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笑う警官(うたう警官)



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【この小説が収録されている参考書籍】
うたう警官
笑う警官 (ハルキ文庫)

笑う警官(うたう警官)の評価: 3.61/5点 レビュー 79件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.61pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全79件 41~60 3/4ページ
No.39:
(3pt)

うたう警官。

単行本では「うたう警官」がタイトルになっていますので、購入の際はお気をつけください。
映画化に際して、角川春樹顧問から「笑う警官」にタイトル変更の示唆があったそうです。
文庫化に際して、同様にタイトル変更をしたそうですよ。
タイトルとしては、オリジナルの「うたう警官」が相応しいと思います。
確かに、うたう、というのは隠語ですので、判りづらい面はあるのでしょう。
警察組織を舞台した物語として受け止めれば、面白く読めますが、推理小説を期待した場合、ちょっと拍子抜けかもしれません。
読み手が簡単に予測できるのに、物語中の登場人物が凝り固まったと言いますか強い思い込みが混じったような推理をしています。
それも警察官という職業人の性質を強調する意味があったのかもしれませんが。
腐敗した組織は、上層部の人間が私物化し、それを覆い隠すために組織そのものを道具に使ったりします。
そういう組織に身を置く人たちのストレス、虚無感は図りがたいものがあります。
この描写が、この小説の読みどころだろうと思います。
笑う警官 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:笑う警官 (ハルキ文庫)より
4758432864
No.38:
(3pt)

そこそこ面白い

他のレビューにも散々書かれてますが、本書の中でキーマンとなっているのが、道警の不正を道議会の場で証言する(うたう)警官なので元の題名の「うたう警官」の方がふさわしいでしょう。

内容については主人公の佐伯を中心とする警官たちが、殺人事件の容疑をかけられ射殺命令まででたかつての同僚を一晩匿いつつ、真犯人を一晩で探す、という内容。展開はスピーディーで飽きがこないのですが、もう少し人物の書き分けをしてほしかったところです。

最後は容疑をかけられた警官を議会の場まで送り届けるシーンなのですが、ラストがいまいち意味がわからないまま終わってしまい、その後の顛末も描かれていない(続編で描かれましたが)ので消化不良な感じは残りました。


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4758432864
No.37:
(3pt)

日本版「24」です。

事件発生から解決までたった一晩。その一晩を450ページで表現している。
事件発生から、状況調査、犯人推理とその確証、そして終結。あまりにも早い展開におどろいてしまう。

事件の内容は特別驚くものでもない。犯人逮捕劇よりは、その事件に隠されている警察組織という巨大な組織の中に隠蔽される悪に対し立ち向かう若き精鋭たち。という図式だろうが、これまた、よくあるパターン。

事件に隠された深い闇や人間の業、登場する人物たちの背負わされた人生と感情の波。そして何より強い正義感と強い信頼。こういったものには足を踏み入れていない。それらを好む人には物足りないであろう。
そこは、横山秀夫の「半落ち」とは相対的かもしれない。

ただし、作品としては単純におもしろく、読み手を飽きさせない。そこがこの著者の人気であり力なのだと思う。もう1、2冊、この著者の本を読みたいと思った。
それにしても、タイトルのうたうをわらうに変える意味は全くないと思うが。
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No.36:
(4pt)

うたう

やはりタイトルは「うたう警官」でよかったと思います。
歌う、でも唄う、でもない時点で読者は何かを感じますし、
「うたう」ことの意味が最後まで隠されているわけでもないし。
タイムリミットがあるので、一気に最後まで読むのがよいと思います。

また、著者のほかの作品に比べて読み進めやすいですが、
決してテーマが軽いというわけではないと思います。

続編については、すぐにというより、ぽっかり時間があいた
ときにまた読みたいと思いました。
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No.35:
(5pt)

