アメリカン・タブロイド

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

アメリカン・タブロイドの評価:

4.73/5点 レビュー 22件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.73pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 1〜20 1/3ページ
No.44
(5pt)

面白かった

ケネディ大統領暗殺までの経緯が分かりやすい。古きアメリカ合衆国の雰囲気が味わえる。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.43
(5pt)

面白かった

ケネディ大統領暗殺までの経緯が分かりやすい。古きアメリカ合衆国の雰囲気が味わえる。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.42
(5pt)

前半より

後半に入りだんだん面白さが増してくる。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.41
(5pt)

前半より

後半に入りだんだん面白さが増してくる。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.40
(5pt)

アメリカが清らかだったことはかって一度もない。

1924年から死を迎える1972年までFBI長官を務めたJ・エドガー・フーバーは、世に喧伝されている「フーヴァー・ファイル 」を駆使して大統領を始め多くの政治家たちに君臨してきたことは否定できないだろう。
 フーバー死後、ニクソンが部下に命じてフーバーの書斎を調べさせて見つけた資料でニクソンが激怒したそうである。
 JFKの女好きはアメリカ国民も知っていただろうし、モンローとの関係も既知のことであったであろう。
 本書でモンローを監視しているFBIの調べでモンローがセックス依存症だったように記述されていた。
 とにかく、その数の多さに驚いてしまったのです。
 そのなかにファイティング原田の名があったのですが、これって本当かしら?
 しかし、歴代大統領のなかでJFKにたいしてアメリカ国民は特別な感情を抱いていたようである。
 が、JFKは、凡庸なお坊ちゃんであり、親の金でホワイトハウスの主になったような人物としてエルロイは描いている。
 評者には、エルロイが真実を忌憚なくこの小説に書いているように思えてしまったのです。
 エルロイは、この小説を虚実交えて仕上げているが、J・エドガー・フーバーこそアメリカの闇の支配者だったことは事実だろう。
 JFK暗殺は、エドガー・フーバーが、なんらか関与していただろうし、JFKの弟のロバートは、堅物でフーバーに弱みを掴まれていなかったので、大統領にしたくなかったフーバーが何者かに命じて暗殺させたのだろうと思えてしまったのです。
 アメリカの暗部を鋭く描くエルロイの力作『アメリカン・タブロイド』下巻を興味津々で読み終えました。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.39
(5pt)

アメリカが清らかだったことはかって一度もない。

1924年から死を迎える1972年までFBI長官を務めたJ・エドガー・フーバーは、世に喧伝されている「フーヴァー・ファイル 」を駆使して大統領を始め多くの政治家たちに君臨してきたことは否定できないだろう。
 フーバー死後、ニクソンが部下に命じてフーバーの書斎を調べさせて見つけた資料でニクソンが激怒したそうである。
 JFKの女好きはアメリカ国民も知っていただろうし、モンローとの関係も既知のことであったであろう。
 本書でモンローを監視しているFBIの調べでモンローがセックス依存症だったように記述されていた。
 とにかく、その数の多さに驚いてしまったのです。
 そのなかにファイティング原田の名があったのですが、これって本当かしら?
 しかし、歴代大統領のなかでJFKにたいしてアメリカ国民は特別な感情を抱いていたようである。
 が、JFKは、凡庸なお坊ちゃんであり、親の金でホワイトハウスの主になったような人物としてエルロイは描いている。
 評者には、エルロイが真実を忌憚なくこの小説に書いているように思えてしまったのです。
 エルロイは、この小説を虚実交えて仕上げているが、J・エドガー・フーバーこそアメリカの闇の支配者だったことは事実だろう。
 JFK暗殺は、エドガー・フーバーが、なんらか関与していただろうし、JFKの弟のロバートは、堅物でフーバーに弱みを掴まれていなかったので、大統領にしたくなかったフーバーが何者かに命じて暗殺させたのだろうと思えてしまったのです。
 アメリカの暗部を鋭く描くエルロイの力作『アメリカン・タブロイド』下巻を興味津々で読み終えました。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.38
(5pt)

ノンフィクション作品として読んでも遜色ない。

ジェイムズ・エルロイが1995年に発表した小説『アメリカン・タブロイド』を読むことにした。
 1958年11月22日、べヴァリーヒルズのハワード・ヒューズの大邸宅で用心棒であり暗黒街の始末屋のピート・ボンデュラントが語りはじめてこの実録風の物語は始まる。
 この物語に登場するもう一人の男は、この物語の主人公ともいえるFBI長官フーヴァーの直属の部下の特別捜査官ケンパー・ボイドである。
 ケンパーの友人であるFBI特別捜査官ウォード・リテルもこの物語の重要な登場人物である。
 もちろん、この三人はフィクションで登場しているが、かれらのモデルは存在したかも知れないと思えるようなエルロイの迫真のストーリーテリングに惹かれてページを繰っていく。

