■スポンサードリンク
少女不十分
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
少女不十分の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語は最初からとてもショッキングな出来事が起きて、いったいこの後はどうなるんだろう? と、ページをめくる手がとまらない、先を知りたい! 一心で読んでゆきましたが、物語の後半、「なんだ。こんなもんか」という、がっかり感、つまらない感、腰砕け感の展開になってしまい、この本は、前半傑作、後半駄作な印象の読後感でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好みが分かれる作品かもしれません。 自分は面白かったです。 面白かった、と言い切るのもなんだか違う気はしますが。 日常の中に淡々と滑り込んでくる、日常から少しずれた異質な、それでいて全くありえない、理解できないとも言い切れない恐ろしい出来事が 気持ち悪くずっと背中をカッターで引っかかれているような気持ち悪さです。 先生らしい筆致に引き込まれましたし、もしかして私小説なのかな?と一瞬思ってしまう書き草も面白く 一気に読んでしまいました。 文章が回りくどいとか、意味がわからない、気持ち悪いのでつまらない、という感想を持つ人がいるのも分かる内容です。 ラストが不要という意見も頷けるものがあります。 確かに蛇足というか、そこまでの奇妙な気持ち悪さが台無しになる気もしましたが これがあるからこそ日常に戻ってこられたような それだけではないような、不思議な読後感でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二歩進んで、その二歩を十歩分くらい説明して、また二歩進む様な文章。 私の初西尾維新先生小説。 題材はなんだか面白そうなんだけど、くど過ぎる。 はなしの面白さにおいては、アニメ『物語シリーズ』を観ているので信用?してます。 なので、頑張って読みます。頑張って、、、。 読了後、評価が変われば追記します。 読了後。 まあ、小説の感想に関しては、、、わからない。つまらなくはありませんでした、、、いや、正直に言いますと、流し読みしました。ザーッと眺めて、少女のセリフの前後を拾って、たまに繋がりがわからない場合に戻って読み直して。 流し読みした分際で何ですが、序盤では、これは事実だから、プライバシーがどうのこうので、小説家的な過剰な演出を控えると書いていたのに、最後に主人公の名前と少女の名前を明かすという、仮名という設定もあり得ますが、小説家的にオチを演出したのは何だったのでしょうか。一文一文をしっかり読むと、何か見えてくる小説なのでしょうか。他のレビューでも読んで、熟読するか決めようと思います。 面白いかどうかは別として、これを面白いと思っていると、他人には思われたくない作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そう捉えると、いろいろと腑に落ちる。 展開がやたらと横道に逸れるのは作者の持ち味でもあるが、本作についてはかなりイライラさせられた。 要するに−− 「自分はロリコンではない」 「自分はドMでもない」 そんな自己弁護を、言葉を変えニュアンスを変え延々と読まされるわけです。 ロリコンでもいいではないか。 ドMでもいいではないか。 なぜ恥じる必要があるのだ。 阿良々木君、そう、君を阿良々木と呼ぼう。 阿良々木君、今回の経験は、君にとって「ご褒美」みたいなものだったんだろう? まったく、トラウマが聞いて呆れる。 そういった「無駄」を削ぎ落とせば、数十ページで完結したであろう作品。 少女の両親については、監禁生活が始まってすぐに予想がついた。 私のみならず、ほとんどの読者がそうであっただろう。 「西尾維新がそんなサスペンス劇場のような陳腐な展開を選択するはずがない」と思っていたので、予想が当たってしまい嘆息。 この物語で唯一心配だったのは「少女の行く末」だったのだが、ラストシーンでホッとした。 束の間だったので、本当のところはどうなのかわからないけれど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず帯の文句「10年かかった。」は、西尾氏が10年前から書き始め ようやく完成した。というわけではなく、オリンピックで成果を出せなかった 選手が次のオリンピックで結果を出すまで「4年かかった。」と同じような 意味です。そこのところ、過度に期待しないよう未購入の方は注意を。 この小説は小学校中学年くらいの少女と仲良くしたいけど法的に難しいな と苦悶する西尾氏がどうやったら「仲良くせざるを得ない」シチュエーションに 持ってこれるかを考えノベル化したものであり、この少女の境遇や性格は全て 西尾氏が合法的に仲良くするために、少女に無理やり押し付けた設定です。 哀れでなければダメなんです。オカシクなければダメなんです。要は 「彼氏に振られて落ち込んでる女になら俺でも声をかけられるかも」みたいなもんです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトル以上のものは特に得られませんでした。