完璧じゃないところがいい

映画化されたことで店頭で目立っていたので読んでみましたが、
非常にスリリングで面白かったです。

あまりこういった警察内部の闇を描いた作品を読まない人にこそお勧めしたいですね。
堅苦しい役所言葉もあまり使われてなく(業界用語は解説してくれてます)、
非常に文章も読みやすいですし、場面によって視点が変わることにより、
その人物が何故そのような考えに至ったか、その人物の行動が、
他者から見てどう写っているのかがより分かって、
人物描写や謎解き部分の理解がしやすいように構成されています。

また、読んでる途中で読者がひっかかってもやもやするところや、
伏線はほとんど回収してますし、推理小説としての矛盾がなく納得のいく作品でした。

それに登場人物がみんな完璧じゃないところが人間味があっていいですね。
いわゆる何でもすぐに答えを出しちゃうような天才が登場しません。
推測だって当たりません。だからこそのあの結末があるのだと思っています。
タイムリミットがある中、全員が協力しあって手探りで解決に向かっていく。
そういう部分に私は面白みを感じました。
それに正義感あふれる協力者にも熱くなるものがありましたし。

映画化されるのもうなづける佳作と思いました。
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No.34:
(3pt)

原作と映画を見比べて

横山秀夫に次ぐ警察小説のお気に入りを探していた中で、手に取った一冊。
始めに原作を読み、次に映画を見ました。

容疑者の段階なのに証言されると困るので道警が総力をあげて出頭前に物理的に阻止(射殺)、という設定は少し強引な感じですが、そこは背後にある権力構造を
際立たせる為のものという事で、引っかからないようにするのがこの作品を読むポイントです。

一晩の物語の割にはそれなりに人物が登場し、主人公以外にもサイドストーリーが描けそうなキャラクターが出てくる事もあり、続編が出る下地は本作品でも
十分に描かれています。

警察組織という頑強な砦に穴を穿つような行為が、組織内の疑心暗鬼を呼び、保身に走る者、警察官としての良心に忠実に生きる覚悟を見せる者、様々な人間模様が
交錯し、物語はテンポよく進みます。
主人公の動きに影を落とす内通者の存在は、物語終盤にかけてよりハイライトされてきますが、「あれ、誰だろう」という謎解きをしながらクライマックスへと
進む構成はかなり楽しめました。

ただ、なぜ「うたう」を「笑う」に変えたのか、そこは解せないです。解説に理由が書かれていますが、改題は不要だったと思うので、そこは残念。
映画に関しては、こうまで変わってしまうものなのか(↓)、という気分。もう、わやです。
映画しかご覧になってない方は、作者の為にもぜひ原作を読んでほしい。
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No.33:
(4pt)

改題する必要はなかったが、内容は面白かった。

映画は観ていませんが、興味を持ったので読んでみました。
北海道札幌を舞台にした道警シリーズ第一作。大通署の佐伯は盗品売買の容疑者を逮捕するが本部から「待った」がかかってしまう。同じ日、町田達はアパートで殺害された女性の現場に駆けつけるが、被害者が警官であることが発覚、本部に引き渡す。津久井巡査が容疑者、危険人物とされ、射殺命令が出てしまう。疑問を感じた佐伯は、同じ考えの仲間達と非公式に真犯人探しを始める。
読んでて感じたことは、警察ってそんなに簡単に射殺命令でるの?でした。アメリカなら納得ですが日本の警察が?隠したい事があるにしても、これじゃ日本の警察は終わりですよ。フィクションだから楽しめましたが。
そんな状況でも、津久井の無実を信じて捜査をする佐伯のバンドメンバー(警官達)には正義や仁義を感じました。
ラストが、これで終わりじゃないって終わり方なので、早速2作目を読んでみようと思っています。
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No.32:
(3pt)

北海道警察の実際の汚職事件がモデル

良くも悪くも普通。。。
同じような内容の小説でこれより面白いものは山ほどあります。
しかしつまらないかというとそうでもない。
とにかく「普通」でした。
ただ、実際に起こった警察の汚職事件をモデルにしているらしく、その点は興味深い。
新幹線での移動中の暇つぶしにちょうど良かったです。
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No.31:
(4pt)

北海道警上層部VS所轄署刑事たちの攻防!!

