ||||
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前々から気になっていてやっと読めました。 呆気なく終わったような気持ちも少しありましたが読み終わったあと胸がキュッと苦しくなるようで切ない、だけどとても爽やかな作品でした。 続編も読んでみようと思います。 | ||||
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美術部登校をしている少女・吉野の自殺と、その真相を描いた「やるせない」青春ストーリー。 前半では吉野の自殺の真相について、後半では吉野と由良の出会いが書かれている。 (良点) 展開が早く、登場人物が少ないのでストーリーが分かりやすい。 読みやすい。 (欠点) テーマが不明瞭。 読んで「吉野ちゃん、お気の毒」といった感想しか出てこない。 前半部の主人公がダメ男なので感情移入できない。 あらすじの「身を滅ぼすほどに愛おしい」という部分が、作品内容と合致していない。 (総評) 上記で酷評したものの、内容は面白い。 ・・・が、読み返したくなるレベルではない。 | ||||
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丁寧に人物を描写するからこそ その喪失感は読者に悲しくのしかかる。 だけどそれだけでいいのか? と疑問を抱く作品でもあり 少女は救われないのが不満として残る。 だから普通の作品 | ||||
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前半と後半でテーマが異なる。そういう意味で新しい。 リアリティはあまりない。とても良い雰囲気の調子が出ているだけに惜しい。 人物のリアリティがないため、話の展開も強引に感じる。 強引というより、あまりにも安直なのである。浅い。 メインとなるキャラクタはおもしろいと思う。 悪くはない。ただ、良くもない。 | ||||
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先生に勧められて読んだのですが、雰囲気が気に入りました。 次の作品も読みたいです(^v^) | ||||
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前篇と後編に分かれると言ってもいいかもしれません。 前篇はとある少女が自殺?したというお話から始まるミステリーで、探偵役の少年と、それに振り回される少年が登場します。前篇はおそらくミステリーが好きな方ならオチは予想がつきやすくはっきり言えばつまらなかったし、「オチ」もなんというか、色々と気分が悪くなり、途中で読むのをやめようかと… 思った方が多かったかと思いますが頑張って後編読んでください(苦笑)後編から怒涛の展開と、この表紙の意味がわかりますので。 後編も…正直に言うとオチは読めましたが、だからこそせつなくなりました。 ある少年の想いが前半に繋がっていると思うと何とも言えない気分になります。とにかく哀しいです。 冗談めかして言っていた言葉も、少女への追憶から放たれた言葉なのだと思うと…… 後編のお話を読むともう誰も救われないという感じで……もうなんというか哀しい おちゆく少女を助けられなかったと少年は想いを抱えながら、そしておそらく蝶を見るたびに、少女を思い出すのだろうと思うともう…… プシュケというのはおそらく少女か、もしかしたら少年なのかもしれませんね……涙は少女のほうが作中で流してましたが、少年はもう泣くに泣けなかったのだろうと思います。 そんなわけで(苦笑)この絵のデザインはすばらしいなと思います。 ラノベ分野ではあるし、そういう文体でもあるし、見たことある話と言ってしまえばそれだけですが、この表紙に惹かれた方は、頑張って、 後半まで読んでください。切ないお話が好きな方はぜひどうぞ | ||||
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これは巧妙なトリックじゃなくて、単に言ってなかった事実を後から「ほれ、真相はこんなことだったぞ」と言われてるようなもの。 伏線があるでもなく、ネタバレ覚悟で言ってしまえば語り手に嘘吐かれてたらどうしようもないのでは……。 後半にくっついてきた前日譚の少女漫画染みた話に特出するべきものもなく、何故こんなに評価が高いのかが分からない。 | ||||
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ライトノベルではなく一般小説を目指しているのかもしれませんが、いまいちリアリティに欠ける上に、物語としての構成を誤っている気がします。結果から過程へと移るのは珍しいですが、内容を良くしているわけではありません。普通に起承転結を用いて書いてくれればまた違った印象を受けたでしょう。 ライトノベル特有の軽さや読みやすさもないし、一般小説のような文章力や深みもない。どちらにしても中途半端で、あまりにも退屈な小説でした。 表紙が素晴らしいだけの作品でした。 | ||||
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