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再会
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再会の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
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最近は変わった表現や難解なトリックを使うことが美徳であるかのごとき様子も見受けられますが、この「再会」に関しては、読みやすいミステリだと評価できると思います。 同級生4人が現在の事件と23年前の事件に関係しているという、ややサスペンスにありがちな題材ではありますが、4人の現在の状況と性格的な特徴が明解であるせいか、読み進む上で「あれ?この人誰だっけ?」「これって誰のことだっけ?」などと前のページを見返したりする必要がありません。 23年前の事件については、多少の間、小出しに引っ張ったけれど、ちょうど良い頃合で一旦は明らかにする、というように、読者を余りイライラさせずにいたと思います。 気になる箇所もありました。同級生4人の中のひとりの心理描写が途中で変化したところがあって、マズイかな、とは思いました。独り言として心理描写している部分で、同じ行為に対して、例えば、「誰がやったんだろう?」と言っていたのに、途中で「自分がやったのだ。」になっていたら、「ん?」となりますよね。そんな気になる箇所はありました。 ま、そんなところも全体に大きく影響を与えることなく、読みやすい文章で書かれているミステリです。 県警捜査一課の南良(なら)刑事が、しつこくこだわって真実を明らかにしていくのですが、嫌味がなく、優秀である分、気持ちよく読めました。(横関さんは変わった苗字が好きなのかしら?) 終盤、万希子・正樹親子と博美が偶然行動をともにするところについては、内田康夫先生も「ご都合主義の典型」と辛口評価されていますが、私としては、むしろ救われた気がしました。万希子親子のことが心配でしたが、ほとんどセリフのないままフェードアウトした博美のことはとっても気になっていましたので、ホッとする偶然に感謝感謝でした。 ありえないヒーローとして科学者を持ってきたり、難解な分野のトリックを使っていたり、残虐なことを誇示したりするミステリよりも、日常の中に想像できるミステリであるところが、この「再会」の読みやすさだと、私は思いました。 | ||||
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最近は変わった表現や難解なトリックを使うことが美徳であるかのごとき様子も見受けられますが、この「再会」に関しては、読みやすいミステリだと評価できると思います。 同級生4人が現在の事件と23年前の事件に関係しているという、ややサスペンスにありがちな題材ではありますが、4人の現在の状況と性格的な特徴が明解であるせいか、読み進む上で「あれ?この人誰だっけ?」「これって誰のことだっけ?」などと前のページを見返したりする必要がありません。 23年前の事件については、多少の間、小出しに引っ張ったけれど、ちょうど良い頃合で一旦は明らかにする、というように、読者を余りイライラさせずにいたと思います。 気になる箇所もありました。同級生4人の中のひとりの心理描写が途中で変化したところがあって、マズイかな、とは思いました。独り言として心理描写している部分で、同じ行為に対して、例えば、「誰がやったんだろう?」と言っていたのに、途中で「自分がやったのだ。」になっていたら、「ん?」となりますよね。そんな気になる箇所はありました。 ま、そんなところも全体に大きく影響を与えることなく、読みやすい文章で書かれているミステリです。 県警捜査一課の南良(なら)刑事が、しつこくこだわって真実を明らかにしていくのですが、嫌味がなく、優秀である分、気持ちよく読めました。(横関さんは変わった苗字が好きなのかしら?) 終盤、万希子・正樹親子と博美が偶然行動をともにするところについては、内田康夫先生も「ご都合主義の典型」と辛口評価されていますが、私としては、むしろ救われた気がしました。万希子親子のことが心配でしたが、ほとんどセリフのないままフェードアウトした博美のことはとっても気になっていましたので、ホッとする偶然に感謝感謝でした。 ありえないヒーローとして科学者を持ってきたり、難解な分野のトリックを使っていたり、残虐なことを誇示したりするミステリよりも、日常の中に想像できるミステリであるところが、この「再会」の読みやすさだと、私は思いました。 | ||||
