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博士の愛した数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
博士の愛した数式
博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式の評価: 4.32/5点 レビュー 849件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全704件 541~560 28/36ページ
No.164:
(5pt)

至高の愛の物語

面白かったです。どこかのレビューで、「川上弘美好きな自分に友人が薦めてくれたけどいまいち・・」というような感想があったけど私は逆でした。文体や醸し出す雰囲気は、確かにとても川上弘美と良く似ていました。終始抑えた筆致で淡々と語られているのに、何故か暖かく優しく、胸が熱くなる。川上弘美さんの『センセイの鞄』を読んだ時も同じような感覚に囚われました。(大人の恋愛小説なので)終始トキメキながら熱中して読みましたが、読了後、トキメキが嘘のように急に時間を無駄にしたような気分になりました。「え?それで?」と。これは決して『センセイの~』が駄作というせいではなく、私が恋愛だけがテーマで他に事件が起こらない小説を退屈に感じてしまう性格だから(←男の子が少女漫画は年中恋愛以外事件が起きなくてつまらんと言うようなものかな?)。でもこの作品の場合は、読了後も感動の余韻がずっと続いています。この差は多分、数学やタイガース等のスパイスが絶妙だったからではないかと。また『センセイの~』のテーマが”恋愛”だったのに対してこちらは”愛”そのものだからかも知れません。”ラブストーリー”という紹介があるようで、恋愛小説と誤解する書き方なのかも知れないけど、この物語は確かに”至高の愛”の物語であり、紛れもない”ラブストーリー”なのですよね。博士とルート、そして私の3人でいる事の幸福感が痛い程伝わってきて共感しまくり、幸せな気持ちでいっぱいなのに、同時にこの幸せすぎる時間がいつか崩れてしまうのではないかという恐怖を味わいつつ読みました。ああ、幸せすぎて怖いってこういう事なのか・・。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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No.163:
(5pt)

ゆるやかに、そして優しく流れる時間

「数式」という言葉が入った題名に少し腰が引けたが、「本屋さん大賞」受賞作ということで読んでみた。他のレビューにもあるように、「やさしい」作品である。作品全体を通し、ゆるやかに、そして優しく流れる時間を感じることができ、あたたかい気持ちにさせられる文章が秀逸である。「本屋さん大賞」がなげれば、私が絶対に読まない類の本であった。「本屋さん大賞」にも感謝したい。
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No.162:
(5pt)

数学に関する感覚的な描写が素敵

小説の内容自体、透明感にあふれており、美しさを感じる。特に、随所に見られる「数学・数式に関する描写」が、女性の優しさや素直さを引き立てている。自然対数eをその無限性ゆえに、「不自然極まりない」との感覚は学生時代に誰もが感じたのではないだろうか。数学と言う非日常的な学問によって、女性の"フツー"な感覚を表現する手法が非常に印象的だった。
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No.161:
(5pt)

博士の愛した数式

タイトルだけ見れば少しとっつきにくい印象だったけれど、読み始めると止まらなかった。文章から作者の温かい目線がうかがえ、独特の世界にずるずると引き込まれていった。最近の作家は私から見れば皆似通った感じで読んでも内容をたいして覚えていないような本ばかりだったけど、この本は久々のヒットでした。
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No.160:
(5pt)

素直に「きれいだな」と思える物語です

割と淡々としたリズムでお話が構成されているように思いますが、たまに登場人物の感情が「ぶわっ」と爆発する場面があります、その対比がなんともいい強弱のリズムを生み出していて、思わず頁をめくる手が早まります。そして何より、このお話はほんとに美しい物語です。題名や前評判から「恋愛物」を想像していたのですが、人間模様にドロドロとしたものはなく、ただ博士の数学に対する敬意と、世の中すべてに対する敬意がひしひしと伝わってきます。物語の各所に数学論なるものが散りばめられていますが、学生時代数学が苦手で文型を選択した私でも、なにも気にすることがなく読みすすめることができました。そして、その「美しさ」がややわかったような気さえします。久しぶりに「いいお話」に出会えました。この本を薦めてくれた先輩に感謝!静かに胸が熱くなるような一冊です。
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No.159:
(4pt)

やさしい気分になりました。

登場人物全員の無償の愛を感じながら時間が過ぎていく感じが非常に心地良かったです。対人間にしてしまうと伝わりにくいのですが博士が数式に抱いていたような感情とリンクさせているのでわかりやすくもありました。
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No.158:
(5pt)

ある意味人生変えられた

恐らく、人生の中でフッと読みたくなるときが数回あるだろう。だからこの本を購入したこと強く肯定できました。
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No.157:
(4pt)