本書は、『警官の血』『制服捜査』で知られ、現在〈いま〉や警察小説の第一人者となった佐々木譲氏が2002年に実際に起きた北海道警察による組織ぐるみの汚職事件を基に、警察内部の腐敗した闇を描いた “道警シリーズ”第一弾『うたう警官』を改題し、11月14日に公開される映画『笑う警官』(監督:角川春樹、主演:大森南朋)の原作小説である。

 ある日、札幌市内のアパートで女性の変死体が発見された。被害者は北海道警察本部に所属する婦警と判明。そしてすぐに、元交際相手の巡査部長・津久井卓に容疑がかけられ、さらには異例の射殺命令までもが出される。この一連の流れに違和感を覚えた所轄署の警部補・佐伯宏一は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために信頼できる仲間を集め、秘密裏に捜査を行う。やがて、彼らは北海道警察内部の闇に踏み込んで行くことに…。

 道警全体の汚職を告発する北海道議会が開く「百条委員会」に重要証人として召喚される予定である津久井の出頭を阻止するために権謀術数をめぐらす道警上層部を相手に所轄の刑事である佐伯たちが有志を募って立ち向かう展開は面白い。

 登場人物も署内では孤高の存在でテナーサックスを趣味とする刑事課盗難係勤務で有志のメンバーのリーダーである佐伯宏一警部補を筆頭に、メンバーの紅一点であり、離婚歴と剣道三段の腕前を持ち、パソコンに強い生活安全課の小島百合、父親と同じ警察官の道を歩み、他署の地域課から捜査経験のないまま刑事課に配属された新人刑事・新宮昌樹巡査、同じく刑事課盗難係に勤務する駄洒落好きの年配刑事・植村辰男巡査部長、先月まで他署で交通課勤務だった刑事課強行犯の町田光芳警部補、かつて同署で15年盗難係に勤務し、現在は他署の総務課に所属する諸橋大悟警部補といった個性的な面々が揃った有志のメンバーたちが、それぞれの持ち味を生かしながら限られた時間内で活躍する様子は面白く非常に堪能しました。
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4758432864
No.30:
(3pt)

弱っちくもいぢらしい

警察内部の不祥事に、警察という「村」がどう対応するのか。また、その構成員である各警官がどう対応するのか。
なかなか興味深かった。
その中には、キャリア警察官僚とたたき上げの現場の職員との心理的な、組織的な対立もあり(と、言う当たりはこのところの警察小説の一つの流れとも言えるが)、若干キャリア官僚に対する描写がステレオタイプに過ぎ、深掘りできてないな、と言う印象があるモノの、概して面白く読めた。

大幅な人事異動のせいで、県警本部に対して、地域の警察署の面々は、寄り合い所帯の未経験者で構成され、なんとも殺人捜査に対する技術や習熟度は弱々しい。
その分、現場の意地とキャリアや本部という権威への反発があり、頼りなげだが、一方で誇らしい部分がある。

全体に面白くはあったが、深掘りされていないで表層を大慌てで駆け巡ったような感じがあり、それがスピーディとも感じ、また、底が浅いとも感じられた。
ここらで評価が分かれるだろう。
ただ、少なくとも表題の「笑う警官」は頂けない。初出どおりの「うたう警官」であるべきと思う(それで☆をもう一つ減じてしまった)。
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No.29:
(4pt)

タイトル

どう考えても本書のタイトルは「うたう警官」の方がよい。
全編に渡ってそれがテーマになっている。
「笑う警官」ではわけがわからない。ワンマン経営者がどんな
ひらめきを得たのか知らないがおかしな改変をおしつけないで
欲しかった。著者だって断ればいいのに。
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No.28:
(3pt)