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賞を取っててもこの程度なんだなぁと思った。 読みやすいし、展開も早いし、何といっても今流行りのビジュアル的な表現がうまい。 でもそれだけ。 「告白」みたいな強さやトリッキーさもなければ、「チーム・バチスタ」のような新しい分野への意欲もない。(「チーム・バチスタ」シリーズは著者のAi絡みの政治的な意図が強いのでまぁちょっと違うかもしれませんが) 強いて挙げれば、2時間サスペンスか、「相棒」「科捜研の女」的なドラマへの展開を前提にした、ノベライズのようにしか思えない。あるいは、「いかに面白い作品か」ではなく、「いかに賞を取るか」の匂いがムンムン漂ってくるような感じ。 (恩田陸の書評は、強烈な皮肉としか読めなかった。もしくは逆説的な叱咤?) ちょっと損した気分。 | ||||
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第56回江戸川乱歩賞受賞作。公務員の傍ら8年連続で応募し続け本作での受賞。物語は小学校時代を共に過ごした万季子、圭介、淳一、直人の4人が成人しそれぞれの世界で暮らしていたある日、万季子にかかってきた1本の電話から新たな殺人事件と未解決のまま時効を迎えていた23年前の強盗殺人事件の真相へと繋がっていく。警官だった圭介の父がこの事件で殉職し、その第一発見者となった4人は小学校卒業前に校庭に圭介の父の遺体の傍に落ちていた拳銃を入れたタイムカプセルを埋めていた。圭介の腹違いの兄、秀之の殺害に使われた銃が紛失したままになっていた圭介の父の制式拳銃とライフルマークが一致したとの報告に刑事となっていた淳一は慌てる。あの銃が使われた? なぜ?4人は急ぎタイムカプセルを掘り起こすことに。久々の再会だった。しかし、そこには当然銃は無く、しかも近々に掘り起こした形跡もなかった。誰が、いつ?そんな折、県警から南良という刑事が派遣され独自の捜査を進めていきやがて秀之殺害の真犯人に辿り着く。南良はこの銃の残弾数から23年前の事件の真実と主犯格を突き止め追い込んでいく。南良もまた23年前運命を変えられた一人だった・・・。 | ||||
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賞を取っててもこの程度なんだなぁと思った。 読みやすいし、展開も早いし、何といっても今流行りのビジュアル的な表現がうまい。 でもそれだけ。 「告白」みたいな強さやトリッキーさもなければ、「チーム・バチスタ」のような新しい分野への意欲もない。(「チーム・バチスタ」シリーズは著者のAi絡みの政治的な意図が強いのでまぁちょっと違うかもしれませんが) 強いて挙げれば、2時間サスペンスか、「相棒」「科捜研の女」的なドラマへの展開を前提にした、ノベライズのようにしか思えない。あるいは、「いかに面白い作品か」ではなく、「いかに賞を取るか」の匂いがムンムン漂ってくるような感じ。 (恩田陸の書評は、強烈な皮肉としか読めなかった。もしくは逆説的な叱咤?) ちょっと損した気分。 | ||||
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物語の舞台は横浜北部の街。小学校時代の幼なじみが20数年の時を経て、とある事件をきっかけに再会を果たす。その運命と偶然の出会いが織りなす、推理小説です。 数ページ読んで思ったのですが、時間軸と場面展開が非常にユニーク。小説は読み進めるにつれて、物語の枠組みとプロットが見えてくるのですが、この小説はその流れが非常に丁寧に作られており、正直どこかで読み止めることが出来ないような創りになっています。あ、でも、推理小説なんだから、徐々に明らかになっていくってのは当然なのか。 あと、1ページ目から最終ページまでの時間軸が、過去にさかのぼることはありますが、今起きている話しの流れでは2週間程度の話しだというのも、ポイントなのかもしれません。や、終盤にちょっと進むだけで、物語の中心は数日間の話しなんだよね。 また、この話しの主要登場人物4人が自分と同じ35歳だったというのも、読み込んでしまった理由なのかな。そして、女性1人と男性3人という組み合わせの妙が光っていると思います。なにが、どう光っているのかは、是非とも手にとって読んで頂きたいと思います。 正直、ちょっと偶然が重なりすぎなんじゃないかと思う展開だと思いましたが、それは偶然じゃなくて必然だということが終盤に向けてどんどん解き明かされます。 そして、物語の最後、事実だけを考えると辛い結末のようにも思えますが、4人が再会したことによって新たに生まれた時の歩みが、明るいであろう将来展望につながります。そして、読み終わった後に読み始めた瞬間から多い続けられた想いがすっきりする、ちょっと今までにない感覚を覚えました。 私は、年に2回ほど、ハードカバーの小説を買います。選ぶジャンルはSFかファンタジーで、推理小説は大人になってからは初めてなのかも。『再会』はそんな、私でもとても満足できる作品でした。普段小説を読まない人にも、オススメしたい一冊です。 | ||||