作者が西尾維新だからという先入観(期待)もありましたが、その点については☆3以下の他レビューと大体同じ感想です。 内容は現代の純文学的な位置づけになるのか、少なくともエンターテイメント作品としてハラハラドキドキしながら楽しく読めるものではありません。そもそも純文学はべつに面白く読めることを目指しているわけではないからいいのですが、はて純文学「的」な作品とこの作者のファンたちはどう思うでしょう。 もしもこの本の作者が西尾維新ではなかったら評価は大きく変わっていたと思います。ネームバリュー的に売り上げは落ちたかもしれませんが、作者および作品としてはその方がよかったのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乙一氏の「失踪HOLIDAY」の全て逆をいっている感じだと思いました。 実際にはぜんぜん違うんでしょうがね。 作中の作家が主人公で他は少女Uのみという簡素なキャストです。 少女Uの異常さの原因が明らかになっていくのですが明らかになった時点で 小説にするような異常さではなくなってしまったという印象を受けました。 これ以上はネタバレになってしまうので書けませんが、不十分であっても 異次元ではないわけです。少女Uは当たり前に存在し得るし、作中の作家が 「実体験」とはいえ本にする意味合いは薄いと思います。 というかラストで・・・怒るのか、恥じらうのか | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まったりと言うか、ねっとりと言うのか、なのに、どんどん読み進めてしまう。 読み終わってみれば、ふむ、「西尾 維新」流石と言った感想です。 ライトノベルですが、その枠に収めるのが勿体無い、大人がちゃんと読める内容だと思います。 西尾 維新の魅力は 人の闇、社会の矛盾、そ〜言ったところを容赦なく照らし出し、そして白黒付けない、そんな所なのですが、この「少女不十分」もまったくもって、そんな感じです。 やり切れない、人の愚かさ、醜さ、取り返しの付かない・・・ 主人公、小説家が若き日に出会った少女との人外を越えた関係の1週間・・・なにが起きたのか・・・少女とは・・・ 楽しめる本です。お勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悲鳴伝と一緒に読み出したんですけど、こっちは最初が遅々として進まず、読めないんじゃないかと思ったくらいです。主人公を作者とリンクさせているからか、作家になったのに一度も小説を書いた事がないとか言われると業腹な感じがします。あなた天才的な作家じゃないですか、と。 途中からはペースもあがってすらすら読めて行きましたけど、なんかこんな話むかしあったよなーっと思ってしらけて来ました。10日で一冊の本を書けるという作家さんらしいから、昔読んだ本の焼き直しみたいな感じになっている感は否めないんじゃないかなあ。 最後。これ…。ホントに、こんな最後にしちゃうんだ…馬鹿じゃない?って思ってしまう。だって在り来たり過ぎる!西尾維新ともあろうお人が、どうしてこんなラストを?今時小説家志望だってこんなラスト持って来ないよ…。という訳で、悲鳴伝が二日で読めたのに対しこれは一週間もかかってしまってこの採点。なんだかがっかりでした…。次に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトル通り、読み手を選ぶ小説だと思います。他の皆様も仰っているとおり、クドい。物語の進行もかなり遅いです。そして、オチの部分を理解するためには、他の西尾維新の作品を読んでおく必要があると感じました。 これから西尾維新の作品を読んでみよう! と思っている方には絶対にオススメしません。しかし、それ故に帯の『これを書くには』 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何冊か読んだ西尾維新さんの小説の中でもこんなに読みづらいものは無かったです。 でも、あえてそれが狙いだったような気もします。 人は本当に伝えたいことを口にするとき、ましてやそれを伝えるのに口語術も時間も無いって時には、回りくどい話し方になる。 正に駆け出しの小説家がメッセージ性だけをつよく持ち、人に読ませることをおろそかにしているような。 そういうのを書きたかったのかなという印象。 中身の物語がどうこうというよりはこの本そのものがそういう作品なんじゃないかと。 小説を純粋に楽しみたい人は他の本を手にとられたほうが良いかもしれません。 あくまで私の解釈ですが。評価は低めですが作品としては嫌いじゃないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方が散々書いているように余りに文章がくどいです。 斜め読みしやすいノベルス形式で良かったです。 こんな言い訳めいたオナニー文章をクドクドまともに読んでいられません。 まともな担当者は最初の5ページでダメダシしますね。 あといかにも「事実です」みたいな書き方をしてるけど、しつけに厳しい親は 「人を傷つけない」「歩きながらゲームしない」と教えるはず。 そのへんのリアリティは薄いですね。 作家としてそれなりの著作量を重ねて、担当者が最後まで目を通してくれるようなになったから 成立した作品、と言えるのではないでしょうか。 