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折れた竜骨
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折れた竜骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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下巻では、呪われたデーン人との戦闘シーンが圧巻だった。 さまざまな能力をもった個性的なキャラクターたちが活躍し、このあたりはいかにもファンタジーっぽい。 そして謎解き。かなりよくできてはいるが、ちょっとあからさますぎるような気も……。若干の疑問や違和感も残る。 とはいえ、魅力のある物語で、一気に読み通してしまった。 続編に気を持たせるような終わり方だが、おそらく執筆されることはないのだろう。 | ||||
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最初、読みやすさとファンタジーさから、ラノベみたいだと感じたけれどとてもおもしろかった。 結末は最後の方に予想がついてしまったが、王道を進む感じがよかった。 それほど分厚い本ではなかったのでうまくまとまって終わるかどうか心配だったけれど、 肝となるストーリーはしっかり広げた風呂敷を畳んでくれていた。 呪われたデーン人がそんなに強くなかったり、チートがでてきたのはちょっと萎えたけど、おもしろかった。 ミステリーでなく、ファンタジーな印象。 | ||||
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2011年に単行本で読んだが、文庫化されて上下2分冊になったKindle版で購入。 語り手の領主の娘が東方の騎士に初めて会った時の騎士の観察と推理はホームズだね。 騎士がソロン島へ訪れた目的が変わってしまい、領主の娘と謎解きが始まる。 魔法体系が複数あって面白い。 上巻では聞き込み捜査と大きな密室を構成する領主の島への渡り方。 上下巻に分かれると切り替わりで読書スピード削がれるな。 | ||||
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さて、下巻は呪われたデーン人の襲撃と謎解きだ。 呪われたデーン人、いわゆるゾンビだけれども戦闘力半端なくすごいな。 襲撃を撃退した後は領主暗殺を実行した走狗探しの結末だけれども凄い結末だね。 影が薄いけれども呪われたデーン人の正体と何故呪われているのか、 ソロン島が襲撃される理由の謎解きも面白かった。 頼りない兄が新領主となり、時代的に女性の地位は低いので兄より聡明な妹の生活は この先大変だと思うな。 | ||||
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魔法ありだと、作者の決めた範囲で何でもありになるので、さじ加減が難しい。 魔法やら超能力やらの優劣を決める不思議バトル作品でも、いかに整合性のある世界を形成するかということについては同じような気がする。 その世界設定の巧みさと、物語にどう織り込んでいくかのさじ加減で、面白くもなるしつまらなくもなると思うのだけど、これはかなり上出来に面白かった。 ちゃんとそこで、人々が生きている空気があり、その空気の中で謎解きが行われていたので。 徒弟君と妹さん。 次回呼ばれたときには、もう少し魂が自由になっていることを祈る。 | ||||
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12世紀後半のブリテン島を舞台にした、“ファンタジー + ミステリー” の世界観を持つ作品です。 魔法や怪物が登場するファンタジーという通常の物理法則が通用しない世界ですが、何ができて何ができないかが丁寧に記述されており、謎を解くうえでの手がかりの出し方がフェアで、解法も論理的に説明されるので、きちんと “本格” しています。 ヨーロッパが舞台ということで抹香臭さが消された文章からも、作者の作り込みのほどがうかがえました。 歴史的なディテールもよく練られています。 9世紀におけるヴァイキングによるブリテン島侵攻。リチャード王(在位1189 - 99)の十字軍遠征や、キリスト教圏におけるアラブ観。リチャード王と王弟ジョンの権力闘争下における不穏な気配。本作の後のこととなる、ジョン王(在位1199 - 1216)の悪政と、その反動から生まれた、王の権力濫用を制限し諸侯の合意を尊重したマグナ・カルタを暗示する描写など…。 それらが本作の世界観にうまく生かされていました。 