 この小説のに登場する実在人物たちの履歴を「ウィキペディア」で読んでみたら、エルロイがノンフィクションを書いているような気がしてきてしまったのです。
 まさに「アンダーワールドUSA」というサブタイトルにふさわしい小説です。
 エルロイは、この小説を1995年に発表しているのですが、もし1970年代の後半に発表する予定だったなら、小説が刊行される前にマリリン・モンローのような不審死をエルロイも迎えていたかも知れない、と思いながら本書上巻を読み終えたのです。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.37
(5pt)

ノンフィクション作品として読んでも遜色ない。

ジェイムズ・エルロイが1995年に発表した小説『アメリカン・タブロイド』を読むことにした。
 1958年11月22日、べヴァリーヒルズのハワード・ヒューズの大邸宅で用心棒であり暗黒街の始末屋のピート・ボンデュラントが語りはじめてこの実録風の物語は始まる。
 この物語に登場するもう一人の男は、この物語の主人公ともいえるFBI長官フーヴァーの直属の部下の特別捜査官ケンパー・ボイドである。
 ケンパーの友人であるFBI特別捜査官ウォード・リテルもこの物語の重要な登場人物である。
 もちろん、この三人はフィクションで登場しているが、かれらのモデルは存在したかも知れないと思えるようなエルロイの迫真のストーリーテリングに惹かれてページを繰っていく。

 この小説のに登場する実在人物たちの履歴を「ウィキペディア」で読んでみたら、エルロイがノンフィクションを書いているような気がしてきてしまったのです。
 まさに「アンダーワールドUSA」というサブタイトルにふさわしい小説です。
 エルロイは、この小説を1995年に発表しているのですが、もし1970年代の後半に発表する予定だったなら、小説が刊行される前にマリリン・モンローのような不審死をエルロイも迎えていたかも知れない、と思いながら本書上巻を読み終えたのです。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.36
(5pt)

変節、裏切り、殺戮、陰謀、セックス、ヤク等々、これでもかというオンパレードが圧巻

下巻もまた、運命の1963年11月22日(金)12時30分へと浸走る悪漢たちの宴を描いて読ませました。暗殺事件のいわば「触媒」となる三人(ケンパー、ウォード、ピート)の動きを軸に描かれるマフィア(選挙協力にも拘らず掃討を進める政権への怨念)、フーヴァーとホッファ(自己の地位保全)、CIA(ピッグス湾事件の失敗、弱腰なJFKへの不満)などによるいわば自然集合的ネットワーク犯罪という構図の持つリアリティーを改めて感じましたね。個人的には、ピッグス湾事件についても余り知らなかったので参考になりました。(ファイティング原田の名前は123頁に登場です。)

とにかく、完全に疲れ切ってウォードに撃たれるケンパー、完全な変節には若干の違和感を感じたウォード、最後はバーブとの愛に溺れる殺人マシーン・ピートの人間臭さといった人物造形が凄い一作。また、父親の犯罪行為を知らせてRFKの動きを牽制する(280頁、305頁、314頁、462~3頁)という設定には、唸らされました。次の『アメリカン・デス・トリップ』(原題:The Cold Six Thousand)も注文予定です。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.35
(5pt)

変節、裏切り、殺戮、陰謀、セックス、ヤク等々、これでもかというオンパレードが圧巻

下巻もまた、運命の1963年11月22日(金)12時30分へと浸走る悪漢たちの宴を描いて読ませました。暗殺事件のいわば「触媒」となる三人(ケンパー、ウォード、ピート)の動きを軸に描かれるマフィア(選挙協力にも拘らず掃討を進める政権への怨念)、フーヴァーとホッファ(自己の地位保全)、CIA(ピッグス湾事件の失敗、弱腰なJFKへの不満)などによるいわば自然集合的ネットワーク犯罪という構図の持つリアリティーを改めて感じましたね。個人的には、ピッグス湾事件についても余り知らなかったので参考になりました。(ファイティング原田の名前は123頁に登場です。)

