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カラマ-ゾフの兄弟
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【この小説が収録されている参考書籍】
カラマ-ゾフの兄弟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全554件 381~400 20/28ページ
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岩波文庫版と比較し格段に読み易くなっています.反面,現代語訳となって,ロシア文学独特の,あるいは,ドストエフスキー独特の,どよ〜んと重い文体が消えているため,多少の違和感を覚えました. しかし,原文を読んでいない(読めない)ため何とも言えませんが,現代語訳になっても世界最高の文学作品としての魅力と本質に変わりはなく,むしろ,現代語訳になって読み易くなった分だけカラマーゾフの敷居を下げたという点では,光文社古典新訳文庫の功績は大きいと思います. | ||||
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著者は、人生の終わりに、若い世代へ向けて「愛」とは何か、「愛」を大切にして欲しいと伝えたかったのではないかと思う。 | ||||
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ぐっふぁぁぁーーー!面白かったぁあああぁ!!と、日常を飛び越えたテンションが読後に残る。 誰かが何だかの物語を「読み終わるとあまりに悲しく、涙が止まらなかった。だけど、それだけだった」と評していた。読みやすさを追い求めることの悲しさがここにあり、いわゆる流行りの小説はこの呪縛を逃れることが出来ないんじゃないか。同時代性ゆえに、あまりにすんなり流れ込みすぎる。 そこでいうと、130年もの風雪に耐えた小説は一味違う。あらすじを言ってしまえばしごく単純な物語なのに、いったん井戸をくぐり抜けると、まるで違う人間のようになったかのような錯覚を起こすから不思議だ。壁の密度。圧倒的という形容詞が一番しっくりくる。 あ、ターニングポイントは2巻だ。長きにわたる脱線は果てしなく遠く悲しいが、乗り越えれば見たこともない世界が待っている。ちなみに訳者は「読み飛ばしてもいいよ」と言ってたぜ。もっと早く言って。 | ||||
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人生における重要な問題は、この本の中に凝縮されているのではないかと思う。本を何か一冊読もうと思っているのであれば、この本をお勧めする。ここまで感情を揺さぶられる本には出会ったことがない。ドストエフスキー入門ならば、 「罪と罰」のほうがよいかもしれないが。 人間の卑劣な感情を彼ほど見事に描く作家には出会ったことがない。『善』だけを語り、『悪』を語らないのであれば、それは何も語っていないに等しい。いや、むしろ弊害のが大きいかもしれない。ドストエフスキーは、人間の心に潜む『悪』(偽善、欺瞞、絶望、嫌悪、虚栄、猜疑、肉欲、嫉妬、自虐、軽蔑)を白日のもとに曝し出している。人間の苦悩が、ここに描かれている。 光文社の新訳は読みやすいが現代口語に近く、口調が軽いので、ドストエフスキーの世界観を損ねているような気がする。少なくとも、僕は好きではない。新潮版をお勧めする。僕はロシア語ができるわけではないので何とも言えないが、ドストエフスキーの英語版や仏語版なら読んだことがあるので、一応それも考慮した上で新潮版をお勧めする。 | ||||
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エピローグだけ別巻にしたいという翻訳者の希望で 一冊の半分以上が解説になっています。 亀山氏の翻訳に違和感を感じた読者の方々もいたようですが、 今までそんなに気になりませんでしたが、この5巻に対しては 違和感を感じました。 「そんな訳でいいのかな?」と・・・でもまあ英語以外の外国語が できない私にとっては、仕方がないかなと感じました。 解説も今ひとつ。特にドストエフスキーの翻訳家で有名な 江川卓さんの考えに批判的なのが、気になりました。 別に人を批難しなくとも、自分は自分でいいのでは ないかと・・・。少し亀山さんに反感を持った私です。 | ||||
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「人間」という言葉で抽象化するのが間違っているのではないか、と思うほど、一人一人の人間は多様な存在である。生きた時代も違えば、考えも違う。 名作の誉れ高い小説だけあって、この本では多様な人間像、多様な思考が生き生きと、魅力的に、十分な説得力をもって描かれている。 憧れゆえ?からか、神の存在を否定するイワンが、自らの思想につぶされるように精神を病んでいく過程には戦慄さえ覚えるほどである。 また、アリョーシャを導くゾシマ長老の説教はその一言一言が胸にすとんと落ちてくるが、一方、その長老でさえ、自らの死臭を防ぐ術は持たない。 一つ一つのエピソードが、とても刺激的で、心を揺さぶり、読み終わってしまうのをもったいなく感じるくらい、小説としての魅力にあふれている。 この新訳は、訳がこなれていて読みやすく、また、活字も大きめなのもうれしい。 さらっと読めて、ぐさっと心に残る。 繰り返し読まれるべき、まさに、人生必読の書、だと思う。 | ||||
