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(短編集)
犯罪
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犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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普通 | ||||
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2015年創元推理文庫初版。ドイツの作家で弁護士のフェルディナント・フォン・シーラッハによる、タイトル通り犯罪にまつわる短編集。収録作品は、 1. フェ―ナー氏 2. タナタ氏の茶碗 3. チェロ 4. ハリネズミ 5. 幸運 6. サマータイム 7. 正当防衛 8. 緑 9. 棘 10. 愛情 11. エチオピアの男 からなります。さて、作者のシーラッハさんは法廷弁護士が本業ということで、職業柄、様々な興味深い犯罪ケースに巡り合ってきたのでしょう。勿論それらをモロに作品化するワケにはいかないので、各作品には元ネタがあまり分からないような、しかも当事者たちに迷惑がかからない程度の、多少のアレンジがされているはずです。 私的にはそのアレンジの仕方が今一つだし、登場人物の造形にもコクがないと感じました。各作品の構成も単調で、展開にもっとヒネリも欲しい。あとは残酷な描写がリアルに遠慮なく出て来て、実はちょっと辟易もいたしました。例えば3の主要登場人物が最後に全員死んじゃうという身もフタもない終わりかたや、6の安手の推理小説のような陳腐なトリックの解明による無罪の証明、ただし真犯人は判明しないという、不完全燃焼ぶり、そして精神異常者が主役の8、9、10は読んでいて辛いだけでした。個人的に最も楽しめたのは2と11かな。 結論としましては、どぎつい描写とエキセントリックなお話がお好きな若い方には、刺激的で読み応えのある短編集かもしれませんが、年配の私にはキツかった。かつてのアンリ・トロワイア、グレアム・グリーン、フリオ・コルタサル、そしてガルシア=マルケスのような短編小説もよくする名人級の作家が、本作のネタを手掛けたらどうなるのか?読み終わってみると、そう言う事ばかりが頭に浮かんでくる凡作と感じました。 | ||||
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まず「罪悪」を最初に読み、つまらないなぁ…とハズレカテゴリに入れていた作家だけに本作の面白さには驚きました。 「犯罪」にまつわる十一編からなる短編集。どのように人は罪を犯すのかという部分をあらゆる角度から堪能できます。それぞれの話にはエンタメ性やドラマ性が欠けており、代わりにノンフィクションかと思うほど生々しい現実感が溢れている。ミステリーを期待して読むと十中八九首を傾げることになると思いますが、先の読めない展開という点では高レベルな話が多かった。 極限まで無駄を省いた文体は素っ気ないのに読みやすく、つぶさに登場人物の情動を書かれるよりよほど共感できる。淡々と起きたことのみを綴っていく文章なので分量のわりに密度は高く、テンポもいいです。短編なので中だるみとはもともと無縁ですが、十一編もあってハズレがほとんどないのはすごい。どれも粒揃いです。 その中の一本「サマータイム」は作中もっともミステリー色が強い話ですが、なにせ真犯人と真トリックを匂わすだけで終わっているためモヤモヤ感も一番強かった。感想サイトを巡ってようやくスッキリしましたがそういう意味でもミステリー的にあまり親切な作りじゃないので創元推理文庫から刊行されてはいますが推理や謎の解明を求めている方には勧めにくい本だなぁと思いました。 総括して☆3.5。犯罪がテーマなだけに鬱々とした話が10割を占めスカッと終わることもほぼないですが久しぶりに先の気になる小説が読めてよかったです。 | ||||
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弁護士が実体験をもとに書いているとか、何十万部も売れたとかいった素晴らしい宣伝文句を見て、読んでみました。第一話を読むと、ああ、こういう話も現実にあるだろうなと思いましたが、第二話で、早くも現実離れして来ます。そもそも、裁判上で明らかになったことであれば、三人称で書くことも出来るでしょうが、明らかに弁護士が知っているはずがないことまで書かれています。例えば、殺し屋と依頼人の交渉など、依頼人であっても、殺されかねないリスクを冒してまで弁護士に話すはずがありません。そもそも、この作品の話が現実であれば、この作者(弁護士)は守秘義務違反で全ての依頼人から訴えられてもおかしくないでしょう。ほとんどが創作だと思って読んだ場合、短編小説としてのレベルはさほど高くありません。資料になる様な物は一切用意しなくても、文章力があれば机上で書けるレベルだと思います。ハードカバーの方の定価は1800円+税、せめて文庫本の方をおすすめします。 | ||||
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今の私には合いませんでした。 読ませるものはあります。 人間にはファンタジーが必要だなと思いました。 | ||||
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サンプルを読んで買おうと思ったのですが、文庫より高価なんですね。 | ||||
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短編なので、読みやすいです。 犯罪者の心理的背景を中心としたフィクション。 時々ノンフィクションかと思うような自諏訪もあり、 もう少し掘り下げた部分を読みたくもなりました。 | ||||
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弁護士の仕事とは依頼人を弁護することである、ということがよく分かる作品です。これまで、実社会の事件で、なんで凶悪犯にも弁護士が懸命に弁護するのかなあと思ってきましたが、依頼人がどんな人であれ、事実がどうあろうと、依頼人の話を聞いて弁護するのが仕事なのだと合点が行きました。 意義のあるストーリーながら、暴力、肉食系の話、精神傷害の話が多いので、場面設定はちょっと尻込みしちゃいます。 | ||||
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弁護士の事件簿といった様相だが、 ミステリーを期待する読者にも、文学を期待する読者にとっても、食い足りない印象が拭えない。文学風の外見が中身とマッチしてないのかもしれないが、実際にはもっと軽い感じのエッセイ風の短篇集。 | ||||
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暇つぶしに読むのにはなかなか面白い本だった。 ただわざわざ新刊で買って読むほどの本ではない。 | ||||
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