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図書館戦争



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【この小説が収録されている参考書籍】
図書館戦争
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)

図書館戦争の評価: 3.60/5点 レビュー 291件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全291件 141~160 8/15ページ
No.151:
(2pt)

いまいち

冒頭でオチが読めてしまったことがエンターテイメント小説として致命的。設定は面白いのに中身が残念な本だった。
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)より
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No.150:
(4pt)

ラブコメだね♪

この本は、青少年の教育に適さない本を排除するという名目で図書の検閲が行われるようになり,これに反対する図書館が,読書の自由を守るために戦闘部隊を組織して政府側の検閲部隊と戦うというストーリーなのですがぶっちゃけ『ラブコメ』ですね。最初は難しいのかあぁと思っていましたがガチでラブコメ全開のお話です。
割り切って読めばハマりやすく面白いと思います。

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No.149:
(4pt)

キャラはありがちですが,楽しめます

青少年の教育に適さない本を排除するという名目で図書の検閲が行われるようになり,これに反対する図書館が,読書の自由を守るために戦闘部隊を組織して政府側の検閲部隊と戦うというストーリです.

キャラとしては,ドジで勉強はからっきしダメですが熱意と運動神経だけは抜群という主人公と厳しくも陰ながら彼女を支える教官のラブコメディです.脇をかためるのも,美人で何でもお見通しの友人,超秀才でエリートの同期生,笑い上戸だったり剛胆だったりの他の教官たちという比較的ありがちな登場人物ですが,図書館と政府が戦うという設定は面白いですね.

聞き慣れない造語が比較的たくさん出てきますので,少々読みにくいのですが,エンターテイメントとしては楽しめますので,是非どうぞ.

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No.148:
(5pt)

楽しむために本を読みたい人にオススメ

レビューが好評と酷評に分かれる理由が、読後の今ならよく理解できる小説です。

先に断っておくと、この物語は「正化31年」という、
平成とはまったく情勢の異なる日本を舞台にしています。
差別につながる用語とひとたびみなせば、前後の文脈をすべて無視してその表現を含む図書を
検閲し取り上げようとする『メディア良化委員会』と、「表現の自由」のために図書を守ろうとする
『図書館隊』とが衝突する世の中を描いています。
これは空想の世界。だから、ストーリーにリアリティを求める方には満足されないかも。

この本の魅力は、各登場人物の際立つ個性と小気味良い会話、そして
表現の自由とは何かを問う作者の熱いメッセージにあると思いました。
とくにこのシリーズ第1巻では、「意義や価値を問わず、ただ楽しむだけの読書だってあっていい」というテーマを
いくつかのエピソードを通して感じました。

簡単に登場人物を紹介すると、
主人公の、無鉄砲だがまっすぐで情熱的な郁。
そんな郁を冷静な言葉と暖かい思いやりで指導するつもりが、口の悪さが災いしてすぐ言い合いに発展してしまう堂上教官。
いつも正論なのが、他人に対して暖かくも冷たくもある小牧教官。
なんでも簡単に優秀にやってのける、だけど誰とも人間的距離を縮めない同期手塚。
情報屋で頭のキレが半端なくかつ美人の柴崎。
・・・などなど、それぞれのキャラクターがまるで生きているかのように会話し、行動しながら物語が展開されます。

法律的な難しい表現あり、かと思えばかなり甘甘なラブあり、と振れ幅が大きいし、
あらすじをここにまとめられないほど多くのエピソードが盛り込まれているので
エンターテイメント性を評価するならば、コストパフォーマンスに大変すぐれた作品ではないかと。

この「図書館戦争」を1巻目として、その後3巻+別冊2巻がありますが、
後になればなるほどこの時代、この登場人物たちを堪能できると思いますので
1巻目にハマった方はぜひ続編も読み進めてください。

いずれの作品もあとがきとともに、児玉清さんと有川浩さんとの対談が収録されています。
「有川さんってこういう思想で執筆してるんだなー」とか「児玉さんのコメントって絶妙だなー」とか
対談も含めてこの本で楽しめますので、ぜひ読み飛ばさずこの部分も読むことをおすすめします。

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No.147:
(3pt)

面白いことは面白いが...

