サイン会の死
- 本の町の殺人 (2)
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ミステリーをこよなく愛し本の町ストーナムで本業以外に素人探偵としても大活躍する新米書店主トリシア・シリーズ待望の2冊目です。本シリーズには書物に関するトリビアや薀蓄が殆ど無いのは少し物足りなくはありますが、でも本作では著者自身の別名義作をトリシアに読ませてちゃっかり宣伝しているのが微笑ましいですし、前作でN・ロバーツのミステリーへの不満を述べたご婦人や今回A・クリスティーの初期作「シタフォードの謎」の在庫が無くて文句を言った女性客といった本屋さんならではの場面はしっかりと記憶に刻まれていますね。 ミステリー専門書店「ハプント・ゴット・ア・クルー」で開かれる13回目の作家サイン会もどうにか平穏無事に終わったかと思いきや、何と本日の主役である町出身の人気歴史ミステリー作家ゾウイの絞殺死体をトイレで発見したのはまたもや書店主のトリシアだった。町の女保安官アダムズから再び疑惑の目で見られるは犯行現場保存の為に書店を一時営業停止にされるはで踏んだり蹴ったりのトリシアは今度もまた警察を当てにせずに自力で犯人の捜査に乗り出すのだった。 今回の推理は人気ミステリー作家の隠された秘密を基にして丹念な聞き込みで苦労の末遂に動機を暴き出すトリシアの活躍が素晴らしいですし、「お見事!」と思いかけた所での最後のどんでん返しも前作の推理以上に鮮やかで、シリーズはいよいよ波に乗って調子が出て来ましたね。犯人はそんなに利口ではないのですが予測できない凶悪な攻撃は危険で理屈を超えた恐怖を覚えましたね。またミステリーを読んで何時も思うのは殺された被害者の真実の性格がわからぬまま終わってしまう事でその意味では作家ゾウイの心の中を深く知りたい気になりましたね。本作でもレギュラー陣の快調な活躍を記しますと、本屋の看板猫ミス・マープルは場所を変えても可愛らしさでトリシアを癒やしてくれていますし、女従業員のギニーはお金の悩みに耐えて頑張るしっかり者振りを発揮して、同じく老紳士エヴァリットも好々爺だけでない意外に苦労人の一面を見せてくれます。トリシアの姉アンジェリカは料理書店「クッカリー」を引き継いだ物の従業員に厳しくあたり過ぎて長く続かず苦境に立たされ・・・・少し反省した後で滅多にない幸運にダブルで恵まれますね。そして我らがヒロインのトリシアは女友達誰もが羨む決して太らないスリムな体質で時々食が細くて大丈夫かなと心配になりますがそこはまあ若さの勢いもあって案外楽観できそうな感じですね。それからロマンスではがさつな新聞社の編集発行人ラスと喧嘩しつつも結構良い関係でトリシアが完璧を求める理想家タイプでなく大らかなさっぱりした性格なので今後も希望が持てそうですね。最後にトリシアの推理が的中しないのは最早シリーズのお約束みたいな感じなのはご愛嬌として、その自然な優しい性格の故に9つもの感謝の言葉を仲間達(無能で美味しい所取りのアダムズ保安官は別にして)から捧げられるラスト・シーンがとっても感動的で、意外に良い娘だったキンバリーに訪れた幸福のきっかけ作りと町中が困っていたカナダガンの糞害を解決したお手柄が肝心要の犯人逮捕への導きにも増して特に印象的で立派な行いでしたよね。 | ||||
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本好きが集う古書の町 曰くありの一癖ある人々 主人公は離婚歴のあるスリムな女性 猫までいるのに 前作はまあ、初めだしひどかったけれど シリーズで出版されるぐらいの面白さは増えていると 期待しましたが、こんなに短くて文体も真っ当なのに 結末までが長く感じました。 どうして全く面白くならないのかわからないのですが、 面白くない。 登場人物に対する尊敬の念がないのか。 売れ筋の材料満載なのに出来上がりがまずい。 不思議なのですがそういった本もあるのでしょうか。 | ||||
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ミステリーをこよなく愛し本の町ストーナムで本業以外に素人探偵としても大活躍する新米書店主トリシア・シリーズ待望の2冊目です。本シリーズには書物に関するトリビアや薀蓄が殆ど無いのは少し物足りなくはありますが、でも本作では著者自身の別名義作をトリシアに読ませてちゃっかり宣伝しているのが微笑ましいですし、前作でN・ロバーツのミステリーへの不満を述べたご婦人や今回A・クリスティーの初期作「シタフォードの謎」の在庫が無くて文句を言った女性客といった本屋さんならではの場面はしっかりと記憶に刻まれていますね。 ミステリー専門書店「ハプント・ゴット・ア・クルー」で開かれる13回目の作家サイン会もどうにか平穏無事に終わったかと思いきや、何と本日の主役である町出身の人気歴史ミステリー作家ゾウイの絞殺死体をトイレで発見したのはまたもや書店主のトリシアだった。町の女保安官アダムズから再び疑惑の目で見られるは犯行現場保存の為に書店を一時営業停止にされるはで踏んだり蹴ったりのトリシアは今度もまた警察を当てにせずに自力で犯人の捜査に乗り出すのだった。 今回の推理は人気ミステリー作家の隠された秘密を基にして丹念な聞き込みで苦労の末遂に動機を暴き出すトリシアの活躍が素晴らしいですし、「お見事!」と思いかけた所での最後のどんでん返しも前作の推理以上に鮮やかで、シリーズはいよいよ波に乗って調子が出て来ましたね。犯人はそんなに利口ではないのですが予測できない凶悪な攻撃は危険で理屈を超えた恐怖を覚えましたね。またミステリーを読んで何時も思うのは殺された被害者の真実の性格がわからぬまま終わってしまう事でその意味では作家ゾウイの心の中を深く知りたい気になりましたね。本作でもレギュラー陣の快調な活躍を記しますと、本屋の看板猫ミス・マープルは場所を変えても可愛らしさでトリシアを癒やしてくれていますし、女従業員のギニーはお金の悩みに耐えて頑張るしっかり者振りを発揮して、同じく老紳士エヴァリットも好々爺だけでない意外に苦労人の一面を見せてくれます。トリシアの姉アンジェリカは料理書店「クッカリー」を引き継いだ物の従業員に厳しくあたり過ぎて長く続かず苦境に立たされ・・・・少し反省した後で滅多にない幸運にダブルで恵まれますね。そして我らがヒロインのトリシアは女友達誰もが羨む決して太らないスリムな体質で時々食が細くて大丈夫かなと心配になりますがそこはまあ若さの勢いもあって案外楽観できそうな感じですね。それからロマンスではがさつな新聞社の編集発行人ラスと喧嘩しつつも結構良い関係でトリシアが完璧を求める理想家タイプでなく大らかなさっぱりした性格なので今後も希望が持てそうですね。最後にトリシアの推理が的中しないのは最早シリーズのお約束みたいな感じなのはご愛嬌として、その自然な優しい性格の故に9つもの感謝の言葉を仲間達(無能で美味しい所取りのアダムズ保安官は別にして)から捧げられるラスト・シーンがとっても感動的で、意外に良い娘だったキンバリーに訪れた幸福のきっかけ作りと町中が困っていたカナダガンの糞害を解決したお手柄が肝心要の犯人逮捕への導きにも増して特に印象的で立派な行いでしたよね。 | ||||
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