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再会



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【この小説が収録されている参考書籍】
再会
再会 (講談社文庫)

再会の評価: 3.18/5点 レビュー 60件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 1~20 1/2ページ
12>>
No.26:
(5pt)

面白い

久しぶりに小説を読み
一気に読めました。

今と過去のつながり、
最後の伏線回収、
面白かったです。

ドラマや映画化しても
面白いと思います。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.25:
(4pt)

読みやすさとしてはオススメ

同級生、昔の因縁、謎など気になる要素がいっぱい。また、文章が分かりやすく、サクサク読める
欲をいえば、最後に大きな感動が欲しかった。
だって、それがテーマかな?って思ったから
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.24:
(4pt)

発想と展開は実に見事です。

江戸川乱歩賞を受けただけあって、発想と物語の展開は実に見事です。過去と現在を巧みに交差させる展開は、ともすると筋書きがややこしくなりますが、なんとか巧く乗り切っています。(さすがに最後は少々雑になった感もありますが・・・)
 ただ、文章が少々焦り過ぎというか、文体が歯切れが良すぎて、読者に対して説明的な感を与えるのです。従って描写に深みというか、しっとりとしたものが感じられないのは自分だけでしょうか?この作者の作品がこれ以後はあまり話題となっていないのが、少々気になります。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.23:
(4pt)

ゆっくり進む興味深いミステリー

表紙に「第56回江戸川乱歩賞受賞作」と書いてありますので、読んでがっかりすることはありませんでした。ミステリーとして興味深いもので、読みながらよく考えていて先を予想しようとしました。たまに、誰の視点から文章が書かれているか理解するのに時間がかかりましたが、一般的に読みやすい小説です。展開は割とゆっくりですが、私はそれが好きで、味わいながら読むのが好きな読者にお勧めします。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.22:
(4pt)

読み手によって評価が分かれそう

ミステリーという感じは受けなかったが、終盤まで事件の真相を読ませることなく
読者を引っ張っていく感じがよかったです。
すごくよく物語が練られているという印象です。

他の人のレビューにもあるように盛り上がりに欠ける部分は確かにありますが、
じっくりと物語の世界に浸りたい私にはちょうどよい感じでした。

読み手の環境や性格で大きく評価がわかれそうな本です。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.21:
(5pt)

乱歩賞には珍しい非特定業界非専門知識もの

乱歩賞受賞作としては一種パターン化している、特定専門業界を舞台にし、特殊な職業の主人公がその業界の闇を照らしだす系ではなく、ごく普通の人々が特に派手でもない日常ありふれた事件に遭遇するという乱歩賞としては逆に異色な作品である。
登場する人物も普通の市民、起こる事件も普通の事件と言われるとあまり面白くなさそうに思うかもしれないが、主人公達の過去の事件との現在の繋がりをタイムカプセルという物体に象徴させて描かれており、小説としては非常に読ませる作品である。
乱歩賞受賞作は映像化も前提にいれた賞だが、受賞作が映像化されている例はあまりないのが現状であるが、本作はフジで2時間ドラマとして映像化されている。受賞作の中では非常にドラマ化しやすい作品だというのは読めば実感できるだろう。
あまり斬新さや衝撃性はない作品のため、あまり話題にはなりにくい作品だが、読めば引き込まれて一気に読ませてしまう。近年の乱歩賞作品としては薬丸岳の天使のナイフと並んで好きな作品である。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.20:
(4pt)

期待通りでした。

表紙、中身ともにきれいで問題ありませんでした。
期待通りでした。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.19:
(4pt)

TVドラマでみました、意外な犯人でした

江口洋介、常盤貴子、堤真一、香川照之と何とも豪華なキャストが同級生役を演じたサスペンスの要素もある、ドラマを「土曜プレミアム・大型ミステリー企画」で見ました。トリックはありませんが銃弾の数で少しの推理や人間の思い込みと思い入れがポイントのドラマで結構楽しめました。他のレヴューのごとく人気漫画『黄昏流星群』のワンエピソードみたいでもあり東野圭吾作品の心理描写の感じでもあります。

