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喪失
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喪失の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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北欧のミステリーは良く読むが、これはなかなか面白かった。雑で荒削りだが目新しい。充分に練れた英国ミステリーに比べたらお粗末だが、これはこれで良いと思った。 ※同作家の【罪】はつまらない作品だった | ||||
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私は、この小説をきっかけに、アルヴテーゲンに魅せられて、 一気に彼女の作品のうち、Kindleで読める5冊を読破した。 コロナ禍の中、北欧ミステリーが面白いと人に勧められ、同じ読むなら友人の住むスウェーデンのものを!と、 Kindleで検索して、全く知らなかったアルヴテーゲンという作家の「喪失」を見つけた。 そこからハマってしまった。 「喪失」は、久しぶりにグイグイ引き込まれて行く小説で、ミステリーと言っても、サイコスリラーだ。 そしてこの小説を始め、殆ど全部の小説の中に流れる一つのテーマは、パニックアタック! 著者の個人的な体験によるものである。 「喪失」では、主人公のシビラだけではなく、登場人物の心理的な描写がとても上手く表現されている。 ネタバレになるので詳しくは書けないが、この小説には、直接的な言葉を使わないで、今流行りの「毒親」のことや、 隠された大事なテーマ(…と私は思う)として、「臓器移植」について問われている気がした。 「喪失」には、他の彼女の作品と違い、途中から15歳の少年が大きな役割を持って登場してくる。 彼の存在でこの小説が、単にミステリー小説というよりも、より「物語性」が大きく感じられる。 最後に、主人公シビラが再生して行く姿の陰にも、この少年の役割が大きく感じられて、スッキリした結末だと思った。 一度だけ行った、スウェーデンの風景を思い出しながら、 とても心に残った一冊だった。 | ||||
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※ややネタバレ含みます お好きな方には申し訳ありませんが、いわゆる「毒親」のせいでいかに子供が道を踏み外したか、というよりいちいち親のせいにするばかりで、ミステリーとしても一人の女性の物語としてもイマイチでした。毒親(とはいえ結構マイルドな部類では)に育てられた可哀想な主人公が親に初めて反抗、失恋、その他色々あってホームレスになり、知らない間に殺人犯にされて、都合よくハッカーも見つかってちょっと調べ物してもらったり、それからまた色々あって最後は真犯人と対決、とどこか既視感のある展開で、これは外国人の難しい名前さえ克服できればうちの母親も気に入るなと思いました。しかし事件を通して主人公が手に入れたのは結局お金(というか家)だけなんでしょうか。私が読み取れてないだけなのか、それともあれだけのことがあっても何も変わらないのが人生なのでしょうか。 | ||||
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面白かった。孤独な主人公の内面が女性作家ならではのリアリティーをもって描かれていて、痛ましい。読みやすさもあって一気に読んでしまった。この作家もっと読みたくなった。 | ||||
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翻訳が良いのか読みやすいです。 男が読んでも主人公に感情移入できるし、女性ホームレスネタ+猟奇殺人ネタの割に凄惨な暴力的な描写がほとんどないですね~ 犯人に意外感がもう少し欲しかったかな。 自分的には一気に読んでしまうくらい面白かったので星4つ。 | ||||
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柳沢由実子さんの翻訳が巧みなのでしょう、 すらすらと文章が読みやすく展開はスピィーディで物語は面白い。 しっかりとした筋立てでよくできたミステリーだと思う。 あっという間に読了しましたが、 暇つぶしの読み物という感は拭えない。 その理由は上質なミステリーとは思えないから。 もっとハードに面白くできたはず…ちょっと残念! 【ネタバレあり】 主人公は他人の力を借りて謎を解明していくのだが、 孤立無援の絶望的な状況を 自らの頭脳と行動で切り抜けていくべきであろう。 主人公が孤独でないとせっかくの設定に甘さが出てしまう。 ホームレスなのになぜか資金があったり、 警察の捜査が進めばすぐに真相が突き止められて 追われる必要がないはず。 ラストで溜飲を下げる仕掛けだろうが それはないだろう…ありえないと思える程のでき過ぎ感。 破綻はないけれど細部のツメが甘い印象を受けました。 | ||||
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ハワヤカ文庫様へ。 なんという素晴らしい作品の数々! これはスティーブン キングの小説に出逢って以来の衝撃です。 久しぶりに読書の楽しさを味あえて、想像力を掻き立てられる毎日です。 もう余生は読書三昧に決めました( 笑 )。 | ||||
