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ターン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ターン―Turn
ターン (新潮文庫)

ターンの評価: 6.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

ターンの感想

時と人三部作の二作目。
前作「スキップ」は私の読書歴の中でも五指に入る作品であったが正直この作品は期待はずれでした。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ターンの感想

森真希は29歳の版画家。
まだまだ駆け出し状態の彼女の作品は、小サイズとはいえ額付で2500円。
当然それだけではやっていけず、友人と共に子供向け美術教室の講師をしていた。
ある日、教室で使う材料の買い出し中、ダンプと衝突事故を起こしてしまう。
しかし、彼女は自宅の椅子で微睡みから目覚めた。
時刻は3時15分。
まるで事故などなかった様子に驚く彼女だが、外に出てさらに驚く。
何と世界は彼女一人を残し、みんな消えてしまっていた。
さらにどのように一日過ごしても、定刻には前日の3時15分に戻ってしまう。
そんなターンを繰り返すこと150日。
静寂の世界の中で電話が鳴りだした。
唯一の現実世界との繋がりができた彼女は、現実世界の様子を知る。
はたして現実世界に帰られるのか
この世界に取り残されるのか
帰れたとして、今の自分はどうなるのか
考えながら、電話を頼りに彼女は今日もターンする~・・・
という展開になります。

世界に独りぼっち。
時間が戻り同じ日を繰り返す。
この永遠ともいえる孤独はとても怖いです。
しかし、読了後の印象は美しく爽やかさすらあります。
ひとえに主人公である真希の感性によるものだと思います。
明るく楽観的な訳ではありません。
しかし、芯は強く健気です。
また、物の見方や表現がどこか美しく爽やかで、透明感があります。
その感性がとても素敵です。

ミステリですが、あらすじからわかるように、推理物ではなくタイムリープ系のSFになります。
ただSFといっても、辻村深月氏がSF=少し不思議と表現したことがありましたが、まさに少し不思議といった感じてす。
恐ろしい世界にも関わらず、緩やかにどこかほのぼのと進みます。
読了後はミステリというか、少し不思議でロマンティックという印象でした。
また、日本語の美しさも感じました。
その独特な文章には好みがありそうですが。
私は素敵な一冊だと感じました。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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