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(短編集)
ツナグ
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ツナグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全232件 101~120 6/12ページ
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待ち人の心得は必見 大切な人がいなくなる事を考えさせられた本です | ||||
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あまりにも良すぎて、そのまま映画を観ました。 死んでしまった人に一人だけ会える。 その人は誰にするのか?そして、選んだ相手にとっても権利は一回のみ。 そして、出会えたならどう時間を過ごすのか。 本当に胸の奥を掴まれました。 いま会える人には会っておかないと。 | ||||
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デビューからの作品を読んできて、すこし変わってきたなという感じ。温かくしっとりしたお話です。 | ||||
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これはツナグと呼ばれる使者の少年を介した生者と死者との再会の物語である。近頃、取り立てて奇抜な発想とは思わないが、面白く読めることを予感させる設定である。そして、その期待を概ね裏切らない作品ではあった。 本作は5つの連作短編の形式を取っており、一話と二話が、夫々「起承転結」の「起」と「承」に相当し、いずれも切ないけれども爽やかな読後感をもたらす。一転して三話は意外にも過酷な結末。これが「転」に当たる。ちょっと驚いていると、四話目では読者の動揺を鎮めるべく軌道修正されて、最終話へと繋げる。そして第五話は、前の四つの物語の裏話をツナグ本人の視点で語り、それまで読者の心に引っかかっていた疑問を一つひとつ解消していく「結」の役目を担っている。この辺り、心憎い構成力と言える。 然しながら、それでも本作は大傑作とは言い難い。十分楽しめる作品であることを認めつつ、以下の苦言を呈しておく。 1.第三話の結末こそ意外だが、その他の展開は概ね想定の範囲内で、些か発想の豊かさに欠ける。所詮は荒唐無稽なお話なのだから、読者の想像力を遥かに凌駕して欲しかった。 2.使者の数多の決まり事は、話を面白くする為のご都合主義としか思えない。読者を納得させるだけの筆力が求められる。 3.説得力に欠けていたり、共感できなかったりする箇所が散見される。例えば、ツナグの少年は、死者は魂ではなく掻き集められた記憶の残像のようなものだと感じているのにも拘わらず、「死者は生者の為にいると考えることは生きている側のエゴじゃないのか」という苦悩に苛まれている。単なる記憶の残像なのに? 釈然としない。 4.作者の文章は今ひとつ真に迫って来ない。一見巧みな文章力は作者が老成しているかのような印象を与えるが、実はどこか幼い。作者は30代にして既に瑞々しさを失い、それでいて熟練の技にも欠けているように思われる。若手(?)にそこまで求めるのは酷か? | ||||
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人にはそれぞれの運命、ドラマがある。2度と会えない人の中から、再び会える人が1人だけいると言われたら、自分だったら誰に会いたいだろうか。それは、個人的には心にあるが、どんな風に出会えるのかな。 | ||||
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微細なところまで、よく描けている。 作者の作品は青春小説が多いようだが、 今後は大人が手に取りやすい様々なジャンルの小説を執筆してもらいたい。 圧倒的な才能。 昨今では傑出した存在だろう。 | ||||
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私、人に見えないものが見えたり感じたりする事がまれにあるんです。 お正月に家族が集まった時には、皆んなに愛され惜しまれて死んだ犬の存在を近くに感じたりもしました。だからUFOの存在を信じる人がいるように、つなぐの様な人がいる事もあっておかしくないと思います。 | ||||
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死者と現世の人を会わせる使者(ツナグ)の話なんて全く読む気がしませんでしたが、読んでよかった。 「待ち人の心得」の章では思わず泣いてしまいました。素晴らしい表現力、特に心理描写が素晴らしい! | ||||
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ありがとうございます。とてもよい状態で しかも私の想像以上の本でした。 大事にさせて頂きます。梱包も丁寧でした。大満足です。 | ||||
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死者がよみがえる小説は、涙なくして読むことができない。 生きているもののエゴ 主人公の心の葛藤が、この小説を何重にも厚みを増させる。 映画化していると言うことで、これは観ない訳には行かない。 | ||||
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普段、本は全く読まないわたしが、ふと本屋に立ち寄った際に目につき買ってみました。 とても考えさせられる内容でした。 ぜひ、普段本を読まない人にもこれは読んで欲しい。 | ||||