このドラマは、2010年の「第56回 江戸川乱歩賞」を受賞した横関大の超話題作「再会」が原作。
ドラマで4人が演じるのは、同じ剣道部仲間として常に励まし合い友情を育んできた幼なじみ。

27年前、小学校6年生の飛奈淳一(江口洋介)、岩本万季子(常盤貴子)、清原圭介(堤真一)、佐久間直人(香川照之)は同じ剣道部仲間として友情を育んできた幼なじみだった。小学校卒業間近のある日、4人はある事件に巻き込まれ、大きな秘密を共有する。その日を境に彼らの人生は大きく変化していくことになる。悲しい運命の始まりだった。

ある殺人事件が起きる。刑事をしている淳一が早速事件現場に向かうと、被害者はスーパーの店長、佐久間秀之(杉本哲太)、幼馴染の直人の兄だった。直人はこの店を経営していた。第一発見者はスーパーの従業員。胸を銃で打たれたようだが凶器は見つかっていないという。捜査現場に県警捜査1課の南良涼(北村有起哉)が現れる。この人物が淳一のパートナーとなって捜査に当たることとなる。幼馴染の兄の死に、複雑な表情の淳一。
凶器は、ニューナンブM60、日本警察の正式拳銃。遺体から銃弾が見つかった。そして息子が万引きしたことで脅迫をされていた幼なじみの万季子ら3人への聞き取り調査が・・・・・
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.18:
(4pt)

それなりに楽しめた。

同級生が秘密を抱えたまま、数年後事件をきっかけに再開する・・・。オーソドックスな感じではあるが、感情移入しやすく、ストーリーに最後まではまりました。
しかし、直接本編と関係ないかもしれませんが、ヒロイン万季子の元旦那の圭介君は、大学卒業後、すぐ結婚してすぐ子供できて、保育園にかよわせて、20代で嫁の美容院をオープンさせて、息子は私立小学校通わせて、30歳前後?でなぜか離婚して、その条件は新築戸立ての住宅ローンと養育費を旦那が支払うこと、なのに離婚後30歳過ぎでもう築5年の恵比寿のマンションを30年ローンで購入・・・。さらに×イチ30半ばなのに、20代前半のDVにも耐える彼女もいて・・・。どんだけ金持ってんね、どんだけモテんね・・・とこっちの方に最後まで気をとられてしまいました!
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.17:
(4pt)

過ぎ去った青春が邂逅される味わい深いミステリーの佳作

この作品のあらすじは、−男女四人の幼馴染に共通した憎むべき人間がいて何者かによって銃殺される。使われた銃は23年前に殉職した警官のもので、実は4人がタイムカプセルに隠したものだったー。このように、ストリーが進んでいくミステリー。多少理に合わない処もあるが、最近の乱歩賞作品中では、地に足の着いた骨格のしっかりした作品で、文章も平明で、派手さはないが好感持てる作品でお勧めです。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.16:
(4pt)

なかなか良く出来たミステリー。楽しめます。

第56回江戸川乱歩賞受賞作品です。著者は8年連続でこの賞に応募し続け、今年見事に受賞しました。その意気に喝采を送りたいと思います。筆力はプロとして申し分ないレベルだと感じました。会話や描写など活き活きとしており、リーダビリティもあって、ぐんぐんと作中世界に引き込まれていく強さがあります。構成・プロットに関しては、若干のご都合主義とトリッキーな筆致が気になりますが、それでも良く練られていると思います。過去と現在とが錯綜する記述に関しては、もう少し違う方法もあったのではないかと思いますが、読者が混乱しない程度に止めているので、まあありかなと。総じて言えば、「良く出来ている」と思います。十分に楽しめました。近年の乱歩賞受賞作の中では、51回の「天使のナイフ」と肩を並べる出来だと思いました。ちなみにその前だと47回の「13階段」、41回の「テロリストのパラソル」が個人的には好みです。天使のナイフ13階段 (講談社文庫)テロリストのパラソル (角川文庫)これから、乱歩賞作家という看板を背負って、本作よりさらに楽しめるミステリーを書き続けていただきたいと強く願います。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.15:
(4pt)