作者のほかの作品をまだ読んでいませんが、今回ので力量が知れたので、もう読むことはないと思います。 ということで★3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とりあえず,要点を。 (悪いところ) ・はっきりいって文章がしつこい。 ・文法が間違っている。 ※こんなことから,「日本語」を知っている人には,眉をひそめることがしばしば,という作品となると思います。 ただ,これは,西尾維新という作家の特性であるので,直してしまうと彼らしさがなくなってしまいます。その点には,注釈を加えなければならないでしょう。これが西尾維新という作家なのです。 関係ない部分は,読み飛ばしてもストーリーの上では,全く問題ないと思います。もちろん,そんなことをすると,薄っぺらい本でもOKな内容になってしまいますが。 個人的には,この作品にも「100%趣味で書いた…」という注釈を加えるべきであっただろうと思います。まぁ,「化物語」のアレは,そんな意味でつけたのではないのかもしれませんが。 (よいところ) ・しつこさのストレスを終盤に行くにしたがって徐々に抜き,本筋に集中させるようになっている。ようは,読んでいてひきこまれる作品に仕上がっていること。 このつくりのうまさは,なかなかです。ただやはり,大部分が悪いところに裂かれているような気がします。もう少し灰汁抜きをすれば,読者にストレスがないと思います。読者に譲りすぎる必要はありませんが,読ませるためのものとしての必要最低限の部分が少しばかりかけていると感じました。 (ストーリーに関して) 分類としては,標準的な小説。 小説で,ストーリーに対してグダグダ言うほど無駄なことは私はないと思っているので,私はこれについては書きません。連続ものではないですし,突っ込むべき場所も少ないでしょう。読んで,自分で感じるべし。この件に関しては,レビューに頼るべきものではないし,レビューで意見するようなことでもないと思います。とりあえず,読んでみて感じてください。 (総評) 西尾維新作の作品とは言え少々しつこさが目立った小説でしたが,西尾維新という作家の特質を分かり易く一冊にまとめた作品といえるでしょう。「化物語」は,シリーズ化していて一冊買ったら,コレクター魂が働いて,作風が好きでないのに買いそろえるなんてことをしがちですが,こちらは一冊完結です。アニメ「化物語」で好きになったから,原作にも手を出したいと考えている人は,まずこちらを読んでみてください。 (蛇足) アニメは,原作に即する場合と,かけ離れる場合がありますが,「化物語」は後者よりです。イラストも担当がそもそも違いますし,挿絵が全くありません。はっきりいって,あんな萌作品ではありません。また,シャフトが担当したからあんな奇作に仕上がっているのであって,小説にはそれもありません。漫画とアニメで言うならば「さよなら絶望先生」や古いものでは,「機動戦艦ナデシコ(アニメ)」と「遊撃宇宙戦艦ナデシコ(漫画)」くらいの差異があります。別物として読むことをお勧めします。 とりあえず。参考までに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
信者なら否定はしないだろうけど、そうでなければ否定しかしない。そんな感じ 僕もきっと信者なのだろう。何も悪く思わなかった。でも良くも思わなかった。まだまだ若いのかな?(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西尾維新の名は知っていても作品に触れる機会がなかったので、集大成という売り文句に誘われ試しにと買ってみました。 結論から言うと、「要約すると面白い」と思います。 ただ、一つ一つの展開にいちいち回想というか、「今思えば」が多くて全然先に進まない… 途中で「本を閉じるべき」と一部読者に訴えるシーンがしつこくて本当に閉じてやろうかと思いました… そこまで読めば先は気になるって状態ではあるので結局読んでしまう辺り、西尾作品らしいのかもしれません | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は自伝を謳ってるけど、物凄くアンリアル。多分創作だろうしね。でも、アンリアルなのにリアルだと思ってしまう、不思議。多分、彼の凄さ。この小説も、そう。恐らく、現実の方が嘘っぽいんからそう思うんですよね。僕が☆3つなのは、少し中途半端な気がした(ラノベ、エンタメ小説から文芸への宣戦布告にしては力不足)からと、西尾が大宰的な自伝小説が書きたかっただけなのかなと言う気がしないでもなかったからです。少しがっかりしたけど、西尾好きな自分は、まぁ楽しめました。色々と。彼が好きな人はよんでも損はないと思うよ。うん。あ、でも、うたい文句の「書くのに、10年かかった」ってのは、結果論だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずカバーイラストのすばらしさに引き込まれました.西尾作品の中ではベスト1です.本作は今までの西尾維新を壊して、新しい物を作ろうという実験的な小説?です。出だしは10年目を迎えた作者の自分自慢エッセイに始まり、過去の事件について語られていくのですが、その事件の内容が現実的でフィクションかノンフィクションかあいまいな表現になっています。