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将軍の娘
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将軍の娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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アメリカの有名人気作家であるネルソン・デミル氏の作品を初読みしてみた! 軍組織内のモラルハザード、父親自身(将軍)が娘の事件をもみ消したがため 生じた軋みと殺人事件。実に、展開の面白さと衝撃度があり、グイグイと読ま された。あまりの面白さに、当然のごとく、彼のデビュー作で話題性が高かった 「哲約」をネットで注文。 追記)さて、Amazon videoで1999年映画の「将軍の娘」を鑑賞しましたが、 断トツに原作の方が良い出来です。映画は、原作の猥雑な感じがうまく表現 されていません。 | ||||
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アメリカのある基地で女性大尉が異様な死に方をし・・・というお話。 女性の軍人が殺された事件を縦軸にしながらこの時点でのアメリカの軍隊内部の事情を横軸にしながら進むポリティカル・スリラーに数えていいと思われる作品。何故、女性大尉は異様な殺され方をしたのかを探る内に、その女性大尉の複雑な人間関係や過去が明らかになり・・・という展開はよくあると言えばありますが、そこはやはり名手デミルだけあり、ありきたりの作品にしていない所が流石と思いました。 最後の方で明らかになる事件の真相がイマイチよく理解出来なかった部分もありましたが、全体としてはよくまとまった過不足のない娯楽読み物として、平均的なクォリティは軽く超えた面白い作品でした。特に、陰惨な事件を扱いながらもあまり不快にならない所が良かったです。原著刊行から30年くらい経っているのに些かも風化していないのも驚異的に思いました。切れ目なく40~50ページ続く文章は読み難かったですが、それ以外は文句なく☆五つです。 鬼才が本領を如何なく発揮した傑作ポリティカル・スリラー。是非ご一読を。 | ||||
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アメリカ陸軍内という特殊な範囲での事件を取り上げて、しかもその捜査部の個性ある捜査官の行動と思考を丹念に記述しています。被害者が全裸で発見されるという特異性と事件の背景となる事実の積み重ねも丁寧に描かれており、主人公である捜査官の眼を通して話が展開していくだけに、独特の文章体を作り上げており、それが作品に独特の味を与えています。又、相棒となる女性捜査官との会話も時には軽快で、重苦しくなる内容を読ませ易くする効果を与えているのは、さすがにベストセラー作家らしい技術です。 ただ、事件の核心となる被害者の士官学校時代のレイプ事件の取り上げ方があまりにもあっさりとしており、脇役的になってしまっていないでしょうか?その意味ではそれを事件の中心として取り上げた映画の方が、むしろ内容的にも迫力で勝っていたと感じるのは自分だけでしょうか? 映像、すなわちシナリオが原作を越えるということはしばしばあることですが、この作品に関しては映画の方が厳しい展開になって優れた作品となっているとしか思えないのです。特に父親である将軍と副官の描き方は原作では結局は「善人」としていますが、映画ではより厳しく身勝手な性格として描き、それだけ魅力のある人物像を作り上げています。 | ||||
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文章のリズムが小気味よく、かつ分かりやすい。 展開も軽快でどんどん読み進めたくなる。 おすすめする。 | ||||
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軽口を叩きあいながら捜査を進める男女探偵コンビの味は、この作者ならではのもので ドイツ人上司カール・グスタフ・ヘルマン大佐との応酬も非常に楽しい。そのギャグが ピークに達するのが 「こんな●●●●だらけの事件は始めてだぜ!」 と主人公が嘆息する基地の乱脈ぶりなのだが、その笑いが悲劇的真相に一転していく中 盤は、衝撃的だ。 「たとえどんな状態でも、●がそばにいるだけでわたしは奇妙な幸せを感じていた」 という関係者の述懐に強く胸を打たれないものはいないだろう。 ちょっと残念だったのが、その後で犯人が割れるのが早すぎること。もう一ひねりあると 期待してしまったし、読み落としかもしれないが、回収されていない伏線があるようにも 感じた。 | ||||
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ネルソン・デミルは、「王者のゲーム」など秀作を多く世に出しているストーリーテラーである。彼の作品というだけで期待がもてる。 その彼の持ち味である人間臭さを全面に出したのが本作品である。 上巻は、将軍の娘であり全米陸軍のイメージガールとも言えるアンキャンベルの変死体が発見された事実から始まる。たまたま基地に別件の操作で潜入していた陸軍犯罪捜査官ブレナー准尉が捜査を開始、同じく偶然に居合わせた同僚かつ昔の恋人シンシア准尉とともにそれこそ寝食を忘れたように捜査を開始する。 猟奇的な犯罪現場から滲み出す酷悪な事実。複雑な人間関係を解体しながら、主人公の推理が冴える 複雑なピースの状況証拠を積み上げ真犯人を追いつめていく手法はいかにもデミルらしい。捜査の主権がFBIに移管するという時間的リミット直前までもつれるが、最後は、心のひだを一枚一枚白日に晒すように追い詰めていく。ともすればメンドくさい手法で読み方もじれったく、やや論理性より情緒性に重きを置かれる傾向にあるが、本作品では巧なキャラクター設定も奏功して成功している。 | ||||
