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ベルリン・コンスピラシー
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ベルリン・コンスピラシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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昔読んだ手堅い作家のうちの一人だったので久しぶりにこの人のものを読んだのだが 1/3も行かない内にうんざり・・・一応最後までは読んだけど 悍ましいものを見てしまったな という感想 この手の話は有りそうで無さそう、無さそうで有りそうなプロットに如何に臨場感を持って読者を引きずり込むかの肉付けの妙が味わいどころの筈だと思ってたが、この本のメインテーマはドイツ人への憎しみの吐露にあるようだ。 ドイツ人は皆自分の父親や祖父のやった行いを知り驚愕し嫌悪と恥辱の念にかられ打ちひしがれてなくてはいけないようだ。 明るく前向きなドイツ人はきっと皆本当の過去を知らないに違いないという訳だ。 ドイツ人は皆祖先の犯した罪の現実から逃げてはいけないのだ。 この作者に言わせれば・・皆逃げているのだ。 ホロコーストで600万人死んだから敗戦国民となったドイツ人も今度はそれ位ユダヤ人によって殺されて当然な所だったわけだ。 恐らくそれがなされない限りこの作家の心は癒されることは無いようだ。 哀れというか・・ ユダヤ人というのも怨念をエネルギーに変えて精力的に活動出来る民族なのか・・ホロコーストを否定する程の関心も無いけどやはりそれなりの事は有るんだろうなと思ってしまった。 私見だけどこんなのが広く読まれたところで、ユダヤ人に対しての印象が悪くなるだけだと思う。 前に何冊か読んだときにはこんな傾向は特に感じなかったが、有ったとしてももっとオブラートに包んでいたのだろうか。 プロの小説家としてならそれが当然だと思うが、歳をとって歯止めが効かなく成ったのだろうか。 自分の祖父を復讐という名の下に非合法に殺害した犯人の孫の男に、その事実を知った上で女の方から男の部屋へ忍び込んで行く、スタイのいいドイツ人看護婦も主人公に欲情しているようだ。 ドイツ人にもこいうのを有り難がる進步的文化人なんてぇのがいるんだろうか? | ||||
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マイケル・バー=ゾーハーは初めてだが、一読して強い違和感がある。 ネオナチの首相が牛耳るドイツ?イラク戦争に飽き足らずイランにも戦争を仕掛けたいアメリカ? なんだか色眼鏡がきつすぎないか。 例えば、もし、韓国の作家が、安倍政権で右傾化する日本を舞台に、従軍慰安婦問題をモチーフに、 反日のバイアグラで書いた政治スリラーを読んだとしたら、こんな違和感を感じるに違いない。 ちなみにこの本、 原題は"Charged with murder"というらしいが、アマゾンアメリカで検索しても出てこない。 マイケル・バー=ゾーハーのウィキペディア英語版でも出てこない。 表紙をめくってみてみると、作家とのdirect arrangementで翻訳・出版した、とあるが、 もしかして、日本の読者のための書下ろし?まさか。 いかにもユダヤ人に都合のいい反独・反イラン観からして イスラエル国内市場だけを意識した作品ではないか。 本作品を読む限り、この作家は日本で過大評価されていると思う。 | ||||
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面白かった。 ロンドンにいたはずが、目を覚ますとベルリンにいて、62年前の殺人容疑で捕まってしまう。という、小説の出だし。 第二次大戦末期に、ユダヤ人のグループが行った”ナチス残党狩り”があったとは。 小説の回想場面で、映画『イングロリアス・バスターズ』を思い出してしまった。 秘密結社の陰謀めいていて、結構楽しめた。 | ||||
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原題は「Charged with Murder」(殺人罪で起訴)なんですが、訳書のタイトルは「ベルリン・コスピラシー」。“コンスピラシー(Conspiracy):共謀、陰謀、謀議”なる単語を知る若者は多くはないでしょう。私が知ったのは、ある素粒子理論での機構の説明にConspiracyが出て来た若きMC時代のときです。その単語の使い方の巧さに感心しました。訳者の「ベルリン・コンスピラシー」のタイトルとページをめくって原題「Charged with Murder」を見てしまうと、あぁ〜国際謀略ものの小説だな・・・と想像させますが、実は、訳者に一本取られたのです!何が?少なくとも一冊は購入されたのですから。原題より訳書のタイトル「ベルリン・コンスピラシー」のほうがベターでしょ。 本書は、いきなり、あまりにも不可解な状況から始まる・・・ロンドンのホテルで寝たはずなのに、翌朝、目が覚めとそこはベルリンのホテルであり、しかも、ドアが激しく叩かれ”開けろ、警察だ”と叫ぶ声がし・・・62年前の元ナチの将校を殺害した罪で逮捕されてしまうのである。 何が一体起きているのか、始まろうとしているのか・・・すべては謎に包まれ、これから先が読めない・・・ミステリー感イッパイですが・・・“コンスピラシー”が! あとは、実際にお読みになってください。 この新作は、巨匠の健在ぶりを体験させてくれます。傑作です。 VERY INTERESTING AND GOOD ENTETAINMENT! | ||||