とにかく、完全に疲れ切ってウォードに撃たれるケンパー、完全な変節には若干の違和感を感じたウォード、最後はバーブとの愛に溺れる殺人マシーン・ピートの人間臭さといった人物造形が凄い一作。また、父親の犯罪行為を知らせてRFKの動きを牽制する(280頁、305頁、314頁、462~3頁)という設定には、唸らされました。次の『アメリカン・デス・トリップ』(原題:The Cold Six Thousand)も注文予定です。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.34
(5pt)

悪の凝集力

小説とは思えない一書。マフィアが、ジミ・ホッファ(オールスター)が、FBI(JEF)やCIAが、有象無象の大物小物たちが、複雑な顔と性格を併せ持った幾人かのピカレスク的主人公を媒介に様々な対立・緊張関係を孕みながらも、一つの不可視的反JFKネットワークへと凝集していく様は圧巻。いかにも歴史はこうであったかも知れない、と思わせる迫力と緊迫感に満ちている。

「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。われわれは移民船のなかで純潔を失い、それを悔やんだことは一度もなかった。アメリカの堕落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。最初からないものを失うことはできないのだ。・・・ 六十年代のキャメロットの真の三要素は、見てくれのよさと、尊大さと、性的な奔放さだった、ジャック・ケネディは歴史上類を見ない華やかな時代の神話的な代表選手だ。弁舌はさわやかで、髪型はワールドクラスだった。ビル・クリントンとちがって、マスコミの悪意に満ちた監視の目もなければ、贅肉もついていなかった。・・・ 幻想を打ち砕き、排水溝から星までの新しい神話をつくりあげる時がきた。時代を裏で支えた悪党どもと、彼らがそのために支払った代価を語る時がきた。悪党どもに幸いあれ。」(5頁)
「フーヴァーはマフィアを告発しても勝ち目がないことを承知している。敗北すれば、FBIの名声に傷がつく。」(89頁)
「シナトラはジャックにゴマをすり、一族にとりいってるだけさ。ジャックの妹と結婚したピーター・ローフォードに、橋渡しをさせている。ジャックのほうは、軽い気持ちで付きあってるだけだ。それ以上のものじゃない。」(239頁)
「以前、ゲイル・ヘンディから観淫症と言われたことがある。」(338頁)
「シナトラはマフィアと親しい。マフィアの力を借りたかったら、シナトラに仲立ちを頼めばいい」(344頁)
「ケンパーはフーヴァー宛てに短い手紙を書いた-ジャック・ケネディは大統領は選ばれても、貴殿を馘にはしないであろう。」(347頁)
「ジャックはひとまわり大きくなったように見えた。声に落ち着きが出てきた。指を突き立てる仕種もさまになってきた。・・・ 英雄的に見えた。世界を前にして、子どもっぽさは完全に消えていた。・・・ ジャックは天賦の不思議な力で偉大さを身にまとった。」(446~7頁)
「マフィアはジャックの選挙戦に多額の資金を注ぎこんだ-匿名で、こっそりと。将来を見越した先行投資。ジミー・ホッファは知らない。ジャックも知らない。知らせるつもりもない-借りをかえしてもらうときが来るまで。」(453頁)

われわれは、ここに出てくるマフィアの連中もジミ・ホッファも結局は碌な死に方ではなかったことを知っている。下巻が実に楽しみ。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.33
(5pt)

悪の凝集力

小説とは思えない一書。マフィアが、ジミ・ホッファ(オールスター)が、FBI(JEF)やCIAが、有象無象の大物小物たちが、複雑な顔と性格を併せ持った幾人かのピカレスク的主人公を媒介に様々な対立・緊張関係を孕みながらも、一つの不可視的反JFKネットワークへと凝集していく様は圧巻。いかにも歴史はこうであったかも知れない、と思わせる迫力と緊迫感に満ちている。

