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影武者徳川家康



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影武者徳川家康の評価: 4.47/5点 レビュー 144件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全144件 121~140 7/8ページ
No.24:
(4pt)

衝撃的大作!

関ケ原の合戦以降の徳川家康は影武者で,二代将軍秀忠との間で凄まじい暗闘が展開されていた,という大胆で壮大な構想に基づき,影武者家康の死までを描いた,衝撃的な大作.『徳川実紀』などいくつもの史料に照らされながらの内容は史実と思えるほどで,本当に影武者だったのではないか,と疑ってしまう.通説と異なる秀忠像,柳生像をはじめ,著者独特の漂白の民に対する考察なども新鮮で歯切れ良く,すばらしい作品だと思う.読み終わると,影武者家康がある種のユートピアを作ろうとした街,駿府に行ってみたくなる.ただ一箇所,上巻で描かれる影武者の若き日,一向一揆での活躍のくだりはやや冗長かも.でも,それを補って大いに余りあるお勧めの作品.
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
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No.23:
(5pt)

歴史小説の金字塔

本作品は著者の出世作である。長編の本作品は家康があっけなく暗殺されるあたりから始まるところに驚かされる。そのための苦肉の策として影武者世良田二郎三郎が家康の身代わりになった。というより本当に家康に成り代わった。影武者家康自身も完全にその気になって采配をふるっているが、秀忠はその事を知っていながら事実を言い出せないもどかしさが面白い。その上、ようやく秀忠の時代が来ると思ったら、今度は影武者家康の大御所政治で秀忠を翻弄する。このあたりは少し笑ってしまった。著者は家康影武者説の証拠をいくつも挙げていて、なかなかリアルな印象だ。ただ、本作品は地方新聞の連載小説として掲載されたためか、作品全体の構成が少し緩慢になっている感を受ける。しかしこの卓越した着想が、その程度の事は凌駕してしまう。本作品は歴史小説界の金字塔だ。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.22:
(5pt)

傑作。満天の星が飛ぶ。

堂々の全3巻、傑作。満天の星が飛ぶ。小説を読むことがカイカンだとストレートに教えてくれる。独善的なブックレポーターの出番なし。あとは、新作が読めないことを嘆くだけ。隆慶一郎がいなくなり、今は、時代小説の棚を素通りする。かといって、コミックスコーナーへ急ぐのもどうかと思うけど。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.21:
(1pt)

・・・・・・・・・・・・・・・・。

設定はいいと思うが、説明文章が多すぎて飽きてきてしまう。この小説に説明文章は必要なのだろうが、盛り上がって読んでいるところにまるで水をさすように出てくるので、気持ちがなえてきてしまう。必要なところもあるだろうが、しかし所々「本当にここにこの説明文章は必要なのか」と疑問に思い結局、挫折をしてしまった。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
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No.20:
(5pt)

代表作の理由

「劇画も面白いが、原作はもっと面白い!」とひとこと言えば終わりなのだが、いちおう理由を列挙してみた。・以前からある「関ヶ原以降の徳川家康は影武者だ」というアイディアの具現化が見事・隆作品の骨子である「権力に抗して闘う自由人(道々の者)」が主人公のみならず、風魔や吉原者も含めて浮き彫りにされている・丹念に史実を追い、「影武者」観点からの説明を試みている・アクションの描写の細部にも血が通っている・登場する女性も生き生きと描かれているなどなど。 二番目の点については、「天皇を中心とする第二の権力ではないか」とか、最後の点についてはフェミニストからの批判もあると思うが、あまり細部に目くじら立てないでおこう。 わたくし自身は「死ぬことと見つけたり」や「花と火の帝」あるいは「吉原御免状」のような未完の作品群のほうを評価しているのだけれども、この作品が隆氏の代表作であることは論を俟たない。時代小説の中では、何といっても痛快さという点では氏にかなう作家はいないし、その痛快さが単に面白いというだけに終わらないことがやはり凄いのである。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
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No.19:
(4pt)

自由の徒が封建領主のトップにならざるをえない矛盾

隆慶一郎と言えばこの作品。「徳川家康は関ケ原の戦いで死んでいた。苦肉の策として、急遽、影武者であった世良田二郎三郎が、本物として生かされることとなる…」生涯を自由の徒として生きてきた男が、抗し続けてきた封建領主のトップにならざるをえなくなるという矛盾。孝行息子の皮を被った冷血な秀忠との暗闘。『吉原御免状』などの他の隆慶一郎作品とも呼応するテーマで、とにかく歴史を読み解く楽しさにあふれている。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.18:
(5pt)

