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笑う警官(うたう警官)
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笑う警官(うたう警官)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。 | ||||
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稲葉事件のスピンオフみたいな感じですが、こうも上手くいくとは思えません。(笑) | ||||
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<ネタバレあります> 1.警察署の情報管理が甘すぎ! 2004年頃(刊行)なら、いくらなんでも警察なんだし、もっとセキュリティちゃんとしてるでしょ!? 2.主人公が真犯人に気付くところが遅すぎ! これだけ“切れ者”として描写されているのに、婦警にあそこまで言われてやっと気付くなんて!? 3.真犯人の特定が甘い! 写真を見せて犯人を特定するシーンで、一枚だけ見せてたけど、こおいう場合は複数の人の写真から選び出してもらうんじゃないの!? (これについては「ドラマの見すぎ」かもしれないけど) 4.誰がいつどこで“笑った”の? まさかダジャレで笑ったんじゃないよねぇ…。 他のレビューにもあったけど“うたう”の方が合ってると思う。 面白かったけど、『突っ込まずにはいられない』でした。 | ||||
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なんか北海道警察もので有名らしい作家、佐々木譲の描く警察サスペンス物語。 話し運びや設定、会話など随所で上手いなぁと思わせる作品でした。ひとつひとつの要素はなんでもないのに、その組み合わせがまるでエンターテインメントのお手本のようです。 ・タイムリミット付きの事件捜査 ・裏で蠢く陰謀 ・仲間内にいる裏切り者の存在 ちょっとわかりづらい部分もないことはないのですが、それも気になるほどではなく一気に読めます。 唯一ひっかかったのはタイトルぐらいでした。 ※単行本の時は「うたう警官」だったらしいです。内容的には「うたう」の方が断然あっているのですが、いかんせんタイトルには「商売」が絡みますのでこればかりはなんとも言えません。 | ||||
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全体が薄っぺらい印象になってしまう。 それぞれのキャラに無理やり個性を持たせようとしているのだろうが 何となく浮き上がって来ない印象。 ストーリーもやや強引さがある もっとページ数を増やして、キャラやストーリーを掘り下げて欲しかった。 全体としては 道警の裏金問題を軸に据えた 骨っぽいストーリーであるだけに もっとガッツリ読みたかった! の想いで星3としました。 | ||||
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"あとがき"にある通り、題名は元の「うたう警官」の方が良かった。シューヴァル夫妻の名作「笑う警官」と紛らわしい上に、「内部告発」と「ブラスバンド」のダブル・ミーニングの「うたう」の趣向を消してしまった。本作は、北海道警本部と札幌所轄署の刑事達が繰り広げる「信頼と裏切り」の物語である。だが、警察組織の腐敗体質の告発及びそれに立ち向かう刑事達、特に主人公の佐伯の気概を描いたにしてはインパクトが弱い。 道警の腐敗の実態を証言しようとした刑事津久井が婦人警官殺害の容疑者となって、道警本部から射殺命令が下される。津久井が委員会で証言するまで24時間。津久井を信頼する佐伯は非公式なチームを作って、津久井を委員会に出席させるために奔走するというストーリー。タイム・リミットものの一種でもある。一番の要は、佐伯の津久井に対する絶対的信頼である。その理由が一応説明されるが、余りにも簡易過ぎて実感が湧かない。この部分にもっと筆を割くべきではなかったか。「信頼と裏切り」の物語なのだから。このため、他の人間関係にも信が置けず、次から次へとチームに人員を加える佐伯の姿勢も奇異に映る。何が判断基準なのか不明なのである。小説上止むを得ないとは言え、少人数のチームが道警本部よりも先に情報を入手するという不自然さをカバーする工夫も欲しかった。被害者の元同僚に電話するだけとは...。佐伯の人物造形も甘く、自らの命を賭して上部組織に立ち向かう男とは到底見えなかった。全体として書き込みをする対象がズレている印象を受けた。余談だが、私物のPCから道警のDBにアクセス可能なら、それこそ大問題だろう。 頁数の割には骨太との印象を受けない。書き込みをするポイントを外していると思う。滑らかな筆使いだけに惜しい。 | ||||