なかなか良く出来たミステリー。楽しめます。

第56回江戸川乱歩賞受賞作品です。

著者は8年連続でこの賞に応募し続け、今年見事に受賞しました。その意気に喝采を送りたいと思います。

筆力はプロとして申し分ないレベルだと感じました。会話や描写など活き活きとしており、リーダビリティもあって、ぐんぐんと作中世界に引き込まれていく強さがあります。構成・プロットに関しては、若干のご都合主義とトリッキーな筆致が気になりますが、それでも良く練られていると思います。過去と現在とが錯綜する記述に関しては、もう少し違う方法もあったのではないかと思いますが、読者が混乱しない程度に止めているので、まあありかなと。
総じて言えば、「良く出来ている」と思います。十分に楽しめました。

近年の乱歩賞受賞作の中では、51回の「天使のナイフ」と肩を並べる出来だと思いました。ちなみにその前だと47回の「13階段」、41回の「テロリストのパラソル」が個人的には好みです。
天使のナイフ
13階段 (講談社文庫)
テロリストのパラソル (角川文庫)

これから、乱歩賞作家という看板を背負って、本作よりさらに楽しめるミステリーを書き続けていただきたいと強く願います。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.14:
(5pt)

期待の新人

最近の乱歩賞はしべらものが多く小説なのか古い文献をよんでいるのか分からない作品ばかりでしたけど
今度のは楽しめました。
東野会長になってかた私は二年連続★★★★★です、
乱歩賞の名にまけないのも大事ですか、軽めのミステリーも書いて欲しいなと個人的に思いました
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.13:
(5pt)

期待の新人

最近の乱歩賞はしべらものが多く小説なのか古い文献をよんでいるのか分からない作品ばかりでしたけど
今度のは楽しめました。
東野会長になってかた私は二年連続★★★★★です、
乱歩賞の名にまけないのも大事ですか、軽めのミステリーも書いて欲しいなと個人的に思いました
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.12:
(4pt)

読みやすいミステリでした。

最近は変わった表現や難解なトリックを使うことが美徳であるかのごとき様子も見受けられますが、この「再会」に関しては、読みやすいミステリだと評価できると思います。
同級生4人が現在の事件と23年前の事件に関係しているという、ややサスペンスにありがちな題材ではありますが、4人の現在の状況と性格的な特徴が明解であるせいか、読み進む上で「あれ?この人誰だっけ?」「これって誰のことだっけ?」などと前のページを見返したりする必要がありません。
23年前の事件については、多少の間、小出しに引っ張ったけれど、ちょうど良い頃合で一旦は明らかにする、というように、読者を余りイライラさせずにいたと思います。
気になる箇所もありました。同級生4人の中のひとりの心理描写が途中で変化したところがあって、マズイかな、とは思いました。独り言として心理描写している部分で、同じ行為に対して、例えば、「誰がやったんだろう?」と言っていたのに、途中で「自分がやったのだ。」になっていたら、「ん?」となりますよね。そんな気になる箇所はありました。
ま、そんなところも全体に大きく影響を与えることなく、読みやすい文章で書かれているミステリです。
県警捜査一課の南良(なら)刑事が、しつこくこだわって真実を明らかにしていくのですが、嫌味がなく、優秀である分、気持ちよく読めました。(横関さんは変わった苗字が好きなのかしら?)
終盤、万希子・正樹親子と博美が偶然行動をともにするところについては、内田康夫先生も「ご都合主義の典型」と辛口評価されていますが、私としては、むしろ救われた気がしました。万希子親子のことが心配でしたが、ほとんどセリフのないままフェードアウトした博美のことはとっても気になっていましたので、ホッとする偶然に感謝感謝でした。
ありえないヒーローとして科学者を持ってきたり、難解な分野のトリックを使っていたり、残虐なことを誇示したりするミステリよりも、日常の中に想像できるミステリであるところが、この「再会」の読みやすさだと、私は思いました。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.11:
(4pt)

