レクイエム
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表紙の上から目線で更に薄紙でカバーをしていて、製品に対する細やかさと顧客に対する 思いやりを感じました。親切ですね。 | ||||
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このところ押入れの中に積んである昔読んだミステリ文庫本の中から適当に選んで再読している。 何冊か読んだが何故か面白くない。 本を選ぶときに記憶に残っていないものを選んでいたからだと思いあたった。 記憶にあるものはそれだけ面白かったわけで、評者はわざわざ面白くなかった本を選んで再読したことになる。 そこでジェイムズ・エルロイという著者名に魅かれて本書『レクイエム』を読むことにした。 訳者の浜野サトル氏のあとがきで本書が1981年に刊行されたエルロイの処女作だと知った。 やくざな警察官だった経歴の持ち主フリッツ・ブラウンは、探偵事務所を持ちながらも本業は車の「回収屋」という特技を生かし稼いでいる。 ある日この探偵事務所へキャディを職業にしている身なりは悪いが羽振りの良い依頼人があらわれ、彼はその依頼人の仕事を受けることにした。 物語は、1980年6月から主人公フリッツ・ブラウンが住むLAを舞台に、過去の放火事件の謎に迫るところから始まる。 評者が本書を読んだのは多分1985年の秋ごろだったと思うが、おぼろげながら物語が進むごとに既視感を覚え読み進むことになった。 特にアル中の友人ウォルターを訪ねた場面などの描写がリアルなので映画の一シーンを観ているような感じさえ与えてくれる。 物語そのものはとりたてて奇抜なものではないが、主人公フリッツ・ブラウンの趣味であるクラッシック音楽や禁酒していたのに凄惨な銃撃戦のあと彼だけ生き残り、精神的なダメージを受けたことから酒に救いを求め泥酔する場面などは、著者ならではの描写力で描かれ読ませてくれた。 著者の経歴から察し、著者自身の実体験からリアルに描ききることができたのだろうと想像してしまった。 それにしても主人公のフランツ・ブラウンは、クラッシック音楽を聴くことが生きがいのような男であり、ベートーベンから始まりドイツロマン派に傾倒し、特に後期ロマン派のアントン・ブルックナーを好み、他のジャンル(ジャズやロック、本書では特にメキシコ音楽)の音楽を受け入れない頑固さには呆れてしまった。 事件が終末を迎え傷心のフランツ・ブラウンがクラッシック音楽を聴くためドイツを旅することでも描かれている。 著者もまちがいなくクラッシク大好き人間なのだろう、と評者は探偵してしまった。 評者は、ハードボイルドものやヴァイオレンスものはあまり好みではないが、押入れに積んである昔読んだ文庫本の中から本書以降刊行されたエルロイの本を探してみようと思いながら本書を楽しく読み終えた。 | ||||
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このところ押入れの中に積んである昔読んだミステリ文庫本の中から適当に選んで再読している。 何冊か読んだが何故か面白くない。 本を選ぶときに記憶に残っていないものを選んでいたからだと思いあたった。 記憶にあるものはそれだけ面白かったわけで、評者はわざわざ面白くなかった本を選んで再読したことになる。 そこでジェイムズ・エルロイという著者名に魅かれて本書『レクイエム』を読むことにした。 訳者の浜野サトル氏のあとがきで本書が1981年に刊行されたエルロイの処女作だと知った。 やくざな警察官だった経歴の持ち主フリッツ・ブラウンは、探偵事務所を持ちながらも本業は車の「回収屋」という特技を生かし稼いでいる。 ある日この探偵事務所へキャディを職業にしている身なりは悪いが羽振りの良い依頼人があらわれ、彼はその依頼人の仕事を受けることにした。 物語は、1980年6月から主人公フリッツ・ブラウンが住むLAを舞台に、過去の放火事件の謎に迫るところから始まる。 評者が本書を読んだのは多分1985年の秋ごろだったと思うが、おぼろげながら物語が進むごとに既視感を覚え読み進むことになった。 特にアル中の友人ウォルターを訪ねた場面などの描写がリアルなので映画の一シーンを観ているような感じさえ与えてくれる。 