なんとも奇想天外な話である。
図書館にある書籍を守るために図書館自身が軍隊を持つようになった時代の話。
現代ではありえない話であるが、「言論の自由」は守るべくして守らなければいけないというメッセージを感じる。
第2次大戦下ではどうだっかかを思い出せばよくわかるであろう。
書き手によっては重くなるこのテーマを著者は「郁」という天然ボケの主人公を通して実にコミカルに描いている。

面白い小説だとは思うが、設定が細かすぎて読むのが疲れた。シリーズ'2は読まないと思う。
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No.146:
(5pt)

小説は面白い!

面白かった小説のレビューに有川浩作品に似た感じ、とあったので興味がわき、有川浩作品の代表作として購読。
面白いです!

漫画にくらべ二割くらいの割合でしか小説を読まないのですが、漫画を読んでいる時と同じような愉快な感じ。登場人物の姿形が頭の中でくっきり浮かんでしまうのに驚きました。文章も読みやすくて架空の設定なのにまったく気にならず、身近な出来事のように思えました。

一気に読み終えるというよりは、毎晩寝る前に50ページくらいずつ読み進めたい感じ。思わずにやにやしてしまう場面は何度も読みたくなる感じ。
シリーズを全部読むことになりそうです。
これからは小説を読む割合が増えるかも。
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No.145:
(1pt)

ライトノベル

この物語は行き過ぎた情報検閲をする良化委員会(一応国家組織です)とそこから図書を守る図書館隊の勧善懲悪的な話です。

なぜか目線が完全なる図書館側贔屓で、良化委員会ははなから絶対悪の位置づけになっており、まるで勝者によって記された歴史書を読んでいる気分でした。
そんな中で出てくる、図書館隊の自己陶酔しているような振る舞い・言動も鼻につき、途中で読むのをやめました。

検閲制度や、民間による戦闘も、現在の日本とほぼかわらないとされる舞台においては相当無理があるものであり、これらの設定
をすべてスルーして恋愛小説として読めるの方なら、文章自体は読みやすいので良いと思います。
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No.144:
(4pt)

設定が面白い

設定がややぶっ飛んでるが、軽快な文体で気軽に読めたので悪くはなかった。
ただ、設定と人物ありきで進んでいくため、なんだか起きる出来事がすべて取ってつけたような内容に感じた。
あまり深く考えず、さくっと読むにはいい小説。
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No.143:
(1pt)

茶番

書店で平積みになってる話題の本なので一応読んでみたけど、
あまりに酷い内容で読み切るのが苦痛だった。
軍隊組織で主人公の態度はあり得ないし
それを許してる上官がいるはずがないってのは常識。
言論統制してる組織とそれに反対してる組織が戦争してたら
とっくに政府とか崩壊してそうなのに他の日常生活は普通みたい。
読んでいる間、ずっと「茶番劇」という声が聞こえてきそうだった。

いったい作者は何を書きたかったのだろう。
恋愛?
それも誰でも予想しそうな展開だし。

舞台設定× 軍隊ものとして× ラブコメ×
いいところなし。 

焚書ものなら『華氏451度』という名作があるのでぜひ読んでみて欲しい。
図書館戦争Amazon書評・レビュー:図書館戦争より
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No.142:
(2pt)

久しぶりに一冊読破するのを諦めました

あくまでも個人の感想です。 
 いちいち小難しく、大した意味も無いのに、堅苦しい熟語ばかり使った遠回りな説明文に対して、チェリーボーイの妄想としか思えないような、安っぽい女性主人公のキャラに30手前で独身男性の私も閉口。ライトノベルですから、多少強引な舞台設定は当たり前だし、そこにリアリティなんてものは求めません。ありえない世界こそ読み手はわくわくすると思うので。
 ただ大量に消費された古いラブコメのような人間関係の描写は、ホントにいただけないです。いくらなんでもキャラが浅い!いくらなんでも舞台との温度差がありすぎ!
 こうなってくると、普段はそう気にしないのに、人称が統一されない文体にもイライラしてきて途中で投げちゃう始末。。。
正直私には辛い作品でした。
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No.141:
(5pt)

