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最後の証人



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【この小説が収録されている参考書籍】
最後の証人
最後の証人 (宝島社文庫)
最後の証人 (角川文庫)

最後の証人の評価: 8.52/10点 レビュー 21件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.52pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(8pt)

最後の証人の感想

分量的には少な目なので,あっという間に読み終わりますが,とても面白かったです.

▼以下、ネタバレ感想

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マー君
S2HJR096
No.10:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

クライマックスが素晴らしい、法廷ものの傑作

ヤメ検弁護士・佐方シリーズの第1作。誰が犯罪者か、誰が被害者か、練り上げられた構成と明確なストーリー展開で読ませる、傑作法廷ミステリーである。
刑事弁護士・佐方に持ち込まれたのは、ホテルの一室で起きた殺人事件。誰もが痴情のもつれによる単純な事件、被告人は有罪と判断していたのだが、佐方は事件の裏に隠されたものがあると直感し、真実を追究するために全力を振り絞り、裁判の行方は誰もが想像もしなかった方向へ向かうのだった・・・。
最初に犯人と被害者が登場するのだが、名前は伏せられる。その後は三日間の公判を舞台にした裁判劇が繰り広げられ、ところどころに少年が死亡した七年前の交通事故のエピソードが挿入される。当然、交通事故被害者の家族が今回の事件に関係が深いことが予測できるのだが、どういう関係で物語が展開されるのか、なかなか種明かしされず、読者はどんどん引き込まれていく。そして、最後の証人の登場によって、裁判は劇的なクライマックスを迎える。
わずか300ページほどの作品だが、中身が詰まっていて非常に読み応えがある。法廷ミステリーのファンだけでなく、多くのミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

作品の完成度で評価すればもっと高得点でもいい

全く無駄のない構成の、非常に完成度が高い作品だと思いました。
テンポの良さ、読みやすさ、人物描写、ドラマ性、テーマ性、そして結末。
全てにおいてほとんど非の打ちようのない素晴らしい一冊だったと思います。

純粋に物語の出来の良さを評価すればもっと高得点でも良かったのですが、この点数どまりなのは、やはり私は何も悪くない子供が死んで、その親の苦悩が描かれるような話は読んでて辛くて、楽しくは読めなかったからです。(なのでおススメは押したけど、お気に入りは押していません)
いずれ再読したい、その価値はあると思う作品ですが、何時になるでしょうかね……

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後の証人の感想

法廷ものの小説は初めて読んだのですが、本作は場所が法廷からほとんど動かないにもかかわらず飽きさせず、一気に読んでしまうほど面白かったです。
ミステリとしての仕掛けは割とあからさまなのでそこまで驚きはないのですが、『最後の証人』には少なからず驚かされました。
短いながら物語として引き付けられるものがある作品で非常に満足です。

LN
XL1SRHRZ
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後の証人の感想

面白いです。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後の証人の感想

この本には、いろんな仕掛けが組み込まれていました。
話も良く練られていて素晴らしく、「正当な裁き」の意味も納得です。

Hidezo
GX0TU62Y
No.5:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最後の証人の感想

魅せ方や構成がとても巧い。面白かったです。

読後に全容を見直してみれば、とてもシンプルな事件としてよくある構図だと思います。ですが、こうも気持ちが深入りしてしまうのは読者への伝え方が巧いからですね。発生した事柄はシンプルですが、それを取り巻く気持ちの伝え方が巧い。著者の技だと思います。
法廷ものは裁判の結末はどうなるのか?というゴールが焦点となりがちですが、本作は読者を事件の当事者の一員かの如く、深い所へ心情を巻き込む事に成功していると思いました。正義への姿勢、組織へのやるせなさ、事件に関わった人達の心情など、色々な気持ちを痛切する作品でした。

事件模様の他にシリーズ1作目だからか検事と弁護士の紹介の為のエピソードが含まれています。この内容も組織や関係者の感情を得るためには必要となる要素として活用されているのが凄い。300P台で収まっているので無駄を削いだ密度の高い作品だと思います。

好みとして哀愁漂う読後感なのでこの点数で。裁判の終盤模様がとても面白かったので次回作も期待。

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egut
T4OQ1KM0
No.4:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

事件の背景で魅せる作品

裁判に至るまでの事件の背景と裁判の場面がカットバック方式で進行していきます。事件の真相がわかった時、そこに関わる全ての人々の心情が心を打つものでした。

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陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最後の証人の感想

この手の話は、どの作品でも後味が悪くなるものだ。
この作品は
素直に読んで夫婦と正義と悪を感じれば
面白い小説です。
トリックなどは気にしない方が
楽しめます。

jethro tull
1MWR4UH4
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後の証人の感想

法廷ミステリーとして面白さも感じたが、息子の卓を事故で亡くした高瀬夫妻の哀しみ、苦しさに胸が締め付けられてしまった。真相が明かされた場面、そして、高瀬光治の妻を思う心の内に思わず涙が溢れだしてしまいそうであった。

松千代
5ZZMYCZT
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後の証人の感想

最初のプロローグで殺人現場に立つ。その後、場面が代わり夫婦の息子が無謀運転による交通事故で死亡するが、運転手は有力者で罪をもみ消されるにいたり、という最初流れであるが、このプロローグが曲者。後半戦は一気に法廷闘争の場面に変わるが、そこで初めてミスリードであったことに気づかされる。その経緯がきれいにまとまりながら終息に導かれていく。罪は罰せられなければならない。が、現実的には誰もが逃げたい気持ちがあるのも確か。その時にたまたま揉み消す力があれば、行使したくなるのもこれまた人間的。確かに飲酒は罪である。が、決して故意でも悪意があるわけでもない。被害者と被告、どちらの立場に立っても理解が出来るが故に悲しい物語でもある。

とも
4ND5R58B

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