いくさ人、ここにあり

素晴らしく楽しい物語。もう何度も読み返している。大胆にも徳川家康が関ヶ原で殺されたところからはじまる。主人公、家康の影武者である世良田 二郎三郎は、【海道一の弓取り】として生きなければいけないはめになる……なんとも聞いただけで先が気になるではないか。他の隆ワールドとも話が繋がり、非常に楽しい世界に読者を誘ってくれる。 この作品を読み気に入ったのであれば、『吉原御免状』、『花と火の帝』、『かくれさと苦界行』もあわせて読んで欲しい。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.17:
(3pt)

歴史は面白い!

関ヶ原の戦い以降の家康が実は影武者だったという、奇抜なストーリー。その発想に読者はあっと驚くに違いない。さまざまな記録書の引用があるが、それを読むとなるほどそういう解釈もあるのかと、感心させられる。家康思いの親孝行な息子として伝えられている秀忠。その秀忠もここでは腹黒い男として描かれている。影武者家康と秀忠のその攻防は、まさに手に汗握る激しさだ。真実を知るすべはない。しかしこの本を通し、過去の歴史にさまざまな思いをめぐらせるのも、楽しいかもしれない。
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4101174156
No.16:
(5pt)

気持ちよい騙し

後半の舞台が地元なので、今はもうない駿府城の雄姿を想像しながら読みました。家康の影武者が家康本人を騙って、秀忠や淀君と戦い、側近と徐々に信頼関係を築いていく課程を思わず応援し、勝ち戦には爽快感をおぼえます。史実と巧妙な嘘とが自然に混ざり合い、勉強してから読まないと騙されるかも(笑)とはいえ、その嘘(というか作者の設定)が、そんなことあるわけないだろ、という反感には不思議と繋がりません。それよりも綿密な設定に騙される楽しさがあります。別作品に登場する人物もちょこちょこと顔を出すので、作品ごとの性格付けの違いを比べるのも楽しいかも。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.15:
(5pt)

感動ッッ!!

友人勧められて読んだのですが、本当に面白かったです!戦いのシーンは目に浮かんでくるようで背筋が粟立ちました。本当に寝る間も惜しんでも読みたいくらい素晴らしい本です☆個人的には、六郎と風魔一族がかっこよかったです!!
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.14:
(2pt)

アイデアは秀逸

高い評判の本なので読んでみましたが、正直がっかりしました。これほど、期待を裏切られるとは…。上巻の前半(関ヶ原前後)までは、当初のアイデアが生きてスリリングな展開なのですが、上巻の後半からにわかに失速します。失速の原因は、史実と作者の創った舞台裏の間を無理に整合させようとする我田引水力が衰えるからです。いわゆるパターン化が起こります。おそらく、作者は関ヶ原前後以外、周到な構想とアイデアを立てて書き始めたのではなく、行き当たりばったりで書き始めたのでしょう。読者は「どうせ忍者が何とかして秀忠が悔しがるのだろう」的な予定調和を楽しむことは出来ますが、意外性は全くありません。島左近のキャラや心理描写も明らかに無理があり、現実感がありません。アイデアの秀逸さと描きにくい徳川幕府草創期を扱ったということで、星二つで十分な作品でしょう。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.13:
(5pt)

影武者徳川家康

家康のクライマックスである関ヶ原から始まる物語。家康の突然の死去により「家康になった影武者」二郎三郎次男の苦悩、次男秀忠との確執をすばらしい描写で書いた傑作。作者が資料や文献をもとに、以前影武者説のある家康について解答を出した本書はページ数を感じさせずに最後まで一気に読ませる。隆慶一郎の代表作のひとつである本書は一生ものの書籍である事間違い無し!!
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.12:
(2pt)

引っかかるところが・・・

「家康は関ヶ原で死んでいた」とする説は、村岡素一郎が林羅山の「駿府政事録」の記述を基にして書いた「史疑徳川家康事蹟」(明治35年発行)によって有名であるが、この作品は心理描写に優れておりエンターテイメントとしては楽しめることであろう。 ただ、個人的には最初の場面が納得できない。明らかに司馬遼太郎の「関ヶ原」に似ており、これではまるで下手な感想文である。正直なところ、怒りさえおぼえた。 楽しむだけならお勧めしますがね。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.11:
(5pt)

隆氏の最高傑作!

