アメリカン・タブロイド
- アンダーワールドUSA (3)
- ノワール (113)
- 暗黒小説 (23)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
アメリカン・タブロイドの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ケネディ大統領暗殺までの経緯が分かりやすい。古きアメリカ合衆国の雰囲気が味わえる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後半に入りだんだん面白さが増してくる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1924年から死を迎える1972年までFBI長官を務めたJ・エドガー・フーバーは、世に喧伝されている「フーヴァー・ファイル 」を駆使して大統領を始め多くの政治家たちに君臨してきたことは否定できないだろう。 フーバー死後、ニクソンが部下に命じてフーバーの書斎を調べさせて見つけた資料でニクソンが激怒したそうである。 JFKの女好きはアメリカ国民も知っていただろうし、モンローとの関係も既知のことであったであろう。 本書でモンローを監視しているFBIの調べでモンローがセックス依存症だったように記述されていた。 とにかく、その数の多さに驚いてしまったのです。 そのなかにファイティング原田の名があったのですが、これって本当かしら? しかし、歴代大統領のなかでJFKにたいしてアメリカ国民は特別な感情を抱いていたようである。 が、JFKは、凡庸なお坊ちゃんであり、親の金でホワイトハウスの主になったような人物としてエルロイは描いている。 評者には、エルロイが真実を忌憚なくこの小説に書いているように思えてしまったのです。 エルロイは、この小説を虚実交えて仕上げているが、J・エドガー・フーバーこそアメリカの闇の支配者だったことは事実だろう。 JFK暗殺は、エドガー・フーバーが、なんらか関与していただろうし、JFKの弟のロバートは、堅物でフーバーに弱みを掴まれていなかったので、大統領にしたくなかったフーバーが何者かに命じて暗殺させたのだろうと思えてしまったのです。 アメリカの暗部を鋭く描くエルロイの力作『アメリカン・タブロイド』下巻を興味津々で読み終えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジェイムズ・エルロイが1995年に発表した小説『アメリカン・タブロイド』を読むことにした。 1958年11月22日、べヴァリーヒルズのハワード・ヒューズの大邸宅で用心棒であり暗黒街の始末屋のピート・ボンデュラントが語りはじめてこの実録風の物語は始まる。 この物語に登場するもう一人の男は、この物語の主人公ともいえるFBI長官フーヴァーの直属の部下の特別捜査官ケンパー・ボイドである。 ケンパーの友人であるFBI特別捜査官ウォード・リテルもこの物語の重要な登場人物である。 もちろん、この三人はフィクションで登場しているが、かれらのモデルは存在したかも知れないと思えるようなエルロイの迫真のストーリーテリングに惹かれてページを繰っていく。 。 この小説のに登場する実在人物たちの履歴を「ウィキペディア」で読んでみたら、エルロイがノンフィクションを書いているような気がしてきてしまったのです。 まさに「アンダーワールドUSA」というサブタイトルにふさわしい小説です。 エルロイは、この小説を1995年に発表しているのですが、もし1970年代の後半に発表する予定だったなら、小説が刊行される前にマリリン・モンローのような不審死をエルロイも迎えていたかも知れない、と思いながら本書上巻を読み終えたのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
下巻もまた、運命の1963年11月22日(金)12時30分へと浸走る悪漢たちの宴を描いて読ませました。暗殺事件のいわば「触媒」となる三人(ケンパー、ウォード、ピート)の動きを軸に描かれるマフィア(選挙協力にも拘らず掃討を進める政権への怨念)、フーヴァーとホッファ(自己の地位保全)、CIA(ピッグス湾事件の失敗、弱腰なJFKへの不満)などによるいわば自然集合的ネットワーク犯罪という構図の持つリアリティーを改めて感じましたね。個人的には、ピッグス湾事件についても余り知らなかったので参考になりました。(ファイティング原田の名前は123頁に登場です。) とにかく、完全に疲れ切ってウォードに撃たれるケンパー、完全な変節には若干の違和感を感じたウォード、最後はバーブとの愛に溺れる殺人マシーン・ピートの人間臭さといった人物造形が凄い一作。また、父親の犯罪行為を知らせてRFKの動きを牽制する(280頁、305頁、314頁、462~3頁)という設定には、唸らされました。次の『アメリカン・デス・トリップ』(原題:The Cold Six Thousand)も注文予定です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 22件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|