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物語の舞台は横浜北部の街。小学校時代の幼なじみが20数年の時を経て、とある事件をきっかけに再会を果たす。その運命と偶然の出会いが織りなす、推理小説です。 数ページ読んで思ったのですが、時間軸と場面展開が非常にユニーク。小説は読み進めるにつれて、物語の枠組みとプロットが見えてくるのですが、この小説はその流れが非常に丁寧に作られており、正直どこかで読み止めることが出来ないような創りになっています。あ、でも、推理小説なんだから、徐々に明らかになっていくってのは当然なのか。 あと、1ページ目から最終ページまでの時間軸が、過去にさかのぼることはありますが、今起きている話しの流れでは2週間程度の話しだというのも、ポイントなのかもしれません。や、終盤にちょっと進むだけで、物語の中心は数日間の話しなんだよね。 また、この話しの主要登場人物4人が自分と同じ35歳だったというのも、読み込んでしまった理由なのかな。そして、女性1人と男性3人という組み合わせの妙が光っていると思います。なにが、どう光っているのかは、是非とも手にとって読んで頂きたいと思います。 正直、ちょっと偶然が重なりすぎなんじゃないかと思う展開だと思いましたが、それは偶然じゃなくて必然だということが終盤に向けてどんどん解き明かされます。 そして、物語の最後、事実だけを考えると辛い結末のようにも思えますが、4人が再会したことによって新たに生まれた時の歩みが、明るいであろう将来展望につながります。そして、読み終わった後に読み始めた瞬間から多い続けられた想いがすっきりする、ちょっと今までにない感覚を覚えました。 私は、年に2回ほど、ハードカバーの小説を買います。選ぶジャンルはSFかファンタジーで、推理小説は大人になってからは初めてなのかも。『再会』はそんな、私でもとても満足できる作品でした。普段小説を読まない人にも、オススメしたい一冊です。 | ||||
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第56回江戸川乱歩賞受賞作! とはいえ、期待していなかった。導入もありがちなパターンで始まる。 しかしそこからどんどんどんどん奥行きが広がっていく。しかし東野圭吾さんのようなうまさはない。 しかししかし東野さんが膨らんで、急速にラストがしぼんで行くのに対し、本書は膨らみながらも、要所要所を整理し、まとめて、しっかりと読み手を先に誘導している部分が絶妙である。なかなかうまい! トータルでは東野氏に及ばないと思うのだが、それでも読ませ方がピカイチである。ラストはおまけのようなサービスもつけられていて快作に仕上がってしまった。 心地よいミステリーの秀作である。是非お勧めしたい! | ||||
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プロフィールによれば、著者は8年連続で権威ある江戸川乱歩賞に作品を応募し続け、本作品「再会」(元表題は「再会のタイムカプセル」)にて、ついにその栄冠を勝ち取った気鋭の新人作家である。 授賞式は今月9日なので、翌日の朝刊にその記事が掲載されるかもしれない。冒頭の「受賞のことば」にもあるように、8年連続で応募するということ自体に感銘をうけた。素人目からみてもなかなかできることではない。イチローのようにはいかない。選考委員の一人である天童荒太氏の選評と同様の感想をもつ読者は多いだろう。著者は「(今後については)不安がある」ともいう。だが、これまでの執筆年月の積み重ねは想像以上のトレーニングになったに違いない。読者の一人して、これからの著者の創作活動に期待したい。 さて本書「再会」の巻末には選考委員諸氏の選評が掲載され、自分の読後感と(プロの)作家とのそれを比較することができる。あらためて「小説の読み方」について勉強になる寸評である。「再会」へと表題を変更したことは正解だったとおもう。単に「コンパクトになる」だけではない。もちろんタイムカプセルが重要な存在となってストーリーは進展するが、あくまでもタイムカプセルは「再会」を果たすためのきっかけであり、内容がそこに集約されるわけではない。わたしは結局のところ「何に再会したのか」という点が気になった。同級生の「再会」というありきたりなものでない、もっと大きな意味がその言葉に託されているのではないか。 選評にあるように、題材は聞き慣れたものばかりでたしかに新鮮味は乏しいが、退屈させずに一定の高揚感を保ちながら読ませる内容にうまく設計されている。そこに著者の実力の片鱗を感じた。23年前の事件との繋がりを絶えず念頭に置きながら読んでいけることも退屈さを緩和させる。刑事にはみえない刑事が事件にこだわった理由、最後の締め方には好感をもった。一読推奨。 | ||||