個人的に気になったのは三点です。 まず、現代社会とは異なる世界を描くさい、読者が感情移入しやすいように現代的な価値観や倫理観をある程度持ち込むのは当然なのですが、少し持ち込みすぎかなと感じました。次に、作中で使われる魔法が、トリックとその解明方法を提示するために考えられたというのがあまりにも露骨に伝わってきて、作為的で頭デッカチな印象を受けました。最後に、真犯人は誰かという箇所においてドンデン返しが狙われすぎていて、その後の種明かしの説明やそれに対する登場人物たちの心理描写が拙速なように思われました。 ただ、はじめの二点は本作の設定上仕方ないことですし、程度の問題なので人によっては気にされないと思いますが。 作者におなじみの、端正に綴られる心理描写、わかりやすくテンポよく展開する物語、きれいなハッピーエンドにはならずホロ苦さを残す結末は、本作でも健在。作者にはもう一度、“ファンタジー + ミステリー” に挑戦してほしいなと思いました。 | ||||
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ミステリーにファンタジーを合わせた物ですがトリック、捜査に使われる魔法や設定は全て本編で説明されフェアに作られています 謎解きの方針は探偵役がご丁寧に説明してくれたので難易度は低く感じました。逆に言えばフェアすぎる故簡単になった が、最後はうーんこれってアリ?という感じで犯人がわかります。ええ、犯人を間違えてしまいました 作者に一杯やられましたが、あと一歩まで推理ということで満足できました ファンタジー要素いらないと思う人でも手を出してみたらどうでしょうか。フェアです | ||||
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この頃『満願』という短編集が話題になっている。 と思っていたら、2015年版「このミステリーがすごい!」で1位になった。 米澤穂信というのは個人的には聞き慣れない名前だったが、 わかってみれば、既に相当の評価を確立した作家らしい。 『満願」もだから読みかけていて、なるほど読んでいても相当の実力はわかる。 まだまだこれから驚かさせることになりそうだ。 一方、作家その人が気になり、調べてみて本書があるとわかって、 別の意味で興味を持って先に読んでみた。 というのもこちらはまた普通のミステリーとはだいぶ趣が違うのだ。 あとがきのようなものを作者自身が書いているが、 ミステリーというだけでなく、ファンタジー、 さらに西洋の歴史の要素を合体させたのが持ち味らしい。 私はたまたまどれにも興味を持っているので、 結果的にいかにもぜいたくな読書になった。 歴史的な背景は、12世紀の英国、というか直接には北海の島が舞台である。 獅子心王リチャードやらジョン王の名前、十字軍という言葉も 時代情勢として遠い噂のように出てくる。 ヒロイン=語り手の父が領主を勤める島を襲い来る脅威、 また父の暗殺がメインプロットだが、 この時代、魔法というものがリアルに実在したものとして設定されていて、 そのファンタジー的要素とリアリズムが混じりあうのが面白い。 もっともマンガなどを含めて考えると、これはよくあるやり方で、 その辺に馴染んでいる読者にはとくに目新しいわけではあるまい。 むしろ特徴的なのは、通常リアリズムをベースにしている「謎解き」に、 リアルなものとしての魔法が混じりあうところ。 これはなかなか新鮮な感じがした。 前半は犯罪捜査に当たる部分で、丹念に事件をたどる。 アクションを求める読者はやや退屈かもしれないが、本格ミステリーと思えば十分楽しめる。 それぞれ癖のある人物たちが容疑者、というのはよくあることだろうが、 それがこの時代、この場所での設定であるために、さらに魔法などの要素も含むために いわば異文化の混じりあう複雑な状況なのが面白い。 けっこう長い物語だが、 やがて島を襲う「呪われたデーン人」たちとの攻防のアクション そしていかにも緻密に周到に組み立てられた圧巻の謎解きへと続く。 やはりミステリーとアクション、歴史ドラマの魅力が混合しているのである。 戦闘シーンとかになるとけっこう血なまぐさいが、 それでも妙に静かな落ち着きがあるのはこの作家の持ち味だろうか。 個人的には、波乱の物語なのに慌てずじっくり読める感じで、 それが不思議と気持ちがよかった。 登場する人物たちも、どこか不思議な個性があって楽しめた。 続編があってもいい終わり方だが、予定にはないらしい。 それぐらいで終わるほうがいいのだろうという気はする一方、 何となく未練を感じてしまうのも作品の魅力のせいだろうと思う。 日本推理作家協会賞受賞。 | ||||