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単行本では「うたう警官」がタイトルになっていますので、購入の際はお気をつけください。 映画化に際して、角川春樹顧問から「笑う警官」にタイトル変更の示唆があったそうです。 文庫化に際して、同様にタイトル変更をしたそうですよ。 タイトルとしては、オリジナルの「うたう警官」が相応しいと思います。 確かに、うたう、というのは隠語ですので、判りづらい面はあるのでしょう。 警察組織を舞台した物語として受け止めれば、面白く読めますが、推理小説を期待した場合、ちょっと拍子抜けかもしれません。 読み手が簡単に予測できるのに、物語中の登場人物が凝り固まったと言いますか強い思い込みが混じったような推理をしています。 それも警察官という職業人の性質を強調する意味があったのかもしれませんが。 腐敗した組織は、上層部の人間が私物化し、それを覆い隠すために組織そのものを道具に使ったりします。 そういう組織に身を置く人たちのストレス、虚無感は図りがたいものがあります。 この描写が、この小説の読みどころだろうと思います。 | ||||
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他のレビューにも散々書かれてますが、本書の中でキーマンとなっているのが、道警の不正を道議会の場で証言する(うたう)警官なので元の題名の「うたう警官」の方がふさわしいでしょう。 内容については主人公の佐伯を中心とする警官たちが、殺人事件の容疑をかけられ射殺命令まででたかつての同僚を一晩匿いつつ、真犯人を一晩で探す、という内容。展開はスピーディーで飽きがこないのですが、もう少し人物の書き分けをしてほしかったところです。 最後は容疑をかけられた警官を議会の場まで送り届けるシーンなのですが、ラストがいまいち意味がわからないまま終わってしまい、その後の顛末も描かれていない(続編で描かれましたが)ので消化不良な感じは残りました。 | ||||
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事件発生から解決までたった一晩。その一晩を450ページで表現している。 事件発生から、状況調査、犯人推理とその確証、そして終結。あまりにも早い展開におどろいてしまう。 事件の内容は特別驚くものでもない。犯人逮捕劇よりは、その事件に隠されている警察組織という巨大な組織の中に隠蔽される悪に対し立ち向かう若き精鋭たち。という図式だろうが、これまた、よくあるパターン。 事件に隠された深い闇や人間の業、登場する人物たちの背負わされた人生と感情の波。そして何より強い正義感と強い信頼。こういったものには足を踏み入れていない。それらを好む人には物足りないであろう。 そこは、横山秀夫の「半落ち」とは相対的かもしれない。 ただし、作品としては単純におもしろく、読み手を飽きさせない。そこがこの著者の人気であり力なのだと思う。もう1、2冊、この著者の本を読みたいと思った。 それにしても、タイトルのうたうをわらうに変える意味は全くないと思うが。 | ||||
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横山秀夫に次ぐ警察小説のお気に入りを探していた中で、手に取った一冊。 始めに原作を読み、次に映画を見ました。 容疑者の段階なのに証言されると困るので道警が総力をあげて出頭前に物理的に阻止(射殺)、という設定は少し強引な感じですが、そこは背後にある権力構造を 際立たせる為のものという事で、引っかからないようにするのがこの作品を読むポイントです。 一晩の物語の割にはそれなりに人物が登場し、主人公以外にもサイドストーリーが描けそうなキャラクターが出てくる事もあり、続編が出る下地は本作品でも 十分に描かれています。 警察組織という頑強な砦に穴を穿つような行為が、組織内の疑心暗鬼を呼び、保身に走る者、警察官としての良心に忠実に生きる覚悟を見せる者、様々な人間模様が 交錯し、物語はテンポよく進みます。 主人公の動きに影を落とす内通者の存在は、物語終盤にかけてよりハイライトされてきますが、「あれ、誰だろう」という謎解きをしながらクライマックスへと 進む構成はかなり楽しめました。 ただ、なぜ「うたう」を「笑う」に変えたのか、そこは解せないです。解説に理由が書かれていますが、改題は不要だったと思うので、そこは残念。 映画に関しては、こうまで変わってしまうものなのか(↓)、という気分。もう、わやです。 映画しかご覧になってない方は、作者の為にもぜひ原作を読んでほしい。 | ||||
