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笑う警官(うたう警官)



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【この小説が収録されている参考書籍】
うたう警官
笑う警官 (ハルキ文庫)

笑う警官(うたう警官)の評価: 3.61/5点 レビュー 79件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.61pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全79件 61~79 4/4ページ
No.19:
(3pt)

終盤はなかなか

警察組織の腐敗を告発しようとする警官とそれを防ごうとする警官の攻防を描いた警察小説。犯人像や犯行の動機に関してはややありきたりな印象は否めませんが、終盤のスピード感ある展開はなかなか読み応えがありました。
笑う警官 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:笑う警官 (ハルキ文庫)より
4758432864
No.18:
(4pt)

スリルとサスペンスにみちたポリス・フィクション

’05年「このミステリーがすごい!」で国内編第10位にランクインした作品。原題は『うたう警官』。
警察本部の対応に同意できない現職刑事たちにより私的捜査チームがつくられ、警察機構の制度に乗らない独自の捜査で真相を追う、という異色の警察小説である。
「うたう=証言する、密告する」、本書では「組織を売る」という意味で使われている。

札幌市内のとあるマンションで北海道警察本部の婦警・水村の死体が発見される。
捜査の指揮権はなぜか強引に所轄より道警本部に引き継がれ、交際関係から、容疑者として同じく道警本部の警察官・津久井が浮かび上がる。指名手配された彼には、本部より逮捕に際して覚醒剤使用と拳銃保持の可能性から、射殺許可まで出されてしまう。6年前、生死を分かち合う特別な潜入捜査で、彼と組んだことがある所轄の佐伯警部補は、本人から直接無実を訴えられて、道警本部の動きに不審を抱く。津久井は、道議会で道警本部の不正経理問題についての証人喚問招致を受けている身だった。「うたわ」れては困る道警本部が組織防衛のために彼を消そうとしているのか・・・。そこで、佐伯は有志で影の私的捜査チームを結成して彼を匿いつつ、独自に事件の真相を追う。

道警組織を向こうにまわし、警察官仲間といえども敵味方が判然としない情勢で、はたして真犯人を捕らえ、彼の無実を証明し、しかも翌朝の証人喚問まで保護して、無事に道議会まで送り届けられるのか・・・。

腐敗問題の隠蔽をはかる道警組織、警察官が自らの組織を逸脱して私的に独自捜査をするという異例の状況と幾重もの制約、謎のベールに包まれた真犯人、そして証人喚問というタイムリミットの緊迫感。

ラストに、もうひとひねり、というか意外性が欲しかったが、物語のシチュエーションの奇抜さとプロットと、テンポのよいストーリー展開とで読ませることに著者が腐心したのだろう。
本書は、一般の警察小説のような、犯罪者対捜査陣といったクライムノベルとはまた違った印象を与えてくれる、スリルとサスペンスに満ちたポリス・フィクションである。

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4758432864
No.17:
(4pt)

こんな警官、いたらいいよなぁ

“このミス”第1位になった作家なので、
まずは文庫本を手にとって見ました。

おもしろかった。
なかなか緻密で、
合理的で、
人間らしい人たちが、
立体的に浮かび上がってくる。
その描写は、秀逸。

実際にこのような警官がいるとは、
ちょっと思えない世の中ですが、
物語として、相当おもしろかった。

でも、
信じたい物語でも、あるなぁ。
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4758432864
No.16:
(4pt)

ぜひ映画を見てみたい。

星4つは、この作品を小説としてではなく、映画のシナリオとして評価したものである。
小説としては、破天荒で粗いものであるが、映画のシナリオとしては非常に魅力的である。
最後の最後に映画化されると知ったのだが、読んでいる途中から、これって映画にしたほうが面白いんじゃないかと思っていたので納得である。
まさか、ジャニーズ系のジャリタレ主演なんていうことはないと思うが、あっといわせるキャストでお願いしたい。
キャリア警視長には、水谷豊なんていうのはどうだろう。
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4758432864
No.15:
(1pt)

2時間ドラマ

2006年度版このミス10 10位。
2005年文春ミステリーベスト10は選外。

さくさくと読める作品であるが、おそらくミステリーファンであれば、この手の作品は何回も読んだことがあると思う。もちろん、設定は異なるのだろうが、そのくらい「新しさ」を感じない作品であった。

内容としては、北海道警の汚職に関連して殺人のぬれぎぬを着せられた警察官を、仲間の警部補達が救う、という話である。ここに、この警察官が明朝うたう(上層部の意に反して警察の内情を語る)予定である、というタイムリミットをかませているところがこの作品のウリなのであろうが・・・。