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米澤さん好きなので購入しました。 ラノベ系ですが、すっごい面白かったです。 ラノベに抵抗ない方であればおすすめします。 | ||||
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北海に浮かぶ島の領主が殺された. 娘と魔術師は犯人探しに乗り出すが・・・. 剣と魔法の世界で犯人探しをテーマとしたミステリー. この種の作品は,条件設定が過度に説明的すぎると飽きてしまうが, 本作品はギリギリセーフといったところ. ファンタジーの世界観を取り入れつつ,論理的な謎解きになっているし, この結末はファンタジーでなければ成立しない. 必然性のない舞台設定は読み手に余計な負荷をかけるだけだが, この作品ではミステリーの条件を満たしつつ, ファンタジーとしても楽しめる仕上がりになっている. この世界観を受け入れるかどうかで好き嫌いはあると思うが, ちょっと変わったミステリーを読みたい方にお薦め. | ||||
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米澤先生の作品大好きです。 やった〜新しいのが出た!と大喜びで手にしたのは良かったのですが。 魔術、剣、呪い・・・暗殺騎士? ???これはさすがに自分には無理かもと諦めかけました。 ファンタジーとか凄く苦手で全く興味が持てないし、普通の小説でも登場人物が特殊能力を 持っているとかの設定だと一気に読む気が失せるタイプなので。 あの理詰めな感じの米澤作品が大好きなのに。 でも思い切って読み始めたらそんな杞憂はどこへやら。 はじめのほうこそ少し馴染むのに時間がかかりましたが上下巻一気に読み終えました。 本当に期待を裏切らないロジック・ファンタジー・ミステリー! ニコラに再び会える日が待ち遠しいです。 | ||||
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ハイファンタジー+ミステリという、異色の小説 ファンタジーは言うまでもないが、魔法があり、人間でないモノ等、現実世界ではない世界観で構築される。そんな、あやふやな世界観と、合理性の塊のミステリが、本来は同居するはずないのだが、この小説「折れた竜骨」では、何を間違ったか、それを強引に混ぜあわせてしまったのである。 そんなアホな小説があるものかと、私自身も思ったが、そういえば、超能力者の世界でミステリやっている「スペック」とかいうドラマもあったぞと、ふと思ったり、そもそも麻酔薬で眠らせておっちゃんが語っているかのように見せかける探偵というのは、ばれないことを含めて、そもそもファンタジーではないのか、と思ったりなどして、こういうのもありかもしれない、と考え直した。 だが、果たして、架空の世界観でも、殺人事件の犯人を論理的な推理によって導くことは可能なのであろうか?そういう、アっと驚く試みが、この小説では繰り広げられる。騙されたと思って、ぜひ読んでみると良い。ありえない世界に連れて行ってもらえることは確かだ。 この小説を読み始めると、ファンタジーを読んでいる錯覚に陥る。あるいはミステリを読んでいるのか?と非常に混乱する。それはどちらも正解なのだ。当然のごとく。どちらの方面にも、決して劣っている作品ではない。ミステリ書きの人なので、ミステリ部分は当然良いとしても、ファンタジー部分も決して妥協していない骨太な世界観を作り上げていて、読み応えがあるのだ。ふむ。さすがと言わざるをえない。 更にいうと、ファンタジーとミステリが別個にあるわけではなく、絶妙に融合しているのだ。ファンタジーならではのミステリートリックというか、この世界観だからこそ、出来うることがあって、ものすごいよく出来た作品だ。 ミステリとは、どんな世界観でも、どんな突拍子もない設定であったとしても、描くことが出来る。 それを証明した小説である。ミステリは、実に奥が深い。 | ||||
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ファンタジーとミステリーの融合など可能なのかと疑問だったがいい意味で期待を裏切られた。 まず、世界観による特殊設定を生かして、よく練られたロジックによるクイーンばりの解決がなされており 推理小説としてのみたときに十分満足のいくものだった。 そして、世界と登場人物の描写が非常に美しかった。 基本やっていることは、ひたすら探偵役の尋問、証拠集めなのだが、 無駄なエピソードがない中でヨーロッパ中世に生きる人々を活き活きと過不足なく描き出している。 推理小説の中でこれだけのファンタジー世界を描ききる作者の筆力に敬意を表したい。 ただし一点だけ難癖をつけるなら、メイントリックは先行作品に既にあるものなのだから もう少し予測させにくくするべきであり、作品中盤にある会話中のヒントが 前後の話題とあまり脈絡があるとは言えず分かりやすかったかもしれない。 | ||||