読みやすいミステリでした。

最近は変わった表現や難解なトリックを使うことが美徳であるかのごとき様子も見受けられますが、この「再会」に関しては、読みやすいミステリだと評価できると思います。

同級生4人が現在の事件と23年前の事件に関係しているという、ややサスペンスにありがちな題材ではありますが、4人の現在の状況と性格的な特徴が明解であるせいか、読み進む上で「あれ?この人誰だっけ?」「これって誰のことだっけ?」などと前のページを見返したりする必要がありません。
23年前の事件については、多少の間、小出しに引っ張ったけれど、ちょうど良い頃合で一旦は明らかにする、というように、読者を余りイライラさせずにいたと思います。

気になる箇所もありました。同級生4人の中のひとりの心理描写が途中で変化したところがあって、マズイかな、とは思いました。独り言として心理描写している部分で、同じ行為に対して、例えば、「誰がやったんだろう?」と言っていたのに、途中で「自分がやったのだ。」になっていたら、「ん?」となりますよね。そんな気になる箇所はありました。
ま、そんなところも全体に大きく影響を与えることなく、読みやすい文章で書かれているミステリです。

県警捜査一課の南良(なら)刑事が、しつこくこだわって真実を明らかにしていくのですが、嫌味がなく、優秀である分、気持ちよく読めました。(横関さんは変わった苗字が好きなのかしら?)

終盤、万希子・正樹親子と博美が偶然行動をともにするところについては、内田康夫先生も「ご都合主義の典型」と辛口評価されていますが、私としては、むしろ救われた気がしました。万希子親子のことが心配でしたが、ほとんどセリフのないままフェードアウトした博美のことはとっても気になっていましたので、ホッとする偶然に感謝感謝でした。

ありえないヒーローとして科学者を持ってきたり、難解な分野のトリックを使っていたり、残虐なことを誇示したりするミステリよりも、日常の中に想像できるミステリであるところが、この「再会」の読みやすさだと、私は思いました。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.10:
(4pt)

銃を巡って

第56回江戸川乱歩賞受賞作。公務員の傍ら8年連続で応募し続け本作での受賞。物語は小学校時代を共に過ごした万季子、圭介、淳一、直人の4人が成人しそれぞれの世界で暮らしていたある日、万季子にかかってきた1本の電話から新たな殺人事件と未解決のまま時効を迎えていた23年前の強盗殺人事件の真相へと繋がっていく。警官だった圭介の父がこの事件で殉職し、その第一発見者となった4人は小学校卒業前に校庭に圭介の父の遺体の傍に落ちていた拳銃を入れたタイムカプセルを埋めていた。圭介の腹違いの兄、秀之の殺害に使われた銃が紛失したままになっていた圭介の父の制式拳銃とライフルマークが一致したとの報告に刑事となっていた淳一は慌てる。あの銃が使われた? なぜ?4人は急ぎタイムカプセルを掘り起こすことに。久々の再会だった。しかし、そこには当然銃は無く、しかも近々に掘り起こした形跡もなかった。誰が、いつ?そんな折、県警から南良という刑事が派遣され独自の捜査を進めていきやがて秀之殺害の真犯人に辿り着く。南良はこの銃の残弾数から23年前の事件の真実と主犯格を突き止め追い込んでいく。南良もまた23年前運命を変えられた一人だった・・・。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.9:
(5pt)

達成感の高い推理小説です

物語の舞台は横浜北部の街。小学校時代の幼なじみが20数年の時を経て、とある事件をきっかけに再会を果たす。その運命と偶然の出会いが織りなす、推理小説です。

 数ページ読んで思ったのですが、時間軸と場面展開が非常にユニーク。小説は読み進めるにつれて、物語の枠組みとプロットが見えてくるのですが、この小説はその流れが非常に丁寧に作られており、正直どこかで読み止めることが出来ないような創りになっています。あ、でも、推理小説なんだから、徐々に明らかになっていくってのは当然なのか。
 あと、1ページ目から最終ページまでの時間軸が、過去にさかのぼることはありますが、今起きている話しの流れでは2週間程度の話しだというのも、ポイントなのかもしれません。や、終盤にちょっと進むだけで、物語の中心は数日間の話しなんだよね。
 また、この話しの主要登場人物4人が自分と同じ35歳だったというのも、読み込んでしまった理由なのかな。そして、女性1人と男性3人という組み合わせの妙が光っていると思います。なにが、どう光っているのかは、是非とも手にとって読んで頂きたいと思います。

