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ベルリン・コンスピラシー
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ベルリン・コンスピラシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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面白かった。 ロンドンにいたはずが、目を覚ますとベルリンにいて、62年前の殺人容疑で捕まってしまう。という、小説の出だし。 第二次大戦末期に、ユダヤ人のグループが行った”ナチス残党狩り”があったとは。 小説の回想場面で、映画『イングロリアス・バスターズ』を思い出してしまった。 秘密結社の陰謀めいていて、結構楽しめた。 | ||||
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原題は「Charged with Murder」(殺人罪で起訴)なんですが、訳書のタイトルは「ベルリン・コスピラシー」。“コンスピラシー(Conspiracy):共謀、陰謀、謀議”なる単語を知る若者は多くはないでしょう。私が知ったのは、ある素粒子理論での機構の説明にConspiracyが出て来た若きMC時代のときです。その単語の使い方の巧さに感心しました。訳者の「ベルリン・コンスピラシー」のタイトルとページをめくって原題「Charged with Murder」を見てしまうと、あぁ〜国際謀略ものの小説だな・・・と想像させますが、実は、訳者に一本取られたのです!何が?少なくとも一冊は購入されたのですから。原題より訳書のタイトル「ベルリン・コンスピラシー」のほうがベターでしょ。 本書は、いきなり、あまりにも不可解な状況から始まる・・・ロンドンのホテルで寝たはずなのに、翌朝、目が覚めとそこはベルリンのホテルであり、しかも、ドアが激しく叩かれ”開けろ、警察だ”と叫ぶ声がし・・・62年前の元ナチの将校を殺害した罪で逮捕されてしまうのである。 何が一体起きているのか、始まろうとしているのか・・・すべては謎に包まれ、これから先が読めない・・・ミステリー感イッパイですが・・・“コンスピラシー”が! あとは、実際にお読みになってください。 この新作は、巨匠の健在ぶりを体験させてくれます。傑作です。 VERY INTERESTING AND GOOD ENTETAINMENT! | ||||
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あまり文句をつけられません。翻訳者が上手いですね、とても流れよく読ませます。 作者を知ったのは、もう20年程前でしょうか、月刊プレイボーイ日本版が創刊された時に、新刊書の 紹介欄があり、ミステリー系を担当したのが内藤陳さんでそのコーナーが「読まずに死ねるか」でした。 著者マイケル・バー・ゾウファーは多分(他の書評を読んでないので)このコーナーで高い評価で取上げられたのが きっかけで、それから著書が続いて紹介されるようになったと記憶します。 「過去からの狙撃者」に始まり「エニグマ奇襲指令」「パンドラ抹殺文書」など必ずと言っていいほど陳さんに 取上げられ、私も手にしました。 彼の本は、私の感じでは単行本はあまり面白くありません。例えば「影の兄弟」や題を忘れた(「悪魔のスパイ」 だったか…)第二次大戦中の中東を舞台にした単行本などは、あまりお薦めではありません。(どうして文庫の ほうがいいのか?) この本は、ひねりはなく、スト−リー展開の中で背景が想像できますが、私にはそれが正統派の感じでもあり、 一気に読みました。水準にはあると思います。 | ||||
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ルドルフ・ブレイヴァマンはベルリンのホテルで目が覚めたところを、突然部屋に踏み込んできた地元警察によって逮捕されてしまう。嫌疑は62年前の終戦直後に犯した殺人事件であるという。しかし彼は昨夜、確かにロンドンのホテルに投宿したはず。なぜ自分はベルリンにいるのか…。 ユダヤ人虐殺の罪を償わせるために元SS将校たちを殺害していった<復讐者たち>といわれる実在グループに材をとった小説です。イスラエル人作家の作品だけに、大人のための重厚なミステリーに仕上がっています。 読み終えて感じるのは、ブレイヴァマン本人が気づかぬうちにロンドンからベルリンへと移送されたのが事実なのか、そして事実ならばそれはどのような手段によるものなのかといった謎解きそのものはこの小説の眼目ではないということ。 むしろ、62年も前の殺人が今になって突然表に出てきたその真の理由があまりにも現実味のある様子を見て、小説の外に現存するこの私たちの世界の闇の暗さを感じないではいられません。私は2001年9月11日の米国同時多発テロが、そして2004年3月11日に発生したスペインの列車爆破テロが、各国の政治をその後どう方向づけたかを思い返し、なにか薄ら寒いものを感じないではいられませんでした。おそらくこの小説を読み終えた読者であれば、この私の感想に共感してもらえるのではないでしょうか。 そして圧巻なのは、最終章でブレイヴァマンが下す苦く重たい決断です。 戦後60年以上が経過しても、あのような決断が世界を寄り良き方向へと導く唯一の手立てであると思わせられるほど、この社会に継続している病を見て、胸が引き絞られる思いがしました。*「一線を交える」(365頁)は「一戦を交える」の誤り。*「大統領はすっかりが目が覚め」(413頁)は「すっかり目が覚め」の誤り。 | ||||
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