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良くも悪くも普通。。。 同じような内容の小説でこれより面白いものは山ほどあります。 しかしつまらないかというとそうでもない。 とにかく「普通」でした。 ただ、実際に起こった警察の汚職事件をモデルにしているらしく、その点は興味深い。 新幹線での移動中の暇つぶしにちょうど良かったです。 | ||||
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警察内部の不祥事に、警察という「村」がどう対応するのか。また、その構成員である各警官がどう対応するのか。 なかなか興味深かった。 その中には、キャリア警察官僚とたたき上げの現場の職員との心理的な、組織的な対立もあり(と、言う当たりはこのところの警察小説の一つの流れとも言えるが)、若干キャリア官僚に対する描写がステレオタイプに過ぎ、深掘りできてないな、と言う印象があるモノの、概して面白く読めた。 大幅な人事異動のせいで、県警本部に対して、地域の警察署の面々は、寄り合い所帯の未経験者で構成され、なんとも殺人捜査に対する技術や習熟度は弱々しい。 その分、現場の意地とキャリアや本部という権威への反発があり、頼りなげだが、一方で誇らしい部分がある。 全体に面白くはあったが、深掘りされていないで表層を大慌てで駆け巡ったような感じがあり、それがスピーディとも感じ、また、底が浅いとも感じられた。 ここらで評価が分かれるだろう。 ただ、少なくとも表題の「笑う警官」は頂けない。初出どおりの「うたう警官」であるべきと思う(それで☆をもう一つ減じてしまった)。 | ||||
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北海道警察は一昨年の不祥事にをうけ,人事を刷新する大異動をこの2年間で行った。その結果,地元に精通するベテランの捜査員が不在という状況を作り出している。そんな中,札幌市内のマンションで発見された女性の変死体の身元が,県警本部の女性巡査であることが判明する・・・ 個人的に大好きな作者の本である。比べる対象としてはいけないのであろうが,『警官の血』や『制服捜査』などと比較すると,軽い印象を持ってしまった。しかし,多少中盤が中だるみをしてしまった感じがあるが,後半のたたみ掛ける展開はさすがであると感じた。題名が変わったようであるが,私は元の題名のほうが作者のイメージ,本の内容から考えても適当であるような気がしてならなかった。 | ||||
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北海道警察の本部の姿が目に浮かぶ。 ぱっと見ると小さそうな建物なのだけれども、異常に高さを感じるのだ。 膿を出し切れていない警察の姿をリアルに描いている。 これは取材の勝利だろう。 | ||||
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警察組織の腐敗を告発しようとする警官とそれを防ごうとする警官の攻防を描いた警察小説。犯人像や犯行の動機に関してはややありきたりな印象は否めませんが、終盤のスピード感ある展開はなかなか読み応えがありました。 | ||||
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そつなく纏まった手堅い作品でした。真実を追う有志の警察官たちの人間ドラマはなかなかでしたが、捜査そのものは淡々と進んでいく印象があります。一応、「時間制限」と「身内のスパイ」、「圧倒的な組織力の差」という要素を仕込んではいますが、効果的に活かし切れておらず、サスペンスは不足ぎみ。ひねりも弱く結末も想定の範囲内なので、ミステリー的な驚きもありません。話の運び方はなかなか巧みで、特にクライマックスあたりはスイスイ読めましたが、全体としては、毒にも薬にもならない作品という印象でした。 | ||||
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