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推理小説としては夢とロマンがあり物語に引き込まれました。下巻まで読むと、最後の謎解きでちょっとしたどんでん返しがあって「そうだったの?」って感じになります。読後感もすっきりしてて、主人公を応援したい気持ちが高まった所で終わります。お薦めです。 | ||||
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推理小説としては夢とロマンがあり物語に引き込まれました。最後の謎解きも論理的で分り易く、しかもちょっとしたどんでん返しもあって良かったです。読後感もすっきりしてて、主人公を応援したい気持ちが高まった所で終わります。お薦めです。 | ||||
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まず中世ヨーロッパの世界観が、そこらの資料調査ゼロのゲームッぽいラノベもんと 一線を画して本格的なところが気にいった。 雰囲気がでている。 これってかなり難しいと思う。普通、こういう雰囲気はでない。 魔術といいつつ、その扱いが魔法陣を描いたり、光の矢を放ったりするものでなく、 よい意味でマニアックなところが気にいった。 不死の女騎士はめちゃくちゃかっこ良かったし、 主人公は好感がもてる上に、きちんと中世っぽい思考をしていて凝っていたし、 巨人はまあ、詰め込みすぎな気もしたが、絵的に華を添えたし、 ニコラとファルクの関係もよかった。 ラストあたりで、きちんと収束するんだか不安だった謎がどんどん開示されるのも良かったし、 まあ犯人はベタではあるが、ニコラとの「暗黙の上での生死の受け渡し」は震えるほど良かった。 まあ、あまり作家名はだしたくないが、ファンタジーミステリー両方において、この種の世界観を量産している作家のものよりも、 遥かに高品質で、練られていると思った。また「ボトルネック」や「氷菓」や「儚い羊」その他著者の作品に比べても、 完成度、読みごたえはトップクラスなんじゃないかと思ったり。 中盤、冗長と感じるところもあったし、 孤島のホテルの殺人事件七人のなかに犯人がいる、ひとりひとり検証していくぞみたいな、王道筋運びにするのは、 せっかくのバトルっぽい舞台設定がもったいないんじゃ? と思ったし、 暗殺騎士ってのは、誰かの依頼で領主を殺したわけで、じゃあ、誰が暗殺騎士に領主の暗殺を依頼したの? デーン人? デーン人妖怪そのものだったけどそんな人間みたいなことするの? と思ったし、 エンマと塔の囚人の関係もよくわからなかった。、 主であるエンマの元に戻るってんなら、何十年も牢にいないで、無罪放免されてエンマを探しにいけばいいんじゃないの? と思ったり。 呪われたデーン人が、ゾンビ的な怪物なのに対し、エンマや囚人はきちんとコミュニケーションができる「人間」であるのも 少し違和感があった。 デーン人頭が働いて、人間コミュニケーションできるなら、きちんと作戦たててくれば十人ぐらいでソロン獲れるんじゃ と思ったし。 っていうかうまくやれば巨人使いと、透明蜀台だけでソロン獲れるよね。 そんなヤベー魔術がゴロゴロ転がっている世界でいいのか。 作中ラスボスの扱いであったはずの、仇である暗殺騎士だって、もう死んでいていないかもね、 とニコラの憶測台詞だけで処理しちゃうのも、どうなの、と思った。 でもそれら疑問部分は、無理に処理しようとすれば更に冗長にご都合主義を連発せねば ならないのは明らかで、少なくとも、突っ込みいれておかしくならないファンタジーなんて存在しないので、 これでいいんだと思いました。 傑作! | ||||
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ファンタジーでミステリー! とても読みやすくて、すらすらすら~と読破! | ||||
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米澤氏の作品を初めて読みました。 最初は登場人物と歴史的背景等を説明しながらのストーリー展開、多少もたつき感はあります。 後半に入るにつれスピード感も増して読みごたえあり。 領主が何者かに殺害され、その調査に当たったのが東方から来た謎の騎士。 北欧の島の歴史と魔術と謎を上手く取り入れた作品です。 解説にもありましたが珍しい設定の作品です。 | ||||
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