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20歳前後の青少年の悩みが色々な角度から語られている。青少年向けであって30歳超の読者には新鮮味は無いかもしれない。40台の筆者はそう感じる。15〜20歳の富裕層インテリ少年を読者として想定していると思う。 | ||||
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とある週刊誌にこの作品は誤訳が多いと出ており ましたが、原書が読めないので、仕方がないかなと 思いつつ読み始めました。 確かにおかしな日本語だと感じる部分はありますが、 全体的には読みやすくできているとは思います。 この1巻にてカラマーゾフ一家が説明されていきます。 その中のアリョーシャが活躍し始めます。 この先が楽しみです。 | ||||
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ある意味お正月の初詣にくらいしか「神」 の存在を感じることがない日本人にはこの2部は 難しいかもしれません。 「大審問官」は難しく感じましたが、「ゾジマの教え」 は何度でも読み返したい。ようやく2巻目にして他の翻訳でも 読んでみたいと思えるようになった。 誤訳が多いと言われているだけに、定評のある新潮版か、 岩波で読んでみたいと思います。 | ||||
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自己啓発や仕事関連本は結構読んでいたのですが、生まれてこのかた小説をまともに読んだことがなかった私。一念発起して小説を読むことにしたのですが、どれを読んだら良いやらわからない始末。。。とりあえず有名どころで「難しそうなものが読めれば何でも読めるだろう!」という気持ちから、手にしたのがこの本。全3巻。最初の方は遅々として進みませんでしたが、徐々にのめりこんでいきました。もともと哲学は好きなので自分なりに色々と考えながら読み進めました。とはいうものの、、一回だけでは理解できていないので、人生経験を積んで改めて読み直さなければ。。 カラマーゾフの兄弟〈中〉(新潮文庫) カラマーゾフの兄弟〈下〉(新潮文庫) (2008.09.18 読み終わり) | ||||
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「たとえ人生が信じられなくなり、大切な女性にも世の中の秩序にも幻滅して、それどころか、すべてが無秩序でのろわしくて、ひょっとして悪魔の混沌そのままなんだとまで確信して、人が幻滅することからくるいろんな恐怖にうちのめされたって、やっぱりおれは生きていたい。人生という大きな杯にいったん唇をつけた以上、最後までこれを飲み干さない限り、ぜったいに手をはなさない、ってな!」 。人生という壁に思い切りぶちあたって、味わいつくして、壊してしまうような、激しいインパクトに魅了される。100年近く前の古典といっても、今読んでも新鮮に心に響く。脱帽。 | ||||
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とにかく作者の思想の深さに驚くばかりです…… 日本文学がこの作品、はてはドストエフスキーから受けた影響は計り知れないとよく言われますが、これは影響を受けても仕方がない。 きっとこの本が出版された当時の人々は目が醒める思いで読んでいたことでしょう。 この作品は長大なので誰にでもお勧めできるわけではありませんが、少しでも興味が湧いたら是非読んでほしい作品です。 | ||||
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全5巻読みきりました。他の翻訳で何回か読み始めたことはありますが、100ページ以内で投げ出していました。些細なことは別にして、読みきれたということだけで☆☆☆☆☆です。 この作品は著者の5ページほどの序文がついていてそこには「主人公は偉大ではなくこの物語を書く意味があるのだろうか」とか「最初の物語の2ページめで投げ出しても良い」などがあり、作品に付き合う覚悟の程を試されているようです。読後、気がついたのですが第5巻に60ページほどのエピローグがあります。最初にここを読むことをお勧めします。全体の雰囲気が凝縮されています。最後に主人公が子供たちに伝えるメッセージはこれだけで感動的です。 翻訳の亀山先生は解説で音楽的な要素があることを強調されています。私は交響曲などより「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」のさまざまな性格の人物があるがままに生き生きと活躍するゴージャスな世界「魔笛」「マタイ受難曲」の神秘的、瞑想的な音楽を感じました。サスペンス(今日の科学捜査を前提にすればナンセンス)、恋愛、宗教、哲学などの要素を含む長大な作品をこれだけ飽きさせず読ませるというのは音楽を意識しながら翻訳されたためだと思いました。一読、いや二読、三読をお勧めします。 | ||||
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読み終えて本を閉じた後に涙が流れる、深い余韻を持った作品です。 さまざまな人物や人生、そして神、信仰、愛、憎しみ、狂気、理性、親子、兄弟、が克明に描かれています。人間の強さも弱さも気高さも愚かさも美しさも醜さも、つまり人間そのものが描かれています。 今までの自分の生き方はどうだったのだろう、これからはどう生きていけばよいのだろう、読み終えた後、様々な問いかけを自分自身に繰り返しました。少しずつ自分が変わっていくのかもしれません。 これ以上のコメントをするのは難しい作品だと思います。 | ||||
