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失われし書庫
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失われし書庫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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謎解きもさる事ながら、古書の値段のカラクリも面白く、コノ古書シリーズはどれもオススメです。 | ||||
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はじめ、クリフ探偵が二枚目のふりしている三枚目なのか、三枚目のふりしている二枚目なのか、キャラが飲み込めなかった。 前の「幻の特装本」のときは、もっとチャンドラーっぽい、ニヒルでドライな探偵の気がしたんだけどなー。あれから三年たっているし、クリフも年を取ったのか。女の口説き方、下手すぎ。 しかし、真中のバートン伝の始まるあたりから話は一気に加速します。 リチャード・バートンは知りませんでしたが、ヘディンのアメリカ版のような探検家をイメージして読みました。この時代の探検家はみなうさん臭く、謎めいていて、人格者で、偉大です。その空白の期間に焦点を当てて謎を解明していくのは、ちょっと違うかもしれませんが、鴎外の謎を追った、清張の『ある小倉日記伝』を思い出しました。あれよりスケールは大きいのですが、歴史ミステリ、偉人ミステリが好きな方にはおすすめです。 そしてもちろん本好きな方にも! 日本も神保町を舞台にこういう古書ミステリができればと思うのですが、英米と違って稀覯本コレクターが少なく、戦争で本が焼けているので、リアルじゃないのが哀しい。ニューヨークの古書店はほーんと、雰囲気があります。 | ||||
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以前の作品と比べて本や作家についての蘊蓄が少なかったのが商法物足りなさを感じさせました。 それでも一気に読み進めさせる力はさすがでミステリーや本が好きな人には堪らない魅力を持った作品です。 新作も出たところでまた読み返してみたくなります。 | ||||
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安易なシリーズ物、売れればいいや、的な考えが大嫌いな著者の、クリフシリーズ第3弾です。1・2作目とは全く違って、歴史小説のテイストが満載です。内容の1/3は、主人公関係なしで、実在した著名イギリス人の謎の(空白の)アメリカ滞在時のお話が展開します。南北戦争前後のアメリカ南部の様子が描かれ、その人物の著書を巡って謎と陰謀が渦巻きます。メインストーリーとは別に、前半の小さな種まきが最後にさりげなくサイドストーリー的に明かされる点にもうならされました。またもや本好きにはたまらない1冊です。「もっと読ませろ』って感じなので、これからシリーズ第4弾を読むとします。 | ||||
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シリーズ第3弾にも関わらず、ダニングを初めて読んだのは何故かこの本でした。あんまり面白かったので、シリーズ1弾、2弾、その他のダニングの文庫も勢いで一気に読み漁ってしまいました。(読むものが無くて困った時用に一冊だけ読まずにとってあります。) まず設定が異色です。元刑事で古本好きなんて、そんな人いるんだ、という意外性。リチャード・バートンという多少著名な歴史上の人物、そしてあくまでも本がらみ。シリーズ前2作とも、他の作品とも多少趣が違いますが、ミステリ好き、本好きの人は絶対楽しめる作品です。 | ||||
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古書シリーズ第3作。 前2作のクオリティーから「待望」の作品だったが。 とにかく無駄が多い。 アイロニーの効いた会話はいいのだが、人物描写やストーリー、伏線にも ならない部分が多すぎる。 また今回は謎解きのきっかけにも若干無理があり、折角の素材を捌き切れていない。 それでも星4つ。 確かに優れたミステリーではある。 | ||||
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古本屋が巻き込まれるミステリーシリーズ第3弾。シリーズ第一弾の古本にまつわるミステリーからある愛書家の失われる書庫への探訪を物語は大きくなり、確実に物語の楽しさ面白さを増してきた。是非順番に読んで欲しい一冊。 | ||||
