■スポンサードリンク
少女不十分
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
少女不十分の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全171件 141~160 8/9ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
序盤はものすごく長い。期待しているだけに余計そう感じます。 けれど、軌道に乗ったらそこからはノンストップでした。 彼らしいひねくれた文章も少なく、言葉遊びもあまり無いです。全体的に淡々と進みますが、何故か引き込まれて「早く読まないと」という気にさせられました。 読了後の感想は「素晴らしい」の一言に尽きます。鳥肌ものです。同時に色々なことを考えさせられ、切ない気分になりました。 今までの西尾作品とは違います。 アニメから入った化物語ファンの方や、めだかボックスからのファンの方は少しがっかりするかもしれません。しかし最後まで読むとたまらない読了感です、ぜひ。 私は全著作読了済みですが、最後の「お話」には思わずにやりとしました。 素晴らしい作品だということは保証します。未読の方はぜひ。 長文乱文失礼しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同氏の著作、その「後書き」を読んだ事のある方へ。アレが上下二段組で二百ページ続きます。 読んだ事の無い方へ。例え話を語り続け、一々その表現に対して確認なり訂正なりを行う、といった形式です。想像しづらい点、ご勘弁下さい。 評価は、内容も込み、です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく読んでみてほしい。 それしか言えないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヤバい。素晴らしい。 十年間ライトノベル作家として生活しながら考え、そしてその中で実感してきたであろう心情がビシビシ心を打ってくる。 作風としては反社会的、メインストリーム拒否とカルト作家の内容そのものだが、それゆえファンをさらにカルト化させる求心力を強く放っている。 自己への諦観と自己批判が入り交じる文章を一生のバイブルにする人間が出てもおかしくない。 文章は軽めだが、明らかに現在の社会が抱えてはいても無視している一種の怨念とでも言える感情を描写できている。 多分この作品か次の作品で、芥川賞あるいはそれに準ずる文学賞の候補作になるであろう。 そして、決して受賞はできないだろう。扱った題材と導きだすテーマが優れすぎているからだ。 しかしその部分こそ、この小説が持つ最大の魅力なのであり、小説出版界への破壊力だったりするのである。 舞城王太郎の前例もあるが、講談社はよく出版にGOサインを出したものだ。 生活の安定が書く勇気をもたらしたのだろうが、それでも本書を書いた勇気を素直に褒めたい。 かなり好き嫌いが分かれる内容だと思うが、少なくとも、小説を書くことに逃げの姿勢を晒すに至った同世代の小説家よりもよほど好感が持てる。 将来、著者が村上龍のような存在と言われるのかもしれないと思ってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西尾維新氏が単発でぽっと出す小説ってのは評価が芳しくないものも多くて、そういう意味であんまり期待していませんでした。 実際、途中まではかったるくてどうなんだと思いましたが、最後まで読むと印象は全く違ったものになります。 序盤がかったるいのも途中から物語が加速するのも氏の作品では珍しいことではありませんが、収拾のつけ方という面から見て、この作品は特に際立ったものになっていると思います。 氏の特徴としてよく挙げられるのは、物語シリーズで顕著な「登場人物の掛け合い」や、戯言シリーズなどに見られる「ライトノベル的な舞台設定」でしょうか。 この作品にはどちらもありません。 ただ、氏の作品には根底に流れるテーマ(必要がないと思われますが一応伏せ)があり、それこそが作品をより魅力的なものにしている要素だと考えられます。 例えば、氏の作品で典型的なものを挙げると、「きみとぼくの壊れた世界」や「猫物語白」といったものには掛け合いがどうだこうだ以上の魅力があるのではないでしょうか。 本作品はその魅力だけを抽出した作品だと言い換えることもできると思います。 「登場人物の掛け合い」や「ライトノベル的な舞台設定」ももちろん氏の魅力ですが、それだけではないよというお話でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