また文章もストーリーもかなり崩して書かれており、一貫性がなく、主人公の心情にも共感できず、いったい何やってるんだろうと最後までイライラする展開でした。リアリティを持たせるための演出と思いますが成功しているとは思えません.壊れた少女のキャラ設定はよくできていて序盤はだいぶ恐ろしいのですが、拉致されてからは主人公のとぼけた対応が理解不能で緊張感をなくしています.特に主人公が少女に物語を聞かせるシーンはしらけます.かなり重たい内容(虐待、ネグレクト)なのに踏み込んで描かれていないので、「物語ではなく嘘」になっています.マンネリ化を防ぐために新しいことにトライすることは必要ですが、今回は失敗作でした. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつものような軽快な語り口でも超展開でもなんでもない。 半自伝といわれ、表紙にも本人が小説ではないと書いてある。そこを前提に購入を考えるべきです。 内容は完全にファン向き そして製本されるのがおこがましいみたいにかいてあるがまさに。 よく担当からOKでたような内容。ネームバリューがなきゃまったく売れません。 逆にあるからこそ出せる変わった作品。 なぜ小説家になったのか、目指していた頃の話が嘘か真かあいまいなまましるされている。 前半は現在の自分に対する評価で占めている。独自の小説家論も展開。誰も聞いてねえよといわれればそれまで。 しかしこれを買う人間はそんなことはいわない。 本筋も薄っぺらく、あらすじは1行で書ける。だから山場もなにもない。それは作中でも自身で言及してる。 だから余計にどこまで実話なのか真偽のほどがわけわからなくなる。狙ってるんでしょうけど。 相変わらず話がそれることが多いのでもっと薄い本であっさりと独白してほしかったかな。 西尾氏本人の傷物語であり、完全な見せオナニーかつ実験的な作品。 評価が非常にこまる。小説としてはつまらないんだけど・・そういう次元のじゃないというか・・。 嘘も混ぜた散文なんすよね。要するに。それを小説っぽい感じでだすのが作者らしいのか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々となるノンシリーズ作.元々,好みが分かれる作風ですが本作はそれ以上の印象で, 著者の作品を多く読んできたファンでさえ,困惑する方が出てくるのではないでしょうか. 作品はある小説家の一人称視点,自らの原点という10年前の出来事を回想する流れで, 『原点回帰』のキーワードに始まり,著者自身をイメージさせる描写がかなりあるなど, 自叙伝の様相を見せながらも,エキセントリックなやり取りがこれをほどよくぼかします. しかし,プロローグと称される前半の100ページほどが結構なハードルにも感じられ, 一つのことを語れば,それ以上にそれにまつわるあれこれを語ることがあったりして, あえての演出だとは思うのですが,冗長を重ねるこのパートはボリューム以上の疲れが…. ただ,後半には動きも出てきて引き込まれ,先送りを繰り返す小説家への妙な親近感, 少女が少しずつ覗かせる幼さ,理解できない彼女の行動原理が明らかになっていく様子, そしていささかベタながら,やり切れなさからの温かい最後はやはり西尾作品と言えます. 結局,西尾さん本人,また実際にあった出来事なのかというのはハッキリしませんが, 終盤にて語られる『お話』の数々,そしてその『お話』に込められた『メッセージ』は, 間違いなく西尾さんの言葉であり,読み手の『あなた』へと向けられたものだと感じます. 節目,新たな決意,路線変更など,いろいろな言葉が浮かんでは消える読後感ですが, この作品を送り出した著者が,これから見せてくれるのはどのような世界なのでしょう. 続いているシリーズ物が終わり,その後に生まれる新しい物語が良くも悪くも楽しみです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同氏の物語シリーズや戯言シリーズ、めだかボックス等の大ファンだったこともあり、大変期待を抱いて購入しました。 読んだ感想ですが、正直に申し上げて、到底面白いと言える作品ではありませんでした。 西尾氏によく見られる、読者を楽しませようというエンターテインメントな作風はどこにもありません。 しかし、「面白くない」からといって切って捨ててしまうには少々勿体無い魅力が、本書には確かにありました。 主人公は三十路を迎えた小説家であり、この主人公が十年前に経験したとある事件を、巻末までただ淡々と書き連ねてあります。 物語自体は正直つまらないものなのですが、自伝のように語られる文章からか、まるで主人公=西尾維新氏なのではないかという予感が漂ってきます。 ラストには同氏のシリーズ読者でないと分からない仕掛けも用意してあり、いよいよこれは本当に自伝なのではないか、と疑ってしまうような作品になっています。 どこまでが西尾氏が経験した事実で、どこからが創作された物語なのか。はたまたこの物語自体がそもそも創作されたものなのか。 そういったことを考えながら読み進めると非常に感慨深いものがある、変化球な一作でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!