いくら小説の世界とはいえ、ここまで簡単に殺人をでっち上げ、しかも「即刻銃殺」という命令が簡単に下りるのだろうか? 
あるいは、逆にどんなに優秀な捜査員をそろえたとしても、夜から朝までの数時間で事件を解決できるのであろうか?
そして、真犯人がこんなに簡単に罪を認めるのだろうか?
読み進めながら腑に落ちない点が多々あり、作者の都合で、現実離れした進行をしているような印象をうけた。

一言でこの作品を言い表すことができるのであれば、「2時間のサスペンスドラマの台本」である。
つまらなくはないが、あえてこの本を読まなくてもよい、そんな作品だ。

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4758432864
No.14:
(5pt)

小説の妙

何かと警察モノのネタになりやすい
道警の醜聞ストーリーだがテーマの切り方
人物造型、オチなどサスペンスのファクターが
実に巧く一気に読ませる。
無駄のない落ち着いた文章にも好感。
お勧め。
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4758432864
No.13:
(4pt)

展開抜群

ストーリー☆☆☆☆☆
人物描写☆☆☆
殺人動機☆
終末☆☆☆☆☆
ぐいぐいと読者を引き込むストーリー展開はさすが佐々木氏である.
他の著作と同様,飽きずに読むことができる.
終末部の展開は最高.
ただし,殺人動機は茶番に近い.
また,同僚の人物描写が薄い.バンドメンバーの個性が伝わってこない.
難点はあるが水準は高い.
うたう警官Amazon書評・レビュー:うたう警官より
4758410453
No.12:
(5pt)

満足です。

佐々木譲が描く警察小説はとてもよい。主人公には警察官としてのプライドが在り、ドラマが
あると思う。そして、読んだ後の爽快な気分がまた堪らない。本作は、北海道警の闇の組織に巻真っ向と立ち向かった警官たちのドラマがある。タイムスリップもので、ストーリーテラーぶりを存分に感じさせつつ、事件を説く警官たちのタイミングよい会話の数々、そしてスピード感満点で、物語の結末へ向かっていく。ともかく主人公である佐伯宏一の立ち回りが、男臭くも、憎らしいほど様になる。歌う警官より笑う警官に改題されたようだが、第一級の警察小説で、見事なまでのハードボイルド小説である。傑作であろう。
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4758432864
No.11:
(5pt)

いやぁ、おもしろかった

捜査費流用の裏金疑惑と汚職スキャンダルで揺れる北海道警察。上層部の隠ぺい体質に現場の士気はガタガタという中、マンションの一室で美人婦警が殺害される。
容疑者としてあがったのは、婦警の元恋人で刑事の津久井。津久井は姿を消し、道警上層部は即座に津久井を指名手配、さらに発見次第の射殺命令を出す・・・。だがこれには裏があり津久井は警察内部の裏金スキャンダルの重要証人だった・・・。
元同僚の刑事佐伯は、津久井の無実を信じ立ち上がる。警察の現状に危機感を覚える仲間たちを募り、真犯人を探す私的な捜査を始め、津久井をかくまう。
口封じのため射殺を辞さず、警官の大量動員を行い執拗に津久井追うエリート上層部。対するは、いままで光があてられることもなく地道に愚直に黙々と働いてきた中年男を中心とした現場の警官たち。
警察組織を舞台にタイムリミットもののストーリーを見事に構築する。そのスピード感。横山秀夫とはまた違った警察モノの快作。
さらに終局は思いもよらない大規模な活劇をみせる(映画化すると面白いだろうな、と思う。ラストシーンの映像も決まり、という感じだ)。
一気呵成に読み終えた。見事

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4758432864
No.10:
(5pt)

これは掘り出し物!!!

<掘り出し物>なんて書くと、推理作家協会賞、山本周五郎賞など数々の受賞暦のある筆者に失礼かもしれない。
だけど、どちらかというと歴史もの、戦争ものが得意な作家だと認識していただけに、この作品が本格的な警察小説として見事に完成されているのに驚いた。

北海道警察で実際にあった汚職刑事の事件をベースに、腐敗しきったように見える組織のなかで、反骨精神と仲間意識を胸に腐敗と戦うために立ち上がる刑事たちの活躍を描いている。
道警の腐敗の真相を知る若い刑事が、身に覚えのない殺人の容疑を着せられ、組織に追われる。上部からの圧力で一方的に捜査の方向がゆがめられていく中で、彼を信じ、救うために集まったのは、汚職事件が原因で起きた大幅な人事異動で、専門外の部署から刑事に抜擢された
所轄の<素人刑事>たちだった。

一晩という時間制限のなかで、特殊急襲部隊まで出して全力で口封じを図る組織から、刑事の命を守り、同時に彼の無実を証明して真犯人を暴かなければならない。

登場人物たちがスーパーマンじゃないけれど、うまく前職(?)を生かし活躍する。
話もちゃんと裏切りあり、意外な真犯人あり、で楽しめます。
警察、刑事小説好きにはかなりのおすすめです。

