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ダレカガナカニイル…



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ダレカガナカニイル…の評価: 7.29/10点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.29pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(8pt)

ダレカガナカニイル…の感想

かなり好みの作品でした。92年の作品ですが今も問題なく楽しめます。

冒頭は宗教施設や反対運動の過激なデモ模様がレトロな村を舞台とするホラーを感じさせました。そこから監視カメラで囲まれた宗教施設の火災の謎、教祖の死、そしてそれを切っ掛けに生まれた主人公の頭の中に入り込んだ意思。という具合にどんな物語に展開するのか予想できないワクワク感のある読書でした。
あらすじにある通り、SF、ミステリー、恋愛、など当時には珍しいジャンルミックスの作品です。所々に生まれる奇妙な違和感がホラーやSFでの演出と思いきや、ミステリー的な解法で巧く繋がるスッキリ感もあり、かなり巧妙な作品だと感じました。

恋愛要素についてはとても好みなのですが、惜しむべきはもう少し男性と女性が惹かれ合う切っ掛けを描いて欲しかったです。あまり説明がないので一目惚れ感が凄くて、そんなご縁でこの行動力は違和感です。ベタですが男性側に頼りがいがあったり、知的な要素があったり、女性を助けたとか何かしらのエピソードがちゃんとあれば個人的に非の打ち所がないと感じる作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ダレカガナカニイル

頭の中で他人の人格と会話するってどんな気持ちなのかなぁ?今回の井上作品はこれ!解放の家という、宗教団体のような団体の教祖の死をきっかけに、その教祖の声が頭の中で聞こえるようになった主人公。この邪魔な声を追い出すにはどうすればいいのか、というお話。途中、幽体離脱のような『ポア』が登場したり、かつての『なんちゃら真理教』を彷彿とさせる内容もありつつも、この話、最後残り5分の1程度になってもどういうテーマの話なのか全くわかりません。でも、ようやく最後の方で、どうやら教祖を殺害したのは誰かがテーマとなっている気がしたのですが、それも違いました。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:
(8pt)

ああ、哀しいねぇ、哀しいねぇ

ラストはこの上なく切ない。この胸に残る気持ちはちょっと長引きそうだ。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

ダレカガナカニイル…の感想

某宗教団体が事件を起こし、そういう団体の存在や危険性がフューチャされる前に書かれた作品、という事にまず驚かされる。
「ポア」という言葉が作品のキーワードになります。
某宗教団体とは違った意味で用いられているのですが、何故この言葉を知っているのかと不思議に思ったくらいです。
どうやら「死後の意識の移し変え」を意味するチベット仏教用語らしいですね。

井上夢人としては初読。
裏表紙に多重人格ミステリとあり、文庫本表紙のあの雰囲気、そしてこのボリューム。
少し重い作品を想像していましたが、岡嶋二人の抜群のリーダビリティは健在でした。
・・・ていうか多重人格じゃないと思うけど。

正直謎解きの部分は並より少し下のレベルです。
私にとってハズレの少なかった岡嶋二人でしたが、う~ん、やっぱ(一人で描く)最初の作品ってこんなものなのかなー・・・って思っていたら最後の最後に突然それはやってきた。
余りにも唐突で、油断していると一瞬どうなってるのか分かんないかも知れません。
どんでん返しとは違うのだろうが、「ひっくり返される」ってこういう事を言うんだろうなと思います。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O

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