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(短編集)
検事の本懐
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検事の本懐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 81~95 5/5ページ
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一気に読み切りました。シリーズであればもっと読んでみたいと思いました | ||||
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「このミス」は、いわばこの出版社内の賞。レベルが低いのは周知の事実なのだが…。 受賞しても売れっ子作家になる人はほとんどいない。見る目がないという事か? 文庫なのに相変わらずこのシリーズも誤字脱字激しく編集者のレベルを疑う。 父親のエピソード以外は工夫もなく、在り来りでつまらなくてガッカリした。 | ||||
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柚木裕子さんらしい一冊でした。一気に読んでしまいました。佐方検事シリーズどんどん書いてほしいですね。 | ||||
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読み終えた後に、生きるとはと考えていた青春時代が思い出され懐かしく思いました。おもしろかったで終わるのではない深いものが残りました。日々の中でふと思い出しています。感銘を覚えるという内容なのです。何か指針をもらえる内容が好きです。是非読んでください。 | ||||
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主役の検事は、少ししか出て来ないのですが、大変おもしろく読みました。 | ||||
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五話から成る連作短編集。主人公は『最後の証人』で活躍したヤメ検弁護士の佐方貞人。この作品では佐方が弁護士になる前の検事時代のエピソードを描いている。中でも『本懐を知る』が非常に良い。読みながら涙が溢れた。これまで柚月裕子の『臨床真理』『最後の証人』と読んだが、最高傑作ではないだろうか。 この本に収められた作品のどれも素晴らしい。『樹を見る』では佐方の視点と推理力に舌を巻く。『罪を押す』でも佐方は類稀な才能を発揮するのだが、何よりもその真っ直ぐな気持ちと真相に涙する。『恩を返す』では佐方の過去に触れ、佐方の人間性がいかにして育まれたかの断片を知る。『拳を握る』。組織に従属することと正義を貫くことの難しさを佐方の人間性が物語る。最後の『本懐を知る』。佐方貞人の父親の真実に迫る最高傑作。 池上冬樹の解説も非常に良い。本当に良い。 | ||||
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前作「最後の証人」に比べるとずっと良い。 この方はダラダラした長編を書くよりは、この程度のページ数で切りよく仕上げる方が合っているのではないかと思う。 検察庁というところが、警察から送られた容疑者を裁判所に送り出すだけではなく、主人公のようにもう一度冷静に「真っ当な」目線で事件を捜査するダブルチェック機関としての機能がきちんと果たされていたなら、冤罪や「真っ当に裁かれるべき」人間が簡単に社会に逆戻りすることも減ると思う。 気になったのは最終章で「禁固刑」と「懲役刑」を同意語として扱っていたこと。両者は違うと思う。 また前作に引き続き(時系列としてはこちらの作品が先ではあるが)主人公が身なりを構わないという設定にもやり過ぎでわざとらしさを感じるのだが、特に道路にたばこの灰を落とすシーンはいただけない。 「真っ当な検察官」ならば携帯灰皿くらいは持っているはず。それに最近では歩きたばこが禁止されている場所も多い。 作家が設定したキャラクターにその行動が伴っていない。 折角良い話なのに、こういうつまらないところでガッカリさせられると興醒めしてしまう。 作家さんも出版社もしっかり「ダブルチェック」して欲しい。 | ||||
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1 連作短編だが、どこかで読んだことのあるような既視感のある展開に終始 2 風采が上がらない主人公だけでは”コロンボ警部”にはなれない 3 「隠蔽捜査」「新宿鮫」の主人公にあるポジティブなアクの強さがない 4 文中「条件やデータだけで事件を見ない」とはどういうことか意味が分からない ”証拠”やデータだけで事件を見ない、ならわかるが 以上、著者の今後の成長を期待します。 | ||||
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あれ、「本懐を知る」には懲役2年の実刑判決、と書かれていたような……と思って確認してみました。 すると確かに、語り手である週刊誌記者が「実刑を免れようとすればいくらでもできたはずだ。それなのに、なぜ弁護士は禁固刑を受け入れたのか」(P288)という会話文がありますね。 一方で、事件の概要を説明する地の文では「懲役二年の実刑判決を受けた」(P289)とあります。その後、佐方検事にアプローチする会話文では「でも、お父さんは懲役二年の実刑判決を受けた」(P307)とあり、もう一人の語り手である亮子との会話文では「なぜ、彼は釈明もせず、黙秘を貫いて禁固刑を受け入れたのか。私はそれが知りたい」(P348)となっています。 禁固刑と言葉が使われているのはいずれも記者の会話文で、相手が法律の素人の場合でした。おそらく、監獄の中に拘置された、という事態を強調する意味で使われたのでしょう。 そうでなければ、巻末の謝辞で法律上の監修者として名前が挙がっている弁護士さんの顔が立たない(笑)。 そもそも、懲役刑と禁固刑の違いは労役の義務があるかないかです。禁固刑を受けた囚人の大半が自ら望んで労役を願い出るそうですから、実際には差はないみたいですね。そう目くじら立てることでもないような……。 ひとつ不思議なのは、「法律を読めばわかることがわかってない作者が書く作品を法廷サスペンスと評するのが適切なのかどうか…甚だ疑問です」と書かれているコメントがあることです。 「法廷サスペンス」という言葉は、出版社はもちろん、ここアマゾンレビューでも誰も使っていません。 この『検事の本懐』には法廷シーンは一度も出てきませんから、使うはずないですよね。どこからそんな言葉が出てきたのか……甚だ疑問です。 私の感想としては、今年の山本周五郎賞にノミネートされたのも、納得の良作でした。続編を早く読みたいです。 | ||||
