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リヴィエラを撃て



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リヴィエラを撃ての評価: 4.26/5点 レビュー 42件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(4pt)

濃厚な作品♪

国際国家、組織などのいろいろな思惑が交錯し渦巻く中、さまざまな人間の血が流れる。コードネーム 《リヴィエラ》 の謎を抱えたまま、物語は突っ走る。複雑な社会背景と人間関係が、緻密な文章で組み立てられていく。「腰をすえてしっかり読まなければ、その複雑な関係が頭の中で混乱してしまう。」そう思いながら読んだ。国家や組織に翻弄される人間の愚かさ、無力さ、悲しさ、そういうものが見事に描かれた、読みごたえのある1冊だった。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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No.13:
(5pt)

まさに大作!!

ものすごいです・・・。本当に!まさに大作というにふさわしい。ミステリというかエスピオナージュです。情報戦。何が面白いかというとやっぱり、手に汗握る情報戦。錯綜する情報、ドカンドカンと起こる事件、意味の分からないメッセージ、ささいなエピソード、これでもかってほど敷き詰められています。それらの全てがクライマックスに向けて収束されていく様子はまるで砂時計の砂が中心からスーっと落ちていくよう。お見事!としか言いようがない一冊です。こういうことができるから、この方は“女王”と呼ばれるんでしょうね!!
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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No.12:
(4pt)

寒き地で幼い手を握りしめ

『李歐』までの高村薫さんの大きな作品には、私にとり不思議なパターンがあります。主要人物のうち男たちは、愛情の対象となる男の手を握っている間は死なず、その手を離した途端に懐かしさの海に自ら突っ伏し溺れるように死んでいきます。一方で女たちは愛する男の手が握れると彼を助けるために死なねばならず、彼に愛を拒絶された女だけが生き残れます。愛情に包まれて生きのびられた女はただ『レディ・ジョーカー』の障害児・レディだけ、というのは大変象徴的です。
 この背景にあるのは、高村さんが幼い弟を病気で失った哀しみの大きさかと憶測されます。その哀惜は家族全体にとっても余りに深く、なぜこの小さい弟(=男)が死なねばならず、この私(=女)が生きのびるのか、という思いに固まっていったのではとも。
 『リヴィエラを撃て』は、謎解きとしてのロジックが終わり近くで破綻しているように私には思えますが、多くの死を超えた主人公の一人が最後に、理不尽な社会を拒絶した寒い地で幼い男の子の手を握って生きていこうとする姿は、作者の何よりもの願いのようで、読み返すたび心を強く揺さぶられます。
リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫より
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No.11:
(5pt)

恋人たちの物語

高村作品を読むときは時間のかかる私ですが、本書は一気に読みました。
テンポ良くストーリーが進みます。
場面がコロコロと変わり多くの登場人物が入れ替わり立ち代り登場
するので読んでいて、しんどくなることがありません。
緊迫したエスピオナージとしてハラハラします。
同時に恋人たちの物語でもあります。
愛する人への深い思いにちょっと涙ぐんでしまいました。
読み終わって、ものすごい無気力に襲われた後、この小説がとても
愛しく感じられました。
さすが女王高村薫です!
リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫より
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No.10:
(5pt)

緻密な構成のストーリーと、暗い情念を抱える男たちの物語

暗い情念を抱える男たちというのは、高村薫の作品に共通的に登場する人物像だが、本作はそうした男たちが幾人も登場する。イギリスと日本を舞台に「リヴィエラ」と呼ばれたエージェントを巡る国際謀略のストーリー。92年1月、雪が降る夜、雪を見ながら死に行く男の独白シーンに物語は始まる。都内それぞれの場所で謀殺された外国人の男女。事件に関わる警視庁外事課の刑事。だが、捜査は上から圧力で中止させられる・・・。84年、舞台はイギリス。IRAの若いテロリスト、ジャック・モーガンの物語が語られる。恋人リーアン、彼に関わるCIAのエージェント、暗躍するイギリスの情報機関<MI5>、<MI6>、スコットランドヤード、CIA、組織間の対立、情報の隠匿・・・。それぞれに情念を抱える男たち。仕事に対する義務、気概、生き方、息詰まる人間関係、組織の論理と個人。暗く重苦しい雰囲気に懊悩しながらも、逃げない男たち・・・。女性の登場人物は少ないが、その分、キラリした印象を残す。海外を主舞台に緻密で重厚なストーリーに圧倒される(これが日本人による作品か、という驚き)。運命に抗いながらも逍遥として受け入れる男たち・女たちの生き様が印象的。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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No.9:
(5pt)

かっこいい

何回も読みました。ハードで、切なくて、とても大好きな作品です。IRA、CIA、MI5、MI6など、普段の生活では絶対に関わることができない話なので、すごくのめり込みました。現代と過去を交互に描くのも巧いと感じます。ただ、人によってかなり好き嫌いが別れる作品だと思います。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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No.8:
(4pt)

みごとな作品です

この本は、一気に読み進んでほしいです。小説の中の世界があまりに大きすぎて、一息ついたが最後、最初から読まなければならなくなる可能性が大です。登場人物にカタカナの名前も多く出てきます。時間のない人のために、シドニー・シェルダンの本みたく登場人物関係図があるとよかったのですが…。これが残念なところ。でも小説の内容は、推理小説としてすばらしいだけでなく恋愛もたくみに描かれており読む人を魅了するものとなるでしょう。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