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プロフィールによれば、著者は8年連続で権威ある江戸川乱歩賞に作品を応募し続け、本作品「再会」(元表題は「再会のタイムカプセル」)にて、ついにその栄冠を勝ち取った気鋭の新人作家である。 授賞式は今月9日なので、翌日の朝刊にその記事が掲載されるかもしれない。冒頭の「受賞のことば」にもあるように、8年連続で応募するということ自体に感銘をうけた。素人目からみてもなかなかできることではない。イチローのようにはいかない。選考委員の一人である天童荒太氏の選評と同様の感想をもつ読者は多いだろう。著者は「(今後については)不安がある」ともいう。だが、これまでの執筆年月の積み重ねは想像以上のトレーニングになったに違いない。読者の一人して、これからの著者の創作活動に期待したい。 さて本書「再会」の巻末には選考委員諸氏の選評が掲載され、自分の読後感と(プロの)作家とのそれを比較することができる。あらためて「小説の読み方」について勉強になる寸評である。「再会」へと表題を変更したことは正解だったとおもう。単に「コンパクトになる」だけではない。もちろんタイムカプセルが重要な存在となってストーリーは進展するが、あくまでもタイムカプセルは「再会」を果たすためのきっかけであり、内容がそこに集約されるわけではない。わたしは結局のところ「何に再会したのか」という点が気になった。同級生の「再会」というありきたりなものでない、もっと大きな意味がその言葉に託されているのではないか。 選評にあるように、題材は聞き慣れたものばかりでたしかに新鮮味は乏しいが、退屈させずに一定の高揚感を保ちながら読ませる内容にうまく設計されている。そこに著者の実力の片鱗を感じた。23年前の事件との繋がりを絶えず念頭に置きながら読んでいけることも退屈さを緩和させる。刑事にはみえない刑事が事件にこだわった理由、最後の締め方には好感をもった。一読推奨。 | ||||
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シングルマザーの子供が、 スーパーマーケットで万引きをすることをきっかけに、 殺人事件が起きます。 凶器として使われた拳銃は、 決して使用されてはならない“拳銃”でした。 この凶器はさらに、ある幼なじみ4人を手繰り寄せてしまいます。 シングルマザー、その別れた夫、事件担当刑事、被害者の弟、です。 事件をきっかけに、再び連絡を取り合った4人には気になることがありました。 彼らは中学時代、校庭にタイム・カプセルを埋めていたのです。 23年前に封印したパンドラのカプセルが掘り起こされることで、 事件は思わぬ方向へ展開されていく。 ありふれた紹介ですが、という話です。 私は江戸川乱歩賞の受賞作をほとんど知らず、 帯の選考委員や書店のレイアウトが気になって手に取った一冊です。 結論から言うと、面白い!という印象はありませんでした。 受賞作の帯の選考委員のコメントは、 常に印象的な部分だけが抜粋されています。 それを肝に銘じて読み進めて正解でした。 巻末にフルコメントも掲載されていて、納得です。 少し長くなりますが、 選考委員の方々の評価とは、 イコール、私のようないち読者が面白い!と感じること。 ではないと思っています。 なので、○○賞受賞作=面白い! ではないと思っています。 委員の方の評価を読んでしまっているので、 流されてしまいそうです。 なので、評価ではなく、 以下はできるだけ感想に絞ってみたいと思います。 ときどき誰がしゃべっているのか分からないことがありました。 ページをめくって誰だったかな、とか。 キャラクターの薄い主要人物もいて、人物がごっちゃになることも。 名前を混同することもありました。 この人、あれした人じゃなかったっけ?とか。 前半は丁寧で読みやすかったです。 ミステリーの大作を受賞作なのに、 トリックにうなる物がないので、 正直なところ面白みに欠けました。 なので残念ながら友達にはすすめない。 | ||||