隆慶一郎氏の作品の中でも、一夢庵風流記と同様、最高傑作の一つだと確信します。すでに私の中では徳川家康は1600年、関ヶ原にて死んでいます。隆氏の作品にてすばらしいところは、資料による裏付けがきちんとされており、普通ならば荒唐無稽なフィクションと感じられる設定も納得させられます。秀忠との攻防、本当の漢同士の熱い友情。特にエピローグは涙なしに見れません。隆氏が原作である北斗の拳(集英社)が好きな人ははまること間違いなしです。私は全ての作品を読みました。余りの短い創作期間を非常に残念に思います。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.10:
(5pt)

不眠症の方は読まれませぬよう。

これは歴史に隠された事実なのではないか、と思えるほど物語に説得力があり、また登場人物の皆がみなとても魅力的です。  歴史活劇を見ているように戦闘が行われ、謀略が繰り広げられます。活字を追いながら、頭の中に映像が現れます。字句を目で追うのがじれったくなるほどの活躍。  上中下巻と分量は多いですが、一気に読み切らせるだけの充実が味わえると思います。
影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)より
4101174164
No.9:
(5pt)

ここには人生の全てがある

隆氏の息子さんとは昔一緒に仕事をさせて頂いたことがある。お父様の小説の登場人物のように豪放磊落な人だった。「オヤジは好き放題生きてきましたからね……」という言葉を今でも私は忘れない。網野史学の成果を大胆に取り入れながら、日本史を大胆に捉え直す試みは前人未踏のものだ。そして、それがただの実験に終わらず、エンターテインメントとしても、純文学としても、燦然と光り輝いているところが素晴らしい。この小説には人生の全てが詰まっている。権力、金、オンナ、友情、愛、謀略、政治、経済。。。その全てを骨太のタッチで描ききった隆氏の筆力にはただただ敬服するしかない。時代小説数多あろうと、私の中でのベストワンは「影武者徳川家康」だ。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.8:
(5pt)

今まで出会った時代小説の中で文句無くNo1の作品です。

およそ小説というものを読むようになって25年位になりますが、ここまで惹きこまれた時代小説は後にも先にもありません。友人にすすめられるままに読んだこの作品がきっかけとなり、隆氏の全作品はもちろん、柴田、五味、藤沢作品などを読み漁り、時代小説の虜となっていきました。作中では、身震いするほど魅力的で人間味あふれる漢(おとこ)達とともに苦悩し、歓喜し、何度も涙しました。読了後の感動は暫くの後に、この偉大な作家はもうこの世にいないのだという寂寥感へと変わっていきました。全ての読書家、特に男性にお勧めいたします。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.7:
(5pt)

隆慶一郎ワールドの核

隆慶一郎ワールドの核となる大作です。おもしろさに時を忘れます。自分のお気に入りは島左近と甲斐の六郎。マジでかっこいいです。なおこの作品は、一夢庵風流記同様漫画化されましたが、未完に終わっています。続きを知りたがっていた人には、特にお勧めです。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.6:
(5pt)

隆慶一郎の描く世界の先駆け

いろいろな言われ方をされてはいるのであろうが、隆慶一郎という小説家が時代小説の巨人であることは間違いない。 司馬遼太郎の小説がいわゆる司馬史観を根源として持っていたとするのであれば、隆慶一郎の小説はいわば隆ワールドを形成していた。 本書はその先駆けとなったものだ。 史実をバックボーンとしながら、徳川家康が実は関が原で死んでいたという破天荒なプロットをその手腕でまとめあげている。 この小説を基とした隆ワールドがこれからさらに広がりを見せようというところで、(小説家としては)夭折されてしまった。本当に残念に思う。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)より
4101174156
No.5:
(3pt)

嵐の前の静けさ

史実をバックボーンにした物語の中で、この中巻はより創作性が強くエピソード的な展開が数多く進む感じがする。クライマックスを控えた嵐の前の静けさ、肩の力をちょっと抜いた作者のイマジネーションが現れた作品と思える。
影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)より
4101174164

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