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ニューヨーク生まれのミリタリー・サスペンスの大家、ネルソン・デミルによって’92年に、名作『ゴールド・コースト』(’90年・邦訳は’92年・同年「このミステリーがすごい!」海外編で第7位)に次いで発表された大作。邦訳された’94年、「このミステリーがすごい!」海外編で第5位にランクインしている。また、ジョン・トラボルタ主演で映画化もされた。 アメリカ南部のジョージア州フォート・ハドリー陸軍基地。蒸し暑い8月のまだ夜が明け切らぬ時刻に事件は発見された。基地司令官キャンベル将軍の娘で、心理学作戦学校教官をつとめる、新兵募集ポスターのモデルになるほどの才色兼備の大尉アンが、基地内の射撃練習場で、全裸で四肢を杭に縛られ絞殺されたのだ。このセンセーショナルな猟奇殺人の捜査を任されるのが、たまたま武器横流しの囮捜査で潜入中の‘わたし’こと、合衆国陸軍犯罪捜査部(CID)捜査官のポール・ブレナー准尉と元恋人でレイプ専門の捜査官シンシア・サンヒル准尉。 この‘わたし’、たえず軽口とジョーク、皮肉を叩きながらもやることは至って真剣。FBIの介入というタイムリミットのなか、文字通り寝る間を惜しんでシンシアとふたりで捜査に当たる。明らかになるのは、基地の存続と将校たちの将来を破滅させるほどの、アンの陰湿で淫靡な“裏の顔”だった。しかし、将軍の副官が文中いみじくも言うように、そこは一種の閉鎖社会、「正しいやり方」「まちがったやり方」のほかに「軍隊式のやり方」がまかり通る世界だった・・・。 本書は、基本的には真犯人探しの謎解きフー・ダニットの体裁をとっているが、軍隊生活を実際に体験した者のみが書ける密室ともいえる特殊社会の実態、軍への女性の進出、親子のきわめてシビアな関係を、臨場感豊かにリアルに描いてゆく。そして死体でしか登場しないアンの悲劇ともいえる半生を存在感たっぷりに浮き彫りにした作品である。 | ||||
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作者独特と言える主人公の皮肉につきあっていて、前半は読むペースがなかなか上がらなかった。後半に入って一挙に調子が出てきて、一気に読み終えた。理詰めの解決とは言えない部分もあるが、この本は論理の緻密さよりも、作者のペースに巻き込まれて楽しく読めばいいのだと思う。そのための仕掛けは十分になされているし、語り口も申し分ない。 解剖用語(?)を辞書で引いてしまい、調べなければよかったと思うおまけもついた。 | ||||
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作者独特と言える主人公の皮肉につきあっていて、前半は読むペースがなかなか上がらなかった。後半に入って一挙に調子が出てきて、一気に読み終えた。理詰めの解決とは言えない部分もあるが、この本は論理の緻密さよりも、作者のペースに巻き込まれて楽しく読めばいいのだと思う。そのための仕掛けは十分になされているし、語り口も申し分ない。 解剖用語(?)を辞書で引いてしまい、調べなければよかったと思うおまけもついた。 | ||||
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私は日本語版を読んだ。完璧な小説。 ユーモア溢れる会話といい、ネルソン・デミルは人物描写の上手さでは抜きん出ている。全ての登場人物に感情移入せずにはいられないのである。しかも彼の描くキャラクターの大半は知性を感じさせてくれる。この小説は私の愛読書。 | ||||
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私は日本語版を読んだ。完璧な小説。 ユーモア溢れる会話といい、ネルソン・デミルは人物描写の上手さでは抜きん出ている。全ての登場人物に感情移入せずにはいられないのである。しかも彼の描くキャラクターの大半は知性を感じさせてくれる。この小説は私の愛読書。 | ||||
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この本は面白い。この本の評価が理解できない等と言っている人達は、多分日本語版を読んだからそのような戯言をレビューに載せたのであろう。もう一度言うが、この本は面白い。この本をけなす暇があったら英語を勉強して、今度は英語で読んでみろ。 | ||||
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へそを曲げるつもりは毛頭ありませんが、それほど評価されている理由がわかりません。サスペンスで、権力に邪魔されながらも事件を解決していくのはサスペンス王道ですが、迫ってくる権力もたいして恐さがなく、犯人を特定したときの意外性も少ない。下巻の後半でもう読む気がなくなってきましたがもちろん最後まで読みました。これがノンフィクションなら恐いですよ確かに。もしかして、そうなんですか?だからこんなに売れているし映画化されたんですか?! | ||||
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へそを曲げるつもりは毛頭ありませんが、それほど評価されている理由がわかりません。サスペンスで、権力に邪魔されながらも事件を解決していくのはサスペンス王道ですが、迫ってくる権力もたいして恐さがなく、犯人を特定したときの意外性も少ない。下巻の後半でもう読む気がなくなってきましたがもちろん最後まで読みました。これがノンフィクションなら恐いですよ確かに。もしかして、そうなんですか?だからこんなに売れているし映画化されたんですか?! | ||||
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様々な要素が絡み合って味わい深いミステリとなっている。殺された娘の驚天動地の背後関係、かつて喧嘩別れした女主人公との戀物語、軍隊内部での憲兵としての複雑な立場、犯人探しの醍醐味、これらの材料を遠慮無しの毒舌で語り上げていく主人公の魅力は出色物。女主人公の可愛さも特筆すべきものでラストの一幕は男の理想ではないか。デミルの最上の一冊と言える。 | ||||
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