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読み終えて本を閉じた後に涙が流れる、深い余韻を持った作品です。 さまざまな人物や人生、そして神、信仰、愛、憎しみ、狂気、理性、親子、兄弟、が克明に描かれています。人間の強さも弱さも気高さも愚かさも美しさも醜さも、つまり人間そのものが描かれています。 今までの自分の生き方はどうだったのだろう、これからはどう生きていけばよいのだろう、読み終えた後、様々な問いかけを自分自身に繰り返しました。少しずつ自分が変わっていくのかもしれません。 これ以上のコメントをするのは難しい作品だと思います。 | ||||
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大長編のエピローグ、わずか60ページほどだが、高揚感にあふれ、ポジティブな力がわいてくるようなエンディングで大満足。ここまで読んでよかったという充実感に満たされた。その後のドストエフスキーの生涯についての記述も興味深く読んだ。ただ、約半分を占める解題は興味深いが、また別の作品として出版されてもよかったのではないか。小説は小説でかたまりとして完結したほうが、続いて読んでしまって、読後の感激に理性の分析が入ってちょっともったいないかもしれない。 | ||||
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読破しました!と言う言葉がぴったりの小説です。 とは言うものの、2ヶ月程で全5巻を読み終えました。そう言う意味ではかなり読みやすかったんだと思います。もっと苦労する覚悟でしたが、その反面新訳なのだから読みやすくなっているはず、という期待もありました。確かにある程度古い表現や、口語では少し違和感を感じるような表現もありましたが、結果的にはそんなことは気にならないほど、どんどん読み進むことが出来ました。それはもともとドストエフスキーの文体の力なのか、訳者である亀山氏の工夫なのかな分かりませんが・・・。 私はロシアの古典文学を読んだことが無かったので、何の先入観も予備知識もない状態でした。宗教的なことや、当時のロシアの状態など、分からないことだらけでしたが、各巻の最後にそれぞれ解説が付いていて、それを読むことによって本文では理解できていなかった事も更に理解することができ、そういった工夫も大変ありがたかったです。 ですので初心者にはかなりお勧めです! 内容的にもかなり興味深く、どこまで掘り下げて考えるかは読者次第と言えるでしょう。そう言う点でもあらゆる人が楽しめると思います。 また数年先に読み返すと、現在の自分では感じ取れなかった事に気づくのかな、などと思いを巡らせたりしています。 | ||||
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ついに読了。平成20年10月12日。やっとエベレストに登頂した気分。しかしながら、しがないサラリーマン生活の中で少しずつ読み進める作品ではありません。それこそ時間が有余っている学生諸君。2日くらい徹夜して一気に読み進めることをオススメする。なぜならその読み方こそ、本作品を余すことなく堪能できるからだ。切れ切れの読み方であると、全体像が掴みにくい。様々な呼び名で呼ばれる登場人物の区別が付きにくく、難解な本書は体力に任せて一気にいくべきである。明日明日40の身では体力が付いて行かない。しかし、再読しないと収まらない。内容については、再読後レビューします。(涙) | ||||
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古典新訳文庫。読みやすく、1巻からずっと仕事の合間を見つけて読んできたが、4巻の裁判で止まりがちになり、半年くらいかけてぼちぼち読んだ。人間存在に関する様々な洞察が深く、しばしば書き留めたくなるようなフレーズがある。しかし、増長な文章の中でマラソンをしているようで、特に最終検事の答弁などは、もうちょっとシンプルでもいいのではないかと思う。 | ||||
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最終巻は、冒頭にエピローグの章があるものの、殆どが著者による解説である。本作に対する理解を深めるため、まずはドストエフスキーの生涯を説明し、本作の解説へと移っている。 これまで本作の解説というと、表面のストーリーとその背後に流れる神の存在を巡るテーマについて論じられてきたが、著者はそれだけではないだろうと主張している。それは自伝の要素である。 著者は「自伝の締めくくりとして、カラマーゾフの兄弟全体を構想していたといっても過言ではない」と述べている。 私は、この解説を読んで、改めて本作品の構成力に圧倒された次第である。 19世紀の作品とはいえ、今は昔、現在の知識では理解できない時代背景や当時の常識が散りばめられている。ましてや外国の作品であればなおさらである。自分で一字一句理解しようと無理をせず、水先案内人に従って読書を楽しむのも悪くない。 | ||||
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