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書評から、ミステリー短編連作を想像して読み始めたが、ミステリーと呼べるのは第1・2話だけで、残りの第3〜5話は、スーパーヒーローとして描かれる検事の主人公の、生い立ちと素性・経歴を描く内容だった。 第1・2話のミステリーとしての内容は面白い。ありふれた事件に、人間性の深みに迫る背景を持たせて読み応えがあった。 一方、第3〜4話は、さまざまな事件を描きながら、それに絡ませて主人公の過去を描きだしており、その手際は素晴らしいと思うが、ミステリーを期待して読むと、若干期待外れとなる。 「最後の証人」という同じ著者のシリーズ本があって(自分は読んでいないが)、その主人公(ヤメ検)が、本書の主人公の検事と同一人物らしい。そちらを先に読んでおけば、主人公への興味が本書をさらに面白くさせただろう。 特筆すべきは、第4話の、検察のねつ造事件をほうふつとさせるようなストーリー展開が、組織の論理と個人の良心との葛藤を描いていること以上に、社会的にタイムリーなメッセージとなっていることである。 | ||||
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業務横領罪にも禁固刑はありません。刑法253条をよく読みましょう。知ったかぶりは恥ずかしいですよ。 すこしでも法律を読めばわかることがわかってない作者が書く作品を法廷サスペンスと評するのが適切なのかどうか…甚だ疑問です。 | ||||
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『最後の証人』を読んでいたので、佐方弁護士の検事時代の話だと知って購入。 『最後の証人』もよかったけど、これはもっとよかった。 1編1編丁寧に描かれていて、佐方の人となりがにじみでてくるのを感じました。だけどまだ謎な部分が!続編早く読みたいです。 | ||||
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朝日新聞の逢坂剛さんの書評を見て購入しました。 作家さんの書評は大抵そうなのかもしれませんが、逢坂さん、筆抑え過ぎ(笑)。もっと絶賛しても良かったのでは。そんな気がするほど、これは出来が良いです。別の方も書いていらっしゃいましたが、私も普段、アマゾン・レビューはあまし書きません。でも「検事の本懐」には、どうしても触れてみたくなりました。 まず評価するのは、どの短篇も高い水準をクリアしていること。五編とも読み応え十分です。ミステリー的には「罪を押す」が一番ヒネリが利いている感じ。人間ドラマとしては「本懐を知る」が頭抜けていると思いました。「拳を握る」のラストも好きだし、「樹を見る」の男の嫉妬もとてもよく書けていると思いました。また「恩を返す」で描かれる佐方の青春時代が素敵! 情感をくすぐられるという意味では、これが一番すごいかも。かっこいいし、泣けます。でもなんと言っても、佐方の父親の話を描いた「本懐を知る」。もう、後半から泣きっぱなし。話を作りすぎ、とか出来すぎ、という評価も見掛けますが、まっとうじゃない世の中だから、こういうまっとうな話が、もっと書かれていいのでは。 ちなみに、誰か疑問を提示されてましたが、業務上横領は禁固刑ありますよ。 宝島社じゃなかったら、なにかの賞に選ばれても、全然、不思議じゃないと思いました。 何より、ドラマで、ぜひ、観てみたい! どこか映像化してくれないかなあ。 | ||||
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すごく、いい本でした。 5話のうち、第1話、第3話、第4話はそこそこなのですが、第2話(罪を押す)は、秀作ですし、それ以上に、第5話(本懐を知る)は感動的でした。 同じ著者の「最後の証人」・「臨床真理」(批判的意見もあるようですが、私はいい作品だと思います)がよかったので、この「検事の本懐」を読みました。一般に、長編小説と比べて、短編小説は、著者にとっても、息抜きというか、さらっと書いた印象のものが多いのですが、この「検事の本懐」は違います。 私は、Amazonのカスタマーレビューに書くのは、初めてですが、この本については、どうしてもカスタマーレビューを書きたくなりました。 最近読んだ数十冊の中で−−−−池井戸潤の「ルーズヴェルトゲーム」など、広く評価されている、いい本も多いのですが−−−−その中で最高です。 第2話(罪を押す)と第5話(本懐を知る)を評価しましたが、もちろん、他の3話も、全体で関連があり、とりわけ、最終話の第5話(本懐を知る)の前提として、第1話から第4話で佐方検事の人物像をつかんだ上で、第5話を読むのが、お勧めです。 | ||||
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「検事の本懐」を読んで、佐方検事の魅力にとりつかれました。シリーズものになるなと思ったら、本の末尾の「最後の証人」の案内では、佐方検事は、やめ検になっていて、落胆しました。「本懐を知る」の章では、目がうるみました。ですが、ふたつだけ問題があります。佐方陽世弁護士は、会長に遺言を作成させ、自分に遺贈させておれば罪に問われることがなかったのにと思いました。(そうしたら物語になりませんね)。また、横領には禁固刑ないのになと思ったところがありました。しかし、いい作品です。 | ||||
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