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チャイルド44



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【この小説が収録されている参考書籍】
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44の評価: 8.33/10点 レビュー 6件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

チャイルド44の感想

スターリン体制下の共産主義のソ連は恐怖が支配する国だった。国家に対して疑問を持つだけで反逆者扱いとされ、何気無い行動がスパイと疑われる国。1度疑われ、国家保安省に捕らわれた者は無実であろうと嘘の自白を強要され、処刑される。そこに住む国民の恐怖がひしひしと感じる。
共産主義では殺人事件は起きることが無いという国家の思想の中で、殺人事件の捜査を行う主人公レオと妻のライーサ。 あらゆる困難の中で明らかになる事実に、只々驚嘆するしかありませんでした。 最初は余りの苦しさに途中で読むのを止めようかと思ったこともありましたが、最後まで読んで良かったと、今ではそう思います。 本当に面白い本でした。

松千代
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No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

チャイルド44の感想

旧ソビエトの社会主義国が舞台の物語。従って一部の理想国家を追求する人種たちは別にして、一般の人々はただ盲従的に国の取り決めに無言で従うしかない。上の人間は「信用しろ、しかし、確かめろ」と一般人を見る。
当然隣人同士で相互監視が起きる。密告により反体制派とレッテルを貼られ処刑される人々は数知れない。そんな世界だ。主人公のレオ・デミドフは国家保安省の捜査官。国家に忠実であればこそこれまでに無実の人を
たくさん殺してきた。仲間の捜査官の子供が死んだが、殺人だと騒ぐのを上司の命令で収めに行く。みんな平等なのだからこの社会に犯罪は存在しない。これがこの国の基盤。死体も検分せず目撃者にもろくに話を聞かず
ウムを言わせず事故で片付けた。そんなレオが子供ばかりを殺害した連続殺人鬼を追う物語。当然このような事件は表面上存在しない。存在しない事件を調べるとどうなるか?それがこの物語の最大の背景。
レオと妻のライーサの物語。レオと宿敵ワシーリーの物語。過酷な状況のなか信念を持って殺人鬼を追うレオ。ジェットコースター・ムービーのように波乱の展開が続くストーリー。伏線もちゃんと張られ無理の無い
ストーリー展開。文庫本上・下のボリュームだけれど一気読みをするほど物語にのめり込んだ。社会的背景が主人公の敵となって立ちはだかる、その設定の面白さが良く描かれている作品といえる。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

面白い!

「カラマゾーフの兄弟」を挫折している自分では、ソ連ってだけで読みづらいのかと思っていたけど、読みづらい感じがある。が、しかし著者がイギリス人だからかすぐに読めるようになる。むしろ読みやすい。これは面白かった。
当時の時代はいけなんかはどうでもいいくらいどんよりと灰色の風景を思いながら読むだけで、真冬に汗をかいたような何とも言えない感じが味わえる。続編に期待!

sashia
WX5QMNDA

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