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4758432864
No.9:
(5pt)

”うたう”警官

原題は”うたう警官”。”うたう”とは警察組織の中での、内部告発、密告をいうらしい。
本書は、タイムリミットがある、サスペンスです。北海道警察版”24”です。
時間の流れにそって、物語が進んで、行きますので一度読み出すとやめられません。

一度ご読あれ(^o^) お勧め度 星5つ。。
笑う警官 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:笑う警官 (ハルキ文庫)より
4758432864
No.8:
(1pt)

なんじゃ、これ

「なんじゃ、これ」
リアルな警察物かと思って読んだら大間違い。
マンガや刑事ドラマでやってくれと言いたくなる。
がっかり。


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4758432864
No.7:
(4pt)

スリルとサスペンスにみちたポリス・フィクション

’05年「このミステリーがすごい!」で国内編第10位にランクインした作品。
警察本部の対応に同意できない現職刑事たちにより私的捜査チームがつくられ、警察機構の制度に乗らない独自の捜査で真相を追う、という異色の警察小説である。
「うたう=証言する、密告する」、本書では「組織を売る」という意味で使われている。
札幌市内のとあるマンションで北海道警察本部の婦警・水村の死体が発見される。
捜査の指揮権はなぜか強引に所轄より道警本部に引き継がれ、交際関係から、容疑者として同じく道警本部の警察官・津久井が浮かび上がる。指名手配された彼には、本部より逮捕に際して覚醒剤使用と拳銃保持の可能性から、射殺許可まで出されてしまう。6年前、生死を分かち合う特別な潜入捜査で、彼と組んだことがある所轄の佐伯警部補は、本人から直接無実を訴えられて、道警本部の動きに不審を抱く。津久井は、道議会で道警本部の不正経理問題についての証人喚問招致を受けている身だった。「うたわ」れては困る道警本部が組織防衛のために彼を消そうとしているのか・・・。そこで、佐伯は有志で影の私的捜査チームを結成して彼を匿いつつ、独自に事件の真相を追う。
道警組織を向こうにまわし、警察官仲間といえども敵味方が判然としない情勢で、はたして真犯人を捕らえ、彼の無実を証明し、しかも翌朝の証人喚問まで保護して、無事に道議会まで送り届けられるのか・・・。
腐敗問題の隠蔽をはかる道警組織、警察官が自らの組織を逸脱して私的に独自捜査をするという異例の状況と幾重もの制約、謎のベールに包まれた真犯人、そして証人喚問というタイムリミットの緊迫感。
ラストに、もうひとひねり、というか意外性が欲しかったが、物語のシチュエーションの奇抜さとプロットと、テンポのよいストーリー展開とで読ませることに著者が腐心したのだろう。
本書は、一般の警察小説のような、犯罪者対捜査陣といったクライムノベルとはまた違った印象を与えてくれる、スリルとサスペンスに満ちたポリス・フィクションである。
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4758410453
No.6:
(4pt)

ショッカーみたいな北海道警

かつて大沢在昌は「天使の牙」で、丸ごと麻薬組織の傘下に入った県警をNというイニシャルで描いた(地勢から丸わかりだが)が、今回、北海道警はこの佐々木譲作品において、実名でショッカーそこのけの悪役をつとめる。幹部個人の悪と、組織としての悪が混在していて、後者にくっきりスポットが移った瞬間に幕切れとなる構成も上手い。話を一晩に絞り込んだために不自然となったところもあるが、緊張の糸が途切れることのない秀作である。しかし、SF仕立てで純然たるフィクションとして楽しませる大沢作品と違って、ある程度リアルな作品で、うーん実際ここまでやるかなあ、いや、やるかも知れないなあ、という感じでショッカー扱いされている北海道警は、おおいに恥じ入ってほしいものだ。
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4758410453
No.5:
(5pt)

いやぁ、面白かった

捜査費流用の裏金疑惑と汚職スキャンダルで揺れる北海道警察。上層部の隠ぺい体質に現場の士気はガタガタという中、マンションの一室で美人婦警が殺害される。
容疑者としてあがったのは、婦警の元恋人で刑事の津久井。津久井は姿を消し、道警上層部は即座に津久井を指名手配、さらに発見次第の射殺命令を出す・・・。だがこれには裏があり津久井は警察内部の裏金スキャンダルの重要証人だった・・・。
元同僚の刑事佐伯は、津久井の無実を信じ立ち上がる。警察の現状に危機感を覚える仲間たちを募り、真犯人を探す私的な捜査を始め、津久井をかくまう。
口封じのため射殺を辞さず、警官の大量動員を行い執拗に津久井探すエリート上層部。対するは、光があてられることもなく地道に愚直に黙々と働いてきた中年男を中心とした現場の警官たち。
警察組織を舞台にタイムリミットもののストーリーを見事に構築する。そのスピード感。横山秀夫とはまた違った警察モノの快作。
さらに終局は思いもよらない大規模な活劇をみせる(映画化すると面白いだろうな、と思う。ラストシーンの映像も決まり、という感じだ)。
一気呵成に読み終えた。見事
うたう警官Amazon書評・レビュー:うたう警官より
4758410453
No.4:
(2pt)