言い出したらきりがないが・・・

北海道警察は一昨年の不祥事にをうけ,人事を刷新する大異動をこの2年間で行った。その結果,地元に精通するベテランの捜査員が不在という状況を作り出している。そんな中,札幌市内のマンションで発見された女性の変死体の身元が,県警本部の女性巡査であることが判明する・・・

個人的に大好きな作者の本である。比べる対象としてはいけないのであろうが,『警官の血』や『制服捜査』などと比較すると,軽い印象を持ってしまった。しかし,多少中盤が中だるみをしてしまった感じがあるが,後半のたたみ掛ける展開はさすがであると感じた。題名が変わったようであるが,私は元の題名のほうが作者のイメージ,本の内容から考えても適当であるような気がしてならなかった。
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No.27:
(3pt)

目に浮かぶ

北海道警察の本部の姿が目に浮かぶ。
ぱっと見ると小さそうな建物なのだけれども、異常に高さを感じるのだ。
膿を出し切れていない警察の姿をリアルに描いている。
これは取材の勝利だろう。
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No.26:
(4pt)

警察不信になりそうだ・・

私が読んだ佐々木譲さんの作品、2つ目です。
題名の通り警察の物語です。
佐々木さんは北海道の方で、道警の物語です。
これを読んでいると、何となく警察不信になりそうな感じ・・。
内部を告発(証言)する事を警察内の言葉では「うたう」というそうです。
もともと『うたう警官』だったものが、わかりづらいと言う事で『笑う警官』になったそうですが、物語の中ではずっと「うたう」と言う言葉を使っていて「笑う」というくだりはないので、別に「笑う」に替える必要性は感じられませんでしたけど。
どうやら今年の秋には、映画が公開されるらしいですよ。
帯には「映画は原作を超えられるのか。」なんて書いてあるけれど、私としては「超えられるわけないじゃん!」っていう感じ。
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4758432864
No.25:
(4pt)

警察の不祥事をつく

この本を何の疑問も持たずに読むことが出来ることを非常に残念に思います。と言うのも、この本を読み進める内に、確かにこんな事件があったなあと、思い当たるからです。2002年に発覚した北海道警の不祥事が、この物語のベースにあります。

主人公は佐伯警部補です。
彼は、かつておとり捜査で組んだことのある津久見巡査部長にかけられた殺人容疑の潔白を証明しようとします。
仲間たちと裏の捜査本部とでも言うべきチームを作り、たった一日弱でこの捜査をやり遂げなければなりません。しかも、津久見には射殺命令が。その身の安全も図らなければなりません。
警官の身でありながら「うたう」ことに対する反発は強く、彼らの動きが筒抜けになります。
厳しい状況の中で、佐伯は・・・。

まるで映画を見ているようにテンポの良いシーンが続きます。ストーリー・テラーの作者らしい読みやすい文章で、組織の上部の腐敗を下っ端の警官が追い詰めてゆく清々しさのある作品です。多少のご都合主義は仕方ないでしょう。
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4758432864
No.24:
(5pt)

映画が楽しみ!

読んだ〜。面白かった!久しぶりの当たり!

『笑う警官』というとマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーの大傑作があって、
大胆にも同じタイトルで出すとは身の程知らずと思って中々手に取らなかった。
佐々木譲ともあろう人がなんでまたこんなタイトルに、と思ってて読後に解説を読むと
あとがきにまさにその理由が書かれていた。さすが!