物語そのものはとりたてて奇抜なものではないが、主人公フリッツ・ブラウンの趣味であるクラッシック音楽や禁酒していたのに凄惨な銃撃戦のあと彼だけ生き残り、精神的なダメージを受けたことから酒に救いを求め泥酔する場面などは、著者ならではの描写力で描かれ読ませてくれた。 著者の経歴から察し、著者自身の実体験からリアルに描ききることができたのだろうと想像してしまった。 それにしても主人公のフランツ・ブラウンは、クラッシック音楽を聴くことが生きがいのような男であり、ベートーベンから始まりドイツロマン派に傾倒し、特に後期ロマン派のアントン・ブルックナーを好み、他のジャンル(ジャズやロック、本書では特にメキシコ音楽)の音楽を受け入れない頑固さには呆れてしまった。 事件が終末を迎え傷心のフランツ・ブラウンがクラッシック音楽を聴くためドイツを旅することでも描かれている。 著者もまちがいなくクラッシク大好き人間なのだろう、と評者は探偵してしまった。 評者は、ハードボイルドものやヴァイオレンスものはあまり好みではないが、押入れに積んである昔読んだ文庫本の中から本書以降刊行されたエルロイの本を探してみようと思いながら本書を楽しく読み終えた。 | ||||
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エルロイファンって、ブラックダリアを転機に,それ以前派とそれ以降派に分かれるんですよね。 勿論自分は,それ以前派(笑) この〔レクイエム〕、ステレオタイプのハードボイルドを踏襲しながらも、間違っても習作程度に甘んじちゃあいません。 後年我が国でもセンセーションを巻き起こした悪魔的作家ジム・トンプスン宜しく、エルロイ自身も凄く頑張ってます(彼氏自身殆んどキチガイでしたから)。まずに登場人物が探偵筆頭にどいつもこいつも皆様キチガイです(笑) その癖,皆いとおしいんですよね…何故か(私的にはウォルターの葬送シーンで泣いちゃいました)。 勿論ロイド・ホプキンスシリーズも大好きですよ。…今時のクライムノベルティファンには総スカンでしょうけれども(苦笑) 今時のファンに喧嘩を売るのはさておき、エルロイがエルロイ足りえたのは「悩み苦しみその果てに文学に行き着いた表現者」なる真実に他なりません。 日本の俄ハードボイルド作家が如何に褒めそやそうが、所詮彼氏自身エルロイの模倣者であり、エルロイ自身トンプスンの追従に過ぎないのだから、説得力なぞ全くナッシング。 結論「この〔レクイエム〕はエルロイに興味を持ったミステリファンが最初に読むべき作品であり、その結果つまらなければ,その後一切エルロイに触れるべきではない一種の計り、天秤である」…ミーハーちゃん共ならば、LA四部作の適当なスタイリッシュさに惚れられるかもね(*^m^*) ムフッ | ||||
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エルロイファンって、ブラックダリアを転機に,それ以前派とそれ以降派に分かれるんですよね。 勿論自分は,それ以前派(笑) この〔レクイエム〕、ステレオタイプのハードボイルドを踏襲しながらも、間違っても習作程度に甘んじちゃあいません。 後年我が国でもセンセーションを巻き起こした悪魔的作家ジム・トンプスン宜しく、エルロイ自身も凄く頑張ってます(彼氏自身殆んどキチガイでしたから)。まずに登場人物が探偵筆頭にどいつもこいつも皆様キチガイです(笑) その癖,皆いとおしいんですよね…何故か(私的にはウォルターの葬送シーンで泣いちゃいました)。 勿論ロイド・ホプキンスシリーズも大好きですよ。…今時のクライムノベルティファンには総スカンでしょうけれども(苦笑) 今時のファンに喧嘩を売るのはさておき、エルロイがエルロイ足りえたのは「悩み苦しみその果てに文学に行き着いた表現者」なる真実に他なりません。 日本の俄ハードボイルド作家が如何に褒めそやそうが、所詮彼氏自身エルロイの模倣者であり、エルロイ自身トンプスンの追従に過ぎないのだから、説得力なぞ全くナッシング。 結論「この〔レクイエム〕はエルロイに興味を持ったミステリファンが最初に読むべき作品であり、その結果つまらなければ,その後一切エルロイに触れるべきではない一種の計り、天秤である」…ミーハーちゃん共ならば、LA四部作の適当なスタイリッシュさに惚れられるかもね(*^m^*) ムフッ | ||||
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