 正直、ちょっと偶然が重なりすぎなんじゃないかと思う展開だと思いましたが、それは偶然じゃなくて必然だということが終盤に向けてどんどん解き明かされます。
 そして、物語の最後、事実だけを考えると辛い結末のようにも思えますが、4人が再会したことによって新たに生まれた時の歩みが、明るいであろう将来展望につながります。そして、読み終わった後に読み始めた瞬間から多い続けられた想いがすっきりする、ちょっと今までにない感覚を覚えました。

 私は、年に2回ほど、ハードカバーの小説を買います。選ぶジャンルはSFかファンタジーで、推理小説は大人になってからは初めてなのかも。『再会』はそんな、私でもとても満足できる作品でした。普段小説を読まない人にも、オススメしたい一冊です。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.8:
(5pt)

達成感の高い推理小説です

 物語の舞台は横浜北部の街。小学校時代の幼なじみが20数年の時を経て、とある事件をきっかけに再会を果たす。その運命と偶然の出会いが織りなす、推理小説です。
 数ページ読んで思ったのですが、時間軸と場面展開が非常にユニーク。小説は読み進めるにつれて、物語の枠組みとプロットが見えてくるのですが、この小説はその流れが非常に丁寧に作られており、正直どこかで読み止めることが出来ないような創りになっています。あ、でも、推理小説なんだから、徐々に明らかになっていくってのは当然なのか。
 あと、1ページ目から最終ページまでの時間軸が、過去にさかのぼることはありますが、今起きている話しの流れでは2週間程度の話しだというのも、ポイントなのかもしれません。や、終盤にちょっと進むだけで、物語の中心は数日間の話しなんだよね。
 また、この話しの主要登場人物4人が自分と同じ35歳だったというのも、読み込んでしまった理由なのかな。そして、女性1人と男性3人という組み合わせの妙が光っていると思います。なにが、どう光っているのかは、是非とも手にとって読んで頂きたいと思います。
 正直、ちょっと偶然が重なりすぎなんじゃないかと思う展開だと思いましたが、それは偶然じゃなくて必然だということが終盤に向けてどんどん解き明かされます。
 そして、物語の最後、事実だけを考えると辛い結末のようにも思えますが、4人が再会したことによって新たに生まれた時の歩みが、明るいであろう将来展望につながります。そして、読み終わった後に読み始めた瞬間から多い続けられた想いがすっきりする、ちょっと今までにない感覚を覚えました。
 私は、年に2回ほど、ハードカバーの小説を買います。選ぶジャンルはSFかファンタジーで、推理小説は大人になってからは初めてなのかも。『再会』はそんな、私でもとても満足できる作品でした。普段小説を読まない人にも、オススメしたい一冊です。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.7:
(5pt)

なかなかやります。

 第56回江戸川乱歩賞受賞作!
 とはいえ、期待していなかった。導入もありがちなパターンで始まる。
 しかしそこからどんどんどんどん奥行きが広がっていく。しかし東野圭吾さんのようなうまさはない。
 しかししかし東野さんが膨らんで、急速にラストがしぼんで行くのに対し、本書は膨らみながらも、要所要所を整理し、まとめて、しっかりと読み手を先に誘導している部分が絶妙である。なかなかうまい!
 トータルでは東野氏に及ばないと思うのだが、それでも読ませ方がピカイチである。ラストはおまけのようなサービスもつけられていて快作に仕上がってしまった。
 心地よいミステリーの秀作である。是非お勧めしたい!
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655

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