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正直、何故こんなに評価が高いか全く理解できません・・・。 プロットも平凡で乱暴だし、ドラゴンタトゥーを1/100にしたようなスケール感と表現力。 時間の無駄でした。 | ||||
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裏表紙より 「18歳で裕福な家庭を捨てて、ストックホルムで ホームレス同様の暮らしを続けてきた32歳のシビラ ある晩 中年男性に食事とホテルの客室をおごらせることに 成功するが、翌朝になって愕然とする。 その男性の死体が発見されたのだ。 殺害方法は猟奇的で シビラは有力な容疑者として警察に追われる。」 リアルな女性ホームレス生活の描写と 次々と起こる同様の猟奇殺人。 現在とシビラの回想で物語はつづられていきます。 訳文もこなれていて一気に読みました。 北欧ミステリーの醍醐味味わうことができました。 | ||||
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登場人物がどういう動機で、どういう行動をとったかを、綿密に積み上げた非常に知的なサスペンス。最後の最後まで、真犯人の姿は浮かばず、ページがあと少ししかないと心配になったところで、すべての謎が見事に解ける。 心理描写の素晴らしさは、恐ろしいほどだ。 | ||||
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スウェーデン作家による珍しい北欧ミステリ。北欧と言えば、思い浮かべるのはどうしたって、シューヴァル&バールー夫妻によるマルティン・ベックのシリーズ。それにしては、世界を席巻したあれほどのミステリを擁しながら、北欧作品というのは、その後ほとんど目にする機会さえなかった。 マルティン・ベックは1965年から1975年への10年間の作品だから、現代の北欧ミステリに、それらの魂がどのように受け継がれているのかという点では、実に興味深いところだ。本書は、その回答の一つを明確に指し示すものとして、われわれに珍しい機会を与えてくれる一冊である。 何しろ本書は2000年のベスト北欧推理小説賞を受賞、世界20ヶ国で翻訳されているという、逸物なのだ。 映画の小道具係から脚本家を経て、突如彗星の如く現われた女性作家カーリンは、ストックホルムを放浪する女性ホームレスというヒロインを作り出す。主人公は、もとは地方の資産家の娘だが、家柄をめぐる母親との確執の末、18歳にして、自由を手にするためホームレスとなる。 家を捨て、名前を捨てた彼女が、その社会的阻害性ゆえに、サイコパスに利用され、四面楚歌となってゆく過程には、ひとりの女性としての戦いのプレリュードといった趣がある。迷える彼女に、またもさらなる自由を求めさせる助言者となるのが、逃走中に知り合った、孤独な少年である。このあたりは、なんとなく映画『殺しのドレス』のナンシー・アレンとキース・ゴードンの犯人追跡コンビを思わせる。 異常で凄惨なやり方で損壊される被害者の死体に、どのような謎が隠されているのか、というポイントに関しても、本作品は白眉であり、ぼくはM・コナリー『わが心臓の痛み』のプロットのよさを、思い出したほどだ。 ホームレスゆえの自由への誇り。ホームレスゆえのとめどない不安。衝撃のラストシーンは、お約束のようにきちんと恐怖の時間帯をもたらしてくれる。 よく練られ、こなれた感のあるスリラーの傑作であるとともに、一方では、自立した大人の女性小説としての味わいも深く、バランスのよさを感じさせる。 | ||||
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32歳の富豪の令嬢がホームレスになった経緯と連続して起こる猟奇殺人の犯人捜しの サスペンス。主人公はホームレスで生きている現状により、32歳であっても40代に見えるほど老け、 不衛生な生活から臭いがしたり、酔っ払ったりと、 やや投げやりで、皮肉っぽい性格の持ち主。 あまり知的な感じを受けませんが、パトリック少年に思いやりをもっていたり、 自分の家を持つという希望を抱いている健気なところもある。 ホームレスで身につけた渡世術と人生の悲哀のある女性です。容疑者の段階で、でかでかと新聞に写真が載り、その後の連続殺人の犯人に仕立てられることが スウェーデンではあるのか、また、殺人が起こった6日目に、その未亡人が殺人のあった家を売りに出し、 不動産物件として一般の人が立ち入ることができるのか疑問でしたが、ぐんぐんと犯人捜しに向かって展開するので、 気持ちは離れません。己の神を築きあげてしまった犯人と、神に見放されたような人生を送ってきた主人公。 そのコントラストが映える作品です。 | ||||
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スウェーデンを舞台にしたミステリーです。他のこの手のものと違うのは 主人公がホームレスという点です。この本をついつ手に取ったのは、 当方が1日とは言え海外で野宿したためです。実際、そのホームレス生活の描写は生々しいのですが、現在と過去を1章 毎に交互に織り交ぜて人生の転落をじっくりと描く手法が実に読ませると ころでしょう。派手なシーンがたくさん用意されているわけではありませ ん。しかし、ちゃんと楽しめる作品になっています。尚、作者の大叔母は「長靴下のピッピ」の作者アストレッド・ リンドグレンとの事です。 | ||||
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