序盤がやけに長い。 この物語の主人公と西尾維新が同じ人物なのでは? と読者に想像させるためにかなり長い説明がされている。 けど、その、もしかしたらこの物語の主人公は西尾維新なのでは? という疑問がこの物語を魅力的なものにして、面白いものにさせている。 異常、普通という概念と決定的にずれてしまっている少女との出会い。 その少女に監禁され、ペットとして飼わる数日間。 そして少女の異常性の根本的原因。 自分で望まずに世界と、世間と切り離されてしまった少女は幸せになれるのか? 普通に戻ることが幸せなのか? その問いに対して主人公が出した結論は……。 エンターテイメント的ではないが、読了後はとんでもなく良く。 すばらしい小説を読んだなと余韻に浸れる作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なるほど、たしかに小説家が小説を書いていない・・・のには理由があった。 いつのまにか、西尾維新の作品はすべて読んでしまう、という自分ですが、 作品の中でも、オススメできるものです。とくに中盤から後半にかけての少女との遣り取りが つい興奮してしまうのは、よくわかりませんでした。 いつのまにか、次作品も購入しているはずです。 編集部さまへ、リスカを先生が忘れていないのが、明日への希望です。さっさと書いてください。 寝ているうちに、買ってますので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドキュメンタリー?独白? いいや、これは物語だ。 西尾維新といえば、軽快な言い回しと凝った文章で、日常から一線引いたストーリーを描く作家だったが……この少女不十分は、いつもの西尾維新と比べて、言い回しが軽くない。文章も独白と思い出が混じって、中々読みづらい。まあ、ストーリーはいつも通り異端で異常ですが。 何だろうか、これは。ラストまで読んで感動した後、最初に思ったことはそれだった。 明らかにフィクションなのだが、ひょっとしたらノンフィクションなのかもしれないと考えてしまう。 実際、西尾なら小学生に誘拐されてても違和感無いし……。 なんにせよ、西尾維新が今作で、何らかの壁を突破したことは間違いない。 これからも、西尾維新には新境地を切り開いてもらいたい。出来れば、世界シリーズの最終巻を出してから。 こんな長文レビューを最後まで読んでくれて、 「ありがとう」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々となるノンシリーズ作.元々,好みが分かれる作風ですが本作はそれ以上の印象で, 著者の作品を多く読んできたファンでさえ,困惑する方が出てくるのではないでしょうか. 作品はある小説家の一人称視点,自らの原点という10年前の出来事を回想する流れで, 『原点回帰』のキーワードに始まり,著者自身をイメージさせる描写がかなりあるなど, 自叙伝の様相を見せながらも,エキセントリックなやり取りがこれをほどよくぼかします. しかし,プロローグと称される前半の100ページほどが結構なハードルにも感じられ, 一つのことを語れば,それ以上にそれにまつわるあれこれを語ることがあったりして, あえての演出だとは思うのですが,冗長を重ねるこのパートはボリューム以上の疲れが…. ただ,後半には動きも出てきて引き込まれ,先送りを繰り返す小説家への妙な親近感, 少女が少しずつ覗かせる幼さ,理解できない彼女の行動原理が明らかになっていく様子, そしていささかベタながら,やり切れなさからの温かい最後はやはり西尾作品と言えます. 結局,西尾さん本人,また実際にあった出来事なのかというのはハッキリしませんが, 終盤にて語られる『お話』の数々,そしてその『お話』に込められた『メッセージ』は, 間違いなく西尾さんの言葉であり,読み手の『あなた』へと向けられたものだと感じます. 節目,新たな決意,路線変更など,いろいろな言葉が浮かんでは消える読後感ですが, この作品を送り出した著者が,これから見せてくれるのはどのような世界なのでしょう. 続いているシリーズ物が終わり,その後に生まれる新しい物語が良くも悪くも楽しみです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西尾維新の作品の中では異色。しかし西尾維新そのものを純粋に抽出した感じ。 悪くない。 展開は少し冗長なのを弱めの西尾節と先を予感させる章末で引っ張った。速筆の作家にありがちな前から作って行って読者の予想を先読みし、その斜め上を跳ぶ。日日日さんに似てるかも。 