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シングルマザーの子供が、 スーパーマーケットで万引きをすることをきっかけに、 殺人事件が起きます。 凶器として使われた拳銃は、 決して使用されてはならない“拳銃”でした。 この凶器はさらに、ある幼なじみ4人を手繰り寄せてしまいます。 シングルマザー、その別れた夫、事件担当刑事、被害者の弟、です。 事件をきっかけに、再び連絡を取り合った4人には気になることがありました。 彼らは中学時代、校庭にタイム・カプセルを埋めていたのです。 23年前に封印したパンドラのカプセルが掘り起こされることで、 事件は思わぬ方向へ展開されていく。 ありふれた紹介ですが、という話です。 私は江戸川乱歩賞の受賞作をほとんど知らず、 帯の選考委員や書店のレイアウトが気になって手に取った一冊です。 結論から言うと、面白い!という印象はありませんでした。 受賞作の帯の選考委員のコメントは、 常に印象的な部分だけが抜粋されています。 それを肝に銘じて読み進めて正解でした。 巻末にフルコメントも掲載されていて、納得です。 少し長くなりますが、 選考委員の方々の評価とは、 イコール、私のようないち読者が面白い!と感じること。 ではないと思っています。 なので、○○賞受賞作=面白い! ではないと思っています。 委員の方の評価を読んでしまっているので、 流されてしまいそうです。 なので、評価ではなく、 以下はできるだけ感想に絞ってみたいと思います。 ときどき誰がしゃべっているのか分からないことがありました。 ページをめくって誰だったかな、とか。 キャラクターの薄い主要人物もいて、人物がごっちゃになることも。 名前を混同することもありました。 この人、あれした人じゃなかったっけ?とか。 前半は丁寧で読みやすかったです。 ミステリーの大作を受賞作なのに、 トリックにうなる物がないので、 正直なところ面白みに欠けました。 なので残念ながら友達にはすすめない。 残念ながら★2つです。 | ||||
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恩田陸が本作品を「丁寧で抜群の安定感」と評している。 まったくその通りで、最後まで”安定して”面白く読むことができた。 ただその安定感って、「ありきたり」だったり、良くも悪くもな優等生的作品と捉えられなくもない。 要は特にインパクトも新鮮味もないわけで。 なのにも拘らずちゃんと面白く読めたってことは作者の文章力や構成力によるものなんだろうか。 ちょっと次の作品も読んでみたいというのが読後の正直な感想です。 | ||||
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恩田陸が本作品を「丁寧で抜群の安定感」と評している。 まったくその通りで、最後まで”安定して”面白く読むことができた。 ただその安定感って、「ありきたり」だったり、良くも悪くもな優等生的作品と捉えられなくもない。 要は特にインパクトも新鮮味もないわけで。 なのにも拘らずちゃんと面白く読めたってことは作者の文章力や構成力によるものなんだろうか。 ちょっと次の作品も読んでみたいというのが読後の正直な感想です。 | ||||
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江戸川乱歩賞というと、「お勉強ミステリー」という言葉を思い浮かべるが、この作品に限ってはそうではない。そういう括りとは違う、極めてオーソドックスな手法で書かれた作品と言える。まずまず面白く読め、70〜80点は付けられる。 ただ、何度も最終に残った作者の作品にしては、文章に少し拙い面があると感じた。特に、登場人物のセリフが普通の会話に近く(小説のセリフは実際の会話とは違う)、冗長かつ緊張感をそいでいる面がある。 また、巻末の選評では、視点の移動などが一つのレトリックになっているとして好評価したものもあったが、これは疑問だ。場面や視点の切り替わりの最初に出てくる文章で必ずと言って良いほど主語を省いてあるのはかなり気になった。もしかして作者は、こういう書き方がプロっぽく、かっこいいとでも思っているのだろうか。もしそうだとすると、それは大きな間違いだと思う。少し読み進まないと場面が把握できないから、読んでいてイライラすることもある。リーダビリティの悪化を招く一因にもなっている。横関氏には、この辺りは真っ先に改めていただきたい。 ミステリーにありがちな「ご都合主義」はこの作品にも少し見られるが、最後の、逃亡している万季子と正樹が偶然、刑事の恋人である博美と一緒になるところ以外は特に違和感を覚えなかった。 スケールはやや小さく感じるものの、全体的に読みやすく、良くできたテレビの二時間ドラマを見るような安心感がある。少なくとも、今年度の江戸川乱歩賞受賞作として、特に不足はないレベルの作品だと思う。 | ||||