つぼにはまりました

ハードカバーが人気だったので、文庫化を待って購入しました。 主人公の言葉使いが悪いのが気になりましたが、おもしろかったです。 少女漫画的展開にキュンキュンしながら、読みました(*^^*) ここまで小説にハマるのはひさしぶりで、革命まで一気読みしました。 堂上教官のツンデレがたまりません!! 甘いのがお好きな方は、是非!
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No.140:
(1pt)

読むのが苦痛

評判がよかったので買ってはみたものの、全く自分の好みに合わず何とか我慢して読み終えたという感じです。

まず第一の苦痛はメディア良化法や図書館法とかいった架空の法律に関する説明やその他わかりづらい説明部分が多いこと。

第二の苦痛はやたら難しい説明部分とは全く正反対のドタバタヒロインによる乱暴で品のない言葉使いとドタバタ劇。 高校生くらいまでなら良いのかも知れませんが、高校生ははるか昔の自分にとってはとうてい受け入れられないタイプです。

極めつけはこのヒロインが一度会っただけの男性を「王子様」と探し求めている時点で完全に興醒めしてしまいました。

続きが何冊も出ているようですが、ヒロインの恋の行方も全く興味が持てないし、何一つ共感できる要素がなかったので、もう読まなくていいかなという感じです。
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No.139:
(3pt)

小説とライトノベルの間の感じ

普段推理小説ばかり読んでいるせいなのか、プロットが甘い感が強かったです。
と、文中の会話の語尾やことばの使い方が、若いのか若さを意識してわざとそうなのか、かなり違和感がありました。

ただ、何も考えずに勢いでさらっと爽快に読んだり、ラブコメと割り切って読むならかなり面白いと思います。☆4つ

この読み方で本編シリーズ全部読破しました。 楽しみ方は詳しいツッコミはしない事かもしれません。
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No.138:
(1pt)

う〜ん・・・

書籍を読む・書く自由を守るために戦う。
それは良いのですが・・・
何故、軍隊張りの訓練と武器を使ってまで戦わねばならないのか?
そんな疑問が最後までまとわりついて楽しめませんでした。。。
話題の本だったので同時刊行していた2冊共に買おうと思いましたが、1冊だけにしておいて正解でした(-.-)
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No.137:
(4pt)

最高のテンポ

これほどに心地好いテンポの本は久しぶりですね

著者はライトノベル出身ということもありテンポと台詞回しが中々のもの

ライトノベル調がすくなからずあるので、嫌いな人は嫌いかも知れないが、そこは価値観の相違なだけで誰も悪くありません

自分としては最近少しづつライトノベルに理解が持てたレベルなので、この小説の妙に軽い感じは「心地好い」と捉えることが出来ました

極論的にライトノベルは低俗だという人も(自分も昔はそう)いますが、それも柔軟性にかける一つの「時代遅れ」だと思い、今ではすくなからずライトノベルも読むようになりました


この作品を「あまり好きではない」という人はやはりライトノベルが嫌いな感じの意見があったので一つ解釈をいれましたので悪しからず



作品としてはエンターテイメント性が高い、総合してレベルの高い作品だと思います


強いていうなら、先入観さえなければ特に目立つような批判点はありません
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No.136:
(4pt)

かわいい

初めて読んだ時には、主人公のおバカ加減とネット世代?の文章についていけなかったのですが…文庫になったので、改めて読んでみたら意外といけるかも!?
荒唐無稽と思えた設定や一方的に勧善懲悪な感じも、これはこれでおもしろい。
表紙がかわいいです。

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No.135:
(3pt)

可は無く不可はある

アニメで見て興味は持っていたので、文庫化を知り購入。アニメで見ていたのである程度内容を把握して読みました。内容としては、とても面白かったです。しかし、文章は゛喋り言葉゛で読み辛く一冊読むのに相当苦労しました。興味はあるので全巻購入しますが、相当面倒くさいだろうことを覚悟しました。星は内容は良かったので、甘めに付けました。
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No.134:
(4pt)

