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キラー・オン・ザ・ロード
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キラー・オン・ザ・ロードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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アメリカで大量殺人を犯した男が捕まり、その回想が語られ・・・というお話。 情念の人、アメリカ文学界の狂犬ことジェイムズ・エルロイが描いたシリアル・キラー物のサイコ・スリラー。一読して思ったのは恐怖や戦慄よりも、ある種の諦念でした。ここで描かれるシリアル・キラーが人を殺していくシーンが即物的で、呼吸をしたり、食事をしたり、トイレに行ったりと同じレベルで人を殺していく所に、日常の営為の中に殺人が組み込まれた人格の何とも形容しがたい得体の知れなさに言葉が出ませんでした。こういう人でも一応人間なので人権はあるのでしょうが、あまり同じような人間と思われたくないと正直思いました。こういう人は悪いけど特別な所に隔離して一生世間にでてこないでほしいと感じましたが暴論でしょうか。人を殺すことが日常の営みという人にあまり側にいてほしくありませんよねぇ。こういう人が実際に存在する所に人類の不可解さを感じました。 ともあれ、シリアル・キラーを迫真的に描いた力作。金の為に書いたという噂もありますが(よく比較される「オレの中の殺し屋」もそうらしいけれど)、サイコものに興味ある人は機会があったら是非。 | ||||
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ジェイムズ・エルロイはこれまで何冊か手に取り頁を繰ってみたものの、どうしても読み進める事ができなかった。はっきりいってなんとも読みづらいのである。しかしこの作品は割とすんなり入っていけた。そしてこの作家に熱狂的なファンがつくのもわかるような気がした。 連続殺人犯の生き様を描いたものである。主人公が人を殺すのはその人が憎かったからでもその人が邪魔だったからでもない。自分のために殺さずにはいられないから殺しつづけるのだ。凄惨な殺人シーンが次々と繰り広げられるのに、なぜか嫌悪感や汚らわしさを感じさせない。むしろ上質なオペラでも見ているかのような感覚で読み進められる不思議さ。どっぷりと世界に浸り、読み終わって我に返るこの感覚。やみつきになりうそうな予感がする。 | ||||
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