「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。われわれは移民船のなかで純潔を失い、それを悔やんだことは一度もなかった。アメリカの堕落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。最初からないものを失うことはできないのだ。・・・ 六十年代のキャメロットの真の三要素は、見てくれのよさと、尊大さと、性的な奔放さだった、ジャック・ケネディは歴史上類を見ない華やかな時代の神話的な代表選手だ。弁舌はさわやかで、髪型はワールドクラスだった。ビル・クリントンとちがって、マスコミの悪意に満ちた監視の目もなければ、贅肉もついていなかった。・・・ 幻想を打ち砕き、排水溝から星までの新しい神話をつくりあげる時がきた。時代を裏で支えた悪党どもと、彼らがそのために支払った代価を語る時がきた。悪党どもに幸いあれ。」(5頁)
「フーヴァーはマフィアを告発しても勝ち目がないことを承知している。敗北すれば、FBIの名声に傷がつく。」(89頁)
「シナトラはジャックにゴマをすり、一族にとりいってるだけさ。ジャックの妹と結婚したピーター・ローフォードに、橋渡しをさせている。ジャックのほうは、軽い気持ちで付きあってるだけだ。それ以上のものじゃない。」(239頁)
「以前、ゲイル・ヘンディから観淫症と言われたことがある。」(338頁)
「シナトラはマフィアと親しい。マフィアの力を借りたかったら、シナトラに仲立ちを頼めばいい」(344頁)
「ケンパーはフーヴァー宛てに短い手紙を書いた-ジャック・ケネディは大統領は選ばれても、貴殿を馘にはしないであろう。」(347頁)
「ジャックはひとまわり大きくなったように見えた。声に落ち着きが出てきた。指を突き立てる仕種もさまになってきた。・・・ 英雄的に見えた。世界を前にして、子どもっぽさは完全に消えていた。・・・ ジャックは天賦の不思議な力で偉大さを身にまとった。」(446~7頁)
「マフィアはジャックの選挙戦に多額の資金を注ぎこんだ-匿名で、こっそりと。将来を見越した先行投資。ジミー・ホッファは知らない。ジャックも知らない。知らせるつもりもない-借りをかえしてもらうときが来るまで。」(453頁)

われわれは、ここに出てくるマフィアの連中もジミ・ホッファも結局は碌な死に方ではなかったことを知っている。下巻が実に楽しみ。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.32
(5pt)

「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない」ことをまざまざと思い知らされる

エルロイはこの書の冒頭に「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。アメリカの堕落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。
最初からないものを失うことはできないのだ」と言い切っている。「アンダーワールドUSA三部作」の第一作であるこの書に出てくる登場人物で
清らかな人物などいない。敢えて言うとストイックにマフイア追放に固執したロバート・ケネディだけか。主人公は、3名の元FBIや保安官の男たち。
権力欲と金に目がくらんだ、ケンパー・ボイド、ピート・ボンデュラン、そしてウォード・リテル。物語は、1960年前後、ケネディ一家、ハワード・ヒューズ、エドガー・
フーヴァー、そしてマフイアの大物たちが実名で登場する。虚実入り交えたストーリー展開がまるでドキュメンタリー映画を見ているようで迫力がある。
主人公3人は、お互い引っ付いたり、裏切ったり、強請ったり、そして殺人を犯すこともまったく厭わない。犯罪小説と言ってしまえばそれ
までだが、冒頭にエルロイが言っているように米国の歴史が犯罪から成り立っていることを彼は簡潔な文体で、然しながら執拗に掘り下げている。
余りにも神聖化されているJFKについても、軽薄で女好きな男というイメージで描き、彼の暗殺までの経緯もエルロイ自身の創作も一部ある
だろうが、面白い。最後に解説を吉野仁が書いているが、米国人のトラウマ的悲壮感についての分析がなかなか興味深いので、まずこの
解説を読んでから本書を読み始めるのもいいかも知れない。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.31
(5pt)

「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない」ことをまざまざと思い知らされる

エルロイはこの書の冒頭に「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。アメリカの堕落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。
最初からないものを失うことはできないのだ」と言い切っている。「アンダーワールドUSA三部作」の第一作であるこの書に出てくる登場人物で
清らかな人物などいない。敢えて言うとストイックにマフイア追放に固執したロバート・ケネディだけか。主人公は、3名の元FBIや保安官の男たち。
権力欲と金に目がくらんだ、ケンパー・ボイド、ピート・ボンデュラン、そしてウォード・リテル。物語は、1960年前後、ケネディ一家、ハワード・ヒューズ、エドガー・
フーヴァー、そしてマフイアの大物たちが実名で登場する。虚実入り交えたストーリー展開がまるでドキュメンタリー映画を見ているようで迫力がある。
主人公3人は、お互い引っ付いたり、裏切ったり、強請ったり、そして殺人を犯すこともまったく厭わない。犯罪小説と言ってしまえばそれ
までだが、冒頭にエルロイが言っているように米国の歴史が犯罪から成り立っていることを彼は簡潔な文体で、然しながら執拗に掘り下げている。
余りにも神聖化されているJFKについても、軽薄で女好きな男というイメージで描き、彼の暗殺までの経緯もエルロイ自身の創作も一部ある
だろうが、面白い。最後に解説を吉野仁が書いているが、米国人のトラウマ的悲壮感についての分析がなかなか興味深いので、まずこの
解説を読んでから本書を読み始めるのもいいかも知れない。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.30
(5pt)