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ざらざら感、という言葉を使っている方がいました。 辻村深月の本を読むのは久しぶり。というより、直木賞受賞作を購入して読むことはあっても、その後作家を深堀することはあまりない。何か小説を読もう、と思って彼女の名前が出てきたのは、人間の心のざらざらした部分から目を離さない彼女のことが、無意識のうちに気になっていたからか。 今回の作品は彼女の現時点での代表作といえるもので、死者との交流、というより死者への想い、というある意味心の綺麗な部分に目を向けようとするもので、ありのままの日常からざらざらした部分を見出そうとする従来作とはちょっと違う。しかし今回もあった。そういった意味で、私としては第三作を推す。片方が死してもなお、嫉妬に身を焦がす女子高生の物語。 逆に言うと、それ以外の要素はあまり心に響かなかった。それは、私には特に会いたい死者がおらず、死者への想いに共感するところが乏しいかもしれない。 | ||||
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生きている間に死者に一度だけ会える。死者が生きている人に会えるのも一度だけ。 どのタイミングでその機会を使うか。お互いの気持ちとタイミングが合ったときのみ 会うことが可能という、ファンタジーだけど考えさせられる設定。 生者者と死者を、ツナグという使者の役割。 アイドルの心得 地味なOLがアイドルに 長男の心得 堅物の長男が母に 親友の心得 女子高生の親友同士 待ち人の心得 使者の心得 長男の心理はよくわからないけど、ぱっとしない地味なOLや高校の女友達の心理描写は巧みで、とくに親友などは寒気がするほどだ。 自分だったら誰に会おうか、自分が死んだら誰が来てくれるか・・・ そう思うと実は人ってそんなに、深く付き合っている人がいない。 きっと家族のだれかなんだろうと思うと、家族を大事にしようと思える。 そんな温かい気持ちになれる本でした | ||||
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物語の設定が斬新で、驚愕した。storyも感動した。 お薦めの一冊。 | ||||
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一話ごとに完結しつつ、徐々に歩美君の事情やそれまでのお話の見えない部分が明かされるのが、なんだかよかったです。文章も心地よくて、心にしみました。 | ||||
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旅行のお供に開いた本です。どなたかと同じで大失敗でした。ベタだなーと思いつつ読み進めると2章後半、鼻持ちならない長男の温かさや人間らしさに共感し号泣。でも先が読みたくて最後まで本を閉じることができませんでした。 やはり、親友の心得、これは娘に読んでもらいたい。友人への気持ちを考えるキッカケになりそうです。ありがちなネタなのに構成が緻密で深い。十代の子にもお勧めです。 | ||||
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2015年現在、この本は新潮文庫の100冊のうちの1冊です。 今般、100冊の読破をいたします。 奇異なる話ですが、仕掛けは簡素です。一生に一度だけ死者との間をとりもってくれる「ツナグ」という存在があるのです。 吉田聡氏の『ジナス』のことを思い出しました。あれは死者が6日間だけ甦るストーリーでしたが、人の死生観の深みを垣間見させてくれる「哲学」の過程をたどる名作でした。 私はカトリックの立場に立ちますので、フィクションの創作のための工夫には、手放しでこれを認めるものと、承認しないものとがあります。 『ツナグ』の場合は許容範囲内にあります。「死者の魂は実体を持つことが許される」との仮定があります。 無論、「何者が」許すのか、というポイントを突破すれば、ドストエフスキーの方へと傾斜するのですが、そうではない向きに進みます。 面白かったです。 | ||||
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連作短編の形をとり、最終章ですべてを一つにまとめ上げることで長編小説として成立しています。 その構成や、死者と生きた人間を会わせる窓口であるツナグ(使者)のルール設定などが巧いなあと思わせます。 生きている側の希望だけでは死者にはあえない。 死んだ側の人間も会いたいとの思いをもたなければ会うことはかなわない。 しかも、会える機会は一度だけ。 死者にとっても、その人に会ってしまうと、後からあの人に会いたかったと思っても実現しない。 だから両者とも慎重になる。 そんな死者と生者をツナグ高校生歩美はこう思う。 「死者に会うことで人生を前に進めることができる人たちがいる。自分の生活に彩りを与え、心残りを解消する。それは何食わぬ顔をして死者の存在を消費し軽んじるのと同じではないのか。死者は生者のためにいるのか。これは死者への冒涜ではないか」 と。 それでも歩美はツナグとして生きていくことを決心する。 残されたものがどう生きるべきか考えるために。 私にとって初めての辻村深月作品でしたが、この著者の他の作品も読んでみたいと思わせる良質な内容でした。 | ||||
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状態が思っていた以上に良かったです。次回も中古を買うときは、在庫があればぐるぐる7にしようと思います。 | ||||
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第32回(2011年) 吉川英治文学新人賞受賞作品。 つまらない本にあたるのが怖くて最近は、受賞作品を主に読んでおもしろければその著者の他の作品も読むことにしています。 推理小説の短編に比べて、一般の短編はあまりおもしろくない印象がありました。本作品は連作短編というジャンルで「どうかな?」とちょっと不安でしたが、各エピソードが最終話で、使者の視点から収束していく構成で、最後までしっかり読ませてくれます。 明るいエピソードも暗いエピソードもあって結構重いです。ひとつひとつの言葉や行動に意味が隠されていることがあって、2度読んでみたくなる本だと思います。 本著者の作品は初めてでしたが、別の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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