気分良く清涼剤感覚で読めるけど、西尾さんが新たな分野に方向転換を狙ったと考えるにはこぢんまりし過ぎている。 だから休息。寄り道。そんな気分で書いただけで次作はいつもの西尾さんに戻るのかも知れない。 うん、作品自体は友達のいない、自分が異常と自覚する主人公が嫌じゃないなら誰にでも薦められる。 ただ西尾維新の文字は隠して先入観は薄く読んで欲しいかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原点回帰というあおり文句と、『証拠不十分』と少女不十分といった言葉遊びをしているというどこかのネット予想記事を見て、今作は戯言のようにミステリーだと思っていたのだけど、トリックが云々といったミステリー小説ではなく、普通にいつもような西尾維新の作品で、異常におもしろい作品だった。 原点回帰ということでラノベ的な化物語のように読みやすいものではなく、プロローグの独白は20P後半まで退屈且つ面倒で、くじけそうになるような読み心地でした。 しかし、まるで西尾維新本人をモデルにしたかのような変人な小説家志望な学生が、おかしな少女を目撃するところからストーリーは動き出し、ジェットコースターに乗っているかのように上げては下げて、物語はスピードアップしていき、最後には『ああ、読んで良かった』って思えるような作品でした。 そして、読み終わってから、裏表紙の「少女」と「僕」の不十分な無関係という煽り文句を読んで、不十分な無関係の意味を理解したような気にもなると思う。 ・・・・・・証拠不十分ではなかったが、「少女不十分」のタイトルも言葉遊びだったんだろうなと読んでから理解すると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は作家歴十年になる主人公が、何故自分が小説家になったのかを描く手記のようなものである。 ひねくれた作品を書くことで有名な作者にしては、この小説はめずらしく王道を行った作品である。 作者独特の言い回しや、過激なユーモアなどは抑え気味に作られている。 ともすれば今までの読者には退屈に感じられ途中で本を閉じたくなるかも知れないが、最後まで読まれればきっとお気に入りの一冊になっていることだろう。 さて、作者本人が主人公であるかのように作られているこの作品だが、果たして作者はこんな経験をしたのであろうか。 普通に考えればしていないのだろうが、僕はこの作品で語られている事が事実だったと思う事にしている。 理由はえらく単純でくだらない。そっちの方が楽しいし、夢があるからである。 こう言う事を書くと全く馬鹿にされると思うが、そういうものこそが不十分な人間の幸せというものなのではないだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
難しい事は上手くいえないのですが、小説を買って速攻で読み終えたのは初めてでした。何故か惹きつけられた。 小説家志望の主人公だというのが良かったし、だからこそこんな事態にまで物語として発展したのだろうと感じた。 中盤辺りまでは読んでいて怖かったです。Uに聞かせた物語の数々には鳥肌が立ちました。ファンなら歓心を得るところかも。 個人的には監禁されるとか喜びますけども、日常に辟易してるからそういう事を望むんでしょうけど何事もなくのほほんと暮らしてるからこそこういう物語を読むのが、楽しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
変人と呼ばれてみたいだけでその他大勢の普通の人である私だけれど。 偽者が本物に、特別になってみたいと望みながら生きていくのも許してもらえた。 なんとなくそう思いながら読了した。 物語を作るのが作家であると語り、 これは物語ではなく出来事だとも語る。 フィクションだとしてもそうでないとしても読む自分にとってはどっちも物語でしかないと私は思っている。 ただし実際に現実であったという事実は何か説得力のような仕方のなさ、容赦のなさがあるのかもれない。 それでも私にとってはどちらでも変わらない。 なぜなら、ものを書くということ自体がどうしても何パーセントかは脚色してしまうものだから。 この世にノンフィクションなんて呼べるものはニュースや新聞だけなんじゃなかろうか。 手を加えられていない一次情報だけで構成され、ただ事実のみが並ぶそれだけが。 で、フィクションだとして、もしも本当がひとつもない、作者の思いも意図も一片も混じっていない物語があるのだろうか。 私はただただ文章を吐き出す出力機器の一部です、だなんて。 あり得ないと私は思う。 浅学菲才の身である私がそう断定したところで本当にただ思っているだけの意味しかないんですけどね。 