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虐殺器官
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虐殺器官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全273件 41~60 3/14ページ
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作業中、spotifyでEGOISTを流しているときに気になる曲があったので調べてみるとこの作品のアニメ映画の主題歌であることが判明。アニメを借りに行くのも面倒だったので原作をkindleに落とし、読んでみることに。古めの読みにくいSFに比べたら読みやすいが、どちらかというと読みにくい部類に入ると思う。ただ、自分をこの作者の他の本も読んでみようと思わせるだけの魅力はある。だから、作者の死が本当に悔やまれる。 | ||||
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I bought this product as a gift for my son who is learning Japanese. His feedback is five star for the book. I am very satisfied with the order issue and the speedy delivery. | ||||
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サイコパスを見てSF小説を知り、多少sfに手を出した程度ですが伊藤計劃を超える作家に出会えてないです。 まあまだまだ経験値が少ない、手にしたsf小説の数が少ないので確かなことではないのですが。 伊藤計劃の本は他にハーモニーがありますが個人的にはそちらの方が好きですね。この本を読んで面白いと思えたならハーモニーにも手を出して欲しいです。 | ||||
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そこまでハードなSFではないが、紛争について深く考えさせられる。10年以上前の作品だけど、今読んだ方が内容に衝撃受けるかなと。 | ||||
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近未来SF小説でありながら哲学・宗教的な面がかなり強い。 SFといえばかなりメカニックな世界観が描かれがちだが実際は皆が夢見るような技術はあと数百年は得られないと思うのでこの作品はリアルで良い。 心理学や脳に関する研究を記した書籍等読んでみるとこの小説のように、人間の脳だけは永遠に未知の領域、という結論に辿り着くのは必然なのかも、と思う。 かなり回りくどい文体が目立つが人類が今一度、世界とは何か、自分とは、命とはなんなのかを見つめ直す機会をくれる素晴らしいSF小説だ。 | ||||
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※ネタバレ注意 ぜひ読んでほしいです。初めて読んでから10年も経ちますが、読み返す度に新しい発見がある作品です。 この物語の最後の仕掛けはエピローグまで読んで初めてわかる。 主人公のクラヴィスは虐殺器官とジョン・ポールについてアメリカ議会で長く長く証言することになる。 「公聴会の記録にアクセスした人々の、まぶたのない耳に入りこんでいった。」 とあるように、その後はアメリカ全土で内戦が始まる。 読者は物語の外にいるけれど、これが虐殺器官を誘発する文法が含まれていることに気がつく。これが最後の仕掛けです。 なぜ物語るのか、なぜ小説で物語るのか。 そういったことも考えさせられる作品です。 | ||||
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暇に任せて冒頭数ページだけ読むつもりが、気付いたら全て読破していました。多くは語りません。というのも、私にこの偉大な作家の作品についてあれこれ評する資格は無いからです。ただ、是非読んでみてください。賞賛は死者に、嘲笑は生者に。 | ||||
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オチが気に入らない。途中のSense of wonder がいい感じだっただけに残念。 「どう気に入らないか?」書きたいけど、ここでは我慢。 とは言えハードSFに浸りたい人には大おすすめ。 | ||||
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三部作の中では最も好み。 言葉がもたらす洗脳をテーマに戦争・テロリズムに切り込んだSF小説。かなりストイックかつハードボイルドな趣。登場人物の掛け合いは映画みたいにオシャレだし、シェパード大尉と同僚の軽口など楽しめたが、全編ほぼシリアス。 作中ギクリとする言葉が何個もあり考えさせられた。 人は基本見ないものしか見ないし自分の半径50メートルが平和ならそれでいい。 よその国で今起きてる虐殺より、自分を取り巻く日常を守る習性が悲劇を拡散させている。フィクションの壁を挟んで安全圏にいた読者をも共犯者にひきずりおろすような底力がある(引きずり下ろすといったが、ただ当たり前の事実に気付かされるだけかもしれない) 知らないでいることは悪なのか。知ろうとしないこそ悪なのか。善悪とはなにか、正邪とはなにか。 妻子を亡くしたジョン・ポールの選択は非情で過激だが、カウチに寝そべってピザやポテチを摘まみ、テレビの戦争映画に一喜一憂する私達は聖人気取りで彼を断罪できまい。 映画も視聴済みだが、エンターテイメントしてはあちらのラストのほうがまとまりがよかった。 原作のラストは蛇足と見る向きもあるが、個人的には気に入ってる(なんとなく浦沢直樹「MONSTER」と同種の雰囲気を感じる……) シェパードと亡き母の確執も挿入されるが、記録された言葉や映像は現実を補強するだけで事実を担保するに足り得ない皮肉が主題と通底していてぞくりとする。 | ||||
