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告白



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【この小説が収録されている参考書籍】
告白
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白の評価: 7.14/10点 レビュー 36件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.14pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全9件 1~9 1/1ページ
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

告白の感想

映画化もされていてかなり有名な作品。
映画は未視聴。
内容が重そうなのと、湊かなえを少し敬遠していたが、読んでよかった。
短編のように視点が変わっていき、非常に読みやすい。
もう何作か読んでみようと思う。

▼以下、ネタバレ感想

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マビノギオン
ETOPY8N1
No.8:
(9pt)

内容が重そうなので敬遠していたが、ブラックユーモアが効いていて非常に面白い

教え子である中学生に幼い娘を殺された教師の告白……

というあらすじを見て、見るからに重そうで暗そうで胸糞悪そうで敬遠してしまっていたのですが、読んでみたら面白いこと面白いこと。
ニヤニヤ笑いながら一気読みしてしまいました。

実際の所、内容は確かにあらすじの通りの重い話なんですが、終始作品に漂うブラックユーモアが非常にセンスが良く、全く胸糞とか後味が悪いとかそういう気分にはならず、むしろ私の嫌いな人種がことごとく否定されるような台詞や展開の連続に非常にスッキリした気分で読めた作品でした。
この辺は作者と私の価値観や波長がよく合ったということでしょうかね。

何より良かったのは予想していた「娘が生きていた時の幸せだった生活」とか「少年法に守られて裁かれない犯罪者たち」みたいな読んでるだけで辛くなるようなシーンはなく、もう序盤から一気にカタルシスが沸く展開に転んでくれたのが嬉しかったですね。
(幼い娘が殺される経緯のシーンだけはやはり読んでて少し辛かったですが)

この作品のせいでもう「ウェルテル」って見るだけで笑えるようになってしまい、どうしてくれんだって感じです。
読みやすさも抜群でしたし、限りなく10点に近い9点です。
いやー、面白かった。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

どこがイヤミス?

湊かなえ先生のデビュー作品。読了後なぜこの作品がイヤミスと呼ばれているのか分からなかった。平たく言うと娘を殺された母親が手の込んだ復讐を遂げるというだけの話ではないか。殺人に関与した人間達も性悪なことこの上なく、殺されても仕方ないとまでは言わないが他人に復讐されたくないなら大人しく生きてればいいのに、としか思わなかった。どこが後味悪い作品なの?中高生の肥大した自我や自信過剰さにうんざりしている私にとってはむしろ爽快だった。というか苦しめる側が大人で苦しむ側が子供という設定の小説でここまで子供側に同情しないで読んだ本って初めて。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

告白の感想

だいぶ前に映画を観ていたので何となく思い出しながら読んでいましたが、それでも面白くてなかなか読むのを止められない。本屋大賞は伊達じゃなかった!
はっきり覚えていないのですが、映画とは全体の流れが違うような、ただ、この原作の方が各エピソードの配置など、とてもよく考えられていて、そしてあの最後の驚きに効果的に繋がっていると思います。

▼以下、ネタバレ感想

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マー君
S2HJR096
No.5:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

告白の感想

中学2年生の終業式。
担任の女性教師はホームルームで最後の挨拶をする。
なぜなら彼女は今日限りで教員を辞職するから。
「辞めるのはあれが原因か?」
彼女の4歳になる娘が学校のプールに転落し、事故死したのである。
しかし、彼女は娘が事故死したならば、それは自身の保護者監督不届であり、悲しみを紛らわすため、教員を続けるという。
ではなぜか。
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」
彼女は淡々と衝撃的な真相を告白する―・・・

全6章構成で、各章語り手が「担任」「級友」「犯人」「犯人の母親」と変わります。
語り手が変わることで、事件前から担任の告白後までの流れだけではなく、事件の全体像とそれぞれがその間何を考えていたかがわかります。
しかし、語り手が真実を語っているとは限りません。
意識的、無意識的に自分に都合よく解釈することがあります。
どちらにしろ、「イヤミス」らしく徐々に浮かび上がる真相は不快なものばかりです。
関わった者はみんな不幸の連鎖状態で、結末までまったく救いがありません。
中には因果応報と爽快な人もいるかもしれませんが、本作は傍観者が因果応報と笑っていいのか、そんな権利があるのか考えさせられます。
「問題作」と言われれば、確かに考えさせられる問題が多いです。
中でも「母親」について考えさせられます。
被害者の母親、犯人の母親、そして犯人にとっての母親が語られています。
本作と世間一般的意見としては、母親は子どもの人格形成に大きく影響します。
男性より感情的なことが多く、その愛情深さから執着心も強いことがあります。
期待と押しつけや洗脳誘導は紙一重です。
多くの母親は被害者と犯人どちらの母親の気持ちも、多かれ少なかれ当てはまるところがあるのではないのでしょうか。
社会問題として考えさせられるうえ、救いもないため、読後感は良いとは言えません。
語り手は何人かいますが、一部当てはまるところがあっても、あまり共感はできません。
当てはまると感じるところも、大抵目をそらしたいところです。
一方で当事者以外が安易に共感など言ってはいけないとも考えさせられます。
エピローグもないので読者は問題を残したままぶつ切られてしまいます。
しかし、懺悔してそれぞれ生きていくなんて軽く救われていいのか。
一方で、より救いなくどん底に落ちる様を見て因果応報と思っていいのか。
エピローグが欲しいという意見も見受けられますが、想像の余白がある方がいいと思います。
イヤミスらしく読後感は決して良くなく、すぐ再読したいとも思いません。
しかし、一読して良かったと思える問題作なので、オススメします。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

告白の感想

凄かった。
こんな展開の小説は初めて。
第1章から、何が始まるんだと思いながら、衝撃のラスト。

叙述以外で10点つけるのは、初めて。

映画は見ていないけど、面白いかな?

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レッダーン
JX3FQ5JY
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

告白の感想

第一章で受ける衝撃…全編をモノローグで綴る構成に対しての『告白』というタイトルのネーミングセンスの良さ。
ダークな内容は賛否両論で好みが分かれると思いますが、
各章で視点を変えながら少しずつ物語の全貌が見えてくる緻密なプロットづくりは見事で非常に面白いと思います。
私は傑作の一つだと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

告白の感想

初湊かなえ作品。結末まで読み出したら止まりませんでした。敢えてどの登場人物にも共感させない様に書いている風に感じました。

水生
89I2I7TQ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

それぞれの告白に驚愕!

衝撃作。これほど心をえぐる作品は二度とない。何度でも読み返すことだろう。

アルバトロス
CRRRDTJB

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