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本年度、第56回江戸川乱歩賞受賞作。 昨年の志の高さで受賞した破綻しまくりの作品の反動か、地味過ぎる作品。 審査委員の東野圭吾氏は、いわゆる乱歩賞対策のお勉強ミステリーから解き放たれた作品と言うが、 この程度だったら、自分の知らない世界を教えてくれるお勉強ミステリーの方が楽しめる。 地味な割には、登場人物の繋がりが都合良過ぎる感がある。 物語の中核をなすタイムカプセルに銃を隠す行動も納得感がまったくない。 また、23年前の真犯人の動機も不明すぎる。 総じて設定された登場人物の性格と思考、行動が一致してないと感じる場面も多々あり、 人間の本質が描かれてないので、深く感情移入は出来ない作品だ。 期待していただけにがっかり。 | ||||
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本当は☆3.5くらいにしたいところだが、ないので4とした。 江戸川乱歩賞というと、「お勉強ミステリー」という言葉を思い浮かべるが、この作品に限ってはそうではない。極めてオーソドックスな手法で書かれた作品と言える。まずまず面白く読め、70〜80点は付けられる。 ただ、何度も最終に残った作者の作品にしては、文章に少し拙い面があると感じた。特に、登場人物のセリフが普通の会話に近く(小説のセリフは実際の会話とは違う)、冗長かつ緊張感をそいでいる面がある。 また、巻末の選評では、視点の移動などが一つのレトリックになっているとして好評価したものもあったが、これは疑問だ。場面や視点の切り替わりの最初に出てくる文章で必ずと言って良いほど主語を省いてあるのはかなり気になった。もしかして作者は、こういう書き方がプロっぽく、かっこいいとでも思っているのだろうか。もしそうだとすると、それは大きな間違いだと思う。少し読み進まないと場面が把握できないから、読んでいてイライラすることもある。リーダビリティの悪化を招く一因にもなっている。横関氏には、この辺りは真っ先に改めていただきたい。 ミステリーにありがちな「ご都合主義」はこの作品にも少し見られるが、最後の、逃亡している万季子と正樹が偶然、刑事の恋人である博美と一緒になるところ以外は特に違和感を覚えなかった。 スケールはやや小さく感じるものの、全体的に読みやすく、良くできたテレビの二時間ドラマを見るような安心感がある。少なくとも、今年度の江戸川乱歩賞受賞作として、特に不足はないレベルの作品だと思う。 | ||||
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本年度、第56回江戸川乱歩賞受賞作。 昨年の志の高さで受賞した破綻しまくりの作品の反動か、地味過ぎる作品。 審査委員の東野圭吾氏は、いわゆる乱歩賞対策のお勉強ミステリーから解き放たれた作品と言うが、 この程度だったら、自分の知らない世界を教えてくれるお勉強ミステリーの方が楽しめる。 地味な割には、登場人物の繋がりが都合良過ぎる感がある。 物語の中核をなすタイムカプセルに銃を隠す行動も納得感がまったくない。 また、23年前の真犯人の動機も不明すぎる。 総じて設定された登場人物の性格と思考、行動が一致してないと感じる場面も多々あり、 人間の本質が描かれてないので、深く感情移入は出来ない作品だ。 期待していただけにがっかり。 | ||||
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ここ最近読んだ本の中でも1番おもしろかったです。話の筋や構成がとてもしっかりしていてあっという間に読めてしまいました。拳銃を撃つ撃たないのところは十分ではないと感じますが,それ以外は読んでいてよくイメージができるし,筆者の力がすごく感じられました。次作も期待していますのでぜひ頑張ってほしいと思います。 | ||||
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ここ最近読んだ本の中でも1番おもしろかったです。話の筋や構成がとてもしっかりしていてあっという間に読めてしまいました。拳銃を撃つ撃たないのところは十分ではないと感じますが,それ以外は読んでいてよくイメージができるし,筆者の力がすごく感じられました。次作も期待していますのでぜひ頑張ってほしいと思います。 | ||||
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