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ただ、静かな温かな物語だった。 後頭部に血漿の花を咲かす少女。内蔵をこぼす少年。 虐殺器官は器官であり、虐殺の話では無かった。全く残虐性は見つからなかった。 静かな気持ちで読み終えた。アメリカの崩壊がひどく軽かった。 | ||||
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ネットで「これは紛れもない徹夜本!」という記述を見て、早速購入。 著者の名前は初見。そもそも、名前が読めない・・・。(笑)振り仮名も無いし、なんなんだ?と思いきや、下にPROJECT ITOHと小さく書いてある。PROJECT? え、これで計画って読むの?と思って調べたらビンゴでした。(一応ちゃんとIMEでも変換されました・・・「劃」。無知ですみません・・・。) 「な、なんか、かっこいいペンネームじゃないか・・・。」と途端に襟を正して読み始めた次第です。(笑) 主人公は、クラヴィス・シェパード、アメリカ情報軍の大尉です。日本人の小説なのにいきなり外国人が主人公?という点で若干面食らいましたが、読み進めるうちに気にならなくなりました。 9.11以降、先進国は人々の支払い、移動の全てを認証し、徹底的な管理体制を敷くことにより、テロを一掃していました。しかしながら、発展途上国では、逆に紛争、テロ、虐殺などが急増しており、アメリカ軍は都度、その対応に追われていました。主人公のシェパード大尉が、その対応(対応とは要するに主導者の暗殺なのですが・・・。)に当たります。次々と任務を進めるうちに、紛争や、テロ、虐殺の陰には必ずと言っていい程、一人の男が存在していることが浮かび上がります。しかしながら、その男はいつも、間一髪で逃走。なかなかシェパード大尉は彼を捉えることができません。 「彼は一体誰なのか?」 明らかになる、衝撃の事実。そして、最後にシェパード大尉の取った行動とは? まさに徹夜本にふさわしいSF大作でした。 話の内容は勿論ですが、この作品は単なるサイエンスフィクションとしては収まりきれない面白さがあります。著者の世界観、倫理観、宗教観、想像力、どれをとってもスケールの大きさが桁違いです・・・。 唸った箇所は沢山あるのですが、特に、AIの事を記述した以下のくだりは思わず二度読みをしてしまいました。 「皮肉なことに、人間の脳の研究が進めば進むほど、人工知能の研究はジリ貧になっていった。生身の脳の精巧さ―――というよりは冗長度を、コンピューターで再現することは皆がとうの昔にあきらめている。依然として戦場では、人間にしかできないことがあまりに多すぎた。(中略)人間の兵士な高価な部品だ…。」云々 本作は本当に全てが完璧!最高のエンタメ!と手放しで褒めたいところなのですが、一点だけ・・・。 描写が正直リアルすぎます。当然、作品内では沢山の人が死ぬのですが、あまりにその描写が凄すぎて、都度映像が頭に浮かんで来てしまうのです・・・(泣)まさに、「ハクソーリッジ」とか「ランボー最後の戦場」を見ているようなグロさ・・・。正直自分はその部分には相当閉口しましたが、それさえも、著者のとんでもない実力の一環だと考え、なんとか読みを得ました・・・。 読了後、「なんで、こんな作家を今まで全く知らなかったのかなぁ、他に作品も聞いたことないし・・・。」なんて思っていたのですが、解説を読んで初めて、既に亡くなっていらしゃることを知りました。デビューからわずか2年ほどで、34歳の若さでお亡くなりになったそうです。ご自身の命を削って作品を生み出していたことを知り、あらためて、著者の凄さというか、作品に対する凄まじさに、心打たれました。 宮部みゆきをして、「私には、3回生まれ変わってもこんなにすごいものは書けない。」と言わしめた本作。ご興味があれば、是非、伊東計劃氏の世界を体験してみて下さい。(ちなみにアニメにもなっているようです。) | ||||
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「人は見たいものしか見ない」 戦争を肌で体感していない世代なのだから、戦争とは何か理解できないのは仕方がないと思っていたが、実は見たいものしか見ていなかっただけで、注意を向ければ戦争はそこらじゅうに広がっていて、残虐な行為が日常となっている現実がそこにはあった。宅配ピザとファストフード店の普遍性の中で生きる私には見えなかった世界をこの本はみせてくれました。 | ||||
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還暦を迎えたオバチャンで、ある私が こんなSFを読もうと思ったのは何故だろう。。。STARWARSは好きだけど星新一くらいしか 読んだことない(笑) 最後まで読み通させてくれたのは「文章の正体」が知りたかったから! でしかない。 近未来であろうが現代であろうが 「自らの過去」や「繰り返される夢の後味」や「亡くなった身近な人」などの正体に絡みつかれている自分との対話には 多くの時間を要するもののようだ。 見たことも無い兵器や装備品を 必死で思い浮かべながら読み進めたせいで 面白さよりも著者その人への不思議さが残った。 夭折と言ってもよいような著者は。。。近未来から 少しの間 こちらの世界に来ていた人なのかもしれない。 | ||||