『新宿鮫』(大沢大沢在昌)、 『百舌の叫ぶ夜』 (逢坂剛)に匹敵するように思う。

作品の背景も、実話に基づいていて迫力がある。
実際、数年前に北海道の警察の不祥事から始まって、全国の警察官僚(特にキャリア組み)の組織的な裏金作り(その裏金以上で実際には退職金作り)がメディアで何度も取り上げられていたが、忘れられようとするこの事件を再びクローズアップする意味でも社会貢献大。しかも映画になるというので、再度検証して欲しい。一旦その後どうなったのだろう・・・
事件の詳細は「全国市民オンブズマン」のサイトに詳しくまとめられてるようです。

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4758432864
No.23:
(2pt)

それはないだろう

舞台となっている札幌は地元だし、当時、連日のように報道されていた道警の事件報道も見ていた僕にとって、この小説はそれだけでも楽しめたのは事実なのだが、読み終わってしまうと大きな不満が残った。

ラスト間近の真犯人に対する主人公佐伯の行動はどう考えても納得がいかない。この展開でそうするのかぁ〜!?と心底がっかりした。それ以降の展開を読むとこれしかなかったような気もするし、佐伯という警官の人間性を考えるとあり得る行動なのかもしれないが、やはり納得はいかない。時間との戦いがこの小説の大事なところのはずなのに、それはないだろうと思う。

僕は、こういった小説は細かいことは抜きにして読んで楽しめればいいという考えなのだが、佐伯のこの行動で全てがぶち壊しだ。恨み星×2。

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4758432864
No.22:
(2pt)

普通のおもしろさ程度

どうも、主人公達に感情移入出来ない。主人公の感情がよく見えない。
どうでも良い駄洒落なんか言わせる必要ないし、なんで、みんな佐伯に
従うのかが今ひとつ判らない。
道警絡み、札幌、をキーワードにするなら、東直己の方がずっと、
おもしろいと思う。(畝原ものや榊原ものですが)
うたう警官Amazon書評・レビュー:うたう警官より
4758410453
No.21:
(4pt)

読み応えあり。

道警シリーズ第一弾。
第二弾の「警察庁から来た男」を先に読んで、
第一弾もぜひ読みたくなった。
映画化もされるとのことだが、納得の一冊。
現場の警察官たちが秘密の捜査本部をつくり、仲間を助けるストーリー。
仲間の中に密告者がいるかもという状況で主人公の佐伯が冷静に捜査を進めていく。
第二弾にも登場する魅力的な登場人物が活躍。
第三弾も出る予定だとか。今から楽しみです。
笑う警官 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:笑う警官 (ハルキ文庫)より
4758432864
No.20:
(1pt)

つまらん。なぜジャズバンド?

面白いかなあ、これ? この程度の出来映えで。
はじめに設定ありきで、タイムリミットのあるなかで極秘裏の活動を行い事件を解決するという、ハリウッド映画などにありがちな、安直な発想である。

人物描写は平板だし(例えば「諸橋」なんて、叩き上げの警部補として、もっともっと魅力的に描ける素材だと思うが)、何より疑問なのが、この即席チームをあたかもジャズバンドのごとくに例えている点。
主人公がサックス吹きだ、ということ以外に、ジャズバンドになぞらえるポイントは皆無(天才的なアドリブがあるわけでも、見事なアンサンブルがあるわけでもない)だし、ただジャズっぽくすればかっこいいだろう、という作者の浅い企みがあるだけなのだ。
なにもマニア好みのちょっとマイナーなミュージシャンや演奏を書け、というのではない。モーニンだろうとアート・ペッパーだろうとかまわない。
ただ、小説の端々から、この作者がとくべつにジャズファンなわけでも、ジャズに造詣が深いわけでもないことがわかってしまうのが、問題なのである。

それに、なんといっても文章がド下手。

「○○○○。」佐伯は言った。「△△△△。」植村が言った。「◇◇◇◇。」佐伯が答えた。

会話部分は、こんな文章の繰り返しなのだ。
いまどき、中学生でもこんなふうには書かんだろ? 担当の編集者は、何のアドバイスもしないのか?

以前、この作者の「ベルリン飛行指令」を読み、あまりのつまらなさに後悔したが、今回、マルティン・ベック・シリーズの名作と同様のタイトル、という蛮勇?に興味を持って購入した。
結果はまた前回同様、後悔しか残らなかったが。
笑う警官 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:笑う警官 (ハルキ文庫)より
4758432864

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