「2時間のサスペンスドラマの台本」

2006年度版このミス10 10位。
2005年文春ミステリーベスト10は選外。
さくさくと読める作品であるが、おそらくミステリーファンであれば、この手の作品は何回も読んだことがあると思う。もちろん、設定は異なるのだろうが、そのくらい「新しさ」を感じない作品であった。
内容としては、北海道警の汚職に関連して殺人のぬれぎぬを着せられた警察官を、仲間の警部補達が救う、という話である。ここに、この警察官が明朝うたう(上層部の意に反して警察の内情を語る)予定である、というタイムリミットをかませているところがこの作品のウリなのであろうが・・・。
いくら小説の世界とはいえ、ここまで簡単に殺人をでっち上げ、しかも「即刻銃殺」という命令が簡単に下りるのだろうか? 
あるいは、逆にどんなに優秀な捜査員をそろえたとしても、夜から朝までの数時間で事件を解決できるのであろうか?
そして、真犯人がこんなに簡単に罪を認めるのだろうか?
読み進めながら腑に落ちない点が多々あり、作者の都合で、現実離れした進行をしているような印象をうけた。
一言でこの作品を言い表すことができるのであれば、「2時間のサスペンスドラマの台本」である。
つまらなくはないが、あえてこの本を読まなくてもよい、そんな作品だ。
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4758410453
No.3:
(3pt)

無難すぎて評価し辛い

そつなく纏まった手堅い作品でした。真実を追う有志の警察官たちの人間ドラマはなかなかでしたが、捜査そのものは淡々と進んでいく印象があります。一応、「時間制限」と「身内のスパイ」、「圧倒的な組織力の差」という要素を仕込んではいますが、効果的に活かし切れておらず、サスペンスは不足ぎみ。ひねりも弱く結末も想定の範囲内なので、ミステリー的な驚きもありません。話の運び方はなかなか巧みで、特にクライマックスあたりはスイスイ読めましたが、全体としては、毒にも薬にもならない作品という印象でした。
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4758410453
No.2:
(5pt)

道警の不正事件をヒントに書かれた警察小説。是非ドラマ化を!

「うたう」とは警察用語で証言する、密告するという意味を持つという。冒頭「私はうたっていない」と日報の日付の下に記し、一人の警官が拳銃自殺を遂げる。彼をそこまで追い込んだものは一体?彼は何をうたっていなかったというのか?翌日、閑静な住宅街の一角にあるマンションの一室で女性の変死体が発見される。それは何と、北海道警察本部生活安全課巡査・水村朝美。一昨年採用組の中でも、一際美人で一番人気のミス道警と呼ばれる婦人警官だった。駆けつけた所轄の刑事達は捜査もそこそこに現場を立ち退かされ、本部の機動捜査隊が代わって捜査を受け持つこととなる。そしてあまりにも早過ぎる、被疑者断定と射殺命令。被疑者は被害者と同僚の津久井卓巡査部長。嘗て命懸けの捜査で津久井とチームを組んだことのある佐伯警部補は腑に落ちない。津久井が、そんなことをするだろうか?本部は特殊急襲部隊(SAT)も出動させたという。何とかして助けてやりたい佐伯ら有志が津久井の容疑を晴らすべく極秘捜査を開始するのだが・・・。最後までハラハラさせられ、息も継がせぬ展開で非常に面白かった。欲を言えば、裏金問題の根にあると思われるキャリア制度にももう少し鋭く踏み込んでくれれば良かった。蛇足ながら。事実は小説より奇なり。道警元釧路方面本部長・原田宏二氏の勇気ある証言に今後も期待したい。
うたう警官Amazon書評・レビュー:うたう警官より
4758410453
No.1:
(5pt)

北海道警の不正事件を土台とし、警察内の様々な顔を描く警察小説

 北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査の変死体が発見された。彼女の交際相手だった津久井巡査部長が容疑者となり、射殺命令が下されるが、所轄署の佐伯警部補には納得がいかない。津久井の潔白を信じる有志たちによる極秘調査が始まった……。 物語は、北海道警の不正事件を土台とし、道警本部と所轄とのしがらみも交え、読みごたえある作品に仕上がっています。非常にテンポの良い警察小説で、最初から最後まで目が離せず、一気に読ませる作品です。キャリア官僚、おとり捜査の後遺症に悩む実直な巡査部長など、警察内の様々な顔が物語を一層引き立たせています。
うたう警官Amazon書評・レビュー:うたう警官より
4758410453

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