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映画をみて直ぐに、購入を決めました。 伊藤計劃さんの作品は、他にも読んだことがありますが、いずれもとっても面白いです。(^-^) | ||||
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国産SF小説の中でも、特に素晴らしい出来の作品だと思います。 ややミリタリー調の雰囲気を持つ作品なので、その辺で好みは分かれるかもしれません。 しかし、描かれるのは「国語(国が持つ言語)」や「人間としての生死の在処」といった普遍的な題材なので、とても面白いです。 国産SFということもあり、文法が浸透しやすく読みやすいです。 | ||||
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私たちは普通にスマホやアマゾンを使っています。 当たり前ですがスマホやクレカを取得する時には 本名、住所や様々なIDが必要で、既に生体認証は 行われています。誰が何時何処にいるか? 何を購買し嗜好しているか?それを満たすための 経済活動とは如何な物で、それに対する倫理観は? 10年前はSFであったかも、しかし2018年の今では これはSFではなく、ノンフィクションかもしれない。 筆者の慧眼と無念に胸が詰まります。 | ||||
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面白いという評判を目にし、ふと立ち寄った本屋で見つけ、購入した。 結論としてはとても面白かった。 重たい内容を軽く読みやすい文体で書いている印象を受けた。 フィクションの部分を抽象論、感覚論で終わらせず、あえてディテールを描き、本物らしくする。 サイエンスフィクション作家の面目躍如だ。 著者のほかの作品も読んでみたい。 | ||||
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8年前の作品ですが、まさにこの1、2年に米国などで起こっている事を描いていると感じました。日常に滑り込ませた虐殺の文法が分断による内戦や殺戮を生み出す。読んだ後しばらく落ち込みましたが、この本に描かれているような事が起こり得る事を認識しながら、そうならないように日々踏み止まる努力をしなければと思いました。素晴らしい本です。 | ||||
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既存の日本の作家たちの甘ったるい倫理観 (『野に咲く花は幸せですか?』とか嗤わせんなアホw) にウンザリしていた俺にとっては素晴らしい作品だった。 ただし映像化に向いているかと言えばそうでもないんじゃないだろうか? 基本的に主人公の独白で構成されている小説なので(映画は未見なのだが)。 著者の夭折が悔やまれる素晴らしい傑作である。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なんだか他の人のレビューの評価が異常に低いので追伸する。 説明文が多いのは悪いことだろうか? そもそも世の中は軍事的な知識に詳しい人の方が珍しいのである。 ほとんどの人は銃器なんか触った事もないし、軍隊組織のヒエラルキーも知らない。 例えば少将と少尉と少佐の違いを説明できる人が日本社会に何%いるのか? ツーマンセルとかフォーマンセルとか言っても意味が解からないのが普通の日本人である。 そこを説明しないで勝手に物語を進めるのなら作者の常識の方がおかしいだろう。 本書はそういうところを丁寧に説明している良書である。 また本書は軍隊の最先端で活動する個人を主人公にしているので 自分を王様だと仮定してゲームを進める将棋やチェスの様な快感は全く無い。 しかし現実社会の中ではほとんどの人が歩駒やポーンなのである。 自分を将軍か何かだと勘違いしながらナルシシズムに浸りたい人は別の小説が幾らでもあるので、そっちを読めば良いと思う。 だいたいSFマニアという人達は「他人が褒めている物なら何でも貶す」というひねくれた人生を生きている連中なのだが このレビュー欄には特にその傾向がある。 本書は近年の日本文学史上に於けるSF分野での大傑作である。 世界観の説明が丁寧で主人公にも感情移入しやすくSF初心者にも自信を持って薦められる。 | ||||
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暗殺部隊が紛争の黒幕として浮かび上がった人物を追う、SF軍事スパイ物。 血生臭さ、夜の静けさ、硝煙、国境の向こう、謎解き、戦闘etc エンターテイメントですが筆者の生死観が綴られているように思います。 情報を集めてスムーズに対象を暗殺していく部隊で主人公は悩みに悩んで葛藤します。 フィクションは一種のシミュレーションでもあると気付かされた一冊。 ※ネタばれ 唯一解説の薄い箇所、実は小規模で同様のことは日々起きてると思います。大規模に大袈裟に想像を膨らませたものだと受け取りました。 | ||||
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