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あまり文句をつけられません。翻訳者が上手いですね、とても流れよく読ませます。 作者を知ったのは、もう20年程前でしょうか、月刊プレイボーイ日本版が創刊された時に、新刊書の 紹介欄があり、ミステリー系を担当したのが内藤陳さんでそのコーナーが「読まずに死ねるか」でした。 著者マイケル・バー・ゾウファーは多分(他の書評を読んでないので)このコーナーで高い評価で取上げられたのが きっかけで、それから著書が続いて紹介されるようになったと記憶します。 「過去からの狙撃者」に始まり「エニグマ奇襲指令」「パンドラ抹殺文書」など必ずと言っていいほど陳さんに 取上げられ、私も手にしました。 彼の本は、私の感じでは単行本はあまり面白くありません。例えば「影の兄弟」や題を忘れた(「悪魔のスパイ」 だったか…)第二次大戦中の中東を舞台にした単行本などは、あまりお薦めではありません。(どうして文庫の ほうがいいのか?) この本は、ひねりはなく、スト−リー展開の中で背景が想像できますが、私にはそれが正統派の感じでもあり、 一気に読みました。水準にはあると思います。 | ||||
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内容が安直過ぎる感じがしてのめりこむことができませんでした。なんだかアメリカの人気ドラマシリーズを見ているような、あそこまで吹っ切れていないような、中途半端な印象でした。 | ||||
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ルドルフ・ブレイヴァマンはベルリンのホテルで目が覚めたところを、突然部屋に踏み込んできた地元警察によって逮捕されてしまう。嫌疑は62年前の終戦直後に犯した殺人事件であるという。しかし彼は昨夜、確かにロンドンのホテルに投宿したはず。なぜ自分はベルリンにいるのか…。 ユダヤ人虐殺の罪を償わせるために元SS将校たちを殺害していった<復讐者たち>といわれる実在グループに材をとった小説です。イスラエル人作家の作品だけに、大人のための重厚なミステリーに仕上がっています。 読み終えて感じるのは、ブレイヴァマン本人が気づかぬうちにロンドンからベルリンへと移送されたのが事実なのか、そして事実ならばそれはどのような手段によるものなのかといった謎解きそのものはこの小説の眼目ではないということ。 むしろ、62年も前の殺人が今になって突然表に出てきたその真の理由があまりにも現実味のある様子を見て、小説の外に現存するこの私たちの世界の闇の暗さを感じないではいられません。私は2001年9月11日の米国同時多発テロが、そして2004年3月11日に発生したスペインの列車爆破テロが、各国の政治をその後どう方向づけたかを思い返し、なにか薄ら寒いものを感じないではいられませんでした。おそらくこの小説を読み終えた読者であれば、この私の感想に共感してもらえるのではないでしょうか。 そして圧巻なのは、最終章でブレイヴァマンが下す苦く重たい決断です。 戦後60年以上が経過しても、あのような決断が世界を寄り良き方向へと導く唯一の手立てであると思わせられるほど、この社会に継続している病を見て、胸が引き絞られる思いがしました。*「一線を交える」(365頁)は「一戦を交える」の誤り。*「大統領はすっかりが目が覚め」(413頁)は「すっかり目が覚め」の誤り。 | ||||
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あるTV番組のブック・レビューで、この本を褒めていたから早速読んでみたが期待はずれだった。三分の一ほど読んだところで、アメリカ実業家ルドルフ・ブレイヴァマンを、拉致した黒幕が誰なのかが想像できてしまった。年季のはいったミステリー・フアンなら、多分私と同じ感想を持つたのではないだろうか。CIAが中米や南米、その他の新興国において、自国に都合よい政権を擁立するために何をしてきたかを考えると、読んでいてこんな事件も有りそうな話だと納得しそうになる。が、しかし戦後六十年以上過ぎた今、ブレイヴァマンの年齢などを考えると、かなり無理な設定としか思えない。それにしてもルドルフ・ブレヴァマンの最後の決断は、ストーリーの結末として、あまりにも唐突過ぎるのではないだろうか?和解した息子が身の危険を顧みず自分を助けてくれたことなどを考えたらなら、彼の決断がどうしても理解できない。結末は少し以外だったが、想像どうりのストーリー展開を、確認しながら楽しく読ませてもらった。 | ||||
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同じような謀略エスピオナージュ小説であるブライアン・フリーマントル(74歳)のチャーリー・マフィン(所属MI5)シリーズが 非常に複雑なプロットで、最後の最後まで、いったい誰が誰の為に謀略を仕掛けようとしているのか、 分からない仕組みになっているのに比して、このバー・ゾウハー(72歳)の作品は謀略の構図が非常に 分かり易く明快で、サァ〜と読み進めて、あっという間におしまいと言う感じ。 やはり巨匠と呼ばれるだけの事はあり、標準点以上の手堅い作品=それなりに面白い作品とは なっているのだが、山谷の少ない=凄い盛り上がり=手に汗握るサスペンスには欠ける作品、 という印象は拭えない。 ギデオンがロンドンに飛んだだけで、謎はドンドン解明されて行き、<ロンドンで寝たはずが、ベルリンで目覚める> この辺りのトリックも<やっぱりね。それしかないわな>という感じで、銀行職員のギデオンへの反応の件(くだり) を読んだだけで、”感”の良い人は事情が理解できるはず。 ニッキーの年齢を計算すると(ルドルフが82歳ゆえ)80歳を優に超えていると思うのだが、いまだに、こんなに組織に 深く関与している、なんて?? ありか?少し無理があるのでは... ”黒幕”に関しても、意外性は少ない。というか、最初の方で、この物語の最大の懸案事項については早々と 開示されており、この黒幕の関与は当然、となる。 陰謀には実は代替があり、これによって懸案事項は解決に向う事となるのだが、最大の功労者は結局 イスラエルと言う事か... 海外での評価を知りたいところなのだが、本書は米国・英国で発売されていないようなのだが、どうなんだろうか? イスラエルでのみ発売? この辺、著者後書きにも、解説にもないんだが... | ||||
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