テレビドラマのようなカジュアルさがイマドキ風

タイトルが気になって手にとってみた。
普段は小説は遠ざけているので、こんなに人気のあるシリーズとは知らなかった。が、素直に面白い。連ドラ風の展開だなあと思っていたら、月9を意識して書いたとか。なるほど、テレビ映えのするキャラ設定だ。主人公笠原郁は思いつかないが、相手役の堂上はどう考えてもキムタクだろう。
さて小説のリアルはどこで確保するのか。本作は発想が突拍子もなくてアイディアは良いが、現実にはまずあり得ない。無理な設定でも読ませるのは、キャラの性格描写が丁寧でそこに「あるある」感を覚えるからだろう。確かにどのキャラもエッジがきいていて小気味良い。
が、いってみればそれだけで、他に特段語るべきものもない。特殊な背景設定を取り去ってしまえば、無数に生まれ消えていくどこにでもある恋愛模様である。まあ、それはそれでいいのだろう。
キャラが気にいれば十分に楽しめる。それはある種の疑似恋愛なのだ。小説の楽しみ方のひとつの王道ではある。
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No.133:
(4pt)

人間がリアルに描かれている名作

有川浩の「図書館戦争」を読みました。先月「阪急電車」を読み、他にどんな作品を書いているのだろうかと調べ、「図書館戦争」を買ってみました。「阪急電車」とはちょっと違った本で、最初ちょっと戸惑いましたが、読み進むうちに面白くなってきました。一人ひとりの人物が実にリアルに描かれていて、有川浩さんはきっと人物描写がうまい人なんだと思います。

さて、「図書館戦争」という題名からして、ちょっときな臭い感じがしますが、そうなんです。昭和が終わって正化と元号が改められて31年がたった2019年の東京が舞台の近未来小説です。

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行されたのは昭和最終年度であった。検閲に関する権限が曖昧で拡大解釈の余地が広く、検閲の基準が執行者の恣意で左右される可能性を意図的に含んだ内容であったし、検閲基準に関しては細則や施行令で随時補うことができ、その裁量権は執行機関に委ねられるという驚くべき無制約ぶりであった。

そしてメディア良化法の検閲権に対抗する勢力となることを期待されて成立したのが通称「図書館の自由法」−既存の図書館砲全三章に付け加える形で成立した図書館法第四章である。

そしてこの物語は2019年の図書館と良化委員会の攻防を図書館側から描いた物語です。当時図書館には自らを守るために武装した図書隊が編成されており、この物語はこの4月に図書隊に採用された笠原郁という主人公と、同期で図書館職員として採用された美人で情報通、そして郁にはずけずけと本当のことを言う柴崎、上司の堂上など郁を取りまく人たちの中で新米図書隊員笠原郁がいろんな失敗や経験を積み重ねていくという話です。

図書隊とメディア良化委員会の衝突や、館長代理による「問題」図書の隠蔽、良化委員会の集会にロケット花火を打ち込んだ少年を捕まえて、彼らに図書館主催のフォーラムに参加させたり、日野の悲劇といわれる日野図書館を良化委員会が襲撃し、12人の図書館員が亡くなった事件などなどいろいろな事件が描かれている。しかし、この小説には単なる事件のおもしろさよりも、そこでそれぞれの任務についている人間がリアルに描かれているのがすばらしい。

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No.132:
(4pt)

まじめで不器用な大人のラブストーリ − 有川浩の代表作

武力行使を伴う検閲や図書廃棄を合法化した日本政府に、
武力で対抗するための合法的武装集団を図書館が組織し、
政府と図書館が武力闘争を繰り広げる未来が舞台です。

現在の延長としては、想像もできなような状況の未来という点では、
作者の代表作「塩の町」「空の中」「海の底」(自衛隊三部作)に似ています。
異常な日常にある人間の振る舞いを通じて、愛を描く点でも共通しています。

自衛隊三部作では異常の元凶であるSF的要素(存在)が目立ちますが、
本書では異常の原因が地味な法律制定であるため、
異常の原因より愛のほうが目立ちます。

SF的な要素や戦闘を期待すると外れですが、
まじめで不器用な大人たちのラブストーリー(ややラブコメ)としては当たりです。

作者は、本書「あとがき」で、図書館戦争シリーズが自分の代表作だと書いています。
図書館戦争シリーズ(2)以降も文庫化されていますが、
本書だけでストーリーは完結していますので、
有川の代表作として本書一冊だけでも読んでみてはいかがでしょうか。

なお、「あとがき」のあとに単行本未収録短編『ジュエル・ボックス』が収録されています。
本編も単行本に若干加筆修正しています。
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)より
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