「国益」と「正義」に押しつぶされる人間の姿。

 かつて高村薫のことを「女流作家と言う肩書きを消滅させた作家」と評した人物がいたというのを聞いたことがありますが、そのことを実感させられる作品です。非常にハードな内容を、これまたハードな文体で抉るように描き出していきます。これはスパイを題材としていますが、ミステリではありません。むしろ、「国家」というものに踊らされる人間が、いかに「人間」たり得るかを主題としているのです。 イギリス、アメリカ、中国、そして日本の諜報機関、警察機関などが入り乱れ、奪い合うある情報と、それに翻弄されるテロリスト、刑事、諜報部員。彼らは組織、国家の歯車として動くことだけを期待され、用無しとなるや抹殺されていく運命にあります。しかしそのような状況の中で、彼らがいかに自分㡊??意志というものを発露するか苦悩し続ける姿が描かれます。たとえ彼ら自身が、それを感傷に過ぎないと分かっていても。 各々の立場が課してくる「国益」と「正義」に、彼らがいかにして立ち向かうか。そしてそれに押しつぶされながらいかに生きるか。ここに描かれているのは実に現代的なテーマです。重いテーマでありながら、息もつかせぬスピード感と、重厚なストーリーで一気に最後まで読ませてしまう作者の力量はやはり並の作家ではありません。久々に時間を忘れさせられた小説でした。
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No.6:
(5pt)

読みごたえ十二分

IRA、CIA、MI5、MI6、日本、中国が複雑に絡む諜報モノ。地域と年代を股に掛け、人と組織とが複雑に絡み合う。ちょっと油断すると分からなくなるので、覚悟の上で読み始めるのが良いと思います。私も女性が書いた諜報モノということで、偏見100%でかなりナメてかかって読み始めましたが、少し読み進んでは確認のために戻ったりして、ページ数の割には読み終わるのに時間が掛かりました。よくよく見ると推理作家協会賞と冒険小説協会大賞をダブル受賞した大作だそう。そしてこの作品で私は、今更ながら高村薫にハマりました。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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No.5:
(5pt)

それでも星5つ

物語の一人称が順に変わるので、それぞれの登場人物に思い入れと愛着が生まれるんだけど、
それらをアッサリと切り捨てるように色々な人が死ぬ悲しい展開。そしてラストのリヴィエラ
の告白では、何とも言えない無力感に襲われた。
誰が敵で誰が味方なのか分からない緊張感、細かな情景描写、深い人物描写、単純な出来事と複雑
な背景、空しさと悲しみの連続、そんな話です。
胸がスカっとするようなスパイ物が好きな人には「期待外れ」かも知れません。
リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫より
4101347158
No.4:
(5pt)

清冽なる男達の生き様に感涙。

 長い話である。物語の設定は、23年にも及ぶ。気を引き締めて挑まないと、途中で挫折してしまうかもしれない。内容は、アメリカ、イギリス、中国、そして日本間の国際諜報戦と、北アイルランドのテロ組織を絡めたものを背景とした、そこで戦う男達の清冽なる生き様を描いた物語である。男達は白髪の東洋人、「リヴィエラ」の姿を追い求めて、命を賭して戦う。そして、多くの者たちが志半ばで果てていくが、その遺志は次の男たちへと引き継がれ、最後に謎は解き明かされる。 清廉なる小説だと思う。多くの男達が残虐なる手口によって命を落とすが、そこには悲哀こそあれ不快感はない。それは男達の、正義への純粋なまでのひたむきさによるものかもしれない。
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No.3:
(5pt)

テロリストの矛盾よりひどい矛盾とは何か?

国際諜報戦という大きな舞台を、章によって主たる語り部を変えながら、ストーリー全体を様々な人の視点で描いています。これは大変な力作だと思います。「テロリストの矛盾よりも外の世界の矛盾の方がひどい」というのは名言だと思います。そして、下巻でこの言葉の意味が見事に描かれていました。
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No.2:
(5pt)

テロリストの矛盾よりひどい矛盾の正体とは?

いよいよ舞台は日本へ。
世界中が必死で隠そうとする真実の正体が暴かれそうで、なかなかそうは行かないことに、もどかしさを感じました。
そして、「テロリストの矛盾よりも外の世界の矛盾の方がひどい」という上巻の言葉を証明する事実が次々と現れます。
中でも、クライマックスの直前には、思わず目を細めたくなる嫌悪感に苛まれました。
秘密を知った者への仕打ち! これはレディジョーカーの時も同じでした。
ただし、本書では最後の最後に安らぎが訪れたと感じています。
重々しいストーリーですが、著者ならではの人間描写や会話の巧みさがあり、読み応え十分の本でした。
リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫より
4101347158
No.1:
(4pt)

作品の色

つい最近「アンジェラの灰」という映画を見た。上映中ずっと雨が降っているイメージのある、青い灰のかかった色のイギリスが出てくる。この小説とイメージが似ている気がする。この小説の舞台のアルスターでは無かった。そしてこの小説で雨の降る場面は少ない。けれどもこの小説の色は青い灰色だ。IRAのテロリストの詳細な記述から物語が動き出し、MI6、MI5等、「007」シリーズとは全然違うイギリス情報部の姿が描かれる。まるでサラリーマンが黙々と仕事をこなすように、諜報活動を続け、人を殺す人たち。けれども彼らには彼らの矜持があるらしい。正義感といってもいいのかもしれない。「リヴィエラ」という一人の日本人スパイを巡って、彼らの正義感(?)がぶつかり合っているみたいである。それがどこまで行くのか。この色は変わらないように思えるのだが。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
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