エルロイ独特の文体と米国のアンダーワールドの狂気を見事に伝える訳文

アメリカのアンダーワールドの狂気を一切の感傷なしに速射で打つタイプライターから無表情に吐き出されたような疾走する短文(長くてもワンセンテンス2行程度、1行1単語のこともかなりある)の連鎖で活写するエルロイ独特の文体とその文体が不気味に伝えるアンダーワールドの空気感、虚無感、底暗さを翻訳家田村義進は見事に再現している。
アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)より
4167527898
No.29
(5pt)

エルロイ独特の文体と米国のアンダーワールドの狂気を見事に伝える訳文

アメリカのアンダーワールドの狂気を一切の感傷なしに速射で打つタイプライターから無表情に吐き出されたような疾走する短文(長くてもワンセンテンス2行程度、1行1単語のこともかなりある)の連鎖で活写するエルロイ独特の文体とその文体が不気味に伝えるアンダーワールドの空気感、虚無感、底暗さを翻訳家田村義進は見事に再現している。
アメリカン・タブロイド〈下〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈下〉より
4163174702
No.28
(5pt)

アメリカ最大のカタストロフィをテーマにした虚実ないまぜの驚異のスーパー・フィクション

アメリカの裏面史を虚実ないまぜで語ったフィクション。アメリカ最大の希望からアメリカ最大のカタストロフィに突き進んでいく驚異の作品。
と一言で語れない複雑で重層構造の小説。ここで描かれた実在の人物が実際このような人物かどうかは寡聞にして知りませんが、こうであってもおかしくないと思ってしまうほど説得力のある筆力でアメリカがかつてたどった裏面史を総括したかのごとき小説。その怨念や妄想は凡百の謀略小説など寄せ付けないほどの迫真的に読者に迫ってくる物語。暴力、血、死体、汚物、汚辱、妄想、邪念でアメリカを再定義した呪詛に満ちた書。これはジェイムス・エルロイという怪物にしか書けなかったと思わせます。他の作家は絶対無理かもしれないフィクション(もしかしたらコーマック・マッカーシーなら肩を並べるものがかけるかもしれませんが)。
蛇足ですが、マリリン・モンローが寝た男のリストにファイティング原田の名前がありましたが、事実なんですかね?事実なら羨ましい・・・。
これをより楽しむためアメリカの正史を描いたというドス・パトスの「USA」の翻訳をお願いしたいところです。必読。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.27
(5pt)

アメリカ最大のカタストロフィをテーマにした虚実ないまぜの驚異のスーパー・フィクション

アメリカの裏面史を虚実ないまぜで語ったフィクション。アメリカ最大の希望からアメリカ最大のカタストロフィに突き進んでいく驚異の作品。
と一言で語れない複雑で重層構造の小説。ここで描かれた実在の人物が実際このような人物かどうかは寡聞にして知りませんが、こうであってもおかしくないと思ってしまうほど説得力のある筆力でアメリカがかつてたどった裏面史を総括したかのごとき小説。その怨念や妄想は凡百の謀略小説など寄せ付けないほどの迫真的に読者に迫ってくる物語。暴力、血、死体、汚物、汚辱、妄想、邪念でアメリカを再定義した呪詛に満ちた書。これはジェイムス・エルロイという怪物にしか書けなかったと思わせます。他の作家は絶対無理かもしれないフィクション(もしかしたらコーマック・マッカーシーなら肩を並べるものがかけるかもしれませんが)。
蛇足ですが、マリリン・モンローが寝た男のリストにファイティング原田の名前がありましたが、事実なんですかね?事実なら羨ましい・・・。
これをより楽しむためアメリカの正史を描いたというドス・パトスの「USA」の翻訳をお願いしたいところです。必読。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605
No.26
(5pt)

陰謀の作り方

歴史が人を作るのか?人が歴史を作るのか?
登場人物達が一方向に向けて疾走して行く様に興奮しました。
アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)より
416752788X
No.25
(5pt)

陰謀の作り方

歴史が人を作るのか?人が歴史を作るのか?
登場人物達が一方向に向けて疾走して行く様に興奮しました。
アメリカン・タブロイド〈上〉 Amazon書評・レビュー: アメリカン・タブロイド〈上〉より
4163174605