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将軍の娘



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【この小説が収録されている参考書籍】
将軍の娘
将軍の娘〈上〉 (文春文庫)
将軍の娘〈下〉 (文春文庫)

将軍の娘の評価: 8.33/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

面白かったです。

主人公ふたりが良かった。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

極上の作家に出逢った。そんな思いでいっぱい

デミルの作品がアメリカで受ける。これはよく考えたらすごいことだと思う。
自身ヴェトナム戦争を経験し、その時の軍隊経験を基に軍隊を舞台にしたミステリを物しているが、軍隊に向ける眼差しの厳しさは半端じゃない。『誓約』のときもそうだったが、今回扱われているテーマは被害者である将軍の娘が基地のほとんどの将校と体の関係を持っている淫売として描かれ、しかもそのセックス描写についても手を抜かず、ポルノ小説を読んでいるかのごとくである。通常高潔とされる将校を嘲笑っており、よほど自分の軍人時代に人間の卑しさ、醜さを観たのだろうと思う。

今回はこの将軍の娘のレイプ殺害事件の真相をブレナーという陸軍犯罪捜査部の准尉がかつての愛した相手シンシアと共に、階級を超えて縦横無尽に駆けずり回り、明らかにするという内容。しかもFBIの介入が成されるまでのわずか4日間半で解決しなければならないというタイムリミット的サスペンスまで加えているのが贅沢だ。しかも外部機関による解決は先述の基地内部の将校全てが肉体関係を持っている事を開示させる危険性も孕んでいるというスキャンダラスな内容である。

レイプ事件然り、またこの事件のシチュエーションを起こさせた前段の事件の内容然り、確固として存在する軍の縦割り社会の壁然り、扱う題材はかなりハードで陰鬱なのだが、デミルの筆は相変わらず洒脱で軽妙ささえ感じる。しかし、こういうシリアスシーンでの心理的駆け引きの薄氷を踏むような危うさでの緊張感はかっちり押さえており、読者の心をジェットコースターのように上へ下へ引き摺りまわし、その手はページを繰るのも止められない。
今日本当は読み終わる予定ではなかったのだが、やはり最後が気になり、読んでしまった。デミルマジックにまんまと引っかかったのだ。

しかしこれほどの人物を登場させ、その全てに区別がついたというのはすさまじい。デミルの今まで読んだ作品で人物が混同したことがない。
今、私は極上の作家に出逢っている、そんな感慨が沸沸と湧き上がってくるのである。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

海外ミステリーファンなら

自ずと話の展開が予想できる。
予想しながら、こうなるんじゃないかな~と思いながらも、読むのを止められない。
読めば読むほど引き込まれてしまう。

「将軍の娘」を読むまでは、今年のナンバー1小説は「レッドドラゴン」だったのですが
うーん・・・いい勝負になりそうです。

タイトル良し、翻訳良し、
単調になりそうな展開も力業で読者を捉えて離さない。
やっぱり売れる作家の本って、腕力が凄いんだな~、
ジェフリーディーバーよりも腕力はあるかもです。


ももか
3UKDKR1P

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