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図書館戦争
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図書館戦争の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全291件 281~291 15/15ページ
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この著者の作品ではデビュー作品が最も好きであったが、今はこの本が最も好きになった。 舞台は近未来で今までの作品のように超常的な存在は出てこない。しかし、以外とこの著者はこのような作品の方が合っているように感じた作品である。 9月に続編が登場するがこの巻だけでも完結していると云えるため正直続編は要らない(内容によっては手のひらを返す可能性もあるが)。 それと、私個人の戯言だが、案外映画化もしくはドラマ化すると面白い作品ができあがるかもしれないと感じた。 | ||||
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いやぁもう、どうしましょう。面白すぎてたまらない。今年読んだ本の中ではピカイチです。 有川さんの作品は初めて読んだのですが、まず文体がいい。読みやすいけれど簡素じゃない。難しすぎず、かといって幼稚ではない。パリッとして格好いい文章。押し付けがましくない。 次にいいのは、キャラクター。どのキャラクターも個性が立っている。主人公がある意味女の子女の子していないのに、とっても可愛い。また、彼女たちを取り巻くキャラクターが実にしっかりしている。 それから、設定。軍事訓練の場面から始まる図書館ものって・・・。 そして何より、ストーリーが最高! 345ページが止まらない。あっという間に読了。 「図書館の自由に関する宣言」 図書館に関わっている者なら当たり前に目にしているこの条文で、ここまで物語が作れるのかと、まず感心。その話が一つずつきちんと練り上げられて、すっきりと纏まっていることにまた感心。笑いどころも怒りどころもあって、実はとっても怖いテーマー自由な読書ができない世界ーも。焚書坑儒って、歴史で習いましたよね。「書」と「政治」「戦争」って、結構深い関わりになる。 また、決して綺麗なだけの物語に終わっていないところが、その中で、真直ぐに「理想の図書館員」を目指す郁の姿が、とても眩しい。 図書館関係者でない方は、この宣言を知らない人が多いだろう。図書館の意義とか、図書館の理念とかも勿論。この本で、少しでも考えてもらえれば有難い。実は司書って、毎日戦ってるんです。 ちなみに、小学5年生でも小学生なりに楽しんで読んだそうですし、我が中学校の生徒は口コミでどんどん広めてくれています。 | ||||
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メデイアワークスの本って、少しオタクっぽい若い子供が読むものだと思っていたので、最初は正直キツイかなと思いましたが、なかなかどうして。やはり本を読む自由は守りたいなあ。つい最後まで読んでしまってところどころで感動してしまい、うんうんなるほどと同意してしましました。不思議な魅力の本です。ただ、本が好きでないとそんなに感情移入できないかもしれません。 | ||||
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『図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る。』 あくまで自由を守るのです。 痺れました。格好いいです! SFです。思い切った設定ですが、説得力があります。 ほんの数十年遡るだけで、ポルポト派の弾圧、文化大革命、近隣を見渡しても、本を焼き、人を焼いた国があるのです。 それを考えれば、本を守るということは、自由を守るということ! 命を賭しても、戦う価値があると、納得できます。 そんなシリアスな根底なのに! テンポの良い文体と、個性のたったキャラクター達とのやりとりで、つるつると読み進んでしまいます。 本好きの方なら、好きにならずにはいられないでしょう。 話も、図書隊員達も。 そして、読み終わった後、お近くの図書館に是非、行ってみてください。 本書の章タイトルの宣言が、掲げられてます。 『図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る。』 どうか、かみしめて下さい。 | ||||
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いつものように戦う人たちとそこに芽生えるほんわかしたものを扱っているのですが、今回は戦う司書が主人公です。 検閲を義務付ける法律が施行されたことにより、問題があるとされる本たちが処分されてしまう時代。それに対抗するため、図書館が立ち上がり、本の処遇をめぐっての抗争が激化していく…という、設定自体が秀逸だと思います。微妙に政治への無関心が皮肉られているところも含めて。 現実の図書館でも銃のない戦いが起こっているのかなぁ、と図書館自体にも興味を向けさせられる作品かと。楽しんで本を読みたい、という方にはおすすめです。 | ||||