いいお話です

博士と、博士の数学に魅せられる「私」の気持ちがじんと伝わってくるこころにやさしいお話です。 ブルースター(「問題あり」の顧客書類用シール)がたくさんたまった博士のもと「私」が派遣されたところから話が展開していきます。それが「私」「ルート」、おそらく「博士」にも、人生に大きな幸せをもたらすものになる大切な出会いになるのですが、博士に手帳をのぞかれる数学の神様の計らいなのかなぁ、なんてふと考えました。 数字の魅力、それに没頭する博士の存在が心に響き、私とルートの幸運にじんとくる一冊です。
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No.156:
(5pt)

愛とは・・何か再び考えたくなる作品

1つの出会いを大切に何年も継続していくことによって得られる幸せの素晴らしさを知ったような気がしました。愛とは・・何か再び考えたくなる作品です。やはり本屋が進める「本」だけのことはあります!
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No.155:
(5pt)

実は、育児書?子育て参考書?

数学の苦手な子供や、数学の得意な子供に育てたいと思っている親に、ぜひ読んで欲しい。でも、それだけではなく、思いやりのある子にと願っている親にこそ、読んで欲しい。
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No.154:
(5pt)

読んで欲しい

博士は常に静かであることを望む。それは音ではなく、物事があるべき所にきちんと収まった状態をいう。博士にとって最高に静かなものは簡潔明解で美しく完璧な数式であり、数式には世界の全てが収められている。元数学の大学教授である博士と、その元に派遣された家政婦、その息子10歳のルートとの物語。博士の記憶は80分しか持続しない。たった一つの事が他の全てを狂わせてしまう。悲しいわけじゃないのに切なくて涙が出てきます。
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No.153:
(5pt)

初めての経験

かなりいろんな本を読んできたはずなのに、初めての経験だな。ラストシーンで泣いちゃったのに、なぜ泣いたのかがよくわからないんだ。なんだろ。生ける者に永遠はないし、永遠がないからこそ美しいものがある。人生が満たされたかどうかなんて単純な物さしではかれない。うん。みんな優しくみんな愛おしいうん。いろんなことを思った。読んでいろんなことを思って欲しい。《追記》なぜ泣いたのかわかった気がする。ラストシーンが美しかったからだ。その美しさがわかるためには、それまでの全文が必要で。そしてその美しさは、哀しいことに、永遠ではない。だから泣いたのだな。やっとわかった。
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No.152:
(5pt)

何回でも読みたい

今まで無機質なものに見えていた数が、こんなにも愛嬌のある生き物みたいに振る舞っていたことを知って、数に対する見方が変わりました。数に魅了され、数を愛して止まない博士が、ひとたび数を表現すると、数が人格を持ち出してしまうのです。小説とは一見対極しそうな数を、物語の中にドラマティックに融合させて、物語として感動させるだけに留まらず、数式に対する印象をガラッと変えてしまうという点でも画期的な本だと思いました。何回でも読みたい本です。しばらく他の本が読めそうにありません。
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No.151:
(4pt)

数学の中にロマンが・・・

毎日通ってくる家政婦の顔さえ覚えられない。博士にとっては毎日が初対面なのだ。背広にクリップで留められたたくさんのメモが何とも物悲しい。博士と私だけの味気ない雰囲気を明るく楽しいものにしたのは、私の息子、博士がルートと呼ぶ11歳の少年だった。博士と少年の心の触れ合いが胸を打つ。博士はずっと温かな家庭を求めていたのではないだろうか。黙々と机に向かい数学に打ち込むのは、もしかしたら数学が好きなだけではなく、寂しさを紛らすためだったのではないだろうか。それにしても、数学がこんなに素敵な物語を奏でるなんて、想像も出来なかった。数学の中に隠された、たくさんのロマン。ますます数学が好きになる。
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4101215235
No.150:
(5pt)

数学は、美しい

たくさんの方が言われているとおり、流れ・表現ともにとても綺麗です。私ももちろんこの筆者の表現のきれいさは特筆ものだと思っていますが、それ以上に気になったのが博士とルートのやりとりです。全ての子供に対して優しく接する博士、それに応えるルート。私が教員志望だからかもしれませんが、博士がルートに数学(算数)を教える場面がとても印象的でした。「ルートがどんなに愚かな袋小路に入り込んだ時でも、川底の泥から一粒の砂金をすくい上げるように、小さな美点を見出した」博士のルートに対するこの態度は、勉強に限らずに、大人が全ての子供に対してとる必要のある態度だと思います。友愛数に導かれ、出会った家政婦親子と元大学教授。数学で使われる美しい言葉とそこに隠された意味が主役3人の心温まる物語をさらにいっそう引き立てています。自分に文才がなく、この美しさをうまく表現できないのが残念で仕方ありません。悲しくて泣ける本ではないです。どこかの雑誌が書いていたように恋愛話でもありません。ただ読み終わった後にえもいわれぬ快感がはしるような気がします。なぜ?・・・この本読んでから、数式や公式をみて「きれいだなぁ」と思うことが増えた気がします。数学が苦手で泣きそうになっている中学~高校2年生にもおすすめ。
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No.149:
(5pt)