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ジョン・ダニングのクリフ・ジェーンウェイ物、第3弾。 クリフがオークションでバートンの本を手に入れたところから物語は始まる。 謎解きものとしては「死の蔵書」に及ばないが、ボリュームがあり、冒険、サスペンス風味に彩られ、終盤にはある殺人事件の謎が解かれる。 ギャングとのやり取りが個人的には楽しめたかな。 | ||||
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待ちに待った古書店主クリフ・ジェーンウェイの登場です。 今回は、古書に絡んだ歴史ミステリ&現在の殺人犯捜索が主軸となります。 シリーズ前回の「幻の特装本」で得た報酬により、リチャード・バートンの稀覯本を手に入れたクリフですが、入手した本はバートン本人から「チャールズ・ウォレンに」との直筆の献辞があり、ここからクリフは100年以上前にアメリカへやってきたバートンの約3ヶ月に及ぶ「空白の時期」解明に巻き込まれます。特に、物語中盤の「バートンとチャーリー」は、瑞々しい文体で、当時の二人の様子が語られ、ジョン・ダニングの筆致のすばらしさを堪能できます。R・バートンを知らない人でも問題なく楽しめる内容です。 「死の蔵書」は荒削りなタフ・ガイ刑事でしたが、「幻の特装本」を経て、どんどんダニングが記述力が洗練されてきたのがわかります。シリーズ四作目の「The Sign of the Book」も早く和訳されないかな、と待ち遠しくなりました。 | ||||
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前二作と比べると本の薀蓄が減ったんで、そこを期待するとちょっとハズレちゃうかも。でも話としてはソツなくまとまってておもしろかったですよ。しかし、バートンミステリーはどうなんですかね?本の中では大変おもしろく読んだんですが、いったいバートン卿を知ってる人がどれだけたくさんいるんだろう?と考えちゃいました。この本は、それが主軸で話が成り立ってるわけだからバートン中心なのは仕方ないんですが、そこらへんのことがちょっと御都合主義かなとひっかかっちゃいましたね(笑)。 いやいやそれを否定したら、バートン卿にスポット当てた作者の功績が、もろくも崩れさってしまう。う~ん、ビミョーだ。 歴史ミステリとしての謎もそこそこ楽しめたし、ミステリ本来のサプライズも用意されてて、ほんとソツない出来なんだけど、このシリーズに求めてるのはそれだけじゃなくて、本好きの心をくすぐる薀蓄やエピソードなんだよな、と愚痴の一つも言いたくなる感じなんです。とてもいいんだけどツボが外れてるってとこかな。でも、ダニングのこのシリーズだからそう思うだけで、作品としてはかなりおもしろいと思います。 | ||||
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『バートン版千夜一夜物語』で有名な、リチャード・バートンの稀覯本と彼の記録に残されていない探検記をめぐるミステリ。 バートンの稀覯本を落札して一躍有名になった、古本屋のクリフのもとを、その本はうちの書庫から盗まれたものだと主張する老婦人が訪ねてきます。なんでも、彼女の祖父はバートンと友達で、家にはバートンからのサイン入り献本(要するに稀覯本の山!)で埋め尽くされた一大書庫があったのですが、80年前、祖父の死をきっかけに騙し取られたというのです。その中には、バートンがアメリカを訪れた際の日誌も含まれていて、それがあれば唯一バートンの伝記でも不明な部分が明かされ、ひょっとしたら南北戦争の非常に重要な場面にバートンが関わっていたことがわかるかもしれないのです。死に際の老婆に頼まれては、「いいひと」クリフは断れません。消えた大量の蔵書と誰も知らないバートンの秘密という誘惑もあり、クリフは老婦人に代わって蔵書探しをすることになります。ところが、老婦人を助けていた人のいい夫婦のうちの妻のほうが、強盗殺人にあってしまいます。その後もクリフの周囲で次々に不審な出来事が。元刑事としての意識を触発されたクリフは、蔵書探索と共に、殺人犯捜しにも乗り出すのでした。 相変わらず古書蘊蓄も満載で、各出版社の初版本の見分け方やら、古書売買で億万長者になる方法やらが挿入されてます。「人の家に行くと本棚で人格を判断する」なんて話が出てきて、かなりシンパシーです。今回は美人弁護士が出てきてクリフをサポートするのですが、この二人の会話がもう「おまえはスペンサーか?!」ってカンジにキザで笑えるのも見所。もちろん、バートンの歴史ミステリ的部分もとっても読み応えがあって、ダニングはストーリーテラーだなあと改めて感心します。 | ||||
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