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ベタなキャラクターにベタな展開。 話はテンポよく進み、登場人物の掛け合いも面白かったけど、 後に残るものはあまりない。 公序良俗を乱すもの、というと本ではなくゲームとかアニメに なりそうなものだけど?という違和感と、本と戦争というのは 相容れないものだという気持ちがあり、イマイチ。 | ||||
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本に悪書と良書はあるのでしょうか。受けてがそれらは選ぶもので、読むべきものと読むべきものというカテゴリで物事を排除してはいけないと思う。 図書館の問題点はあるかもしれないけれど、自由に読書ができるのが普通で当たり前の世界が大切だと気づかされる。 | ||||
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表現を取り締まる法律『メディア良化法』が施行される現代、図書館の自由を守るために図書隊員は戦っている。 戦う図書隊員というかなり突拍子もない設定ですが、世界観がしっかりあって説得力があります。 登場人物たちがそれぞれ個性的で、彼らが衝突し合ったり協力し合ったりして進んでいく様子がちょっとコミカルに描かれていて、とてもおもしろく読みました。 緊急事態の場面は緊迫感とスリルがあり、笑える場面は読みながらニヤニヤしてしまいます。 個人的には、「お前は脊髄で物を考えるクセをどうにかしろ、案件は脳まで持っていけ」というセリフがツボです。 場所をとらず、安価な文庫が好きですが、次がハードカバーでもやっぱり買います。 | ||||
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始めにお断りしておきます。 私はこの作品をSFとしてでなく図書館を舞台とする「図書館小説」として読みました。ゆえに他のレビュアーさんと視点が多少異なっております。 私がこの作品を手に取ったのは、私自身が図書館で働く職員だからです。 ですから、図書館という施設の意義や理念、図書館員としての理想像など、登場人物たちの考え方にとても共感を覚えました。 『中小レポート』や「日野図書館」、さらに各章タイトルにもなっている『図書館の自由に関する宣言』など、図書館業界のエッセンスも巧みに作品に取りこむセンスには脱帽。 綺麗事であったとしても「正義の味方」としての図書館員を貫こうとするヒロイン郁の姿もまぶしいです。 そして『メディア良化法』や「良化特務機関」、それらから図書館の自由を守る為の「図書隊」というSF的(むしろパラレルワールド?)設定が非常に効果的。 しかし、これらの設定を単純に面白がっていられないような昨今の現実社会の情勢にも薄ら寒さを感じます。 特に第四章などは昨今のマスコミを中心としたある種の風潮に対する痛烈な皮肉になっていると思います。 くだくだと述べてきましたが、もちろん作品自体は上質の娯楽作品です。 「楽しく読める」というのは書物にとって最も重要なこと。皆様もぜひご一読を。 | ||||
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話の雰囲気は前3作とかなり似ています。正直なところ、怪獣が出てこなくなって、自衛隊が図書隊になった。といった感じですか。あと、敵(とあえて表現)が怪獣でなく法律と人間になったことから、「大人の駆け引き」が話の要所要所で出てきたので、見ていてあまりすっきりする話では無かったです。とはいえ、それを面白く見せるのが有川さんのすごいところ。相変わらず、というか、話がすっきりしない変わりに、登場人物が十二分にイイキャラしていました。読め読めのオチもとても有川さんらしくて楽しかったです。ただ、上記のような理由から、「似たような話はあまり読む気がしない」というような人にはあまり進められません。個人的にはこの話も大好きですが、前3作も含めてどれが一番よかったかといわれれば、やはり「空の中」か「海の底」を挙げます。有川さんのファンならこの話も十分にお勧めできますが、有川さんの作品は初めてだ、と言う人にはまず「空の中」もしくは「海の底」を読むことをお勧めします。 | ||||
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昭和の終わりに、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行。しかしこの法律は治安維持法よろしくの(だけど表向きはそれより緩やかな)威力をもっていた。以降30年、図書館と良化委員会の激しい攻防戦が繰り広げられる! と、とんでもな設定には毎度のことながら驚かされる有川浩の第四長編は、毎度のことながら一歩間違えれば戦争もどきにしかならない設定を見事に活かしきっている。毎度のことながらその手腕に舌を巻く。さらに毎度のことながらの恋愛要素も見所。 設定から小難しい話だと思っても大間違い。確かに今回はテーマ重視の部分もあるが、さすが有川浩、一級もののエンターテイメントに仕上がっている。ステレオタイプながら個性が最大限に活かされたキャラクターに笑わせられ、現実に起こりうる書籍の迫害に憤りを覚え、本を愛し守り戦い抜く奴らは無条件に格好いい。テーマがやや前面に押されすぎなのは作者の愛情。 本を愛でる者は条件反射で読むべきでしょう。大推し。 「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。」現実にある図書館の自由に関する宣言の最後の文章。格好よすぎ。 | ||||
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