現実も事実も本当も妄想も虚構も嘘も混じり合ってるのが物語だと、私は勝手に思う。 そして、とある事実に対する個々人の真実はその数だけあるのだと思う。 真実はいつもひとつじゃないと。 自分のこともわからない、心もころころかわる私がそう言ってみる。 西尾先生以外の方が作る様々な小説、文章を読んでいても物足りなさを感じてしまう。 それでもいいとおもうくらい西尾先生の文章にまいってしまっている。 もはや信者であり中毒者である自分は☆5をつけるしかないというのが私の真実だと明かして締めの言葉とする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西尾維新の著作の大半を読んでいる人は、共感してくれるかもしれない。 西尾維新は数多くのシリーズを打ち立てているが 彼の真価はむしろ本書のような、一冊で完結する作品にある。 後先考えずに書いた作品が、正直、何より面白い。 シリーズの第一作目が、一番面白い。 化物語は『化物語』にこそシリーズの面白さが詰まっているし、他のシリーズも同様だと思う。 (続編は延長戦でも進化でもなく、ほとんど別問題である。亜種みたいなものだ。) この作品のような完成度、綺麗にまとまった完全性はけっこう久しぶりであり、 こういう作品があるから、西尾維新は止められない。 クビキリサイクル きみとぼくの壊れた世界 新本格魔法少女りすか 零崎双識の人間試験 化物語 ニンギョウがニンギョウ 刀語 蹴語 難民探偵 なこと写本 哀川潤の失敗 真庭語 以上、彼の著作を全て読んだ人は、例えようのない読後感が生まれるに違いない。 本書を「西尾維新の入門には向いていない」という意見があるが、まったくのその通りで 本書は入門書の真逆に位置するものだろう。 本書は西尾維新が『あなた』に贈る、卒業証書だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西尾先生の新しい小説が出ると知り発売を楽しみにしていました。 しかし、読んでみてがっかりしました。 どうやら自伝の小説らしく(本当か否かは不明)粗筋、伏線、魅力的なキャラクター、気の効いたオチなどは無く、 ただの現実で起きたことでしかありませんでした。 なのにどうして☆五つなのかって? 西尾先生の他の作品に触れてからこの作品を読めば僕の言いたい事が解って頂けると思います。 自己満足的なレビューになって申し訳ありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯の「西尾維新の原点回帰にして新境地」という文句の胡散臭さに油断した。 これは間違いなく、小説であって、小説でない『何か』。 小説家を目指す大学生「僕」と、正体を隠す少女「U・U」のお話。 どこかいーちゃんと玖渚の関係を想起させるこの二人が織りなす、 天才も殺人鬼も最強も最悪もいない、普通の世界の物語。 クビキリサイクルを下敷き(もしくはこちらがそれらの下敷き?)に 西尾維新の描く新しい世界は非常に残酷で、しかし暖かい。 まあ、戯言なんですけどね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後半で鳥肌が立ちます。 原点回帰、まさにその言葉に尽きる。クビキリサイクルの頃のミステリー成分が詰まってます。 ぜひ読んでください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は西尾氏がモデルなのか、などは小さな疑問。 氏の自作品への思いのようなものが伝わってきます。 「エンターテイメント性に欠ける」……? そんな事はないでしょう^_^; 戯言シリーズを楽しめた人ならば問題無しです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は西尾維新という人は化物語のアニメを見た程度でしかしません。 まず、この小説(小説じゃないらしいですが立派な小説です)にはしっかりと起承転結があり物語としても成り立っています ただ少しご都合主義な点があったり、必要ないだろうと思う文(これは西尾維新を知らないで一つの物語としてみた場合)が多々あり読了には時間がかかりますね。 ですが慣れてしまえばなんということはありません。 自伝風ということですので、読後に残る感想としては物語の主要部分だけですね。 10年かかったというのは10年前に思いつき、10後に書きたかったからではないでしょうか。 これの本の主人公がまるっきり西尾維新をモデルにしているというのならかなりオカシナ人だと思います。 まあ設定だと思いますが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!