心温まる美しい物語でした。

この本は、心温まる(heartful)美しい本だと思いました。この本の主要な登場人物は、家政婦とその息子(ルート)と博士である。博士は、1975年で記憶の蓄積が止まっている。記憶は、80分しか持たない。この本で出てくる事例でいうと、つまり、その当時の阪神タイガースの28番江夏豊は知っているが、トレードされた以降の江夏豊は知らない。この話の心温まるところは、一途な博士の姿である。家政婦とルートに数学の話をする一途な博士の姿は、心温まるほんわかとした空間を彩っている。また、数学にしか興味がないと思われていた博士が、ルートに一途過ぎるほど一生懸命なところもいい。この本を読んで、今まで意識しなかった数学の美しさについて感じることができた。その美しさを感じさせる書き方がまたいい。特に、素数についてはなんともいえないほど興味をを持った。素数については、出方に規則性がないらしい。素数の出方の不規則性が神秘的で美しい
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No.148:
(5pt)

悲しくも美しいファンタジー

全編を通して、キラキラと輝く美しさが漂う、これは幻想の世界を表現した、ファンタジーである。こうあって欲しい、そう、そうあって欲しい・・・本を読み薦める読者を、作者は最後まで裏切らない。端麗な文章は最初の1行から最後の1行まで決してその姿を崩さず、全貌を現してくれる。そう、それはまるで博士の生き様のようだった。実はファンタジーが苦手な私である。真実が見え隠れする人間臭いドラマ、ひいては、私自身の現実が炙りだされる、するどいリアリティに満ちた小説が好きである。だから、タイトルを見たときからこの本にはファンタジー色が感じ取られ、関心を持ちながら、手にすることを幾度か見送った。今回、読む気持ちを起こさせたのは、題材が私の苦手な「数学」だったという1点かもしれない。しかし、読み始めると、清涼飲料水のように、じわじわと心と体に沁みてくる。現実逃避にしか思えなかった苦手なファンタジーの世界が、かくも美しく、またそれを渇望していた自分を知ることにもなった。数学好きが言う数の美しさにも、少しだけ近づけたような気がする。月並みだが、心が洗われる小説。愛すべき博士を、ぜひ、多くの人に紹介したいと思わずに居られない、そんな1冊だった。
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No.147:
(5pt)

ひとつひとつのエピソードがきらめいてる本です。

よみおわって、一気にこみあがげるものがありました。内容はとてもシンプル。登場人物も博士の特異な生涯以外にはどっかにいそうな人たち。でてくるエピソードも日常の一こま。なのに、ここまでジンとくるのは、博士とルートとそのお母さんのまっすぐすぎる思いやりに満ちた関係がとってもきれいに描かれてるからだと思います。よけいなことを考えず、心にまっすぐはいってくる本です!
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No.146:
(4pt)

博士のルートに対する愛情が素晴らしいです

80分しかもたない博士の記憶。しかし、家政婦にたいしてはややそっけないものの、家政婦の子供であるルートに対しては限らない愛情をそそぎこみます。数式でしか表現することを得意とする博士が、数学を交えて実に心温まるようなやりとりを家政婦、ルートと繰り広げていきます。数学を優しくルートの教える姿、考え中のときに割り込まれるのが一番嫌うのにルートに対しては限りない時間を注ぎ込む姿勢、どれも心が温かくなりました。ただオイラーの公式をどのような気持ちで書いたのかもう少し詳しい説明がほしかったですね。博士の子供に対する愛情が、読んでいてとても微笑ましくなるような作品です。
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No.145:
(5pt)

丁寧に向き合う心

8時間しか記憶が持たない数学博士と、家政婦と、その小学生の息子の物語。感動で涙が出るような特別なセリフがあるわけではない。描写する情景が美しいわけでもない。物語の展開にドキドキするわけでもない。でも、優しい本だった。「人を丁寧に扱っている優しさが溢れている」本だった。その優しさが心地良く身体の中に流れてきた。人は、丁寧に扱われて初めて心癒されるものなのだ。強烈な愛情表現、命を投げ打っての献身、そういう心を激しく揺さぶる感動など何もないのだけれど、誰でもが持っていそうで、誰でもが忘れかけている・・・何か、そういうとても身近な優しさだった。日々の生活の中で、心に潤いをもたらせてくれるもの・・・「何気なく丁寧であること」「自然体で丁寧であること」・・・そういう他者の心を丁寧に扱う穏やかな心を持つことの大切さを教えてくれる本だった。
博士の愛した数式 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:博士の愛した数式 (新潮文庫)より
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